No.95586

恋姫無双異聞録~15話~

鴉丸さん

15話です

前回、別の外史に飛ばされた狂骨たち その外史では神仙となった一刀が袁紹軍にいた そして、明かされる真実とは!でもそこまで、緊迫してないです
最後にオマケを

2009-09-15 20:40:32 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:3469   閲覧ユーザー数:2678

 

 

狂骨「なるほどな・・・」

 

 

狂骨たちは、袁紹軍に保護され本拠地である南皮の城に到着し、神仙となった一刀改め呂刀に話を聞いていた

 

 

呂刀「太公望が、前の外史でお前らが消えてこの外史に流れ着く事が分かった時点で俺をこの外史に派遣して、二人を保護するように言われたからね ただ、お前らがいるならともかく俺一人だと新興勢力を作るのは難しかったから・・・」

 

 

刑天「それで、袁紹たちのところで行動していたと言うわけか・・・」

 

 

呂刀「そういうこと ま、太公望に言われたからでもあるけど」

 

 

呂刀は、太公望から軍略を学び、華佗から医術を学び、卑弥呼や貂蝉から戦い方を学んだその結果、狂骨たちまでとは行かなかったが春蘭・愛紗クラスなら防御に徹し、極限まで疲労させれば倒せるまでに成長した 

 

 

狂骨「すげ~」

 

 

刑天「というか、貂蝉と卑弥呼を相手によく頑張れたな」

 

 

そう言うと一気にテンションが下がった呂刀

 

 

呂刀「フフフフ・・・もうね・・・いや・・・桃香たちに慰められなかったらここに居ないよ・・・アハハハハ・・・」

 

 

その様子を見た二人は、「もう聞くまい」と誓った

 

 

刑天「しかし、これを見ると袁紹は頑張っているようだな」

 

 

そして、二人は冀州の情勢を見る あの袁紹が治めているとは思えないほどの善政に驚いている二人

 

 

呂刀「ま、俺も頑張ったし・・・それに、麗羽も実はいい子だよ」

 

 

狂骨「・・・落としたか・・・」

 

 

刑天「どうせ、顔良と文醜も落としているんだろ?」

 

 

呂刀「ぐ・・・言い返せないのがつらい・・・って、斗詩たちはまだ「「まだ?」」・・・」

 

 

猪々子「呂刀のアニキ~?姫が呼んでるぜ~?そっちの二人も」

 

 

猪々子が三人を呼びに来たので、ついていく三人 そして―――

 

 

麗羽「え~っと・・・あなた方が、呂刀さんの親友ですの?」

 

 

狂骨「ああ 狂骨だ」

 

 

刑天「刑天だ」

 

 

呂刀「前にもいっていた通り、二人の実力とか人柄は保障するよ」

 

 

麗羽「ま、まあ呂刀さんが言うなら間違いありませんわね」

 

 

狂骨・刑天「「(うわ~・・・さすが種馬)」」

 

 

麗羽のデレぶりに改めて呂刀の凄さを知る二人・・・でも、君たちも人の事いえないのでは?

 

 

麗羽「まあこれからよろしくお願いしますわ」

 

 

狂骨・刑天「「御意」」

 

 

そして、二人は前の外史に残した皆の事も心配だが、今は目の前の事に集中しようと頭を切り替えた

 

 

 

 

―――数日後―――

 

 

猪々子「刑天のアニキ!行くぜ~!」

 

 

刑天「遅いわぁ!」

 

 

刑天の持つ餓虎に親近感を覚えたのか、訓練を申し込む猪々子

 

 

斗詩「・・・これは」

 

 

狂骨「フッ・・・中に、火薬を仕込んでいるのでここを押すと、火薬が爆発して振り下ろす速度が倍になる・・・名づけて『螺化天鎚(ラ〇ー〇ンハンマー)』!」

 

 

斗詩「・・・」

 

 

斗詩は、狂骨が兵器開発などが得意と言われ自分のハンマーを改造してもらおうと頼むと結構、危険なものになってかえってきた ハンマーを見たせいで、狂骨のマッド度が加速した そして―――

 

 

麗羽「という訳で、今日からお仲間になる桂花さんですわ」

 

 

狂骨「!」

 

 

あれからまた数日後、麗羽のところに桂花がやってきた さすがに予想外だったのか、驚く狂骨 すると、桂花が狂骨のほうを向いてニコッと笑った・・・というかワラッタ?

