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~少年が望んだ世界と力~

第四十九話 闘争

2014-11-13 14:07:17 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:3332   閲覧ユーザー数:2997

海が近くにある平穏な町、海鳴市。

この場所の一部が・・・戦場と化している。

 

海鳴市 廃棄施設

海鳴にある廃棄された施設を戦場に俺と俺が召喚したライダー、スーパー戦隊、ロボット達はシグナム達ヴォルケンリッター、何故か一緒にいるSDガンダムフォースのメンバーと三国志の人物と同じ名を持つSDガンダム達と交戦し、その多くいる敵の中で俺は今、仮面ライダーW ルナトリガーの状態でキャプテンガンダム ヘビーウェポンと戦っている。

 

「そこっ!」

 

「ふっ!はっ!んっ!」

 

トリガーマグナムのトリガーを引くとルナメモリによって追尾機能を持ったエネルギー弾が放たれキャプテンに襲い掛かるがキャプテンは追尾弾をヘビーマシンガンで的確に撃ち落していく。

追尾していたエネルギー弾を全弾撃ち落すとキャプテンは俺の方を向くと後部両側のユニット、シールドのハッチが開き、多数のミサイルを俺に発射してきた。

 

「ミサイルか!くそっ!」

 

迫りくる多数のミサイルをトリガーマグナムからエネルギー弾を放って迎撃する。

だが、ミサイルの数と速さでエネルギー弾による迎撃が追いつかない。

 

「ぐああっ!」

 

迎撃出来なかったミサイル数発が俺に周囲に着弾、更には1発が俺の胸に直撃し、爆発によって後ろい飛ばされ、地面を転がる。

 

「いっつつ。ライダーだとやっぱ防御力が。くっ!」

 

キャプテンの攻撃の痛みに耐えながら身体を起こし、右足で片膝立ちをし左手でカードケースを探ってカードを1枚取り出す。

 

「ならスピードで圧倒してやる」

 

カードを取り出すとゆっくり立ち上がり、キャプテンにカードの絵柄を見せるように見せ、ドライバーに入れる。

 

『KAMEN RIDE!』

 

「変身!」

 

『FAIZ!』

 

『COMPLETE』

 

ドライバーのトリガーを引くと俺はWから「仮面ライダーファイズ」に変身。

Wの時と同じように変身して直ぐに再びカードケースに手を伸ばす。

 

「10秒間、耐えられるか?」

 

『FORM RIDE! FAIZ ACCEL FORM!』

 

『COMPLETE』

 

取り出したカードをキャプテンに見せてドライバーに入れトリガーを引くとファイズの胸の装甲が開き、色が変わりアクセルフォームにフォームチェンジする。

 

「いくぜ」

 

フォームチェンジし、アイドリングモードになると左腕のファイズアクセルに右腕を伸ばし、スタートスイッチを押す。

 

『START UP』

 

「はっ!」

 

ファイズアクセルのカウントダウンが始まり、アクセルモードに入ると俺はキャプテンの前から姿を消す。

 

「!?消えた?・・・ぐっ!」

 

俺がキャプテンの前から姿を消してキャプテンが驚いているといきなりキャプテンは苦痛の声を漏らし、後ろから突然押されたようになって2歩程前に進む。

 

「何!?うっ!」

 

突然のことに驚きの声を出し、後ろを何が起きたのか確認するため後ろを振り向こうとするとまた苦痛の声を出し、今度は正面から殴られたようにキャプテンの体が前のめりになる。

 

「がっ、くっ、ぬうっ!」

 

前のめりになった直後、右から何か衝撃を受けたのか左によろけると今度は左から何かの衝撃を受けて右によろける。

そして最後は顔の右頬に衝撃を受け、それにより左に地面を滑るように動く。

 

『THREE・・・TWO・・・ONE・・・TIME OUT』

 

「つっ!・・・!?」

 

機械による無機質なカウントダウンが発せられ、続いてタイムアウトが発せられた。

キャプテンは痛みに耐え、音声が聞こえた方に視線を向けると目を見開く。

その理由は消えた俺が先程までキャプテンとは約10m程離れていた距離ではなく、今さっきまでキャプテンが立っていた場所の前に俺が立っているからだ。

では俺がアクセルモード開始によって消えてからアクセルモード終了までの間をスーパースローで解説しよう。

 

『START UP』

 

「はっ!」

 

スタートスイッチを押してファイズアクセルのカウントダウンが始まり、アクセルモードに入ると俺意外の物体が全てゆっくりと動く。

 

「やっ!」

 

カウントダウン開始と同時に走り出し、キャプテンの背中に回り込みバックパックに回し蹴りを入れる。

 

「とおっ!」

 

今度は前に回り込んで正面からキャプテンの腹部に右腕からのアッパーを繰り出す。

 

「ふっ!」

 

キャプテンの右側に移動してキャプテンの右脇に右拳からの正拳突きを喰らわた。

 

「せいっ!」

 

左側に移動すると右足でキャプテンの左脇に右足からのミドルキックを出す。

 

「でいっ!」

 

そして再び正面に戻り、頭部右頬に左足でハイキックを喰らわせた。

 

『THREE・・・TWO・・・ONE・・・』

 

俺が頬に蹴りを入れたことでキャプテンがゆっくりと俺のそばから離れていくと3秒前になったことでファイズアクセルのカウントダウンがされる。

 

『TIME OUT』

 

カウントダウンが0になるとアクセルモードが終了し、時の流れが元に戻るとキャプテンが飛んでいくスピードが早くなる。

 

『DE FORMATION』

 

音声が発せられると展開されていた胸のソルメタルが戻り、アクセルフォームから通常のファイズに戻った。

 

「・・・っ。一体何が起こったんだ?」

 

「くそ!駄目か!」

 

ファイズアクセルのアクセルモード、超高速での連続攻撃を受けたキャプテンだったがほんの少しよろけただけで倒れる様子はなく、今俺がいる場所がさっきとは違うことに驚き、キャプテンが受けていた攻撃の正体について考えているようだ。

キャプテンが考えている中、俺はキャプテンを倒せなかったことに悔しさを感じている。

薄々無理かと思っていたが案の定だった。

しかも相手はSDでもMSだから装甲が硬い、殴ったり蹴ったりした俺の腕と足が少々痛む。

 

「機動性がありつつの火力がある機体・・・こいつを試すか!」

 

打撃が基本攻撃であるライダーでは中々倒せないため、再びMSになることした俺は機動性と火力の両方を持つMSカードを選び取る。

 

『MOBULE RIDE!』

 

「変身!」

 

『6TH GUNDAM MUDROCK!』

 

トリガーを引いた俺はファイズから「ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079」に登場し、この機体の開発の中心人物であり連邦軍砲術のエキスパートである「エイガー少尉」が搭乗した地球連邦軍のMS「RX-78-6 ガンダム6号機『マドロック』」に変身する。

 

『WEPON RIDE! BEAM RIFLE! MIDDLE SHIELD!』

 

「いくぜキャプテン!ガンダム6号機マドロック、出るぜ!」

 

WRでマドロックの武装である「ビームライフル」と「ミドルシールド」を装備した俺はホバー走行で移動を開始、ホバーで移動開始直後ビームライフル、両肩にある大口径キャノン砲「300㎜キャノン砲」の照準をキャプテンに合わせ、ビームと砲弾を発射した。

 

爆熱丸VS真武者頑駄無

 

「ぬおおおりゃああああっ!!」

 

雄叫びを上げながら真武者頑駄無に斬りかかる爆熱丸。

その攻撃を尽く躱し、時には電光丸で弾き防ぐ。

 

「太刀筋は悪くはない。しかしまだまだ未熟!」

 

「おおっと!ぐおっ!」

 

振るわれた五聖剣之武を電光丸で弾くと電光丸を軽く宙に投げるとすぐに掴み逆手持ちにし、柄の最後部で爆熱丸の腹を突く。

 

「くぅっ!やはり強い!」

 

「もう諦めよ。貴殿では我に勝つことなど不可能」

 

「断る!そのようなこと、やってみなければ分からん!」

 

突かれた腹部を押さえる爆熱丸に自分と戦うのを諦めるように真武者頑駄無が言うが諦めない爆熱丸は断り、五聖剣を構え直す。

 

「貴殿は愚かだ。ならば力の差を改めて示そう」

 

諦めようとしない爆熱丸に真武者頑駄無はついに呆れながらも電光丸の矛先を爆熱丸に向ける。

 

「今度は我からいかせてもらおう。いざ・・・参る!」

 

自分との力の差を爆熱丸に分からせるために真武者頑駄無は両手で電光丸を握り、爆熱丸に向かって駆け出す。

 

ゼロVS真騎士ガンダム

 

「ラクロアンクレセント!」

 

「サーベ!」

 

ゼロが三日月状の風の刃を発生させて相手を切り刻む「ラクロアンクレセント」を発動させるが真騎士ガンダムは無数の斬撃を繰り出す「サーベ」を使い、ラクロアンクレセントを全て防ぐ。

 

「私の攻撃がこれ程まで通じないとは!」

 

「どうした?もう諦めたか?君の志はその程度なのか?」

 

「諦めるものか!」

 

自分の攻撃が尽く破られ相手にダメージを与えられないことにショックを受けるゼロ。

そんなゼロに真騎士ガンダムはゼロに勝負を、彼の持つ志は簡単に諦めてしまうのか尋ねる。

その言葉にゼロは否定する。

 

「私は騎士、攻撃が通じぬからと言って簡単には諦めたりしない!」

 

「ならば来るがいい!」

 

「うおおおおっ!」

 

簡単に諦めないゼロに同じ騎士である真騎士ガンダムは僅かながら嬉しそうにいいながらナイトソードの切っ先を向け、ゼロが真騎士ガンダムに向かって行く。

 

