No.845892

寂しがりやな覇王と御使いの兄 アフター 武道大会編 5話

あなたまさん

一刀VS凪編でーす

2016-05-04 00:12:50 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:4854   閲覧ユーザー数:3777

桃香「改めて、詳しい選手紹介を行いたいと思います。愛する主君の命は絶対遵守、主君の敵はどんな強敵でも排除する武闘派!曹仁選手の最強の親衛隊の一角である楽進選手です!」

 

・・・・・

 

桃香「あ、あれ?楽進さん?ここで一言いただきたいんですが…」

 

劉備の問いかけに対して凪は一切反応を示さない。それどころか、硬直して身動き一つすらしない凪に対し、周りも心配してざわつき始める

 

真桜「あかん!凪が予想外の展開に直面して、思考が停止しとる!」

 

沙和「たーいむ!劉備さん、ちょっと待って欲しいの!」

 

桃香「た、たいむ?よく解りませんが、凪選手の意識が戻るまで、少し時間を取りたいと思います」

 

タイムの意味が解らない桃香だが、沙和が言いたい事を察し、凪を立ち直る時間を設けた。沙和と真桜は劉備に感謝しつつ、硬直してる凪の下へと急いだ

 

真桜「凪!気を強く持つんや!」

 

沙和「凪ちゃんが夢にまで見た、隊長との模擬戦なの!ここで意識失ってる場合じゃないの!」

 

凪が隊長である一刀と全力で戦いたい…この願いを誰よりも理解していた沙和と真桜が、凪の頬をペチペチと叩きながら呼びかける

 

凪「ハッ!?真桜・・・沙和・・・」

 

真桜「やっと気いついたか」

 

沙和「凪ちゃんがいきなり固まっちゃったから焦ったの」

 

凪「すまない、ずっと隊長と戦いたくて…戦えると思ったら急に意識が・・・」

 

凪が恥ずかしそうに顔を赤らめ、もじもじしていると…真桜と沙和の体がプルプルと震えだし・・・

 

沙和「も~!凪ちゃん可愛すぎるの!」

 

真桜「凪~!どこまでうちらを萌えさせれば気が済むんや!」

 

 

さっきまでの慌てた雰囲気はどこへ行ったのやら…

凪の可愛さに我慢出来なくなった真桜と沙和が凪に抱きつき、3人で仲良く頬を擦り合い、百合百合しい雰囲気が辺りを支配する。

 

それを真桜特製カメラで連射する一刀と華琳。2人は取り終わると、お互いの写真を見せ合い、やりきったっと満足して観客席に戻り・・・

 

桃香「一刀さん!?ちゃっかり戻ろうとしないで下さい!!もー!私だけじゃ突っ込みが追いつきません!」

 

一刀「へ~い。凪ー!そろそろ仕合開始するぞ」

 

一刀の声を聞き、凪に抱きついていた真桜と沙和は、さっと客席へと戻って行く。

戻る際に、凪に『頑張れ』っと一声忘れないのが真桜と沙和らしい

 

凪「隊長…こうして戦えるのをずっと楽しみにしていました。”あの”隊長が鍛錬を重ね、今や武の頂に立っています。私はそんな隊長を尊敬すると同時に、越える壁だと思っています。なので……今日その壁を破ってみせます!」

 

 

凪は齢10の時に記憶が戻り、再び一刀の下で働けるように自己研鑽を積んできた。しかし、再び巡りあう事が出来た一刀は、自分より遥か先の高みまで武を昇華させていた。

今のままでは、一刀の役に立つどころか、足を引っ張ってしまう…そう悟った凪は一から鍛えなおし、今や最強の親衛隊『ワンコ隊』の一角まで成長を遂げた

 

桃香「両者気合充分ですね、それでは……第4仕合開始!!」

 

 

凪「ハァァァァ!猛虎…蹴撃!!」

 

 

桃香の合図と共に、凪が編み出した大技『猛虎蹴撃』を一刀目掛けて放つ!

この技は本来、全身を巡る気を足に集中させ、それを気弾をして繰り出すもの。これを放つには気を溜める時間が必要なのだが、恋を筆頭としたワンコ隊の面々との日々の鍛錬により、時間の縮小に成功。ごくわずかな時間だけで放つ事を可能にしていた

 

桃香「楽進選手!いきなり大技を放ち、一気に曹仁選手との距離を詰めました!」

 

冥琳「ふむ、自らの必殺技とも呼べる大技をあえて囮にし、肉薄するか。悪くない戦法だ」

 

華陀「一刀はいきなり大技を使ってくる事を予想していなかった。その証拠に、普段よりも大きく回避行動を取った。序盤の主導権は間違い無く、楽進が握っただろう」

 

紫苑「今は完全に凪ちゃんの間合い。ここで下手に距離を取ろうとすれば、先ほどの気弾が直撃する可能性が高まる。一刀さんは完全に後手に回ってますわね」

 

解説者に加え、解説を聞いていた周囲の観客が盛り上がりを見せるなか、凪の攻撃は苛烈さを増す。格上の相手に出し惜しみや様子見など、消極的な行動はしてはいけない。もちろん、単調な攻撃もしてはいけない。