 

 

狂骨「(な、なぜ・・・?)」

 

 

そして、その夜

 

 

狂骨「・・・はあ」

 

 

狂骨は自室で、書類を片付けながら一日を振り返っていた すると戸を叩く音が

 

 

狂骨「ん?どうぞ~」

 

 

入ってきたのは桂花だった

 

 

 

 

桂花「久しぶりね・・・狂骨?」

 

 

狂骨「お、お前・・・何故?」

 

 

しかも、自分のことを覚えているようだった 雛里と同じようなことか?だが、雛里のときは、様々な要因があったはずと考えをめぐらせる狂骨 そして、その疑問を払拭するかのように

 

 

桂花「覚えている?華琳様が、太公望に何かを頼んでいた事」

 

 

その言葉に思い浮かぶのは、以前の外史で太公望に華琳が何かを頼んでいたような光景

 

 

狂骨「ああ・・・それが一体?」

 

 

桂花「あなたたちが消えた後、太公望が説明しに来たんだけど―――」

 

 

桂花の口から語られたのは、太公望が華琳に言われ別の外史の自分に、今の自分の記憶を転写した事 しかし、それだけでは面白くない―――もとい、不測の事態があるといけないので『狂骨や刑天と会って強い切欠を持ったら』その記憶が転写されるようにしていること そして、崑崙山にいた皆も同じようにしたことだった 無論、呂刀も例外ではない

 

 

狂骨「なるほど・・・だが、それでお前がどうして?」

 

 

桂花「そ、それは・・・その・・・」

 

 

俯いてブツブツ言っているが、まあ気にしないでおこうと頭を撫でる狂骨 すると、桂花が飛び込んできた

 

 

狂骨「桂花?」

 

 

桂花「あんたたちが消えてから、何年も経ったのよ・・・天下は、魏・呉が連立する事で安定した・・・でも、みんなどこか物足りなかったのよ・・・あんたたちが消えたから!」

 

 

最後のほうは、泣きながら言う桂花

 

 

桂花「みんな、悲しんだのよ!・・・だから、今度はぁ!」

 

 

狂骨「ああ・・・今度は、悲しませないよ」

 

 

そう呟き、桂花を抱き寄せる狂骨 そして、口づけをする 謝罪と新たな誓いを持って

 

 

―――Side 刑天―――

 

 

刑天「ふむ・・・これはまた・・・」

 

 

刑天は、集めた情報を整理していた 呂刀から聞いた情報や、狂骨が先ほど伝えてきた情報から自分たちが置かれている状況を察した ん?狂骨?ラブってんじゃね?

 

 

刑天「となると・・・面倒なことになりそうな気もするが・・・ま、やるしかないか」

 

 

数日後、その面倒な事は現実となる

 

 

 

 

呂刀「さて、黄巾党が活発になってきたので、大規模な討伐をしようと思う」

 

 

呂刀の言葉に頷く面子 呂刀は、袁紹軍の軍師や医者の筆頭に位置している そして、狂骨と刑天という武においては最強の部類に入る二人が入った事で、強大になった袁紹軍

 

 

猪々子「んで?ど~すんの?」

 

 

呂刀「とりあえずは、ここらの黄巾党を潰そうと思う 場所はここだ」

 

 

桂花「でも、こいつ等結構大軍よ?」

 

 

狂骨「・・・いや、むしろいいかもしれない」

 

 

桂花「え?・・・ああ、そう言うこと」

 

 

桂花は、狂骨の言葉に図面を見直すとその意図が分かった

 

 

呂刀「そう・・・大軍でも、谷を通るなら少なくなる」

 

 

斗詩「そこで私たちが迎撃するわけですね」

 

 

刑天「・・・こっちの村は?」

 

 

そういい、刑天が差すのは近くにある村

 

 

呂刀「そこは、小さな村だけど・・・放っておくわけにはいかないから・・・刑天、頼める?」

 

 

刑天「了解した」

 

 

刑天は、その村の防衛のために別行動となった

 

 

麗羽「それでは、皆さんよろしくお願いしますわ」

 

 

全員「「「「御意」」」」

 

 

 

 

―――Side 刑天―――

 

 

刑天「さて、お前ら!俺らはこの村の防衛だ!一人たりとも入れるな!」

 