ガンイーグルVSνガンダム

 

「はぁ、はぁ、はぁ・・・このぉ!」

 

息を切らしながらガンイーグルはνガンダムにエアリアルビームライフルを向けてビームを撃つがνガンダムはこれまで通り、僅かなスラスター制御による最小限の動きでビームを回避する。

だが、ガンイーグルの攻撃が当たらないのは理由がある。

無論νガンダム自身、もとい人格の基になっているパイロットの「アムロ・レイ」の力もあるがガンイーグルをよく見るとエアリアルビームライフルの銃身がガタガタと震えている。

これまでの戦闘によるダメージ、疲労によって手がしっかりとエアリアルビームライフルを握れず、照準が合っていないからだ。

 

「君の身体は既に限界値に達している。これ以上の戦闘は無理だぞ!」

 

「う、五月蝿い!」

 

ガンイーグルが限界に達していることを見抜いているνガンダムがガンイーグルに告げるとガンイーグルはνガンダムに再びエアリアルビームライフルの銃口を向ける。

 

「俺だけやられてたまるかよ!」

 

ガンイーグルがトリガーを引くとエアリアルビームライフルからビームが放たれる。

νガンダムがスラスターを噴射すると飛び上がってビームを回避、ガンイーグルにビームライフルを向け、ビームを連射する。

 

「うッ!」

 

νガンダムの連射したビームはガンイーグルの右肩、左フロントアーマーに命中、右フライングユニットを掠めバランスを崩す。

ガンイーグルがバランスを崩し、距離が縮まるとビームライフルに加え頭部バルカン砲で牽制射撃、左腕をバックパックに伸ばし、ビームサーベルを取る。

スラスターを更に噴射して接近しビームサーベルを振り、ガンイーグルのエアリアルビームライフルを斬った。

 

「しまった!ライフルが!」

 

エアリアルビームライフルを斬られたガンイーグルは直ぐに投げ捨てて後退する。

ガンイーグルが後退すると程なくしてエアリアルビームライフルは爆発を起こした。

エアリアルビームライフルの爆発で発生した爆煙でガンイーグルからはνガンダムの姿が見えなくなる。

ガンイーグルが爆煙に目を向けていると爆煙から何かが飛び出してきた。

それは左腕のシールドを構えたνガンダムだった。

νガンダムはシールドを左に振るい僅かに残っていた煙を振り払い、ガンイーグルに向かっていく。

 

「な!?」

 

「墜ちろ!」

 

爆煙の中を突っ切ってきたことにガンイーグルが驚いているとνガンダムは一度降下し、また直ぐに上昇するとガンイーグルの目の前で停止し右足でガンイーグルの腹部に蹴りを入れた。

 

「ぐっ!!」

 

νガンダムの蹴りをまともに受けたガンイーグルは苦しそうな声を出し、後ろに飛ばされる。

蹴り飛ばしたνガンダムはシールド先端部をガンイーグルに向け、シールド裏に装備されている「ミサイル」4発を全弾発射、それに続いてビームライフルを投げ捨て、背中のニューハイパーバズーカを取り、砲口を向けて照準を合わせ、2発をガンイーグルに放つ。

 

「うわあああああッ!!」

 

放たれたミサイルとロケット弾全弾がガンイーグルに命中し、爆煙が覆う。

爆煙の中からガンイーグルが姿を現したが地面に向かって落下していく。

落下中にも関わらずガンイーグルは体勢を立て直すこともスピードを落そうともしない。

その理由は気を失っているからだ。

意識が戻らず、落下していくガンイーグルの左腕を近づいたνガンダムが右腕で掴み自身のスラスターで落下速度を減速していく。

 

「こちらνガンダム、敵機を戦闘不能にした敵機をつれて一時戦線から離脱する」

 

ガンイーグルが気を失い完全に戦闘不能になったことを確認したνガンダムはフェニックスに一時戦線を離脱すると連絡を入れるとガンイーグルを掴んだまま廃棄施設から離れていく。

 

ガンチョッパーVSリ・ガズィ

 

「くっ!」

 

リ・ガズィから撃たれたビームが6号機の左肩を掠める。

 

「大丈夫か、6号機っ!」

 

「は、はい!」

 

2号機は6号機を守るためビームガトリングで懸命にリ・ガズィを迎撃する。

 

「当たりはしない!」

 

上から降り注ぐビームの雨をリ・ガズィは地上を滑空し、ジグザグに動いてビームの雨を回避、またはシールドでビームを防いでいる。

 

「そこぉっ!」

 

シールドでガンチョッパーのビームを防ぎながらリ・ガズィはビームライフルを6号機に構えてビームを撃った。

 

「うわあっ!」

 

放たれたビームは6号機の胸に直撃し、更に飛行の要であるバックユニットのローターを撃ち抜く。

 

「6番機!」

 

撃たれた6番機を見て2番機が叫ぶ中、これまでの戦闘のダメージが限界に達し、直撃を受けた6号機は気を失い、ローターがやられたことで地上に向かって落下していく。

 

「あと1機!」

 

メインスラスターを使い2号機に向かって上昇、シールドを前に突き出し、ビームライフルを構えビームを撃つ。

 

「近づけさせません!」

 

ビームを避けながら接近してくるリ・ガズィを近づけさせまいとビームガトリングをリ・ガズィに掃射する。

 

「ちぃっ!」

 

放たれるビームをリ・ガズィはシールドで防ぐがビームの一発がビームライフルに命中、リ・ガズィはすぐにビームライフルを手放し、ビームライフルが落下していくと爆発を起こした。

ビームライフルを失うと右腕を背中に伸ばし、右側バックパックからサーベルラックを取り出すとビーム刃を展開、右手でビームサーベルを持ったまま右腕を2号機に向けて伸ばし、右腕に装備されているグレネードランチャーを2発発射。

グレネードが発射されると迎撃しようとしたが既にある程度近づかれているため迎撃しようにも間に合わないと判断した2号機はビームガトリングを撃つのを止め、後ろに後退しながら両腕を交差させて防御体勢を取る。

程なくして2発のグレネードが2号機に着弾した。

交差していた腕を戻し、爆煙で前が見えなくなっていると爆煙からスラスターの勢いを更に上げて接近してきたリ・ガズィが現れる。

 

リ・ガズィがビームサーベルを振るい、2号機は避けようとするが間に合わず直撃して斬られる。

斬られはしたが胴体が離れることはなく、爆発も起きていない。

しかしビームサーベルを受けて2号機は意識を失い、地面に墜落する。

 

「こちらリ・ガズィだ。ガンチョッパー部隊を撃破。彼らを戦闘圏外まで移動させる」

 

スラスターを使って勢いを抑えてガンチョッパーの近くに着地したリ・ガズィはガンチョッパー達との戦闘を終えたことを通信で伝えると気絶しているガンチョッパー達を移動させる準備に取り掛かる。

 

ガンダイバーVSズゴックE、ハイゴック

海鳴市 海中

 

「があああっ!」

 

「ガルシア!」

 

ガンダイバー1号機が放った魚雷がハイゴック ガルシア機の左腕に被弾、魚雷によって左腕が破壊され、ガルシア機は悲鳴を上げて右腕で左肩を押さえて痛みを堪え、被弾したガルシア機にズゴックEとハイゴックミハイル機が近づく。

 

「ガルシア、無事か!?」

 

「すみません隊長、左腕をやられました」

 

「ガンダムもどきは残り3体、少々こちらが分が悪いですぜ」

 

「ミーシャ、私と来い。ガルシアは援護だ」

 

「了解!」

 

ガルシア機に無事か尋ねるズゴックEにガルシア機は謝りながら左腕が破壊されたことを報告する。

ガルシア機が被弾し、敵の数がまだ3機いることにズゴックE達側の戦局的に不利であることをミハイル機が愚痴を零す。

 

ザッパーザクVSシャア専用ザクⅡ

 

FZマシンガン、ザクマシンガンを互いに撃ちあっているザッパーザクとシャア専用ザクⅡ。

しかし、その銃撃戦ではザッパーザクが放つFZマシンガンの弾はシャア専用ザクⅡに尽く避けられているがシャア専用ザクⅡのザクマシンガンの弾は何発もザッパーザクに命中している。

 

さっきの沿岸部での時のように自分の攻撃は当たらず、相手の攻撃ばかり当たっていることに苛立っているザッパーザク。

そんなザッパーザクを他所にシャア専用ザクⅡはザクマシンガンを撃ちながら左手で左腰に装備されているボールのような物を掴む。

走りながら撃っていたザクマシンガンを撃つのを止め、足を止めると左手で掴んだ物をザッパーザクに向けて投げた。

 

「あ?なんだあれ?」

 

投げられた物体の正体が分からず、茫然と見ているとシャア専用ザクⅡが投げた物体から6つ突起物が離れると爆発した。

 

「ぬわああああ!!」

 

シャア専用ザクⅡが投げたのは「クラッカー」と呼ばれるMS用の手榴弾で突起物が分離することで広範囲に威力を発揮する。

 

「いててて。何が起きたんだーーーーぼおっ!?」

 

クラッカーによる爆発で吹き飛ばされ、ザッパーザクが起き上った直後、正面の爆煙と土煙の中からシャア専用ザクⅡが突如現れ、ザッパーザクに右肩からのタックルを喰らわせる。

その状態のままシャア専用ザクⅡがスラスターを更に噴射、ザッパーザクを押しながら爆煙と土煙を抜け、その向こうにあった施設の壁にザッパーザクを背中から激突させる。

 

「ぐおっ!?」

 

