No.96243

復讐の剣

詩季さん

東方の二次創作ではあるんですけど、大半がオリジナルの要素なので(主人公もオリジナル)ぶっちゃけ、東方なんざ知らずとも読めます。
全体的にダークなので暗いのが大好きな方は是非。

内容はタイトルどおり、復讐の話です。ただそれだけ。
コメディ要素?無いよ。

2009-09-19 21:23:49 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1012   閲覧ユーザー数:960

ー序章ー

 

何の変哲も無い、民家。

家族の団欒の場がそこにはあった。

「なぁ、父さん」

娘が話しかける。

「何だ」

呼びかけられた父親が粥を啜りながら返答する。

「あーその……」

はっきりとしない物言いで言葉を濁す。

目は若干宙を泳ぎ気味。

「何だ一体。用がないのなら食事中は黙って喰え」

「実は―――」

突然開かれる扉。

振り返る父親。

そこには数人。

「何だ?」

一番手前にいた人物は無言のまま懐に手を入れる。

抜き出したその手には……

 

拳銃。

 

父親は目を見張る。

そして、乾いた音と共に、倒れこんだ。

 

一刹那、0.00000000000000001秒の沈黙の後

娘が息を呑んだ。

 

「父さん!」

 

父を殺めた人物はそのまま銃口を娘に。

引き金が引かれる。

 

とっさに手を顔にやる。

 

だがその程度。

 

銃弾は手を肉を抉りながら貫通していく。

手による弾速の減衰は微々たる物。

その先にある、頭・顔・眼球・水晶体・角膜を貫くには十分な威力。

 

弾丸は娘のそこに吸い込まれていった。

 

 

 

 

 

娘は意識を失った。

 

 

ー序章・了ー

 


 
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