No.95401

恋姫ランド21 一姫✝無双・蜀~乙女達の烈風三国志☆~三話目

さん

ようやく三話目、魏√は熱意制作中!

2009-09-14 18:07:48 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:8118   閲覧ユーザー数:6659

 

 

いきなり迷い込んでしまった三国志の世界。

 

ここで出会った劉備・関羽・張飛の三人。

 

乱れた世の為に天の御使いとして力を貸してほしいと頼まれる。

 

そうだ、たとえ私が何であれ私の信念のままに。

 

真名を預けてくれた三人と、そして命をかけて闘う義勇軍と共に

 

私達は啄県へと進軍を始めた。

 

 

 第三話「桃園の誓い・結盟の四姉妹!」

 

 

ザッザッザッザッ・・・・

 

馬など持っていない私達は徒歩で進軍するしかなく、ようやく啄県に辿り着いた時には

夜になっていて、街は無残に荒されあちこちに煙が燻っていた。

 

桃香「ひ…酷い……」

ギリリリッ

一姫「ゆ、許せない…」

 

義勇兵「そ、そんな…ここまで酷いなんて…おーーいっ誰かいないのかーー!」

「助けに来たぞーー!」「母ちゃーーん!」「悠花――!」

 

ガタガタッ

         

愛紗「誰だ!」

 

女性「ひっ…」

 

義勇兵「大丈夫だ、俺達は黄巾党を討つ為に来た義勇軍だ。この街の人達は無事なのか?

    無事なら皆の処に案内してくれないか」

 

女性「ほ、本当ですか?」

 

愛紗「ああ、驚かせてすまない。この者達は此処が黄巾党に襲われたと聞いて皆を

助けようと駆けつけて来たのだ」

 

女性「そうですか、ありがとうございます。今、無事な者達は酒家に集まっています、

   案内しますので来て下さい」

 

 

その女性の案内で私達は酒家へと足を運んだ。

 

女性「みんな、義勇軍の人達が助けに来てくれたわよ!」

 

男A「…義勇軍?…なんだ、官軍じゃないのか…」

 

義勇兵「おいっ!お前陸棟じゃないか、無事だったんだな!」

 

陸棟「え……!!茄網、茄網か!お前達が助けに来てくれたのか!」

 

茄網「ああ、天の御使い様と共にな」

 

陸棟「天の御使い様?あの噂の」

 

茄網「このお方がそうだ。それに劉備様、関羽様、張飛様、この方々が居られれば

   黄巾党など怖くはない。みんなも力を貸してくれ!」

 

男B「本当に大丈夫なのか?奴らの数は四千人はいたぞ。お前達とこの街で闘える

   人数を集めても八百人がやっとだ。…勝てるわけがない……」

 

愛紗「いや、勝てる!何故ならば奴らは所詮力任せに暴れることしかできない雑兵にすぎん。

   そして我らには奴らにはない天の加護がある。みんながこの街を守る為に闘うのなら

   必ず天は我らに味方する!」

 

男B「…信じていいんだな、俺達はこの街を守れるんだな?」

 

一姫「ええ、約束するわ。私は、私達は必ずこの街を守ってみせる。だからみんなも力を貸して」

 

 

男B「よし、やろう!どうせこのままここでうじうじしてたって何にもならねえんだ。

   この人達を信じて俺達も闘おう!」

 

村人『応!』

 

陸棟「まず、武器になりそうな物を集めるんだ!そして闘えそうな男達も。

   それから食事の準備をしてくれ、腹が減ってちゃ戦はできねえ!」

 

女性「わかったわ」

 

愛紗「鈴々は身軽そうな者達と黄巾共の偵察をして来てくれ」

 

鈴々「がってんしょーちなのだ!」

 

タタタタタタタタタタタタタ

 

一姫「それじゃあ準備を進めましょう」

 

『おおおおおーーーーー』

 

 

 

 

鈴々「愛紗――!お姉ちゃん達――!」

 

愛紗「鈴々、どうだった。見つけたか?」

 

鈴々「うん、ここから一里先の荒野に陣を張ってたよ」

 