 

兵「了解です!」

 

 

刑天「さて「旦那様?」ん?」

 

 

どこかで聞いたような、声を聞き振り返ると四人の少女がいた

 

 

聖「やはり、旦那様です!」

 

 

涼「兄さん!」

 

 

美影「刑天殿・・・ご主人様はどこですか?」

 

 

雛里「刑天さんがいると言う事は・・・近くにいると思いますよ?」

 

 

刑天「お、お前ら・・・なぜ、ここに?」

 

 

二人は、呉と幽州の境の村にいたはず さらに、雛里は幽州・美影は陳留近辺にいたはず どこも、こことは遠く離れているはずだった

 

 

聖「よく分かりませんが・・・あえて嬉しいです!」

 

 

涼「僕たちにも、手伝いさせてよ!」

 

 

美影「とりあえず、ご主人様に会うまでは死ねません!」

 

 

雛里「同じくです!」

 

 

まあ、聞きたいことはいろいろあるが、詳しい事は後で聞くことにして

 

 

刑天「・・・分かったよ 頼むぞ?」

 

 

聖・涼・美影・雛里「「「御意!」」」

 

 

四人を自分の部隊に紹介して、迫り来る黄巾兵に立ち向かう刑天隊

 

 

刑天「さて・・・行くぞ!」

 

 

全員「「「「応!」」」」

 

 

 

 

―――Side 本隊―――

 

 

呂刀「じゃあ、斗詩は本陣の守備を、猪々子は敵に突っ込んで」

 

 

斗詩「はい!」

 

 

猪々子「よっしゃ~燃えてきた~!」

 

 

呂刀「狂骨は、遊撃を頼む」

 

 

狂骨「ああ」

 

 

ここには、あの三姉妹はいないので気にせず殲滅を考える狂骨 主にダイナマイト使用しようかな~とか

 

 

桂花「あんた・・・物騒な事考えていないでしょうね?」

 

 

狂骨「・・・別に?」

 

 

桂花「目・・・合わせなさい?」

 

 

斗詩「仲いいねあの二人」

 

 

猪々子「だな~狂骨のアニキもまんざらじゃないよな」

 

 

小声で二人を見る斗詩たち 

 

 

呂刀「あはは・・・ま、行こうか」

 

 

そして、戦闘は始まる 新たな外史での狼煙が上がった

 

 

 

 

「舞台裏」

 

 

呂刀「今回一気に戦力増強したね」

 

 

狂骨「誰だ?弱いところに行くって言ったのは?」

 

 

刑天「太公望・・・つーか、作者だな」

 

 

でも、この国実権は呂刀が持っていますよ? 麗羽は本当に影薄くなるし、大きな戦とかで号令を出すとか、そこらへんですよ?

 

 

呂刀「・・・可哀想だな」

 

 

狂骨「もしかして、この調子でどんどん参入してくるのか?」

 

 

とりあえず、黄巾編は三姉妹が合流するだけかな

 

 

狂骨「・・・そうか(嫌な予感が・・・)」

 

 

呂刀「んで、次回黄巾編が終わって拠点か」

 

 

そだね~ 頑張りたいとは思うんだけどね~

 

 

刑天「無茶すんな」

 

 

呂刀「とりあえず、またお会いしましょう!」

 

 

狂骨「ネタのリクエストも待っています」

 

 

 

 

「オマケ~自分たちの能力について~」

 

 

南皮の城の一室で男三人が集まっていた

 

 

呂刀「んで、刑天って液体を操れるんだよな?」

 

 

刑天「ああ」

 

 

狂骨「それって、自分の血も操れるんだよな?」

 

 

刑天「もちろん」

 

 

呂刀「じゃあ、超越者な運び屋の真似とかできるの?あの人、自分の血を操っていたし」

 

 

刑天「可能だな・・・それと、某転生する蛇に乗っ取られた本当の長男の『血刀』も使えるぞ~」

 

 

狂骨「・・・だったら、俺は童子切開放状態で、『〇撃のファー〇トブ〇ットォ!』とか言ってみるか?」

 

 

呂刀「じゃあ、俺は・・・『投影開始』とか言ってみるか?針とナイフしか出せないけどw」

 

 

刑天「いいかもな~」

 

 

男たちのネタ発言は続く―――

 


 
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