No.775722

真・願望の店

アインさん

―――誓いとは時に『毒』の味へ変化する。

好きになることも『罪』である。

そして『呪い』でもある。

2015-05-06 19:57:34 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:1082   閲覧ユーザー数:1022

目が覚めた時、彼はそれが夢だった。

 

現実時な夢。

 

彼は少し悲しみを覚えつつ日常を過ごす。

 

「ご、ごめんなさい!」

 

と、ある日『そっくり』さんが彼の目の前に出会った。

 

彼女は『蓮華』そのものだった。

彼はいつしか彼女を追いかけ、彼女も彼に好意を抱いた。

 

やがて結婚して家庭を築く。

 

でも、幸せは永遠でなく終わりは必ずやってくる。

 

彼は妻と子供と孫に看取られながら目を閉じた。

意識が遠のく中で、彼は右手が赤い鎖で巻き付かれていることに気づく。

 

その先は妻。

 

彼はその意味が理解出来なかった。

それは愛の鎖。

 

蓮華は『好意の相手』には尽くす性格。

 

だから彼女は。

『彼を永遠に尽くそうとしている』

永遠に。

 

永遠に。

 

エ・・イ・・エ・・ンに、ね・・・・・・。

――愛とはなんて素晴しいものだろうか

 

貴方達もそう思いませんか?

 

『お客様?』


 
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