壁に激突させられた衝撃でザッパーザクは苦しそうな声を漏らす。

シャア専用ザクⅡが離れるとザッパーザクは前のめりになって倒れる。

 

「ゴホッ!ゴホッ!・・・こ、この野郎ぉ。・・・!?」

 

ザッパーザクが咳き込みながら顔を上げるとシャア専用ザクⅡが刃の部分が赤くなっていないヒートホークを振り上げている。

 

「終わりだ」

 

シャア専用ザクⅡはザッパーザクの頭部にヒートホークを振り下ろした。

 

「ごっ!?」

 

ザッパーザクの頭にヒートホークが直撃するとそのまま地面に倒れる。

地面に倒れたザッパーザクは頭部を殴られたことで目を回して気を失っている。

 

「私だ。ザッパーザクを撃破した。彼を連れて戦線より一時離脱する」

 

ザッパーザクを倒したシャア専用ザクⅡはザッパーザクの首元を掴むとスラスターを噴射して施設から離れていく。

 

グラップラーグフVSグフ

 

「くらえ!」

 

「甘いわ!」

 

グラップラーグフがヒートサーベルを振り下ろすとグフもヒートサーベルを振るい、弾き返す。

グラップラーグフのヒートサーベルを弾くとグフは左手のフィンガーバルカンを撃つ。

 

「ぐうっ!くそっ!」

 

至近距離からのフィンガーバルカンを受けるグラップラーグフはバックステップで後退し距離を取る。

 

「でああああっ!」

 

「って!」

 

グラップラーグフが離れるとグフはヒートロッドを横に振るいグラップラーグフのヒートサーベルを弾き飛ばした。

 

「ちッ!」

 

ヒートサーベルを弾き飛ばされたグラップラーグフは左手の鉤爪を構え、グフに向かって接近する。

 

「ほぉ、サーベルを失ってもまだ向かって来る度胸があるのか。益々気に入った!」

 

武器を失ってもまだ戦う度胸を失っていないグラップラーグフにグフを嬉しそうに言いながらフィンガーバルカンで牽制し、ヒートロッドを振るった。

 

デストロイヤードムVSドム

 

「うらうらうら~!」

 

デストロイヤードムが両手に持ったマシンガンをドムに乱射、でたらめな銃撃を回避してデストロイヤードムにジャイアントバズのロケット弾を発射するが弾幕に防がれる。

 

「ちッ!意外に厄介だな。・・・ん?」

 

デストロイヤードムの弾幕に苦戦をし、続けて攻撃しょうとジャイアントバズのトリガーを引くがロケット弾が発射されない。

 

「弾切れか!」

 

ロケット弾の残弾がなくなるとドムはジャイアントバズを投げ捨てヒートサーベルを取り、ジグザムに動いて銃弾を避けながらデストロイヤードムに接近していく。

 

ザコソルジャーVSヒュウガ、ウィザード、デルタ、シールドライガー、イングラム

 

「はあっ!つあっ!」

 

「ザッコ!」

 

「ザコ!」

 

ヒュウガはブルライアットを縦に振るいザコソルジャーを斬り、もう1体のザコソルジャーもブルライアットを横に振るい胸を斬った。

 

「ガオオオオオッ!」

 

「ザコッ!!ザコーーーー!!」

 

シールドライガーがザコソルジャーに飛び掛かって押し倒し、ザコソルジャーの顔を引っかくとザコソルジャーは両手で顔を押さえる。

 

「ふッ!やッ!はあああッ!」

 

「ぶッ!ごっ!ザコッ!」

 

デルタがザコソルジャーの顔に右、左と交互にパンチを繰り出し、左わき腹への右足からの蹴りを受けザコソルジャーはデルタから見て左に蹴り飛ばされる。

 

「ザコー!」

 

「はっ!」

 

「ザココー!」

 

後ろから近づいたザコソルジャーにデルタはデルタムーバーを取り、フォトンブラッド弾を胸に撃ち込み撃退する。

 

「よしっと。このぉ!」

 

「ザコッ!」

 

「痛いザコ!」

 

「ぎゃんザコ!」

 

イングラムは弾をリロードしたリボルバーカノンを構えて発砲、ザコソルジャーの足、肩、腕、武器を撃ち抜いていく。

 

『ルパッチ・マジック!タッチ・ゴー!ビッグ!プリーズ!』

 

「はっ!」

 

「ザボッ!!」

 

「ザココッ!?」

 

ウィザードがドライバーである「ウィザードライバー」に魔法の指輪「ウィザードリング」の「魔法リング」、「ビッグリング」を翳すとウィザードの右横に赤い魔方陣が出現し、魔方陣に右腕を入れると魔方陣を通った右腕が巨大化して現れ、巨大化した右腕を横に振るうと2体のザコソルジャーを弾き飛ばす。

 

「手がデカくなったザコ!」

 

「あいつを倒すザコー!」

 

『コネクト!プリーズ!』

 

「コネクトリング」を当てるとウィザードの右横に小型の赤い魔方陣が出現し、その中に右腕を入れる。

右腕を引き抜くと右手にはウィザード専用武器「ウィザーソードガン」が握られている。

ガンモードでザコソルジャーの武器を撃つ。

ザコソルジャーの手から武器がなくなるとウィザーソードガンをソードモードに変形させザコソルジャーに一撃を入れ、ウィザーソードガンが横に振るいもう一体のザコソルジャーの胸を斬る。

 

フェニックスVSキャプテンガンダム

 

「おらあああ!」

 

「ふっ!」

 

300㎜キャノン砲を放ったが砲弾は避けられ、砲弾は施設の壁を破壊する。

砲弾を避けたキャプテンは直ぐにヘビーマシンガンを構え、反撃してきた。

 

「くっ!ちっ!」

 

すぐにミドルシールドを構えて防御体勢を取ったが盾面積があまり広くないためヘビーマシンガンのビーム弾が俺の右肩、左わき腹を掠めた。

ビームが掠めるとキャプテンの攻撃を緩めるために右腕を突き出し、備えられている「4連装グレネードランチャー」を発射。

 

「これぐらいなら!」

 

4つのグレネードがキャプテンに向かっていくが頭部バルカンとヘビーマシンガンによって撃ち落される。

 

「まだ機動性と火器の連射性は向こうが上か。ならこれでどうだ!」

 

『MOBULE RIDE!』

 

「変身!」

 

『WING GUNDAM Ver ENDLESS WALTZ!』

 

機動性は僅か、火器の連射性はキャプテンが上であるためカードを取り出してドライバーに装填、トリガーを引いて機体を変更、マドロックから以前、初めてなのはが戦ったガンダムだが機体のデザインがEW版となっている高機動、高火力のヒイロ・ユイが搭乗したMS「XXXG-01W ウイングガンダム エンドレスワルツ バージョン」に変身する。

 

『WEPON RIDE! BUSTE RIFLE Ver WING GUNDAM ENNDOLESS WALTZ! SHIELD!』

 

「また新しいガンダムか」

 

「ウイングガンダムEW、任務を開始する!」

 

ブンッ!

 

新たに変身した俺にキャプテンが警戒を強め、ウイングガンダムEWに変身と同時にツインアイを光らせ、スラスターを噴射して上空に急上昇して停止、ウイングガンダムEWの主武装である「バスターライフル(EW版)」と「シールド(EW版)」を装備した俺はバスターライフルをキャプテンに向ける。

 

ピピピ・・・ピピ

 

「ターゲット、ロック・オン!」

 

ガンダムフェイス内でセンサーがキャプテンを捉え、バスターライフルのトリガーに指を掛ける。

 

「排除開始!」

 

トリガーを引くとバスターライフルの砲口から山吹色の極太のビームが放たれる。

 

「くっ!」

 

キャプテンはヘビーシールドを突き出し左手を回転させてビーム攪乱幕を展開、バスターライフルを防いだ。

空中から降下し、地面に着地した俺はバスターライフルを防いだキャプテンに再びバスターライフルを向けて照準を合わせ、トリガーを引いてビームを撃つ。

空中で放った時とは異なり、地上から撃つとビームが地面を削りながらキャプテンに向かって行く。

 

「連続射撃だと!?」

 

バスターライフルをほぼ連続に近い形で射撃出来ると思っていなかったキャプテンは驚きの声を出し、再びヘビーシールドで防ぐ。

しかし、そのヘビーシールドに異変が起こる。

バスターライフルの連続射撃にヘビーシールドが耐えられるずシールド表面が溶け始める。

 

「!?」

 

驚いた表情をしたキャプテンは左手の回転を止め、ヘビーシールドの先端部からパイルバンカー「ショットパイル」が飛び出し、地面に突き刺さる。

バスターライフルを受け止めているヘビーシールドを地面に突き刺したキャプテンは右に退避、その直後にバスターライフルに耐えられずヘビーシールドは爆散する。

 

「あれ程のエネルギー量でありながらチャージの時間がないのか!」

 

「逃しはしない」

 

バスターライフルがカートリッジ式であることを知らず、退避しながら驚いているキャプテンの予測進路先にバスターライフルの砲口を向ける。

 

「破壊する!」

 

キャプテンの予測進路先に向け、バスターライフルを発射する。

 

「くっ!」

 

退避先にビームが迫るとキャプテンは急いで右側のスラスターを噴射してブレーキを掛け、ギリギリでビームを回避する。

 

「ぐっ!」

 

しかし、バスターライフルのビームは普通のビームとは異なっているため右側を通り過ぎた際にプラズマ過流によって右肩とバックパック右側の追加装備が小さい爆発を起こす。

 

「っ!・・・!?」

 

爆発によって僅かにバランスを崩したキャプテンが小さい爆発を起こした装備に一瞬目を奪われ、視線を俺の方に戻すと目を見開く。

スラスターを全開にして急速接近し、右手にシールド裏に装備されていた「ビームサーベル」を持ち、キャプテンに斬りかかる。

 

