ジャン・Ｂ・ウィルバーの一連の行動は防衛機構にとって青天の霹靂とでも言うべきものだったが、
急進派の撲滅とバルチャーの接収により急進派の保有するTCS関連技術の取得に成功したことは
大きな収穫であった。
これを奇貨としてベリルユニットの稼動データ収集を目的に少数機の試験生産が決定した。

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当機はその内の一機としてアメリカ防衛機構が開発プロジェクトを主導した機体で
白頭鷲をイメージしたカラーリングが施されている。
特異なパイロットの要望により偏った調整が施されていたXFA-CnVから汎用性向上を主眼に
射撃兵装の搭載と機動力の強化が行われており、追加装備にＥＸ計画で製造されたパーツを
採用することで開発期間の短縮を実現した。
上層部から課せられた大気圏内外における長距離航続能力の確保という課題に対し、
開発チームは脚部の仕様変更と機体各部へ推進ユニットを増設することで
要求仕様をクリアしている。
また、機体背面に接続されているエクステンドモジュールにより状況に応じて
装備を換装することが可能な簡易マルチロール機としての性質を併せ持つ。

開発当初より巡航形態での戦闘行動は想定されていなかったが、実戦において両翼のベリルベーンを
発振させ最大戦速で突撃を敢行する高速度攻撃がパイロットにより編み出された。
なおコクピットブロックの構造上、搭乗員保護の観点から過度の使用は推奨されない。