No.100966

新たなる外史の道 1一刀装備変更

タナトスさん

恋姫無双の愛紗ルート後の二人が真の世界にやってきたら?
という妄想から生まれた駄文です。
読んでもらえれば幸いです。

2009-10-14 18:53:35 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:14436   閲覧ユーザー数:11037

俺たちは突如、眩しい光に包まれた。

そして目を覚ますとそこには・・・・・・

 

 

 

果てしない荒野が広がっていた。

 

 

 

「またか・・・でもあの時は左慈とのやり取りで鏡が割れてこの世界に来たはず・・・

何でだ? ・・・考えても仕方ない、愛紗を起こすか・・・」

 

「愛紗、起きろ、愛紗」

 

「ん・・・んん・・・一刀様・・・」

 

 

起きたか

 

愛紗は辺りを見回しながら驚愕の声を上げる。

 

「ここは一体!? それに何で私たちはこのような所に・・・あの時、道を歩いていたはず!! 何で!?」

 

「解らない・・・しかし、ただ言える事は俺たちが違う世界に迷い込んだみたいだ」

 

「そんな!? そんな非科学的なことが・・・」

 

「事実だ、前にも体験しただろ俺たち・・・」

 

「・・・」

 

黙り込む愛紗。

 

「さて、こんな所で座り込んでても始まらん、俺達はこれからどうするかだ」

 

愛紗は神妙な顔をしながら俺の言葉に答える。

 

「情報が圧倒的に少なすぎます。まずは何処かの村か町、集落へ行き情報を集めることが先決かと・・・」

 

「・・・そうだな、それしかないか・・・その前に持ち物を確認しておこう」

 

「はい」

 

 

俺達は持ち物を確認する。

 

 

服装は黒ぽい紺色のスーツに、ホワイトのロングコート。

後、ある任務で手に入れた無限ドッグタグが首に吊るされていた。

 

左懐には師匠がくれたSTIナイトホーク4.3カスタム『白鷹』にM6レーザーサイト付フラッシュライト装着されていたのと高周波振動CQCナイフ『白牙』がある。

 

愛紗の方は、服装は、白いフリルブラウスに黒のプリーツスカート、ブルーグリーンの2ボタンのジャケット姿だ。

 

此方も何故か『青龍偃月刀改』があった。

コイツもオタコンが改良した物で刀身が高周波振動し斬撃の威力を高める。

 

つうか、愛紗にはいらなくね? そんなもの・・・

 

普通に強いし・・・

 

 

あと二人分のトランクがある。中には着替えと装備が入っていた。

俺の装備はコンパス、双眼鏡、煙草、水筒、ライター、フラッシュライト、白鷹専用のサプレッサ

ー、多数の白鷹専用マガジンとマガジンポーチ、グレネード各種、スタームルガー Mk.I麻酔銃と

多数マガジンが入っていた。

 

愛紗の場合は、コンパス、双眼鏡、水筒、アクセサリー類、化粧品各種、服類各種、靴各種、鞄類などが入っていた。

 

ためしに、ナノマシンによる体内通信も出来るみたいだ。

 

「さて・・・行くか・・・」

 

「はい」

 

暫く歩いていると・・・

 

「ニイチャンたち珍しい服着てんな。身包み置いて失せな!」

 

「お! こっちの女、スゲーベッピンじゃねえか!! お前は俺たちと来い! 

タップリ可愛がった後、人買いに売り飛ばしてやるぜ」

 

なんとも下品な追い剥ぎが3名、声を掛けてきた。

 

しかし・・・またコイツ等か・・・

 

あの時の憂さを晴らす。

 

「愛紗・・・俺がヤル・・・手を出すなよ・・・」

 

「いけません! 一刀様の身にもしもの事があれば!」

 

「おいおい・・・上級の武将クラスなら兎も角、こんな農民崩れの盗賊の真似事してる連

中に俺が殺されるとでも?」

 

「思いません。上級の武将ですら傷付けることは難しいでしょう」

 

愛紗は即答で答えた。

 

「なら、見ていろ。サッサと片付ける」

 

「はい」

 

俺は盗賊共に向き直り、師匠の真似をして返答してやる。

 

「待たせたな」

 

「テメー!! ザケンな!! ヤロウ共!! やれ!!」

 

盗賊共は息を荒げながら怒鳴り散らす。

 

まーなんとも在り来たりで品の無いこと・・・

 

俺は襲ってきたデブの振り下ろしたボロイ剣を右へかわし、右腕を掴み肘を鼻っ柱に叩き込む。

 

「がっ!!??」

 

無様な悲鳴を上げるデブ、俺はそれだけでなく、肘打ちを叩き込んだ左腕を伸ばしデブの

左肩を掴み大地に叩きつけた。

 

「ガハッ!!!!????」

 

デブはその体系に似つかわしいデカイ腹を出しながら気持ちよくノビた。

 