「ふっ!」

 

俺が振るったビームサーベルをキャプテンは体を捻り、先程小さい爆発を起こしたバックパック右側の装備を盾代わりにした。

ビームサーベルが装備に当たるとキャプテンは装備をパージし、すぐに後退、装備を斬った俺も後ろに跳んで離れると装備が爆発を起こす。

距離を取ったキャプテンは右目部分にスコープを展開、ヘビーマシンガンを向け照準を合わせるとビームの弾を連射してきた。

 

「くっ!」

 

ビームを撃たれた俺は左腕のシールドを前に出す。

頭部や胸部、はシールドで防げたがビームの一部は足や肩に被弾、または掠めた。

 

「損傷軽微、戦闘に支障なし。任務を続行」

 

機体の損傷状況をすぐに確認し、戦闘に支障がないため戦闘を続行、キャプテンに接近する際に地面に置いておいたバスターライフルを回収し後部上部、両脇にある3つのエネルギーが空になったカートリッジを排除、右腕のカートリッジ専用ラックから予備のカートリッジ3つをバスターライフルに装填、バスターライフルをキャプテンに向ける。

 

発射(ファイア)!」

 

キャプテンの動きを予測してバスターライフルからビームを放つ。

 

「・・・」

 

バスターライフルのビームをキャプテンは今度は左のスラスターを噴射して右に急速回避するとヘビーマシンガンを俺ではなく廃棄施設に向けた。

トリガーを引き、ビームを撃つと施設の壁を破壊して内部に侵入、中に入られたためキャプテンを見失う。

 

「中に入ったか」

 

施設内に入られた俺はすぐにセンサーでキャプテンを見つけようとする。

しかし、ここでの他の戦闘による爆発等でセンサーがキャプテンを捉えられない。

 

「くそっ。アポロン、そっちで捉えられるか?」

 

「残念ながら戦闘の影響でこちらでも捉えるのは困難です」

 

「なら施設ごと吹き飛ばす」

 

バックパックのスラスターを全開にし上に急上昇、ある程度の高さに到達するとそこで停止し、前斜め下のキャプテンが隠れている施設にバスターライフルを構える。

 

「ターゲット、ロック・オン!」

 

フェイス内でセンサーが施設をロックオンするとビームを放とうとトリガーに指を掛けた。

 

ドゴォオオオオン

 

「!!」

 

トリガーを引こうとした時、施設の西側で壁が爆発した。

爆発は外からの攻撃によるものではなく、内部からの攻撃による爆発だった。

俺はキャプテンがあそこから出てくるのか思い、バスターライフルの照準をし直し、そこに向けてビームを放った。

 

ビービービー

 

「マスター!」

 

「!?」

 

バスターライフルを撃った直後、警報がなると同時にアポロンが叫ぶ。

すぐに下を確認するとキャプテンが施設に侵入した所から姿を現した。

 

「フェイクか!!」

 

さっきの爆発は俺をあそこに攻撃させるための(フェイク)

バスターライフルは強力な火器だが掃射中は動かすのは難しい、そのためバスターライフルを持った右腕を動かせない。

俺が身動きが出来ないでいるとキャプテンは空中にいる俺にヘビーマシンガンを向け、ビームを撃ってきた。

 

「くっ!ぐうっ!」

 

下から飛んでくるビームの弾が全身に当たり痛みに声を漏らす。

バスターライフルの掃射が終わり腕を動かそうとした時、ビームの弾が3発、バスターライフルに命中した。

 

バチ、バチバチ

 

「!!まずい!」

 

ビームが当たった場所から電流がバチバチと音を立て、それを聞いた俺はすぐにバスターライフルを前方に投げ捨て左腕のシールドを前に出して構え、急いで離れる。

俺が離れて3秒後にバスターライフルが爆発した。

 

「ちっ!ライフルが!うわあああっ!」

 

バスターライフルを破壊されたことに舌打ちするとカートリッジに残っていたエネルギーも誘爆したことで爆発の規模が大きく、爆発による衝撃波に身体が揺さぶられ、バランスを崩して落下していく。

 

「ぬおおおっ!」

 

落下中にスラスターを使って姿勢を整え、落下スピードを徐々に落としていき、ゆっくり地面に着地する。

 

「ふぅ。流石に少しビビった」

 

バスターライフルの爆発力に多少驚きながらもカードケースに右手を伸ばし、カードを取る。

 

「気を取り直していくぜ!」

 

『MOBULE RIDE!』

 

「変身!」

 

『STRIKE GUNDAM!』

 

取り出したカードをドライバーに入れ、トリガーを引くとウイングガンダムEWに続いて以前時の庭園戦で召喚したガンダム「GTA-X105 ストライクガンダム」に変身する。

 

「また他のガンダムに。一体どれ程の種類があるんだ?」

 

『STRIKER RIDE! I.W.S.P.!』

 

『WEPON RIDE! BEAM RIFLE!』

 

ストライクに変身した俺はストライク系列専用カード「ストライカーライド(以降 SR)」とWRのカードを入れ発動させるとバックパックにエール、ランチャー、ソードの機動性、火力、格闘能力を1つに統合させた統合兵装ストライカーパックの略称であるストライカーパック「AQM/E-M1(もしくはP202QX)I.W.S.P.」と左腕に「コンバインドシールド」、右手にストライクの「57㎜高エネルギービームライフル」が装備された。

なお型式番号が2つあるのは製造がストライクを開発した地球連合軍と中立国のオーブが別々に開発したためであり、前者が地球連合軍製で後者がオーブ製のI.W.S.P.の型式番号になっている。

 

「I.W.S.P.ストライクガンダム、行きます!」

 

ストライカーとビームライフルを装備した俺はスラスターを噴射して上に上昇、上でキャプテンにビームライフルを構え、ビームを発射、続いてI.W.S.P.に搭載され、肩越しに射撃を行う2門の遠距離攻撃用レールガン「115mmレールガン」を放った。

 

「くっ!」

 

レールガンを回避されるとキャプテンは俺にヘビーマシンガンを撃ってくる。

放たれるビームの弾を左に回避、その直後に回避しながら再びビームライフルとレールガン、更にコンバインシールドに搭載されている「6銃身30㎜ガトリング砲」を撃つ。

 

「ぬうっ!」

 

キャプテンは俺が撃ったビーム、レールガン、ガトリングの弾をジグザグに動いて回避していき、地面を走りながら左肩の装備からミサイルを発射してくる。

ミサイルを放たれると俺はストライクの頭部にある2門のバルカン砲「75㎜自動迎撃バルカン砲塔システム『イーゲルシュテルン』」とI.W.S.P.にレールガンと並行して肩部にマウントされている2門の中距離射撃用の「105㎜単装砲」でミサイルを撃ち落す。

 

「マスター、ドムとグフから入電です」

 

「デストロイヤードムとグラップラーグフを撃破したのか?」

 

「イエス。しかし、正確には撃破したのはマスターですが」

 

「は?どういうこと?」

 

「先程キャプテンのフェイクに引っ掛かり地上に向けて放ったバスターライフルのビームがどうやらデストロイヤードムとグラップラーグフに命中したようです。現在ドムとグフがそろぞれの相手をつれて退避中です」

 

ミサイルを迎撃するとアポロンからグラップラーグフ、デストロイヤードムの撃破報告が告げられた。

しかし巻き込まれたか。

運のない2機だな。

ビームライフル、コンバインシールドのガトリング砲、レールガンを構え、ビーム、銃弾、レールガンをキャプテンに一斉に放つ。

空中からキャプテンを攻撃している中、俺はストライクの各部サブカメラを使ってまだ戦っている連中の様子を見る。

 

「はああっ!」

 

「ギャオオオオンッ!」

 

シグナムがハイパーシンケンレッドにシュランゲンフォルムのレヴァンテンを振るい、連結刃が襲い掛かる。

しかし、ハイパーシンケンレッドが持つキョウリュウマルは刀身が伸びるためハイパーシンケンレッドがキョウリュウマルを振るうと刀身がまるで鞭のようになり連結刃を防いでいく。

 

「姿が変わっただけだと思っていたが、あの刀、レヴァンティンの連結刃と同じになっている!」

 

自身の武器と似た性能を持つキョウリュウマルに驚くシグナム。

様々な方向から連結刃でハイパーシンケンレッドに再度攻撃を加える。

 

「ギャオオオオンッ!」

 

だが、恐竜折神の意志によってキョウリュウマルは襲い掛かる連結刃を尽く防いでいく。

ハイパーシンケンレッドがキョウリュウマルを振るい、シグナムに襲い掛かる。

 

「はっ!くっ!ぬっ!」

 

「ギャオオオオンッ!」

 

「ぐっ!があああっ!」

 

キョウリュウマルをシグナムは連結刃で数回にわたって防ぐがレヴァンティンと異なり恐竜折神によって攻撃されるため予測しにくい動きをされ、ついにキョウリュウマルの刃がシグナムの右肩に当たる。

 

「七曜万象に宿りし大いなるマナよ。翼の騎士との盟約により、精霊達よ、今こそその力を我に与えよ!超魔法!『ヴァイオレットトルネード』!」

 

「ぬううっ!」

 

ゼロは呪文を唱え、大技であるヴァイオレットトルネードを発動させ、真騎士ガンダムの動きを封じる。

 

「シグナム!・・・!」

 

シグナムの悲鳴を聞いてゼロはシグナムに視線を向けるとヴァイオレットトルネードから飛び出す陰に気づく。

 

「はああああっ!」

 

「またか!ぐうううっ!」

 

