No.788952

Tales of the Abyss より ルクティア/学パロ

syukaさん

Twitterのお題診断的なものがTLに流れてきたので
リハビリがてら仕上げたSSです。

2015-07-11 22:40:23 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:2111   閲覧ユーザー数:1925

どうも、お久し振りです。Syukaです。

ここ最近、メンタルがごっそり削られ削られてたので

長編側に筆があまり進みませんでした・・・。

とまぁ、個人的なうんぬんはさておき、

今回はTwitterのキス題診断からSSを書いてみようかという

試みでございます。

Tales of the Abyssは今となっては古い作品ですが、

個人的にはかなり好みの作品でしたので、

懐かしい記憶を思い出しながら久々に書いてみました。

短い時間ですが、しばしの間お付き合いください。

それでは、ごゆっくりしていってください。

 

syukaさんにオススメのキス題。

シチュ:屋上、表情:「真剣な顔」、ポイント:「強引に」、

「自分からしようと頑張っている姿」です。

 

Tales of the Abyss より

ルクティア/学パロSS

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

「一体何のようかしら・・・。」

 

ルークからお昼休みに言われた一言。

 

--放課後、ホームルームが終わったら屋上に来てくれ--

 

いつも唐突な物言いが多い方の彼。

何かある度に私に相談してくれるのに・・・

一方的に言ってくるようなことは実に珍しい。

その本人はと言うと、ホームルームが終わった途端に

さっさと教室を出て行ってしまった。

普段なら人懐っこい子犬のような表情をしながら

私に駆け寄ってくるのに。

 

そんな私はと言うと、屋上へ繋がる階段をゆっくりと上っている。

今日は彼の剣道部も私の合唱部もお休み。

久し振りに彼と二人でゆっくり下校しながら

のんびりしようと思っていたのだけれど・・・

 

「・・・ふふっ。」

 

そう思いつつも、彼がどんなことが待ち受けているのか想像しながら

胸がワクワクしてもいる私がいるわけで・・・思わず頬が緩んでしまうわ。

昔のように、無茶なことを言ってくることもなくなった彼。

けれどその反面、自分の事について我慢していないか心配にもなっていた。

この学園に入学して彼と付き合いだして、

いつも私の事を気に掛けてくれている事については嬉しいのだけれど・・・

たまには我侭を言って欲しいと思っている私は我侭なのかしら?

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

そんな事を考えていたら屋上の扉の前に着いた。

その扉は既に開け放たれていて、

その奥には朱色の髪を揺らしながら彼が一人佇んでいる。

 

「て、ティア!?」

「自分から呼び出しておいて、どうしてそこまで驚いているかしら?

 私が来ることは分かっていたことでしょう?」

「い、いや! 別に驚いていないぞ!?」

 

・・・相変わらず嘘が下手なのね。

目が泳いでいることに彼は気付いてない。

そういうところは昔とちっとも変わってないわ。

 

「それで、今日はどんな用件なのかしら?

 急ぎの用なの?」

「そう言うわけじゃねぇんだ・・・

 えっと・・・」

 

そう言ったままお茶を濁し始めたルーク。

このままルークの様子を伺っていても良いのだけど、

そろそろ日も傾き始めた。

あまり帰りが遅くなると兄さんが心配させてしまう。

 

「ルーク、言いづらいようなら明日にしてもらってもいいかしら?

 あなたもそろそろ帰らないと、アッシュや叔母様が心配するでしょう?」

「い、いや! 大丈夫だ!! すぅ・・・はぁ。」

 

ルークは大きく深呼吸して・・・彼のまっすぐな翡翠色の瞳が私を捉えた。

 

「ティア・・・。」

「ルーク?」

 

彼は私の両肩を掴み―――

 

「んんむっ・・・!?」

 

唇を奪われた。彼の唇によって・・・。

息が出来ず苦しくなってきた。

ついでに言うと突然の出来事に私の頭は絶賛混乱中で。

 

「・・・ぷはっ。 はぁ・・はぁ・・。」

 

私のファーストキスがこんな形で奪われるなんて・・・

彼に奪われた事については文句はないけど・・・

けど!!

 

「ルーク!! どうしていきなりこんな・・・」

 

理由を問い質さなくては納得がいかない!!

