No.1000952

ぷにドル!#1

赤城まやさん

Aパート「はじまり。」
まやの誘いでアイドルを始める豊原美森。
2人のアイドル生活が今始まる!
Bパート「考えよう。」
プロデューサー宮井の指導のもと、トレーニングを始める2人。

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2019-08-04 20:59:37 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:672   閲覧ユーザー数:654

Aパート「はじまり。」

「ねぇねぇ!」

「何ですか、赤城さん。」

栗色ロングのぽっちゃりとした女の子、赤城まやが黒髪ロングのぽっちゃりとした女の子、豊原美森に話しかけている。

同じぽっちゃりとした体形だがまやの方が明るい雰囲気があり、美森の方が真面目でキリッとした雰囲気である。

「アイドルやらない?」

「それは…なぜですか?」

「だって、キラキラしてるし~可愛いし~」

「は、はぁ…」

「だから、私もやってみたいなぁ~って」

「ざ、ざっくりですね…」

「ど、どうかなぁ~」

まやは真剣な目をして、美森を見つめる。

「まやさんについていきます。やりましょう。」

「ほ、本当?」

「はい!」

美森さんは元気よく、そして笑顔で答えた。

 

「アイドルは歌える体力と踊れる体力が必要ですが…まやさん?」

「ん?どうしたの~?」

「体力…大丈夫ですか?」

まやは普段運動をしないので、基礎体力が少ない。なおかつ体が重たいのでステージ中にばてないか心配である。

「う、うん…大丈夫…たぶん?」

「運動…しましょうか…」

「う、うん…!」

まやと美森はランニングウェアに着替え、の階段へ向かった。

 

「はぁ…はぁ…」

「はぁ…はぁ…」

「この階段…きついね~」

「そうですね…急ですし、段数が多いので…きついですね」

2人が走るたび、全身のお肉が揺れる。

ぶよんぶよん…たぷんたぷん…

ぶよんぶよん…たぷんたぷん…

「はぁ…はぁ…」

「ふう…ふう…」

まやと美森は何とか階段を上り終えた…

「まやさん…はぁはぁ…すごい汗ですよ…タオルあげます」

「美森さん…はぁはぁ…ありがとう♪」

2人とも滝のような汗が出ている。

すると…

 

「なにしてるんだ…?」

「あっ、宮井さん。」

「宮井さん、こんにちは~」

「まやちゃん、美森ちゃんこんにちは。すごい汗ね。」

「は、はい…さっきまで走ってたので…」

「どうして…走ってるんだ?」

宮井は首をかしげる。

「アイドルをやりたいのです!」

まやが割って入る

「それで基礎体力をつけようと…」

「なるほど…それで走ってるのか。」

「は、はい…」

「それにしてもアイドルねぇ…それなら踊れる場所や歌う場所が必要じゃないかしら。」

「場所は…今探してます…」

「それなら、会社の空き部屋使う?上司の許可が必要だが…」

「は、はい!お願いします!」

「わぁ~い!お願いします~!」

美森とまやは元気よく答える。

「わかった、部屋は私が頼んでおくわね!」

「「はい!お願いします!」」

こうしてまやと美森のアイドル生活が始まったのだった…

Bパート「考えよう」

 

「お~い!まやちゃん!美森ちゃん!」

「どうしましたか、宮井さん。」

「どうしたの~?」

「会社の空き部屋、とれたわよ!」

「えっ!本当ですか!?ありがとうございます!」

美森は礼儀正しく頭を下げてお礼を言う。

「ありがとう!宮井さん!」

まやは元気よく、頭を下げてお礼を言う。

「ええ、いいわよ。それと私をプロデューサーにしてくれるかしら…?」

「はい、構いませんよ!」

「うん!いいよ~」

 

「1!2!3!4!」

「5!6!7!8!」

「2!2!3!4!」

「5!6!7!8!」

宮井の指導のもと、まやと美森はストレッチをしている。

「ふわぁ~ストレッチ疲れたぁ~」

「そろそろ休憩しようか。」

宮井はまやと美森にスポーツドリンクを渡す。

「ありがとうございます。宮井さん」

「ありがとうございます!」

二人はスポーツドリンクをがぶ飲みする。

「ふぅ~生き返る~」

「美味しいですね…♪」

「運動するのも大事だが、休むのも大事だぞ。」

「はぁ~い!」

「それで…二人はどんなアイドルになりたいんだ?」

「えっと…キラキラしてる感じの…」

「うーん…具体的には?」

「す、すみません…私たちアイドルに関しての知識が少なくって…」

美森はしょぼんとした表情で下を向いた。

「なに、落ち込むことない。知識なんて後から頭の中に入れればいい。」

宮井は少し考えた後、答えた。

「そうだ、この娘たちの持ち味を生かせばいいんだ。」

「持ち味…ですか…?」

「持ち味…」

「そうだ、まやちゃんと美森ちゃんには共通してる持ち味があるだろう。」

宮井はまやのお腹を見つめる。

「お、お腹…?」

「そうだ、腹肉が揺れるアイドルだ。」

「アイドルって…みんな細くって…その…宮井さんみたいに。」

宮井は照れることなく美森を見つめる。

「なぁに、アイドルは細くなきゃいけないってどこに書いてあるんだ。そんなもの一つの偏見にすぎん。」

「は、はぁ…」

「それに、最近ぽっちゃりとしたアイドルが流行ってるみたいだな。」

「そ、そうなのですか…?」

「そうだ。だから、土台となる部分はぽっちゃりアイドル。そこに何かを加えよう。」

「例えばどんなものが…?」

美森が聞くと、宮井はこう答えた。

「例を挙げるなら…“今、会えるアイドル”とかかな。」

「なるほどね~」

「あっ、じゃあ宿題にしよう。来週の水曜日、ストレッチ後までにこの紙に書いて提出して欲しい。」

「わかりました!」

「わかった~」

 

レッスンがなく、大学があるときに二人は自分で考え、困ったら先輩や同級生、後輩に意見を求めた。

先輩の中には「スカートから肉が溢れて、スカートが破れるアイドル」っていう意見もあったが、恥ずかしすぎるため却下になった。

 

こうして、2人の意見はまとまった。

まやは「癒しをプレゼントするアイドル」、美森は「料理ができるアイドル」と答えた

「なるほどなぁ…」

「ど、どうですか…?」

「ど、どう…?」

「いいじゃないか!素晴らしい。これをうまく合わせれば…いけるぞぉ!」

「あ、ありがとうございます!」

「えへへ…♪ありがとう~」

「よぉ~し!今日は意見をまとめがまとめながら、焼き肉でも食べるか!もちろん私のおごりでな♪」

「「はい!」」

3人はシャワーを浴び、私服に着替え、焼き肉屋に出かけたのであった。

2人のアイドル生活はまだ始まったばかりだ…!

 


 
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