No.76090

真・恋姫無双外伝~覇王の願い~星詠編10

真・恋姫(魏ED)AS。
覇王の願い・星詠編11話です(`・ω・´)
一刀フルボッコ(´・ω・`)

追記:タイトル失礼w11じゃなくて10話でしたw

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2009-05-28 21:59:28 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:9814   閲覧ユーザー数:8433

10話『星詠と覇王』

 

 

 

 

 

【一刀】「・・・・・・・・・・」

 

【華琳】「・・・・・・・・・・・はぁ」

 

【春蘭】「北郷ぉ~、貴様というやつは~~~~~」

 

【秋蘭】「さすがにこれはかばえないぞ、北郷・・・」

 

【霞】「・・・・・・・・・一刀・・・」

 

【桂花】「・・・最低・・・・・・死ねばいいのよ」

 

【凪】「隊長・・・・・」

 

【真桜】「いくらなんでもなぁ・・・・・」

 

【沙和】「どうしようもないの」

 

 

まずい。

 

いきなりだが、なにがまずいって・・・・・

 

【華琳】「一刀」

 

【一刀】「はい!」

 

これだ。

 

【華琳】「あなたの育ってきたところでは、女の湯浴みを覗く風習でもあったのかしら?」

 

【一刀】「いや・・それが昔のことはおぼてn――」

 

【霞&真桜】「言い訳すんな!!」

 

【一刀】「はい・・・・」

 

よりにもよって薫の風呂を覗いた事になっている。

 

 

 

 

 

 

 

2時間前―――

 

 

どれだけ路地を探っても、薫を見つけることが出来なかった俺達は

日も暮れてきたので仕方なく帰ることになった。

薫には逃げられたのだ。

図らずとはいえ、これだけの包囲網を掻い潜るとは・・・・

 

そして、帰還した俺達はそれぞれの仕事を片付けるために解散した。

俺は、そのまま部屋へ向かった。

が、

そのとき偶然通りかかった侍女が風呂からでてくるのを見て、

 

【一刀】「あ、ねえねえ。もう湯は沸いてるのかな?」

 

【侍女】「あ、北郷様。はい、少し前に沸かしたところですよ~」

 

【一刀】「じゃあ、入っても大丈夫かな。今日はちょっと疲れちゃって・・・」

 

【侍女】「どうぞどうぞ~。あ、それならお背中お流ししましょうか~?」

 

【一刀】「いやいや!大丈夫だから!」

 

そんなことされたら、ただで済みそうにないし、後が怖い・・・

 

【侍女】「あはは、残念です~。それでは~」

 

お辞儀をして向こうへ歩いていく侍女。

 

【一刀】「ふぅ・・・・」

 

俺はそのまま風呂の脱衣場へ入っていった・・・・・

 

 

 

 

【侍女】「あ、今お客様がはいってらしたの言うの忘れてた・・・・まぁ、北郷様なら大丈夫かな♪」

 

 

 

そして、今に至るわけだが。

 

 

【華琳】「一刀・・・とりあえず覚悟はできてるんでしょうね(・・・よりによってなんであいつのを覗くのよ!)」

 

【霞】「・・・・・・・・(なんで覗くんやったらうちにせえへんねん!)」

 

【桂花】「・・・・・・・まず死ねばいいのよ(心と声が一致しているようだ)」

 

【春蘭】「華琳様、こやつの首は私が!(かなり本気のようだ)」

 

【秋蘭】「・・・・・・・・・(不憫な奴だ・・)」

 

 

 

【一刀】「えぇ~と・・・・」

 

 

ガチャッ

 

扉を開ける音がした

 

 

【薫】「・・・どうも~・・・・」

 

【稟】「ほら、はやく中へ」

 

【風】「ほらほら~~」

 

【薫】「あ、ちょ、ちょっと・・・」

 

【一刀】「薫・・・・」

 

稟と風につれられて、薫が入ってきた。

二人は薫の着替えを手伝っていたようだ。

 

