No.100858

真恋姫無双 美陽攻略戦 第六ターン

Thyleさん

第6回目の投稿です。
読みにくい点や日本語がおかしい部分があるかもしれませんが、宜しくお願い致します。
閲覧ユーザーが1000人になりました。皆様大変ありがとうございます。

2009-10-13 23:20:18 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:2489   閲覧ユーザー数:2183

美陽攻略戦

 

 

 

 

(はじめに)

 

 

 

 

    キャラ崩壊や言葉づかい等で間違いがあると思いますが、できれば気にしないでください。

 

 

 

    恋姫作品のように創ったのですが・・・・・まあ、読んでみてください。

 

 

 

 

   

 

  

 

     (前回のあらすじ)

          オレたち最高!イエー!の馬氏に、トホホと困る反乱軍の皆様

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第六ターン

 

 

 

   「で。 俺は月のお兄さん 董擢さんを演じればいいんだな・・・」

   「月と呼ぶな!たくっ」

                      と詠は一刀に噛みついた。

 

    

    尋問が終わり天幕に戻る早々、

         詠は月に何故よりにもよってあんな発言をしたのかと喰ってかかった。

    これに対して、

      月は天の御遣いと言うより

       私の兄と言った方が皆が納得するし、危害が及ばないと

 

         しかし、詠は月の本心は別にあることを悟っていた。

           その為、それ以上追及することはせず、

                 対外的に一刀を月の兄として扱うことに了承した。

 

  

    「 イイ! アンタ 」

        

        これからアンタは対外的に月の兄として振る舞ってもらうけど。

           あくまでフリなんだから! 

              フリよ!! 

                        と詠はそこの部分を強調して言った。

 

 

   「 詠ちゃんもう良いかな。

       北郷さん改めまして、私が董卓 真名を月といいます。

          こちらが、私の大切な親友で軍師をしてもらっている・・・」

                    と言いかけて詠にすがるような眼差しをした。

 

   「 あーもう! 」 

       ボクは賈詡、真名は教えたくも、言われたくもないけど、詠よ。

                 と言って詠はフンと鼻を鳴らして別の方向を向いた。

 

    ありがとう。

       俺の名は北郷一刀 

        こちらで言う真名というものはないから一刀と呼んでくれと言った。

                                

 

    それより・・・

         と言って、一刀は捕虜の尋問をしたことから一抹の不安を覚えていた。

 

 

 

 

 

 

     一刀はおそるおそる尋ねた。

      もしかして、今、月たちは戦争をしているのかと

       「あー?、もしかしてではなく 逆・賊・の・討・伐 をしているの!」

 

       

 

        詠はジト目で一刀を見ながら、掻い摘んで状況を説明してくれた。

  

    

                    中平元年

 

        つまり、去年の秋頃に涼州で羌族の援軍を受けて、

      

                逆賊  辺章・北宮玉・李文侯・王国

                           

                              が漢王朝に反旗を翻した。

 

        そして涼州に隣接する并州の刺史である月に討伐の勅令が下った。

          

              月たちは、敵の大将 北宮玉、李文侯、王国 

                      

                      を討ち取ったことから終局になると思われた。

  

 

                 

                しかし、今年になってから急変した。

  

         

         逆賊 辺章を討ち取るべく追撃したところ

             逆に羌族の騎兵の待ち伏せに遭い月の軍は敗退

                その後、西から侵攻され各地の邑、県都が陥落していった。

      

        

 

 

        これを重く見た朝廷は増援として

                

               『張温将軍を総大将とした官軍八万の将兵』

                       

                         を率いて逆賊討伐に赴くこととなった。

 

  

 

 

 

 

 

 

 

    「そして、ボクたちの軍の2万の将兵は、張温のヤツの指揮下に入る為

                   この地に布陣しているという訳なの」

     

                        と詠は髪を指で弄りながら一刀に話した。

 

    

        官軍の増援で勝利は見えたんだろと一刀が言うと詠は憤慨して言った。

     

 

    「腹が立つことに羌族を遊軍として巧みに操り、状況は膠着状態になっているの。 

       特に解せないのが、今まで個々による戦闘を得意としていた羌族が

         組織的に戦闘をし出したの」

 

 

  

     これからどうするんだと一刀は言った。

 

              

           これに対して詠は一瞬、話すべきか迷い月を見た。

       

              月はニッコリとして一刀に言った。

  

    「はい、兄様、これから張総大将は長安から出陣して

               美陽近郊にある平原にて野戦を行うそうです。

                    そして、私たちはその左翼として先鋒します」

 

 

       月に兄様と言われ、くすぐったい気分になった一刀であったが関心は別の方に働いていた。

 

  

    「ちょっとまってくれ、

           敵兵力は少ないが騎兵が多いというのはヤバくないか。

               特に野戦、平原での戦闘となったら敵に有利じゃないか」

 

 

 

 

 

 

 

     詠は驚いたようにいった。

      「あら、兵法知っているんだ。

          そうよ。張温のヤツは力押しで決着つけるつもりでいる。

                           それも、最悪な条件下で・・・・」

 

 

        ある兵法書曰く、『兵の数が敵より多数である場合には、包囲殲滅すべし』

  

 

        しかし、これには戦場となる地理的条件、兵種の違いによる戦力差について

        特記されていない。平原のような地形では、障害物がないため戦車・騎兵等

        の兵種は戦場を自由に行き来することができる。

 

