No.924923

「改訂版」真・恋姫無双 ~新外史伝~ 第26話

今回は久しぶりにR18モードですが上手く書けたかな?

そして今回は紫苑が色々とやってくれてます。

後、第25話の総閲覧数が第24話の総閲覧数を抜いてしまっていると珍現象が起きてしまっています。それが何故起きたのか正直分かりませんが…。

続きを表示

2017-10-04 23:09:22 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:5923   閲覧ユーザー数:5054

久しぶりに西涼に戻った一刀が最初に行った事は璃々への処分であった。

 

璃々には当面の間、降伏した黄巾党の者と洛陽から連れて帰って来た流民たちへの開拓事業の責任者として専従させる事を告げた。

 

璃々には処分する旨を告げていたので覚悟していたが、それとは別に璃々が出奔したために仕事に処理に追われていた碧(馬騰)と真里(徐庶)から当然の事ながら手厳しい説教を受けた事は言うまでもなかった。

 

だが璃々は洛陽の様子を見て感じる事があったのか、素直に説教を聞き入れていたので、逆に説教していた碧たちも些か拍子抜けしていた。

 

そして「鉄は熱いうちに打て」では無いが璃々の処置が決まると新たな入植地に洛陽の流民を引き連れ出発することが決まった。

 

そして璃々が出発する時、気持ちは既に前向きになっているので一刀や紫苑は安心していた。

 

出発前に璃々が急に何か思い出したかの様に一刀に向かって

 

「ご主人様、何か餞別ちょうだい!」

 

「璃々…餞別って、貴女懲罰を受けて行くのでしょう?」

 

紫苑が呆れながら璃々を窘めるが、璃々も言いたい事があるようで

 

「それは分かってるよ。ただ私自身頑張れるようにご主人様から何か力の源になるものが欲しいの」

 

璃々の言葉を聞いて、璃々の励みになるのなら一刀は餞別を上げても良いと思っていたが、生憎準備をしていなかった。

 

「そうと分かれば準備したんだが…」

 

「いいの。無い事は分かっているから、これで我慢するよ♪」

 

行き成り璃々は洛陽で雪蓮が行った接吻に負けないとばかり一刀の顔を両掌で掴んで舌を入れて一刀の口腔内を貪る。

 

近くに居た翠たち三姉妹は

 

「お、おい何やってるんだよ!璃々!!」

 

「わっ!?」

 

「いいな~蒼もご主人と熱い口付けを交して…」

 

ゴン!!

 

「蒼、お前何言ってるんだよ!」

 

「痛~い!」

 

蒼の発言に翠は蒼の頭に拳骨を入れる。

 

そんな翠たち関わらず構わず璃々は一刀の口を貪る。

 

そして漸く満足したのか璃々は自ら唇を離すと

 

「よし!ご主人様成分補給完了!!ご主人様頑張ってくるね!!」

 

璃々は満面の笑みを浮かべて出発したのであった。

 

そしてその日の夜……

 

「あっ、あっ、あああぁぁ……久しぶりですわ…この感触」

 

「そんなに我慢できなかったの?」

 

一刀と紫苑今まで戦による遠征や璃々の件もあり、自然と自粛していた夜の生活を久しぶりに再開すると決めていたが、紫苑は待ちきれないとばかりに一刀の部屋に押し掛けていた。

 

「ええ…そうですわ。ご主人様が雪蓮さんと璃々とあのような熱い口付けをして、私に我慢しろと虐めるのですか?酷いですわ」

 

紫苑は雪蓮と璃々が一刀と熱い口付けをしていたことに少々拗ねた口調をする。

 

「そうだね…虐めるのだったらこのまま止めようかな…」

 

「そんな事言わないで下さい、ご主人様。これ以上私の気を狂わせるおつもりですか?」

 

「冗談だよ、冗談、紫苑」

 

「いいえ、私は怒っています。今日は私が納得するまでトコトン付き合っていただきますわ」

 

口では怒っていると言っているものの、顔は蕩け身体は既に臨戦体勢になっている紫苑。

 

そんな紫苑を見て一刀は明日の朝無事起きられるかなと考えながら開始する。

 

そんな一刀も久しぶりなのでお互い獣の様に貪る。

 

そしてお互い我慢していたが紫苑は我慢できず

 

「あああぁぁ――――!」

 

(「あぅ!」)

 

紫苑の絶頂の声に紛れ扉の向こうから明らかに違う女性の声が上がった。

 

しかし一刀と紫苑は共にイッたところなので直ぐには動けない。そしてようやく収まったところで二人は上着を羽織り、扉を開けるとそこには誰も居なかった。

 

「あら…」

 

「紫苑何かあった?」

 

「ええ…これを見て下さい。ご主人様」

 

紫苑の足元を見ると何故かそこには明らかに濡れた跡が残されていたのであった。

翌日…

 

一刀の部屋では一刀と翠が閨を共にしていた。

 

昨日あれから紫苑との行為は、流石に興が醒めて中途半端で終わったため紫苑は今日もという願いがあったが、一刀は

 