飛び出したのは風の中を強行突破していきた真騎士ガンダム、前回のカスタムフラッグと同じように強行突破してきたことに驚きながら真騎士ガンダムが振るうナイトソードをヴァトラスソードで受け止める。

 

<Schwalbe fliegen>

 

「いっけぇええ!」

 

「くっ!はっ!」

 

「むうっ!ふっ!」

 

「はっ!ほっ!」

 

「ぬっ!くっ!」

 

「えい!たあっ!」

 

ヴィータがシュワルベフリーゲンを展開してライダー達に放つとライダー達はシュワルベフリーゲンを懸命に躱していく。

 

<Raketen form!>

 

「ぜりゃあああっ!」

 

「!?うああああっ!」

 

ライダー達が躱すのに専念している隙にヴィータはグラーフアイゼンをラケーテンハンマーに変形させ、ジェット噴射により急速接近、一番狙いやすい位置にいたスーパー1にグラーフアイゼンを振るう。

ラケーテンハンマーを受けスーパー1はダメージ限界を突破、爆発して消滅しまう。

 

「今度こそ・・・1人倒した・・・」

 

息を切らしながらヴィータはグラーフアイゼンを握りしめ、次の相手を探す。

 

「次はお前だぁあ!」

 

次のターゲットをゼクロスに定めるとゼクロスを狙ってグラーフアイゼンを横に振るう。

しかしグラーフアイゼンはゼクロスに当たらない、いや、すり抜けた。

 

「何!?」

 

「とおっ!」

 

グラーフライゼンがゼクロスの身体をすり抜けるとゼクロスの姿が消え、攻撃が当たらなかったのと姿が消えたことの両方にヴィータが驚いていると左から声が聞こえ振り向く。

 

「ライダァアアアキィイイイック!」

 

「ちっ!あああああっ!」

 

ゼクロスがベルト正面バックルに内蔵している何もない空間に映し出す「虚像投影装置」で自身の虚像を投影して囮とし、その隙にヴィータのいる高さまで跳んで必殺のライダーキック「ZXキック」を繰り出すがヴィータは直撃を避けようとグラーフアイゼンの柄で受けるが勢いを殺すことが出来ず後ろに飛ばされた。

 

「はっ!やっ!せやっ!」

 

「えやっ!とあっ!・・・むっ!ヴィータ!」

 

「やあああっ!」

 

「しまっ!ぐおっ!」

 

真武者頑駄無の電光丸での突きを五聖剣で弾いて防いでいる時、ゼクロスの攻撃を受けたヴィータを心配して爆熱丸が真武者頑駄無から視線を僅かに逸らし叫ぶとそのほんの僅かな隙を突かれ、電光丸で五星剣を弾き飛ばされると胸を突かれる。

 

「ふん!」

 

「があああっ!」

 

胸を突かれ後ろに下がった爆熱丸に真武者頑駄無は左手で種子島を取り爆熱丸に発射、胸や腕、肩、足に種子島の直撃を受け倒れる。

 

「目の前の敵との戦いに目を逸らすような者が我に勝つことは出来ぬ!」

 

戦いい集中していなかった爆熱丸に不快感を抱きながら倒れている爆熱丸に真武者頑駄無は電光丸の切っ先を突きつける。

 

「はあああっ!」

 

「ふんっ!」

 

「ああっ!」

 

「うおりゃああっ!」

 

「てあああっ!」

 

「うわああっ!」

 

ザフィーラとダイレンジャーの方はシシレンジャーの右ストレートを避けると右腕を掴んでそのまま投げ飛ばし、キリンレンジャーが接近し右足からのハイキックを繰り出すとザフィーラは左腕でガードして右アッパーをキリンレンジャーの腹部に入れて殴り飛ばす。

 

「天風星!一文字竜巻!」

 

「ぬぅ!竜巻!?」

 

シシレンジャーとキリンレンジャーが攻撃を受けるとホウオウレンジャーが複数の竜巻を発生させる技「天風星・一文字竜巻」で竜巻を発生させ、竜巻による強風でザフィーラが怯む。

 

「天重星!重力逆転破!」

 

「ぐっ!か、身体が・・・重い!!」

 

竜巻で怯んでいる隙に今度はテンマレンジャーが重力を操る技である「天重星・重力逆転破」を使いザフィーラに重力を押し付け動きを止める。

 

「はぁあああ!天火星秘技!流星閃光!」

 

「ぐっ!・・・がああっ!」

 

ザフィーラが重力で押さえつけられているとリュウレンジャーが懐に入り込むと超高速で無数の突きをザフィーラの腹に一点に打ち込む。

リュウレンジャーの秘技である「天火星秘技・流星閃光」を受けたザフィーラは4、5歩後ろに下がるとその場でしゃがみ込み、右手で腹部を押さえる。

 

「いかん!ザフィーラ!」

 

「ブレストファイヤー!」

 

「ぬああああっ!」

 

ザフィーラに気を取られたガンパンツァーにマジンガーZは胸の放熱板から必殺光線「ブレストファイヤー」を放ち、ガンパンツァーの胸に直撃させた。

しかし頑丈なためガンパンツァーはまだ倒れない。

 

「おまけのぉ!大車輪!ロケットパァアアアンッチ!!」

 

倒れないガンパンツァーにおまけとしてマジンガーZは右腕全体を風車のように回転させロケットパンチを繰り出す強化型ロケットパンチ「大車輪ロケットパンチ」を発射する。

 

「ぐぅう・・・。ん?ごほっ!・・・う」

 

ブレストファイヤーに耐え、体勢を立て直そうとした時に正面を見ると大車輪ロケットパンチがガンパンツァーの腹部に直撃し、ガンパンツァーはようやく倒れた。

 

「ヴィータ!ザフィーラ!シグナム!」

 

3人が押されるとマスラオと戦っていた劉備が3人を守ろうとマスラオに背を向けシグナム達に向かって走り出す。

 

「どこへ行こうというのだガンダム!」

 

背を向けられたマスラオは上から劉備を追い越して反転、前に回り込むと降下してハワードとダリルを劉備に振り下ろす。

 

「このっ!」

 

振り下ろされたハワードとダリルを劉備は2本の剣で受け止める。

 

「どけ!俺は皆を救わなければならないんだ!」

 

シグナム達を救おうとする中それを阻むマスラオに怒声を浴びせながら力を振り絞り、ハワードとダリルを押し返し振り払う。

 

「くっ!邪見にあしらわれるとは・・・。ならば、君の視線を釘付けにする!とくと見るがいい・・・盟友が造りし、我がマスラオの奥義をっ!」

 

劉備に押し返され振り払われたマスラオは後ろに後退して停止、劉備に自分との戦いに再び目を向けさせようと切り札を発動させるためにマスラオは身構えた。

 

「トランザム!」

 

トランザムを発動させるとマスラオの全身が赤く発光、擬似GNドライヴから大量のGN粒子が勢いよく散布される。

 

「なんだ?急に赤く・・・!!」

 

トランザムによりマスラオが赤く発光すると劉備は警戒をするとマスラオが動き出す。

動く際にトランザムによって移動性が上がっているため残像を生み出しながら上に上昇、すぐに斜めに降下して劉備の目の前で停止する。

 

「なっ!?くっ!」

 

突然目の前まで移動したことに劉備は驚いて目を見開くとすぐにマスラオのハワードが振るわれ右手ので防ぐ。

防がれるとハワードで剣を振り払い上に上昇、その後すぐに劉備の後ろを狙って降下し後ろを取ると劉備の背中を斬り、今度は右に移動して右から斬撃を入れ、次は左に移動すると左から劉備を斬る。

 

「ぐあっ!は、速い!がああっ!」

 

「兄貴!」

 

「劉備殿!」

 

「「はっ!」」

 

トランザムに苦戦している劉備に張飛と関羽が加勢しようと走り出すがその行く手を張飛と関羽の相手をしていたクウガライジングドラゴンとアギトストームが2体を後ろから跳び越えて前に回り込んでライジングドラゴンロッド、ストームハルバートを構えて塞ぐ。

 

「しつこんだよお前ら!」

 

「そこをどけ!」

 

行く手を阻むクウガライジングドラゴン、アギトストームに関羽、張飛が駆け出す。

 

「はぁあああああ・・・」

 

「ぬわっ!なんだこの風!?」

 

「う、動けん!」

 

2体が駆け出して近づいてくるとアギトストームにはストームハルバードの両端の刃を展開してストームハルバードを回転させる。

回転は段々と早くなり超回転によって突風が発生し関羽と張飛の動きが止まる。

 

「はあああっ!」

 

「ぐあああっ!」

 

「おりゃああっ!」

 

「うわあああっ!」

 

2体の動きが止まるとクウガライジングドラゴンは張飛、アギトストームは関羽に向かって駆け出し、アギトストームはすれ違いざまに相手を斬る「ハルバードスピン」を喰らわせ、クウガライジングドラゴンもすれ違いざまに張飛の右脇を斬った。

 

「ぐぅ!」

 

「いてて、やるじゃねぇか!」

 

クウガライジングドラゴンとアギトストームの技を受け張飛は脇を押さえ、関羽は跪く。

 

「こうなりゃこっちも全力だ!」

 

「おう!」

 

張飛が痛みを堪えながら雷蛇を構えると関羽も痛みを堪えながら立ち上がり龍月刀を構える。

 

「いくぜ!爆裂!大雷蛇!」

 

「見よ!鬼の牙の昂ぶりを!!鬼牙!百裂撃!」

 

「「うわあああああっ!!」」

 

雷が大蛇の姿となった張飛の必殺技、関羽の龍月刀から繰り出される連続突きの必殺技を受けたクウガライジングドラゴンとアギトストームはそれぞれの技を受けてダメージ容量が限界を超えたため2体は爆発、消滅してしまう。