そう思って声を上げたけど・・・

 

「~~~~~っ///」

 

私以上に顔を真っ赤にした彼は自分の顔を両手で隠し、

その場で蹲って声にならない悲鳴をあげていた。

耳まで真っ赤にした彼のその態度に、私の怒りも何処かへ霧散してしまったわ。

彼のチャームポイントであるアホ毛も

今の彼の気持ちにつられてかしおらしくなっている。

そんな彼が少し可愛らしく思えるのは・・・惚れた弱みというやつなのよねぇ。

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

ファーキスから早10分。

ようやく落ち着きを取り戻した(顔は真っ赤だけど)彼は今、

私の前で正座している。

 

「それで、理由を聞きましょうか?」

「うん・・・。」

 

悪さをした飼い犬をお説教してる気分だわ。

 

「俺たちさ、付き合いだしてから結構経っただろ?」

「そうね。 そろそろ1年経つ頃ね。」

「それでアニスが最近ティアとどうなのって質問してきてさ、

 普段と変わらないって答えたら・・・」

 

・・・なんとなく先が読めた気がするわ。

 

「このヘタレ子爵ーー!!とか色々言われて・・・

 悔しくてジェイドとガイにどうすれば相談したんだ。」

 

ガイはともかくなんで大佐に・・・

 

「そしたらジェイドにキスの一つでもすれば・・・って言われて、

 けどやっぱ恥ずかしいだろ?

 だからやり方だけジェイドにアドバイスもらって・・・」

「その時、ガイは何をしていたの・・・」

「ずっと苦笑いしてた。」

 

・・・大佐に何か含みのある事でも言われたのね。

 

「俺もティアともっと仲良くなりたかったからさ・・・

 けどティアもいきなりだったから驚いたよな!

 ごめん!!」

「もう・・・バカ。」

 

今にも泣き出しそうな彼に、完全に毒気が抜かれたわ。

・・・裏で大佐とアニスがこうなるよう仕組んでいたのは

分かりきったことだし・・・

 

「頭を上げて頂戴、ルーク。」

「けど怒って・・・」

「もう怒ってないわ。」

「・・・本当か?」

「・・・えぇ。」

 

本当は叱らないといけないのだろうけど・・・

私もすっかり甘くなってしまったわ。

 

「私だってキス自体は嬉しいもの。

 ただ、もっと雰囲気を考えて欲しかったわね。」

「うっ・・・」

「あなたはもっと私に我侭を言っていいのよ?

 やりたい事をもっと私に言って。

 変なことしたら当然怒るけど。」

「本当か!?」

「え、えぇ。」

 

・・・選択を間違ったかしら?

 

「じゃあ! 今度の日曜日に俺とデートしてくれ!」

「別に約束しなくても私はいつでも・・・」

「いつものじゃなくて! ティアに凄く似合う服を見つけたんだ!

 それをプレゼントしたくて・・・」

「・・・一人で女性もののショップへ入ったの?」

「アニスとナタリアに相談して、ティアへのプレゼント選びにこの間行ってたんだ。

 そのときにさ、これだ!!って思うのがあったんだよ。

 こう・・・ふわふわでヒラヒラがいっぱいあしらわれてる真っ黒の服なんだけど・・・」

「・・・もしかして、ゴシックロリータファッション?」

「うーん、俺も良くは知らねぇんだけど、

 アニスがこれお勧め!!って推してたし、ナタリアも絶賛してたから!

 絶対似合うと思うんだ!」

 

・・・頭を抱えたくなってきたわ。

 

「約束だからな!

 っと、こんなことしてたらこんな時間か!

 またアッシュに大目玉喰らっちまう!!

 そろそろ帰ろうぜ!!」

「ちょっ・・・ルーク! まだ話はまだ終わってないわよ!?」

 

私は彼に手を引かれながら、屋上から下駄箱までの階段を駆け抜け岐路へと着いた。

外はすっかり日も傾き夕暮れどき。

自分の髪のように頬を少し朱く染めながら、嬉しそうに私の手をぎゅっと握ってくる彼。

こんな少し我侭で、少し臆病な彼に私はずっと振り回されるのでしょうね。

人一倍優しくて・・・誰よりも愛おしい彼へ想いを馳せながら――


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