No.750583

Spirit World -01-

たりまさん

はじめまして初投稿です。

なにかと文がおかしくなってしまう部分もありますが

コメント欄にてアドバイス等いただけると幸いです。

続きを表示

2015-01-11 14:08:15 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:396   閲覧ユーザー数:396

 

「Spirit World」 -01-

 

 

――僕は見ている。

 

この世界を。

 

あなたは見ている。

 

この世界を。

 

君は?

 

どの世界をみているの?

 

 

 

――今、自分のいる世界。

 

見ている世界。

 

聞いてる世界。

 

感じてる世界。

 

ひとそれぞれ、世界は違うのかもしれません。

 

それは説明することができなくて。

 

きっとみんなはそれにきづいていないのかもしれない。

 

僕らそれぞれ世界はあってくらいの考えをした人はいるかもしれない。

 

でも、結論付けてそれを証明する者は誰一人現れない。

 

現れられない。

 

 

境界という、狭間が”ソレ”を省いてしまうから。

 

でも、間違いなく”ソレ”はある。

 

 

それは、すぐ身近なところからかもしれないですし。

 

はたまた、立ち入れない場所かもしれないです。

 

誰にもわからない、けど”誰にでもわかること”

 

 

 

 

チリリン~チリリン~

 

 

耳障りな音が鳴っている。

 

 

 

チリリン~チリリン~…

 

 

カチャ。

 

 

その女々しい手が、目覚まし時計を止める。

 

 

「カナタ~ご飯よ~」

 

 

40を過ぎた女の声が、その家中に響き渡りその女々しい手の持ち主の耳に届く。

 

そして、彼は叫び返した。

 

 

「今日は休日だあああああああああああああ!!!」

 

 

その声は近所中に聞こえた…かもしれないというほど大きな声であった。

 

 

「あれ、そうだったかしら~今日は月曜じゃ…」

 

 

二階から降りてきたカナタは、頭をかきむしりながら

 

 

「あああああああ、せっかくの休日が…休日が…」

 

 

「まあ、いいじゃない!たまには外の空気も吸うものよ!」

 

 

「毎日吸っています。」

 

 

「あら、そうかしら。部屋にこもってばかりで学校以外あまり外に出ない印象だからてっきり…~

 

別に学校が嫌いなわけじゃない。

 

 

よくあるであろう、家にいたほうが落ち着くっていう。

 

多分、自分は軽いホームシックなのだと思う。

 

インドアと引きこもりの中間的なね?

 

不登校でいじめられてるやつと同じ扱いされるのも無理はないだろう。

 

「あ、そうだカナタちょっとおつかい、いってきてくれないかしら。」

 

「なんで、俺が…自分で行けよ…」

 

「あら、私は毎日の家業で忙しいというのにそのうえ暇なカナタちゃんが家にいて掃除の”邪魔”になることがわからないのかしら。」

 

「へいへい、いきますよ~」

 

しぶしぶ、承諾した俺はしぶしぶ着替えしぶしぶ金をもらいしぶしぶ家を跡にするのであった。

 

 

ぴろんぴろん。

 

「卵売ってなかったけど、大丈夫だよなぁ~まぁ、なんとかなるだろ。」

 

この後、卵がたかがたまごされど卵。卵のおかげでひどい目に遭わされるとは

 

思いも知れなかった俺であった。

 

「やめてください!!」

 

自分は、漫画のような小説のようなアニメのような場面に帰る途中遭遇した。

 

男数人が女子一人相手を囲んでるよくあるあれだ。

 

主人公が助けて、恋愛フラグに発展する、あれだ。

 

でも、いま自分がいったところで何が解決するであろうか。

 

相手は数人のしかも大男。

 

ガリガリが何人かなら、なんとかなったかもしれない。

 

でも、今回ばかりは状況がまったく持って違う。

 

武器もなければ戦力も一人だけ。

 

あきらかに、この絶対的な不利なこの状況でじっと見つめていた俺は

 

ついに、絡まれてしまった。

 

「なんだぁ?てめぇ、弱そうな体してんなぁ!?」

 

本当のことだ。

 

たった数人の男から、女子一人を助けるなんぞ強い者でしかできることではないこと。

 

無理だ。勝てない、俺は必死にうしろを振り向き脚を前へ前へとその集団から体を遠ざけた。

 

「軟弱じゃのう。」

 

足を俺は止めた。

 

高い幼女の声が聞こえたからである。

 

後ろを振り返ると、まだ数mしか離れていないのに、大男がこちらへこない。

 

違う。

 

その男たちは、止まっていた。

 

片足を前に出して、足一本でそのまま立っていた。

 

まるで、時間が止まったかのように。

 

「おぬしは、これでいいのか?」

 

「うあああああ。」

 

とうとう、自分は壊れたんじゃないかそう思った俺は自分の頭を

 

叩く。叩く。叩く。

 

「まったく、人間というのはなぜこう頭がまわらないのじゃ。」

 

下のコンクリート道路が柔らかくなったかのように押し出したもの。

 

それは、紛れもない 銀髪の美少女であった。

 

-01-終わり -02-へつづく

 

 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
1
1

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択