 

「へっ!どうだ!・・・くっ!」

 

「ぬっ!」

 

クウガとアギトを撃破してすぐに張飛と関羽が膝をついてしまう。

 

「ちくしょう。あいつらの技、効いたぜ」

 

「・・・これでは劉備殿に加勢するのは難しいな・・・」

 

「だったら!」

 

「うむ!劉備殿!我らの力を!」

 

「使ってくれ兄貴!」

 

「おう!」

 

クウガとアギトの技が効いたため加勢することが出来なくなった関羽と張飛。

すると2体は劉備に向かって叫ぶと関羽と張飛からそれぞれ緑と赤のオーラのようなものを纏い、劉備が返事を返すと劉備もまた青いオーラに纏う。

関羽の右肩のアーマー、張飛の左肩のアーマーが外れて劉備の方に飛んでいき、劉備の両肩のアーマーが外れる。

 

「三位一体!」

 

劉備の肩に右肩に関羽のアーマーが、左肩に張飛のアーマーが装着され、背中部にウイングが展開されると劉備の全身が黄金に輝く。

 

「見せてやる!俺達の正義を!星龍斬!」

 

黄金に輝きながら劉備はマスラオに向かって飛翔し剣を使った必殺技を繰り出す。

だが劉備の必殺技をマスラオはハワードとダリルで受け止めた。

 

「なんと!黄金に輝き、そんな力を隠していたとは!楽しませてくれるなガンダムゥ!!」

 

鍔迫り合いながら嬉しそうに言うマスラオ。

マスラオと劉備は互いに剣を弾き返し離れるとほぼ同時に上に上昇、マスラオは赤い線、劉備は金色の線を空に描きながら互いに剣をぶつけ合う。

 

「おおおおおっ!」

 

「てやああああっ!」

 

曹操とダイゼンガーの剣による攻防戦はとても激しいものだ。

曹操が振るう剣をダイゼンガーが防ぐと払い除けて斬艦刀を振るい、それを曹操が弾き返して剣を振るうとお返しとしてダイゼンガーが斬艦刀で弾き返すどちらも譲らない。

 

「大紅蓮斬!」

 

「斬艦刀!牙壊!」

 

刀身が炎を纏った曹操の必殺技とブースターを全開にして相手に向かって行きすれ違いざまに斬るダイゼンガーの技の1つ「斬艦刀・牙壊」と互いの必殺技がぶつかり鍔迫り合う。

 

「はあ!」

 

「ふん!」

 

曹操とダイゼンガーは互いに剣を振り払うと同時に後退して距離を取ると再度互いに接近して剣をぶつけ合う。

 

「うおおおおっ!」

 

「んっ!つあっ!」

 

孫権と武御雷の戦いは孫権が剣を振るい武御雷を攻め、武御雷は長刀で防御、または剣を受け流している。

 

「このぉおおおっ!」

 

「・・・!はあっ!」

 

「ぐあ!」

 

孫権の振りが大振りになった瞬間、武御雷が跳躍ユニットを噴射して孫権の懐に入り込み、長刀を下からすくい上げるように振るい孫権の胸を斬りつける。

 

「はぁああああっ!」

 

「くぅうう!」

 

先程と攻守が逆転し武御雷が振るう長刀による連続斬りを孫権はギリギリ防ぎ、たまに長刀が孫権の装甲を斬る。

孫権と異なり跳躍ユニットによる高機動を生かし左右からも攻撃を加えた戦いで武御雷の方が有利だ。

 

「っ!負けてたまるかぁ!」

 

「!!」

 

上段から振り下ろされた長刀を孫権は叫びながら剣を下から振るい                                  

「猛虎獣烈覇!」

 

剣を振るうと虎の形をした斬撃、孫権の必殺技が武御雷に放たれる。

 

「くっ!・・・うあああああっ!」

 

孫権の技をなんとか避けようとしたが完全に避けることは出来ず、左上腕部と左跳躍ユニットを掠め、跳躍ユニットは小規模だが爆発を起こす。

 

「えい!やっ!」

 

「ふっ!ていっ!やあああ!」

 

「ああっ!」

 

孫尚香が薙刀を連続で光武に振るい攻撃するが光武は太刀で受け流し、弾き返すとその力に負けて孫尚香は後ろに下がってしまう。

 

「やっぱり強い!でもまだよ!」

 

自分と光武との力の差を実感しているが孫尚香は諦めず、持っていた薙刀を頭上で回転させる。

 

「いっくわよぉ!華天楼!」

 

回転させた薙刀を投げ、孫尚香の必殺技が光武に襲い掛かる。

 

「破邪剣征・・・桜花放神!」

 

迫る薙刀を光武は刀を上段で構えると一気に振り下ろし、それによって発生する衝撃波で相手を薙ぎ払う技「破邪剣征・桜花放神」で孫尚香の薙刀を弾き飛ばした。

 

「ふああああ!」

 

「ふっ!たあああ!」

 

「ふんっ!」

 

クロスボーンガンダムX2のショットランサーによる突きを夏候惇は躱し剣を振るうがショットランサーで受け止められる。

 

「中々にしぶといな」

 

「其方もな」

 

ショットランサーと剣で鍔迫り合いをし、2体が同時にショットランサーと剣を振り払うと後ろに跳ぶ。

 

「落ちろ!」

 

「討ち取る!」

 

2体が後ろに跳ぶとX2はショットランサーを発射し、夏候惇も剣の刀身をショットランサーの様に放った。

 

「ふん」

 

「ぐおっ!」

 

X2は夏候惇の攻撃を躱し、夏候惇はX2のショットランサーを受け左肩に深く突き刺さる。

 

「私の勝ちだな」

 

「ぐっ!・・・まだだ!」

 

ショットランサーが命中しX2は勝利を確信していた。

しかし夏候惇はショットランサーが刺さりながらも剣を振るう。

すると先程躱した刀身がシグナムのレヴァンティンの連結刃のようになりX2の死角から迫る。

 

「何!?があああっ!!」

 

X2が気づいた時には遅く、夏候惇の剣がX2の背中を斬ると更にX2の身体を切り刻んでいく。

 

「う・・・ああ・・・」

 

夏候惇の剣による攻撃を受けX2は膝をつく。

 

「ぬぅ・・・」

 

X2が膝をつくと左肩を右腕で押さえながら夏候惇も膝をついた。

 

「くっ!・・・貴様よくも!」

 

「ぐっ!ぐおおおおおおおっ!」

 

X2がゆっくりと立ち上がり夏候惇を睨み付け、夏候惇は痛みを堪えながら右手で左肩に突き刺さったショットランサーを引き抜き、地面に投げ捨てる。

 

「「・・・・・」」

 

ショットランサーが投げ捨てられると互いに睨み合いながら無言でX2はビームサーベルを取って構え、夏候惇は再び剣を構える。

 

「うおおおおおっ!」

 

「えええええいっ!」

 

双方が剣を構えると同時に走りだし、ビームサーベルと剣での斬り合いを繰り広げる。

 

「はあああ!」

 

「ぬぅ!」

 

叫びながらレイダーが頭上で振り回していたミョルニルを夏侯淵に振るうが躱される。

ミョルニルが左腕に戻るとレイダーはMAに変形し夏侯淵に接近する。

 

「形が!?ぐおおおっ!」

 

夏侯淵は驚き、接近するレイダーを避けようとするが躱しけれずレイダーの大型クローに付け根にあり射撃兵装だが出力を調整することで小型ビームサーベルになる「短距離プラズマ砲『アフラマズダ』」が左胸を掠めた。

 

「これでっ!必殺!」

 

攻撃を与えたレイダーは再び空中に上がりMSに変形するとツォーンを発射。

 

「ぬうっ!『獄羅丸』!」

 

左胸を押さえながら夏侯淵はツォーンを回避するとレイダーに鉄球を飛ばすを発射。

 

「何!?うわああああっ!!」

 

レイダーは驚いていると腹部に直撃、後ろに飛ばされながら落下していく。

 

「くっ!てめぇえええ!!抹殺!」

 

落下中にスラスターで持ち直すと攻撃を受けたことにキレながら夏侯淵に攻撃を再開する。

 

「黒の一撃!」

 

「ザコーー!!」

 

残りが僅かになったザコソルジャーの1体にヒュウガはブルライアットにエネルギーを集中させ、空中ジャンプをし、敵を一刀両断する必殺技「黒の一撃」でザコソルジャーを倒す。

 

「うおおおおっ!」

 

「ザ、ザコ!」

 

ザコソルジャーに向かって走りながらイングラムはリボルバーカノンを撃ち、放たれた弾はザコソルジャーの周囲に着弾しザコソルジャーは怯んでしまう。

 

「はっ!」

 

「ザコッ!」

 

一定の距離に近づくとイングラムは左手に持っていたスタンスティックを横に振るいザコソルジャーのザコマシンガンを弾き飛ばす。

 

チャキ

 

「両手を上げて動かないで下さい。動いたら撃ちますよ?」

 

「ザ、ザコ~~~!!」

 

ザコマシンガンを弾き飛ばすとイングラムはザコソルジャーの頭にリボルバーカノンの銃口を突きつける。

頭に銃口を突きつけられたザコソルジャーは涙目になりながら両手を上げる。

 

「ガオオオッ!」

 

「撃つザコ!」

 

走り迫るシールドライガーにザコソルジャーがザコマシンガンを連射するが全てがEシールドによって防がれる。

 

「ガオオオッ!」

 

「ザコッ!・・・ザボッ!」

 

跳び上がったシールドライガーは右前足のストライククローでザコマシンガンを切り裂き、一度通り過ぎるとすぐに振り返りザコソルジャーに下部搭載されている「対ゾイド3連衝撃砲」を発射し、背中に受けたザコソルジャーは前面から地面に倒れる。