愛紗「そうか、よくやったぞ。なら偵察隊と一緒に食事をすませろ、すぐに打って出るぞ」

 

鈴々「はーーい!」

 

 

 

そしていよいよ出陣の時が来た。

 

愛紗「ではご主人様、出陣の言葉を皆にお与えください」

 

一姫「ええ、……みんな、私達はこれから闘いに行くことになるわ。怖いと思うでしょう、

   正直私も怖いわ。…でも私達はその恐怖を乗り越えなければならない、何故なら

   私達の後ろには守らなければならない街がある、そして大事な人達がいる。

   奴らに見せてあげましょう、守る物がある、守る人がいる私達の強さを!

   そして…帰って来ましょう、この街に、大事な人達の元に、この街を復興させるために……

   行きましょう、全軍出撃―――!!」

 

 

『うおおおおおおおおおおおおーーーーーー!!』

 

雄たけびを上げる村人達、私の心にも何か熱く燃え上がって来る物がある。

未だに釈然としないが今は悩んでいる時ではない。

 

 

荒野を進んでいると黄巾の陣が見えてきた。まだこちらには気づいていないようだ。

 

愛紗「まず、私と鈴々が前衛で出ます。奴らが気づいて出て来た所で弓隊で打倒して

   下さい。そこを後衛で仕留めましょう、桃香様は弓隊の指揮を、ご主人様は

   後衛をお願いします」

一姫「いえ、私も前衛で出るわ」

桃香「えー、危険だよご主人様」

一姫「だからこそ私が出なくちゃいけないの。天の御使いの私が前衛で出れば後に続く

   皆の士気を高めることができる、だから後衛は愛紗が指揮をして」

鈴々「お姉ちゃんは鈴々が守るのだ!だから大丈夫なのだ!」

愛紗「…わかりました、ではご武運を」

桃香「ご主人様、帰ってきてね…」

一姫「うん、絶対に!行くわよ鈴々!」

鈴々「行くのだーー!」

 

 

愛紗「やはりあのお方は真に天の御使いでしたね」

桃香「うん、でも本当に大丈夫かなあ?」

愛紗「ご主人様をお助けするためにも我らは我らのやるべきことをやりましょう」

桃香「うん!」

 

 

 

一姫「いい、敵兵には常に二人一組になって当たるようにして。どちらかが守り、

   どちらかが攻撃する。この事を忘れないで」

義勇兵「応っ!」

一姫「行くわよ。……突撃―――!!」

鈴々「鈴々に続くのだーーー!!」

 

ワアアアアアアーーーーーーーー!

 

 

 

 

義勇兵「前衛の攻撃が始まりました。陣から次々と黄巾共が出てきます」

桃香「では弓隊、攻撃を開始して下さい。くれぐれも味方に当てないように」

 

キリキリキリキリ

 

桃香「打てーーーー!!」

 

ヒュンヒュンヒュン

 

 

黄巾「ぐわあっ」「な、何だ、弓が…ギャアッ」「くそっ弓隊が隠れてやがったのか」

 

鈴々「奴らは弓の攻撃で怯んでるのだ、今のうちにやっつけるのだ!」

義勇兵「うおおおーーっやってやる、街を守るんだーー!」

 

黄巾「バカが!おとなしく震えてればいいものを、そんなに死にたきゃ殺してやる!」

一姫「バカは貴方達よ!人の心を捨てた時点で生きる資格をも捨てたんだからね」

 

そう言って私は奴らに槍を振るった。

ドガアッ

 

黄巾「ぐはあっ!」

 

刃を封じている槍では致命傷は与えられない、しかし……

 

義勇兵「動けないようだな、止めを刺してやるぜ!」

黄巾「えっ?…ひいっ、まっ待ってくれ…助けてくれ!」

義勇兵「今更何勝手な事をいってやがる…俺達の街で好き勝手に暴れ回ったくせに……

    みんなーっ!殺っちまえーーー!」

『おおおおーーーー!!』

黄巾「ギャアアアアーーーー!」

 