凪は今までの戦闘経験からいくつもの攻撃パターンを構築し、怒涛の連撃を繰り出している

 

桃香「これは!始まる前の予想を大きく覆し、楽進選手が曹仁選手を圧倒しています!」

 

(客観的に見れば私が押してるだろう。実際、私が連撃を繰り出してはいるが…有効打は数える程しか当てられていない。流石は隊長だ)

 

観客達の盛り上がる熱気に当てられることなく、凪の思考は冷静を維持。格上の相手に猪を見せても軽く捻られるだけ。激しい攻撃性は損なわず冷静さを保つ。まさに、将としてのお手本のような戦いぶりなのだ

 

恋「今の凪…強い」

 

愛紗「凪の持ち味である攻撃性と冷静な判断力…見事だ」

 

流琉「憧れの兄様との戦いであっても、その冷静さを失う事はない。私も見習わないといけませんね」

 

明命「はぅ……私も凪さんを見習って、嫉妬神も耐えられる精神力と冷静さを身につけます!」

 

 

明命だけなんか違っているような気もするが、一騎当千の武を持つ一刀直属の親衛隊『ワンコ隊』の面々も、凪の戦いっぷりに舌を巻く。

 

(凪の間合いから離れようにも、それを許す程甘くないよな。今は凍華と双狛の摸造刀で防げてるけど、いつか耐久に限界がくる。ここは覚悟を決めて……打ち合いを制す!)

 

防戦一方だった一刀が、この仕合初めて攻勢に転じた。凪の繰り出す連打を掻い潜り、攻撃直後の隙に容赦なく連撃を繰り出す。凪は先ほど以上に気を拳に込め、一刀の打ち合いに応じる

 

1撃…2撃…3撃と、気の込められた刀と拳の激突音が周りに鳴り響く。このまま激しい打ち合いが続くかと思われたその時……凪はあえて攻勢を弱め、ほんの少し後ろに下がる素振りを見せた。それを好機と判断した一刀は迷わず凪を追ってしまった

 

凪「迂闊ですね隊長、猛虎蹴撃!!」

 

一刀「っ!しまっ」

 

凪の奥義である猛虎蹴撃が一刀に襲い掛かる!

間近で技を受けた一刀は防御する余裕もなく、猛虎蹴撃が直撃する。今までの猛虎蹴撃は足に気を溜め、蹴り上げる形で放っていたが・・・今放った猛虎蹴撃は足では無く”拳”

 

威力は足より劣るが、気を練り放つ速度は拳の方が上である。いつか一刀と戦える日の為に完成させた凪のもう一つの奥義なのだ

 

(はぁ……はぁ……流石に…今のは効いた。しかも、双狛が今の攻撃で折れた・・・今の猛虎蹴撃で気と体力を減らしたとはいえ、手負いの俺が凪との打ち合いに制するのは困難。この攻撃に賭けるしかない)

 

桃香「猛虎蹴撃を放った楽進選手、それを受けて吹き飛ばされた曹仁選手、両選手とも疲労が溜まってきてますね」

 

華陀「楽進が作ったほんの少しの隙に誘われたか。一刀程の武人に隙と悟らせない楽進の技量、驚くばかりだ」

 

紫苑「直撃した曹仁選手は満身創痍。残された手は無いに等しいはずなのですが……あの構えはなんでしょうか」

 

 

(隊長のあの構え……天の国の技で、確か名前は『居合い』。なる程、私の攻撃が隊長を破るか、隊長の太刀が私を斬るか…)

 

一刀の狙いを見抜きながらも、凪は一直線に飛び込む

敬愛する一刀との戦いに小細工はいらない。真正面からやりあい、そして勝つ

 

凪の閻王、一刀の凍華

 

 

 

激しい激突音が鳴り響き

 

 

 

 

 

一刀「・・・俺の勝ちだ」

 

一刀の居合いは初撃で凪の繰り出した攻撃を相殺し、2撃目で攻撃を繰り出そうとする凪のお腹を捉えた

 

凪「……お見事でした、隊長。また…私と戦ってください」

 

一刀「あぁ、もちろんだ」

 

 

桃香「勝者!曹仁選手!」

 

 

 

 

 

 

 

 

これまたお久しぶりです。

仕事が終り帰宅→三国志13、戦国恋姫Xをプレイの流れが続いて遅くなりました。

三国志13はPK待ち、戦国恋姫はEND迎えたので少しあげていこうと思ってます!

 

戦国恋姫はR15版では小者扱いだったエーリカ(明智光秀)と葵(松平元康)がいい感じの扱いになってたのと、麦穂さんがやっぱり可愛い!

良妻賢母のうえ、構ってあげないと拗ねちゃう面が可愛くて萌えますね

 

それと気になったところは……剣丞は養女含め母娘丼しすぎ。

一刀より先に何しちゃってるの!?と思えるほど、剣丞のキャラ崩壊が激しかったです。R-15版では好青年?だったのに、完全にプレイボーイと化して、一刀以上に種馬発揮してたよ・・・

 

まだ戦国恋姫やってない方はぜひ、やってみてください!絶対同じ感想抱くと思いますので!

 

 

 

 

 


 
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