【薫】「あ、あはは~・・・・ま、まぁ・・・私はそんなに気にしてないし・・・・・ていうか、まぁ事故っぽいし、しょうないよねぇ~・・」

 

【一同】「しょうがなくない!!」

 

【薫】「うわっ」

 

【霞】「ていうか、うちらからしたら、あんたにも結構言いたいことあるんやけど?」

 

【薫】「え、え~と・・・・」

 

【沙和】「ほんとなの!」

 

【薫】「あ、はずれ・・・」

 

【沙和】「もう、それはいいの!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

それから、先生は皆にボッコボコに言いたいこといわれ、

さらに個別での説教が各2周。

2周目はまぁ・・・・説教をたのしんでたみたいだけど

私の場合は一応、昼間のことは皆に謝っておいた。

特に凪と沙和には。

何気に、真名も交換した。

というか、

 

【薫】「一言くらい話せよ、女たらし・・・・」

 

まったく知らなかったのだ。

ちかいうちに学校からここへ移ることになる予定だったらしい。

ていうか、授業の予定無視ですか?

って、私がいえたことじゃないけれどね。

 

で、現在何をしているかといえば

城壁の見張り台の屋根の上でごろ寝。

 

 

 

 

 

 

【華琳】「何をしてるのよ」

 

【薫】「へ・・・・?」

 

不意に声をかけられた。

 

【薫】「なんだ、アンタか・・・」

 

【華琳】「迷惑だったかしら?」

 

というか、意外。

 

【薫】「・・・・別に」

 

【華琳】「そう・・・・」

 

まだ、こいつとは真名は教えあってない。

 

【薫】「・・・・・・」

 

【華琳】「・・・・・・」

 

沈黙が流れる。

 

【薫】「ねえ」

 

【華琳】「何?」

 

【薫】「・・・・・・・」

 

【華琳】「・・・・・・・・何なの?」

 

【薫】「ありがとう」

 

【華琳】「は?」

 

【薫】「お風呂、入れてもらって。昼間逃がしてくれて。」

 

【華琳】「・・・そう」

 

【薫】「・・・そうってなによ」

 

【華琳】「別に」

 

【薫】「・・・・・」

 

【華琳】「・・・・・・・」

 

また、沈黙。

 

 

 

 

 

【華琳】「・・・・・まだ」

 

【薫】「え?」

 

【華琳】「名前、聞いてなかったわね」

 

【薫】「あ、ああ・・・そういえば・・・」

 

名前、か・・・

 

【薫】「・・・・・・・・・・私は、司馬懿。字は仲達。」

 

こいつは曹操。私があこがれた英雄。

 

【華琳】「そう、なら司馬――」

 

私が仕えたいと思った、唯一の人間。

どれだけ見た目が想像とずれても、

 

【薫】「真名は」

 

『この人』がやったことは変わらない。

だから――

 

【華琳】「え?」

 

預けよう――

 

【薫】「私の真名、は薫だよ」

 

認めよう。

この最低に意地悪で根性がまがってて

不器用で、素直じゃなくて、

初対面でケンカするような奴が

 

【華琳】「・・・・・ふふ」

 

【薫】「なによ」

 

【華琳】「いえ、まさか貴女が私に真名を預けるなんてね・・・いいわ。私は華琳よ、薫」

 

私のあこがれた、曹孟徳なのだ。

 

【薫】「別に好きになったわけじゃないし、まだ嫌いだけどね。華琳」

 

【華琳】「そうね。私もあなたは嫌いね」

 

【薫】「最低」

 

【華琳】「人のことは言えないでしょう」

 

【薫】「はは・・・ほんとに」

 

 

 

 

初めてこいつと出会って、2日目の夜。

 

初日にケンカ

 

2日目に助けられて、

 

その日の夜に真名を預けあう。

 

ほんと、

 

信じられないけど、

 

別に・・・・悪くはないかな――

 

 

 

 

【華琳】「私に仕えてくれるかしら?」

 

【薫】「当然でしょ・・・・受け入れなかったら潰すよ。」

 

 


 
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