私の攻撃で動けなくなった敵兵を味方の兵が次々に嬲り殺しにしていく。

残虐な事だが止める事はできない、奴らもまたそれだけの事をしてきたのだから。

敵を殺さないと味方が死ぬ、それが闘いなのだから。

 

 

愛紗「よしっ!皆の者っ、敵は総崩れだ。今こそ黄巾共を殲滅する時だ、突撃――!」

『おおおおおおおおおおおおおおーーっ!』

 

 

 

愛紗達、後衛の攻撃が加わってもはや戦意の無い黄巾達に勝ち目はなかった。

戦意を無くし武器を捨て泣きながら命乞いをする敵兵に少し同情もしたが許す訳にはいかない。

圧倒的な勝利とはいえ、それでもこちらの被害もゼロではない。

死んでいった仲間達の為にも、そしてこの戦いの中心に居た者として私は………

その残虐ともいえる嬲り殺しを目に焼き付けていた。

 

 

 

勝利と共に私達は街に凱旋をはたした。お互いの無事を喜び抱き合う人達。

でも悲しみに暮れる人達もそこにはいた、冷たくなった亡骸に寄り添って泣く人が。

でも誰も私達を責めたりはしなかった。涙を流しながら、それでもお礼を言ってきた。

 

 

そうしていると街の長老達と義勇軍のみんながやって来た。

長老「実は貴女様にお願いがあります。どうかこの街の県令になっていただきたいのです」

一姫「わ、私が県令?」

長老「はい、我々はもう朝廷を信じることはできません。しかし貴女様達なら信じられます。

   皆もそう望んでおります」

義勇兵「ああ、俺達も貴女達を信じる。死んでいった奴らもそう望んでるはずだ」

愛紗「ご主人様、この申し出は受けるべきです。我々がこの乱世に打って出るには拠点

   となる場所が必要不可欠です。それに何よりこの街の人々は貴女に統治を求めて

   いるのです。他の誰でもない、貴女様に」

桃香「そうだよご主人様、此処から始めよう。誰もが笑って暮らせる平和な世の中を!」

鈴々「鈴々も賛成なのだ!」

一姫「みんな…分かったわ。何所までやれるか分からないけど私も全力で頑張る!

   だからみんなも私を支えて、みんなは私が支える。

桃香の言うとおり此処から始めましょう。平和な世界を!」

 

三人『はっ!!』

 

『うおおおおおおおおおおおおおーーーー!!』

『やるぞー!』『乱世を終わらせるんだーー!』『御使い様と共にーーー!』

 

 

一姫が勝手に県令を名乗った事については朝廷からの咎めは特になかった。

元々の県令が逃げ出した事もあるがまともな統治が出来るとは思っておらず、

何かがあればすべてを一姫に押し付けるつもりなのだろう。

ともかくこれで一姫は朝廷に認められた正式な県令となったのだった。

 

 

 

 

 

愛紗「これは見事な桃園ですね」

鈴々「きれーーなのだ!」

桃香「雅だね~~」

 

一姫(まさか、此処に私が一緒に立つ事になるなんて思いもしなかったわ)

 

愛紗「ご主人様、それでは」

 

一姫「ええ、始めましょう」

 

誓いを立てるために私は槍を高く上げた、そして桃香の剣が槍に触れた瞬間…

 

キイイイイイイイイイイイイイイイイン!!

 

桃香「わっ、わっ、何?何がおきたの?」

一姫「こ、これって、これってまさか!?」

鈴々「にゃ~~~!すごい音なのだ!」

愛紗「なっ!ご主人様の槍が……」

 

ピシピシピシピシピシッ

 

一姫の槍の刃を封じている鉛の部分に次々に亀裂が入って行き、そして…

 

パキイイイーーーーーーン!