 

『READY』

 

「CHECK」

 

『EXCEED CHARGE』

 

「ふっ!」

 

「ザコッ!」

 

デルタがデルタドライバーからミッションメモリーを引き抜き、デルタムーバーに差し込むと銃身が伸びポインターモードが起動、ザコソルジャーの1体に青紫色の三角錐状のポインターを発射しポイントした。

 

「フィナーレだ」

 

『ルパッチ・マジック!タッチ・ゴー!ルパッチ・マジック!タッチ・ゴー!チョーイイネ!キックストライク!サイコー!』

 

ドライバーを操作し右中指に填めた魔法リング「キックストライク」を翳し、音声が発せられるとウィザードの足元に赤い魔方陣が発生、右足に炎が纏い駆け出し、それに続いてデルタも駆け出す。

ウィザードは側方倒立回転をして後ろ向きの状態で空中に跳躍すると駆け出していたデルタも跳躍して空中に上がる。

 

「「たあああああっ!」」

 

「「ザコッ!!」」

 

デルタは空中に跳躍して右足を出し、そのままポインターに吸い込まれるように中に入るとポインターがザコソルジャーの中に入っていく様に消え、ウィザードは空中で1/4ひねりで反転しザコソルジャーに跳び蹴りを喰らわせた。

 

「んっ」

 

「ふぃ~」

 

「「ザ・・・コ~」」

 

相手の中を通り過ぎるようにデルタはザコソルジャーの背後に着地、ウィザードは地面を滑りながら着地をした。

デルタのルシファーズハンマー、ウィザードの「ストライクウィザード」とそれぞれの必殺技を受けた2体のザコソルジャーはその場で倒れ、気を失う。

戦況は僅かにこっちが有利が押しているな。

 

ピーピーピー

 

「!!」

 

他の戦闘を見ているとキャプテンがヘビーマシンガンを撃ち、ビーム弾にビームライフルを撃ち抜かれる。

 

「くそッ!」

 

撃ち拭かれたビームライフルを下に投げるとビームライフルが爆発する。

ビームライフルが破壊された俺は右手をコンバインシールドに伸ばし、表面にマウントされている「ビームブーメラン」を掴み、ビーム刃を展開してキャプテンに向かって投げる。

ビームブーメランを投げて直ぐに急降下して地面擦れ擦れを超低空する。

 

「ふっ!」

 

キャプテンがビームブーメランを右に躱すと俺のスラスターとI.W.S.P.の翼を制御し右に移動、キャプテンの真っ正面になるよう軌道修正するとI.W.S.P.両側にマウントされている剣「9.1m対艦刀」を左腰側のマウントから右手で引き抜き、構えてキャプテンに接近していく。

キャプテンは牽制として頭部バルカン砲を俺に連射すると弾丸が次々と俺の身体に命中するが、PS装甲であるストライクには実弾は効果はない。

地味に感じる痛みを無視して飛んでくるバルカンの弾を突き進む。

 

「バルカンが効いていないのか!」

 

バルカンを受けながらも向かって来る俺にキャプテンが驚いていると距離が縮まり、対艦刀が届く範囲に入るとキャプテンの胸を狙って対艦刀を右斜め上から振り下ろす。

 

「ん!」

 

振り下ろされる対艦刀をキャプテンは後ろに後退して躱し、ヘビーマシンガンを向けようとする。

キャプテンにヘビーマシンガンを構える間に左腕のコンバインシールドをパージ、コンバインシールドがなくなったことで左腕が軽くなり、左手を振り下ろした右腕の上から交差させて右腰に伸ばす。

伸ばした左手で右マウントに残っているもう一本の対艦刀を掴むとI.W.S.P.のスラスターを少し噴射して懐に入り込むと同時に対艦刀を引き抜き、右斜め下から振るう。

 

「何!?ちっ!」

 

キャプテンは更に後ろに下がると同時に咄嗟に右手のヘビーマシンガンを盾代わりにして前に出す。

盾代わりに出されたヘビーマシンガンを対艦刀は簡単に2つに斬り、対艦刀を躱したキャプテンは俺と距離を取る。

距離を取ったキャプテンに俺はレールガンを撃とうと照準を合わす。

 

ウ~ファンファン

 

「ん?」

 

「何だ?」

 

「この音は・・・サイレン?」

 

レールガンを撃とうとした時、遠くから複数のサイレンの音が聞こえたためレールガンを撃つのを止める。

他の連中もサイレンの音を聞くと全員が動きを止め、戦闘が一時的に止んだ。

 

「マスター、地上と空よりこちらに接近してくる機影を感知しました」

 

「空からも?警察?それとも自衛隊か?」

 

「そのどちらでもありません。その証拠に地上と空から接近してくる機影はどちらからも友軍としての識別コードに該当あり」

 

「友軍の識別コード?」

 

地上だけと思ってたら空からも機影がこっちに向かってくることをアポロンから伝えられ、警察か自衛隊かと思ったがアポロンからは空と地上の両方とも友軍の識別コードが該当していると知らされる。

だんだんサイレンの音が近づくにつれて大きくなり、俺達が破壊して入ったゲートからパトカーが1台、はしご車が1台、そして日本であるにも関わらずアメリカの消防車の計3台の緊急車両が進入して停車。

更に南の空から航空機のジェットエンジンの音が聞こえ、視線を向けると1機の輸送機が向かって来ている。

 

「あれは!」

 

「マッハアラート、トランスフォーム!」

 

「ドレッドロック、トランスフォーム!」

 

「ファイヤーコンボイ、トランスフォーム!」

 

「ギャラクシーコンボイ、トランスフォーム!」

 

停車した3台の緊急車両と近づいてくる輸送機を見たことがある俺は思わず声を出す。

俺が声を出すと停車していた3台の緊急車両がその場で、輸送機は空中で変形して姿をロボット、トランスフォーマーへと変える。

最初に変形したパトカーは「トランスフォーマーカーロボット」に登場し、サイバトロン部隊「カーロボ3兄弟」の次男である「交通機動隊員マッハアラート」。

空中で変形した輸送機は「トランスフォーマーギャラクシーフォース」に登場したサイバトロン軍の副司令「GC-04 副司令官ドレッドロック」。

はしご車から変形したのは「トランスフォーマーカーロボット」に登場し、マッハアラートの上官であるサイバトロン軍の総司令官「炎の総司令官ファイヤーコンボイ」。

そして最後に消防車から変形したのはドレッドロックと同じ「トランスフォーマーギャラクシーフォース」に登場し、ドレッドロックの上官であるサイバトロン軍の総司令官「GC-01 総司令官ギャラクシーコンボイ」と4体のトランスフォーマーが変形した。

 

「ファイヤーコンボイ!ギャラクシーコンボイ!ドレッドロック!マッハアラート!どうしてここに?」

 

「どうしてじゃないぞフェニックス!空中でパトロールしている時にここで起きた爆発を感知して、それで様子を見に来たんだ!」

 

「パトロール中に閉鎖されたはずのこの施設で爆発が起きていると報告があって、現場に向かうように警察の通信センターから連絡があったんだ!」

 

「私とギャラクシーコンボイは消防の通信センターの報告でこちらに来た」

 

「ああ」

 

俺がファイヤーコンボイ達に何故ここに来たのか尋ねると最初に少し怒るように答えたのは空中で変形してゆっくりと俺の近くに着地したドレッドロックだった。

次に警察無線での連絡でここに来たことをこちらも多少怒り気味でマッハアラートがゆっくり歩いて俺に近づいて答え、続けて消防無線での連絡で来たことをマッハアラートと同じく歩いて近づいてきたファイヤーコンボイはドレッドロック、マッハアラートと違って落ち着いた態度と話し方で教えてくれるとまた同じく近づいてきたギャラクシーコンボイが頷く。

 

「フェニックス、時機にここにも人が来る。早く撤退した方がいい」

 

「そうしたいが相手さんがそうさせてはくれないようでね」

 

「うん?」

 

「彼らか?」

 

ギャラクシーコンボイが撤退することを薦めてくるがシグナム達が俺達を逃がしてくれなさそうなことをギャラクシーコンボイに言い返すとマッハアラートとドレッドロックがシグナム達の方を振り向き、ギャラクシーコンボイとファイヤーコンボイも遅れて視線を向ける。

 

トランスフォーマーというイレギュラーの登場と大きさに驚きと戸惑いのためか視線を向けれるとシグナム達は身構える。

 

「フェニックス、私としてはあまり提案したくはないが我々も加勢するか?」

 

「どうすっかなぁ」

 

「うああっ!」

 

「どうしたウィザード・・・!?」

 

ファイヤーコンボイが加勢を提案し、どうするか考えていると後ろにいたウィザードが悲鳴を上げる。

何事だと思い後ろを振り向くとウィザードの胸から人の右腕が生えていた。

 

「な、なんだあれは!?」

 

「ウィザードの身体から腕が!」

 

「嘘だろ・・・。魔法とはいえ、ウィザードの、ライダーですら蒐集出来るのか!?」

 

あまりの光景にマッハアラートとドレッドロックが慌て、俺は別の意味で驚いている。

あの右手はこの場にいないシャマルの腕だ。

そのシャマルの掌に何か光の玉が浮いている。

恐らくあれはウィザードの魔力、確かにウィザードも魔法を扱えるがこの世界の魔法以外の魔法、仮面ライダーの魔力ですら奪えてしまうことに俺は驚きを隠せなかった。

 

「うあっ・・・ぐおおおっ!!・・・あ・・・」

 

「ウィザード!!」

 