「デク!? ヤロウ!!」

 

チビ野郎が短刀を俺に向けながら突っ込んでくる。が、

 

俺はそれをかわしすれ違い様に右膝を鳩尾に叩き込む。

 

「ごは!?!?!?」

 

チビ野郎は苦しそうな声を上げくの字になる。

 

俺はその体制のチビ野郎に掌手を顎に叩き込む。

 

「ガッ!?!?!?!?」

 

チビ野郎は吹っ飛び地を転がりながら気絶した。

 

「デク!? チビ!? この野郎!!」

 

髭面の中年が剣を振りかざしながら俺に突っ込んでくるが、

 

俺は髭面の斬撃をかわし、左腕を髭面の首に押し当て上に締め上げ、足払いをし体勢を崩

す。そして、その勢いで地面に叩きつけた。

 

「グフッ!!!!!??????」

 

3人終了。

 

俺は何事も無かったかのごとく愛紗の所まで歩く。

 

「行こうか」

 

「はい」

 

俺の問いかけに答える愛紗、だが、俺達は隠れている3つの気配に気づく。

気配の消し方がなってない。隠れているのがバレバレだ。

害が無いが気分のよいものではない。

 

「愛紗」

 

「ええ、隠れていないで出てきたらどうだ!」

 

岩陰から俺達のよく見知った人物が現れる。

 

「いや、お見事です。まさか私に気づくとは流石です」

 

((星!?!?!?!?!?))

 

俺達は驚きの声を何とか飲み込み、体内通信を行う。

 

『一刀様!! 星です! 何故星がこのような所に!?』

 

『落ち着け! コイツは星であって星じゃない! 俺達の事を知らない素振りだ。この様

子だとマジで俺たちを知らないみたいだ』

 

『そんな・・・』

 

『とにかく・・・今は情報を多くでも引き出そう・・・それしか・・・出来ない・・・』

 

『・・・はい・・・』

 

「・・・何を見ておられるのか・・・?」

 

不審そうに星が見てくる。

 

俺達は慌てて通信を切る。

 

「いや、何でもない」

 

「ええ、何でもありません」

 

俺達は何とか驚きを取り繕い情報収集を開始するため自己紹介をする。

 

「俺の名は北郷 一刀」

 

「私の名は北郷 愛紗です」

 

そう、俺たち結婚しているのだ。だから氏名の氏の方は同じだ。

 

「わが名は趙雲、字は子龍だよろしく頼む。ところで、お二人はご兄弟か?」

 

「一刀様とは夫婦だ」

 

愛紗が俺の腕にしがみつき高らかに宣言する。

 

牽制する必要があるのか愛紗よ? 何もそこまでせんでも。

 

「ほー、夫婦か・・・」

 

その時、趙雲の後ろから声がした。

 

「星殿~~!!」

 

「星さ~~ん!!」

 

「ん、おお! 稟、風! すまん、忘れていた」

 

「さり気に酷いですね・・・」

 

「まったくです・・・」

 

メガネの少女はメガネを直しながらため息を吐きながら呟く。

 

頭に変な置物載せてる少女は棒についた飴なめながらすねている。

 

なんだかんだで自己紹介することにした。

 

まずメガネの少女が名乗る。

 

「私の名前は郭嘉です」

 

置物の少女も名乗る。

 

「風はですね~、程立といいます。よろしくです。お兄さん、お姉さん。んでこっちが宝譿です。ほら、宝譿、挨拶」

 

「おうおう兄ちゃん、姉ちゃんオイラは宝譿てんだ! よろしくな!」

 

郭嘉に程立か・・・『前回』はいなかったな

 

「すまないが・・・質問、いいか」

 

俺は何とか質問をしていく。

 

「今は後漢で間違いないか?」

 

「ええ、間違い無いが・・・」

 

「ここはどこら辺だ?」

 

「幽州の均衡、約3里といったところか・・・」

 

「ふむ・・・」

 

俺は再び愛紗に通信を行う。

 

『どうやら俺たち・・・別の『外史』に来たみたいだ・・・』

 

『そのようですね・・・貂蝉の言った数多くある『外史』の一つでしょう・・・』

 

『何故こうなったのかは解らんが・・・とにかく同行させてもらうか・・・趙雲達に』

 

『そうですね・・・』

 

俺は通信を切り、趙雲に提案する。

 

「すまないが趙雲、提案なんだが、町か村へ行くまで一緒に動向させてもらえないだろうか」

 

「私はかまわぬが・・・二人ともよいか?」

 

趙雲は郭嘉、程立に質問する。

 

「私は構いません、風は?」

 

「風も構わないですよ」

 

と答える。

 

「決まりかな? じゃあ、行こうか」

 

「そうですな、北郷殿、北郷婦人それでは行きましょうか」

 

「ああ」

「はい」

 

 

俺達5人は幽州へ向けて歩き出す。

 

 

 

 


 
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