No.1009717

No.673 目クジラ

世界中の海を泳ぐ体長30~40m、体重は150トン以上もあるクジラ。何らかの事情で海に還った後は前肢は鰭のように、後肢はそのままという姿は他のクジラ類とは一線を画す。たまに海浜に打ち上げられるがそれらを使ってすぐに海に戻る。小さな甲殻類と一緒に小魚の群れに突っ込み喉を膨らませて口を閉じ、水を吐き出してそれを呑む。後肢も鋭い爪で捕まえきれなかった獲物を捕らえる。通年、陽のあたる陸上で生活していたため水の圧力で片目は極端に上向きになったが、それは捕鯨を防ぐため潜水艦のように水面から海上の様子を窺う潜望鏡の役割を持つ。常に目を吊り上げて怒っており子供を持つ母親は凶暴だが、体は正直だ。斑模様のどこかに一つだけ現れる「それ」は愛情表現以外の何ものでもない。

2019-11-09 12:19:54 投稿 / 3120×4208ピクセル

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