「流石に今日も紫苑という訳にはいかないだろう…お預けになっているのは翠も同じだからな…」

 

「あら残念ですわ…」

 

という一刀の言葉もあり、紫苑は渋々引いた。

 

誘われた翠は一刀の言葉を聞いて最初は

 

「★■※@▼∀っ!?ななな、何言ってるんだよ!」

 

明らかに動揺していたが

 

「あら翠ちゃん、嫌なの…だったら私が今日も…」

 

紫苑は翠が断れば即、今日も閨を頂くという飢えた獣の様な目をしていたが

 

「昨日紫苑に譲ったんだから。順番で今日は私の番だからな!……わわわ!何言っているのだ私、★■※@▼∀っ!?」

 

紫苑に触発されて翠も負けずに言い返したが、自分の言葉に明らかに動揺していたが、閨に入れば翠も紫苑と同じ様にしばらく行っていなかったので昨日同様、いつもより激しくなっていた。

 

そして昨日同様、お互い絶頂して声を上げると再び扉の向こうから

 

(「あぅ!」)

 

昨日同様二人とは違う声が明らかに聞こえた。そして二人は上着を羽織って、扉を開けたが当然誰も居らず、昨日同様に地面には何らかの濡れた跡が残されていたのであった。

 

翌日、一刀と紫苑、翠と顔を揃えていた。

 

「一体、誰が俺たちのアレを覗いてるんだ?」

 

「くそ、私たちの恥ずかしい姿、見やがって!誰だか知らないが見つけたらボコボコにしてやる!!」

 

「でも流石に外部の者が態々覗きには来ないでしょうし…一般の兵もここまで入れないので、そうなると内部の者の仕業に間違いないでしょう」

 

そうなると内部でも誰の仕業になるかと考えていたところ

 

鶸が書類を持って執務室に現れた。

 

「ご主人様、書類をお持ちしました。あれ、翠お姉さま何かあったのですか?」

 

鶸は翠が機嫌の悪い表情をしていたので質問したが、流石に翠が鶸に自分の情事の事について鶸に答える事に躊躇したので一刀が

 

「そう言えば鶸、昨日一昨日俺の部屋付近で不審な人物を見なかった?」

 

「きき、昨日一昨日ですか!?わわ私、疲れて寝ていたので、しし知りません!では失礼します!!」

 

鶸は一刀の質問に慌てて答えた後、足早に一刀の部屋から去った。

 

「鶸、何アイツ慌ててるんだ?」

 

翠は慌てて去った鶸に疑問の声を上げたが一刀と紫苑は何かを感じ取った。

 

「ご主人様、翠ちゃん。覗き魔を捕まえる手立てを考えたのですが聞いていただけますか?」

 

そう言う紫苑の表情は何か企んでいる様な悪い笑顔であった。

慌てて一刀の部屋を去った鶸はあれから風呂に入っていた。

 

そんな中、紫苑と翠の二人が風呂に登場した。

 

「あら鶸ちゃん、先に入っていたのね。一緒に入っていいかしら?」

 

「どうぞ、紫苑さんに翠お姉さま一緒に入って下さい」

 

鶸がそう言うと紫苑たちは入浴する前にまず身体を洗う。

 

紫苑たちが身体を洗っていると紫苑が翠の身体を見ながら

 

「翠ちゃん、今日は入念に洗っているわね。今日はご主人様と私と三人で今日抱いて貰うから言って入念に体を洗っているの?」

 

「★■※@▼∀っ!?なな、何言ってるんだよ!紫苑!!……確かに今日はまたするから入念に湯浴みしておかないと拙いけどよ…」

 

(「ええ!?ご主人様と紫苑さんと翠お姉さまの三人でするの!?」)

 

鶸は二人の会話を聞き耳を立てながら聴いていたが、聴いていた鶸の表情は湯に浸かってなったのか又は紫苑の会話を聞いての物のか分からないが、頬を真っ赤に染めて身体をもじもじしていたのであった。

 

そして三人は一刀の部屋で集まり、明らかに会話では無い声を上げ始めた時、一刀の部屋の前に聞き耳を立てている人物がいた。

 

その声を聴きながらその人物は内心では

 

(「いいな…翠お姉さまたち、私、ご主人様に『君が女神に見える』と言ってくれたのに…どうして何もしてくれないかな…」)

 

そう想いながら一人遊びをしているとしていると…

 

「鶸ちゃん、何しているのかしら?」

 

何と鶸の背後に紫苑が立っていたのであった。

 

紫苑が鶸を確保すると扉をノックする。すると一刀と翠が出てくると翠は鶸の姿を見ると驚いた様子で

 

「鶸!お前何やってるんだよ!!」

 

「ハハハ…ごめんなさい」

 

見つけられた鶸は乾いた笑いしかできなかったのであった。

 

一刀たちは部屋に入ると取りあえず3人で行為をしているふりをして、その間に紫苑だけ窓から部屋を抜け出して鶸を確保したのであった。

 

「それで鶸ちゃん、何でこんな事をしたの?」

 

4人は部屋に入り鶸から事情を聴く。

 

鶸はしばらく黙っていたが、

 