        その為、平原での騎兵一人は歩兵十人分の戦力に換算される。

        この騎兵を大量に、しかもうまく活用することにより、条件次第では少数の

        兵力でも大群を撃破することが可能な戦術を編み出すことが出来る。

 

  

      そして、  現在、異民族である羌族には大量の騎兵が存在し

          

            かつ敵の陣営にはこれを上手く活用する用兵家がいる

 

          という条件下に、

 

               更に敵に有利な地理的条件を与えてしまう。

     

 

          敵に塩を送る程度ではない、と詠が危惧していたのはこの点であった。

 

 

 

 

 

 

 

    「 そうなんです~。

       詠ちゃんのお話を張総大将さんに献策したのですが一笑されて・・・はう」

                        と月は申し訳なさそうに詠を見る。

   

    「 いいよ、月が気にする必要はないよ。

              一応献策したのに却下したのは総大将の責任なんだから」

      

             それより、如何に現状をよくするかよ

                        ただでさえ変なのが出てきたから・・・

    

                  「・・・変なの?」

 

              と詠に指差され、変なの扱いされ一刀は不満げに言った。

 

 

 

 

    「 詠ちゃんは照れているのです。

             それが証拠にズレた眼鏡を直さず話に夢中になっています」

   

    「 ちょ!ちょっと月、ボクのことはいいから!

                  そこ!変な誤解しない。

                     ・・・・たくッ、アンタ夜空見たでしょ?」

            

             ああ、と一刀は詠の気迫に押されうなずいた。

  

  

      この夜空、正確には東南の空に現れた流星は、

        突然出現し十日も昼夜を問わず空に出現し続けた。

         そして、この戦により敗戦色が濃くなった月たちの軍において

          兵卒の中には天の災いがあったと流言をいう輩が出るようになった。

  

    

      敵の策と考え、詠は軍規を厳しくした

            (だから詠は事あるごとにキリッとした態度を取っていたのか)

 

      

      おかげで軍の統率はとれるようになった。

         しかし、先ほど流星の爆発により、一時軍は混乱したが

            月の指示により被害は最小限ですんだ。

 

              

               

                そして落ちた星の確認に行ったら、

 

   

 

                    アンタがいたと。

 

 

 

     

 

       

 

 

    詠はアタマを掻きながら、テレるように言った。

 

    「 まあ、月が言ったように

         アンタを 『天の御遣い』 に仕立て上げる手もあったけど

           今はその時期ではないし、ここでそれをしたらアンタは間違いなく

 

                   『民を惑わす罪人』

              

                              として連行されるから・・・」

 

       と詠は首に手をあて、打ち首というジェスチャーをした。

         これを見て、一刀は背筋が冷たくなるのを感じながら詠の話を聞いていた。

  

 

  

 

    詠は一刀を『天の御遣い』として仕立て上げる策は止め、

      代わりに星には文字が書かれ、あたかも天からの予言があったと

        かって始皇帝が滅亡すると言う予言が星に書かれていたという故事を模倣して、

 

   

      『我が軍に勝利に導く威風の人物が再来し、天はそれを祝福し夜を昼に変える』

 

                              という流言を全軍に流した。

 

      もちろん、軍内部に潜り込んでいるだろう間諜に対しの策も合わせて・・・・

  

 

  

    詠は一刀を指差して言った。

    「というわけで、アンタはこの戦争が終るまでボク達と一緒に同行してもらうから。」

    「 ちょつとまってくれ。俺に選択権はないのか?」

     

     と一刀は詠に喰ってかかったが、

             詠に即却下、イヤなら民を惑わす罪人として引き渡すしかないと。

 

     一刀はため息をついて、

         どうせ行くあてもないし、と月たちに同行することを了承した。

 

 

 

  

  

 

 

 

 

 

 

    「しかし

         『その人物がこの地に降り立ち、乱世を救う』 

                         という与太話を信じるものなのか?」

 

                              と一刀は苦笑して言った。

  

 

 

    「相手が信じるのかではなく、相手に信じこませるの。

        秘策は策の中にありってね。

           しかし、あながち与太話と言うわけでもないけど・・、

                そ、それより、月~、もう出陣の準備をしなきゃ・・・」

 

        と言って詠は自分でも恥ずかしい策だという自覚があるのか

                         逃げるようにして天幕を出ていった。

  

 

 

 

 

 

次回につづく

 

 

 

 

(あとがき)

 

 

    はじめまして、この度は  美陽攻略戦 第六ターン をご覧になって頂きまして

 

    ありがとうございました。

 

       今回のターンでやっと、董卓軍に同行する理由付けの話が終りました。

       かなりムリがある展開ですが・・何せ書いている時点でもうメンドウダー!

       と言うわけで、当初の企画段階で書いたものを若干修正して書き上げました。

 

       何分、早く戦争シーンや謀略合戦等の話を書きたいものでしたから。      

       

       コレ以降から『董卓の一刀』の話から、他の陣営の話に移ります。 

       第七ターンはもう完成していますので誤字チェックをすればすぐ投稿できる

       と思います。

             

       予告すると、次回は呉の陣営が出て、ちょびっとエロエロです。(笑)

           

            

     

  

      最後まで、本編をお読み頂きましてありがとうございました。

 

 

 


 
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