 

粉々に弾け飛び、その中から…

 

愛紗「こ、これは……何とも美しい……」

桃香「ふわ~~~」

鈴々「凄いのだ」

一姫「こ、これが……これが…『朱雀偃月刀』の姿なのね」

 

 

そこには、朱雀が翼を広げ雄々しく羽ばたく姿を模した眩く光る白刃があった。

 

愛紗「朱雀偃月刀、それがこの槍の名ですか?」

一姫「ええ、私の家の、北郷家の家宝よ。今までは何故か封印されてたの」

  (今はたとえ貴女達でも、いえ、貴女達だからこそ本当の事は言えない。

   何時か必ず話すから…今は御免なさい)

 

 

愛紗「では改めまして結盟の誓いを」

一姫「ええ、始めましょう」

 

 

 

 

 

一姫「我ら四人!」

 

朱雀偃月刀を天に翳す。

 

桃香「姓は違えども、姉妹の契りを結びしからは!」

 

靖王伝家を天に翳す

 

愛紗「天を母と大地を父と仰ぎ!」

 

青龍偃月刀を天に翳す。

 

鈴々「心を同じくして助け合い、みんなで力無き人々を救うのだ!」

 

丈八蛇矛を天に翳す。

 

桃香「同年、同月、同日に生まれることを得ずとも!」

 

愛紗「願わくば同年、同月、同日に死せんことを!」

 

鈴々「その時までず~と一緒なのだ!」

 

一姫「今、この日、この時、この場所において我ら四姉妹の結盟」

 

四姉妹『天へと誓う!!』

 

 

 

ガキイィィィィィィン!!

 

各々の武器を一つに重ね、今ここに四姉妹の結盟は成された。

しかし、その願いとは裏腹に乱世は更なる激しさを増していくのであった。

 

 

続く

 

 

 

 あとがき

 

乱A「はあ~~~~~!やっと続きが書けた、長かった。でわ言い訳をしませう。

   何故こんなに更新が延び延びになるかというと、魏√を書いていると

   蜀√のアイデアが、蜀√を書いていると夕陽が紡ぐ世界のアイデアが、

   するとまた魏√が、蜀√が、夕陽が、魏√が、蜀√が、董√が、

   というぐわいに頭の中がまとまらないのです。

   とまあ、言い訳はここまでにしてみての通り蜀√の序盤は無印のシナリオを

   使って一姫に啄県の県令になってもらいました。

   それから干吉が左姫を追って逝ったので今回はゲストをお呼びしました。

   蜂蜜物語Ⅲの一姫さんです、パチパチパチ、どんどん、ぱふぱふ」

 

一姫「はーい、みんな元気――。ぷらす壱こと一姫ちゃんでーす!」

 

乱A「………ほんと、開き直ったな……」

 

一姫「仕方無いじゃない、男言葉使っていると華琳に(TINAMI修正)されるのよ」

 

乱A「…は?」

 

一姫「だから(TINAMI修正)よ(TINAMI修正)」

 

乱A「…つまり説明だけでも18禁に引っ掛かることだと」

 

一姫「それよりいいの?朱雀偃月刀をここまで使って、まだ魏√じゃ封印にヒビが

   入っただけじゃない」

 

乱A「いいんだよ、魏√と蜀√ではそのあり方に大きな違いがあるんだ。

   ちなみに言っとくと魏√では朱雀偃月刀と靖王伝家は共鳴はしません」

 

一姫「それより一姫が県令になったって事は一姫が蜀の王になるの?」

 

乱A「ネタバレになりますがそう言う事です」

 

一姫「ふ~ん、で、魏√はちゃんと書いてるの?」

 

乱A「書いてますよ。もうラストまでの話は出来ているのになかなか文章に

   ならないんだよーーー!神龍―――!オラに文才をくれーーーー!」

 

神龍『それは神の力を超えている』

 

乱A「はうわーーーーーー!!」

 

一姫「……哀れね………」

 

おわる

 

 

  《次回予告》

 

仲間達との絆を高めながら街の復興に尽力する私達。

 

そして乱世の中で力を蓄えていく各地の諸侯達。

 

「私達にも軍師が必要ね」

 

「う~、お勉強苦手だよ~~」

 

そんな中街にやって来た二つの影。

 

「やっと着きました~~」

 

 次回・第四話「はわわとあわわ?小っちゃな軍師達」

 

 

次回も見r…はわーーっがんばりましゅ!…うにゃーーーー!

 

 

 


 
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