魔力蒐集を終えたのか腕が引っ込んで魔方陣が消えるとウィザードは倒れ、急いで近づくが魔力を奪われたことで戦闘不能になりウィザードは消えてしまった。

 

「シグナム」

 

「ああ、シャマルがあいつの魔力を蒐集したらしい。私達にももう退けと言ってきている」

 

「確かに、流石にこちらが分が悪い。撤退しよう」

 

「おいおい!撤退するのかよ!」

 

ウィザードが倒れたのを見てヴィータがシグナムに声を掛けるとシグナムを頷き、念話でシャマルから撤退するように言われていることを伝え、戦局がシグナム達によくないことを把握しているキャプテンも撤退に賛成する。

しかし、撤退することに張飛が反論する。

 

「張飛、今の現状を見極めるんだ。既に皆も傷ついている。これ以上戦うのは不利だ」

 

「今はキャプテン殿の判断に従うのが賢明だ」

 

「っ!・・・分かったよ」

 

反論する張飛に劉備、関羽に言われると張飛はしぶじぶであるが納得し武器を下す。

 

「曹操、孫権」

 

「致し方あるまい」

 

「確かにこのまま戦い続けるのは危険だ」

 

「よし。キャプテン」

 

「了解だ劉備。総員、撤退する!」

 

劉備が曹操、孫権に尋ね、2人の同意を得るとキャプテンに声を掛け、キャプテンは頷くと全員に撤退を宣言。

それを聞いたシグナム達は全員撤退を始める。

 

「逃しはしないぞ!ガンダム!」

 

「ザフィーラ、頼む!」

 

「任せろ!鋼の軛!!」

 

キャプテンがザフィーラに声を掛けるとザフィーラは鋼の軛を発動させ、俺達の間に壁を作る。

 

「皆、急げ!」

 

鋼の軛で俺達が足止めされると向こうからキャプテンの声が聞こえ、足音がだんだん遠くなっていくおのが聞こえる。

恐らく撤退しているんだろう。

鋼の軛に阻まれ、上から跳び越えようと動こうとしたマスラオの色が元の色に戻る。

 

「くっ!トランザムが!しかしまだ!」

 

「追撃はいい」

 

トランザムが終了したにも関わらず追撃しようとするマスラオを俺は止める。

 

「いいのか、フェニックス?」

 

「我々はまだ戦えるが?」

 

「いや、正直ここが退き際だろう。それにこっちも一部戦闘続行させるのは難しいのもいるしな」

 

マスラオを止めた俺にνガンダムとグフがまだ戦えるのに追撃しないことを訪ねてくるが俺は首を横に振って今が引き時であることを伝えて、全員に視線を向ける。

 

「リ・ガズィはBWS破損と一部サブスラスターの損傷、武御雷は左跳躍ユニットと左腕に損傷、グフは前面部装甲に損傷、スーパー戦隊とライダーは全員ダメージ大、そしてマスラオはトランザム使用によるGN粒子の粒子残量低下。こちらも随分傷つけられている。傷ついているのであれば無理に追撃する必要はないと思うが?」

 

「確かに私の粒子残量は残り僅か。追撃を行ってもあのガンダムと戦って私に勝ち目は薄い」

 

「現状を見るに確かに無理に追撃することはないな」

 

現在の状況を確認してマスラオとνガンダムが追撃を無理にする必要はないと理解してくれると他の機体、ライダー、戦隊達も納得してくれてようだ。

 

「マスター、ズゴックEから通信です」

 

「繋げ」

 

「ラージャ」

 

全員の同意を得た直後、この場にいないズゴックEから通信が来たののでアポロンに繋げさせる。

 

『指令。ガンダムもどきが撤退していきます』

 

「そうか。撤退するなら構わない。ほうっておけ。損傷状況は?」

 

『私は左足損傷、ミーシャは右足と左腕破損、ガルシアは両腕破損とバックパックに損傷が』

 

「そうか。よく頑張ってくれた。状況終了。各機、協力ありがとう」

 

ズゴックEにガンダイバーの追撃は不要であることを告げ、損傷報告を聞き現時点での戦闘行動を終了を告げ、全員に礼を言うとMS達が消えていく。

 

「健悟。これからどうする?」

 

「取り敢えず、申し訳ないがファイヤーコンボイとギャラクシーコンボイはここの消火活動に参加してくれ。ドレッドロックはこの場から速やかに撤収。マッハアラート、悪いけど沿岸部まで乗せてくれ」

 

「構わないがどうしてだ?」

 

「ここに来る前に沿岸部に買い物袋置いてたんだが置きっぱなしでこっちに来ちまったんだよ」

 

「しょうがないな。マッハアラート、トランスフォーム!」

 

ファイヤーコンボイに尋ねられた俺は見上げながらファイヤーコンボイとギャラクシーコンボイにここに残って消火活動の参加、ドレッドロックには撤退を指示する。

マッハアラートには沿岸部まで乗せるように頼み、理由を聞かれ買い物袋を忘れたことを告げるとビークル形態にトランスフォームしてくれる。

俺が乗るとマッハアラートはすぐに走り出し、廃棄施設を後にした。

 

海鳴市 野田家

 

「ただいま~」

 

「あ、お帰り~」

 

買い物袋を両手に持って帰宅し、リビングに入るとソファに座っていたエイミィさんが笑顔で迎えてくれた。

誰かにお帰りって言われるのは久しぶりだな。

 

「随分遅かったね?」

 

「すいません。ちょっと色々ありまして」

 

マッハアラートに乗って沿岸部に戻ってみると警察やら消防やらマスコミがいて大変なことになっていた。

一応置いていった買い物袋は発見出来たけど戦闘の影響を受けたのか袋と中身の半分が吹き飛んでいたためもう一度買い直しに戻った。

 

「あ、食材は私が入れといてあげるよ」

 

「ありがとうございます。お願いします」

 

エイミィさんに買い物袋を任せた俺はリビングを出て廊下に出る。

 

「あ、何処いくの?」

 

俺が廊下に出て階段を上がろうとした時、エイミィさんがリビングから出てきて俺に尋ねてきた。

 

「部屋に戻って着替えてくるんですが何か?」

 

「ああ、それだったらいいの。てっきりお風呂に行くのかと思ったから」

 

「?」

 

そう言ってエイミィさんはリビングに戻ってしまう。

なんのことだがさっぱり解からなかったが特に気にせずに自室に戻る。

 

「ふぅ」

 

自室に戻った俺はトレーニングウェアを脱ぎ、代えのタオルで体を拭いて昼頃まで着ていた服を着る。

 

「・・・やっぱりベタ付くな。シャワー浴びるか」

 

汗は拭いたもののベタ付きが気になったため、やはりシャワーを浴びることにして新しい服とパンツ(トランクス派)を取り、部屋を出て脱衣所に向かう。

 

「また色々面倒になりそうだな」

 

階段を降りて脱衣所に向かう途中に新しく現れたSDガンダム達のこと、ウィザードの魔法が奪われたことを思い出した俺は呟いて脱衣所の扉のドアノブを握って捻り、ドアを開けた。

 

「え・・・?」

 

「・・・ん?」

 

脱衣所の扉を開け、声は聞こえたためそちらに目線を向ける。

そこには今日からこの家に住むことになったリンディ提督がいた。

ちなみにバスタオル姿で。

 

「「・・・・・」」

 

俺とリンディ提督は動くことも声を出すこともなく互いに固まってしまう。

当たり前のことだが前の世界でもこんな漫画やゲーム、アニメの様な風呂場(正確には脱衣所)での出会いイベントを体験したことがない俺はどうすればいいのか分からず、反応に困っている。

そんな中、俺はリンディ提督の姿に目を奪われている。

風呂上りのせいかほんのり赤い頬、普段のポニーテールとは違う下ろされた長い髪、そこからポタポタと雫がマットレスに落ちている。

バスタオル越しではあるが本当にいいスタイルをしている。

しかもそれでクロノという13歳の息子がいるとは、本当に一児の母とは思えん若々しさだな俺の母親とは大違いだ。

そもそもリンディ提督はいくつでクロノを産んで今いくつなんだ?

仮に20代後半で産んだとして最高で42、最低で38ってことか?

いや、20代後半と決めつけるのはまだ早い!

仮定を更に20代前半とすれば最高で37、最低で33ということになる!!

どっちが真実なのか凄い気になる。

リンディ提督には失礼だが後で次元の本棚で調べさせてもらおう。

 

バサッ

 

「・・・あ」

 

固まって色々思考していると何かが落ちる音がして時間が遅く感じてた感覚が元に戻る。

音がした下を見ると俺がさっきまで持っていたはずの替えの服とパンツが床に落ちていた。

それを確認して視線を再びリンディ提督に戻すと・・・。

 

「//////!!??」

 

さっきまで俺と同じく固まっていたリンディ提督は今の俺が大人状態のせいなのか顔が一気に赤くなる。

 

「いや、あの、これは・・・!!」

 

「きゃあああああああ////!!!」

 

悲鳴を上げて近くにあった物を手当たり次第に俺に投げてきた!

 

「ちょっ!?落ち着いて下さいリンディ提督!・・・おごっ!」

 

リンディ提督が投げた物が俺の顔面に直撃する。

馬鹿な!

超兵の、反射と思考の融合を持つ俺に当てた・・・だと!?

恐るべしリンディ提督。

エイミィさんが言ってたことはこういうことだったのか。

それならそうと言って・・・・・がくっ。

 

 

 

後書き

 

ARXー7アーバレスト「さあできました49話!長くお待たせしました!色々語りたいことはありますが今回は文字数がギリギリなので今回は次回予告をしてお開きです。では次回の「~少年が望んだ世界と力~」は『第50話 スクールライフ』です!お楽しみに!」

 


 
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