「……ご主人様が悪いのです。私の気持ちに全然気付かないご主人様が……」

 

「ご主人様を介抱した時(第16話最後の方参照)、『今、助けてくれた君が女神に見える』と言う言葉を聞いて、私ずっと待っていたのに…ご主人様と紫苑さんや翠お姉様と愛し合っているのを見たら我慢できず…」

 

鶸がそこまで言うと紫苑は話は分かった。

 

「ご主人様…恐らく私と璃々がやり過ぎて鶸ちゃんに介抱した時に無意識の内にそのような言葉を発言されたのではないでしょうか?」

 

「ご主人様それは無いぜ…」

 

紫苑の言葉を聞いて翠は鶸を想い、一刀を批判するが

 

「ごめん、鶸。紫苑の言葉を聞いて漸く思い出した。君をそこまで思い詰めていたとは俺の責任だ。済まない」

 

そう言いながら一刀は鶸に頭を下げる。

 

「そんな頭を上げて下さい、ご主人様!悪いのは私です。私が勝手に勘違いして…」

 

「否、違う。ここまで君を思い詰めていたのに気付かなかったのは俺の責任だ。鶸、何でもいい償いをさせて欲しい」

 

一刀の言葉を聞いて、鶸は先程と違い頬を急に真っ赤に染めて身体をモジモジとし始め、鶸は小声で一刀に尋ねる。

 

「ご主人様…ほ、本当に何でもいいんですか?」

 

「ああ、俺に出来る事なら何でもいいよ」

 

一刀の言葉を聞いて、鶸は勇気を振り絞って

 

「では……翠お姉様と同じ様に…ご、ご主人様の寵愛が…欲しいです」

 

一刀と紫苑は驚き、

 

「鶸!お前いいのかよ!?」

 

翠も一刀たち同様に驚いていたが、鶸は

 

「私も翠お姉様と同じでご主人様が好きになったの、もうこれは理屈じゃない。私は自分の心を正直でいたいの」

 

真面目な鶸がここまで言うと

 

「判った……鶸。お前がそこまで覚悟しているのならば私がこれ以上あれこれ言うつもりはないよ」

 

「翠お姉様…」

 

「それでご主人様。どうなされますか?」

 

紫苑が尋ねるが、一刀は流石に紫苑に遠慮して直ぐには答えられない。だがそんな一刀に紫苑が助け船を出す。

 

「ご主人様の事ですから、今後ご主人様を慕う女性が大勢増えることでしょう。だから私や璃々の事は気にせず増やして下さい。それが子孫繁栄に繋がりますから、それに私は正妻の座を譲る気は毛頭ありませんから♪」

 

「紫苑…」

 

紫苑の言葉を聞いて、改めて紫苑の肝が据わっていると感じた。

 

「さてと…翠ちゃん。ここはご主人様と鶸ちゃんに任せて、翠ちゃんは私の相手をしてくれるかしら?」

 

「はぁ?相手って何の相手だよ、紫苑?」

 

「あら翠ちゃん、私、一昨日鶸ちゃんに邪魔されたから少し欲求不満なのよ。だから私の相手をして欲しいの」

 

そう言っている紫苑の表情は先程と違い既に官能的な表情をして翠に近づく。

 

「なななな、何言ってるんだよ、紫苑!!助けてくれよ、ご主人様!!」

 

紫苑の表情が何時もと違う事に気付いた翠は一刀に助けを求めるが、こうなった時の紫苑は手が付けられないと分かっている一刀は

 

「頑張ってこいよ、翠。骨は拾ってやるから」

 

「何言ってるんだよ。ご主人様!あああ―――!」

 

翠は紫苑に無理やり連れられて部屋を出て行ったのであった。

 

残された一刀と鶸は

 

「鶸、本当にいいのか?」

 

「はい!私、ご主人様じゃないと駄目なんです!!もう私、ご主人様と紫苑さんや翠お姉様が行っている事を私がされると想像したら我慢出来ないいけない子になってしまっているのです!!」

 

「ハァ…駄目だな、俺」

 

「こんな私、駄目ですか…」

 

鶸は一刀の言葉を聞いて泣き出しそうな顔をする。

 

「いやいや違うから鶸!そういう意味で言ったんじゃないから!!」

 

「ではどういう意味ですか?はっきり私に言って下さい」

 

「はっきり言うよ、鶸。俺は鶸のこと、好きだよ。一人の女の子として好きだよ。でもこんな気が多い男でも良ければ好きになってくれますか?」

 

「…はい、私も、ご主人様の事が好きです。そして私をめちゃくちゃにして下さい」

 

そう言われると一刀と鶸はお互いタガが外れたのかのようにお互い愛し合ったのであった。

 

翌日、一刀と鶸はお互いすっきりした表情を浮かべていたが、一方の紫苑と翠の姿は対称的であった。

 

紫苑がすっきりしている表情に対して翠は

 

「……酷い目にあった」

 

と、どのような目に遭ったのか聞きたい様な聞きたくない様な台詞を残して共に机に突っ伏せていたのであった。

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
16
2

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択