No.672324

焔耶のお仕事と報酬

今回は焔耶編です!
とりあえず、書こうと思ったキャラは一旦は書き切りましたので…いつもと同じですが、キャラの崩壊などは温かい目で見て頂いてもらえると嬉しいです

ちなみに書くのにすごい時間かかりました…

2014-03-20 15:49:35 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:1912   閲覧ユーザー数:1697

いつもと何も変わらない日…ちょうどお昼の少し前くらいの時間だろう、城の中を暇そうにグルグルと歩きまわっている女性がいた。

 

 

焔耶である。彼女は完全に武の方で力を発揮するため、城内の政務には朱里や雛里などを補佐できるほどの文官としての能力はお世辞でも良いとは言えなかった。

 

 

そのためにこうして暇な時間が出来ることがちょくちょくあった。

 

 

「ヒマだ……桔梗様は施設に行かれたし、桃香様は政務、紫苑殿は璃々を連れて市へ行かれたみたいだし、愛紗殿も…」

 

 

そんなことを1人でブツブツ言いながら、暇そうに城の中を歩いていると向かいから一刀が歩いて来るのが見えてきた。

焔耶に気づいた一刀は…

 

 

「焔耶ぁ~!ちょうど良いところにいた!今呼びに行こうと思ってたんだよ」

 

 

「!!! な、なんだ…お館か~驚かすな!わ、私に用でもあるのか?」

 

 

内心、声を掛けられたことを嬉しく思っていた焔耶はそのことが一刀にばれないように必死に驚いたふりなどをしてごまかしていた。

 

 

「そうそう、ちょっと手伝ってもらいたいことがあるから来てくれない?焔耶だけが頼みなんだよな~」

 

 

一刀に促されるまま付いて行くと…そこには木などの廃材が山のように積まれていた。その中には大きな木の廃材など1人では到底持てないようなものもあり…焔耶はこの光景を見て一刀が何を言うのかがある程度想像することが出来た。

 

 

「実はこの大きな廃材を人が1人で持てるように壊して欲しいんだよね~薪とかにして再利用したいからさ」

 

 

「(やっぱり~~~!な、なんでこの私がそんなことしなきゃならないんだ!でもお館の頼みだし…)し、仕方ないな…本来なら、断るところだが手伝ってやろう」

 

 

焔耶は一刀に頼られていること、また愛紗や翆などではなく自分に声をかけてきたことに心の中では嬉しい感情を押し殺してあくまでもいつものように振舞って頼みを引き受けた。

 

 

「あ、でも撃っちゃだめだよ?確かに粉々になるけど、破片とかが焔耶とか周りに飛んで行ったら大変でしょ…?」

 

 

「そうだな…分かった。打つのではなく叩き潰すとしよう」

 

 

「くれぐれも怪我には気をつけてよ?俺ちょっと行くところあるけど、すぐに戻ってくるからさ」

 

 

「分かった。では…おりゃぁ~~~!!」

 

 

撃つや叩き潰すなどといった普通の会話では発することのない言葉を2人は平然と使いながら、焔耶は雄叫びを上げながら山積みにされた廃材などを破壊し始めた。

 

そして少し時間が経ち…

 

 

「よし、こんなものだろう…」

 

 

「さ、さすがだね…たったこれだけの時間でここまで出来るとは…(もう焔耶の前でふざけるのは止めよう…)」

 

 

一刀が戻ってくるとさっきまで廃材などがあった場所には粉々になった破片とガラクタが残っているばかりとなっていた。

 

 

「後はこれを運ぶだけだね…ちょっと一休みしようか?」

 

 

そう言って2人は地面に敷物を敷いて並んで座ると一刀は飲み物と少しばかりの食べ物を取りだした。

 

 

「これは………お館が用意したのか?」

 

 

「ん?そうだよ?紫苑は居なかったからさ~他の子に頼むとね…どうなるかくらい焔耶も知ってるでしょ?」

 

 

「う…た、確かに…」

 

 

確かに料理が出来る子が居ないわけではないのだが、作ってもらう理由を教えた時の反応やなにをされるか恐れたうえで(愛紗や桃香などは特に)あえて一刀が作って持って来たのであった。

焔耶もそのことは容易に想像できたために深く考えることはなかった。

 

 

(お、お館が私のために…いかん!いかん、顔に出ないようにしなくては!!)

 

 

「持って帰るのもあれだし、せっかく持ってきたのだから仕方なく私が食べてやろう…」

 

 

顔には出ないように注意をしていた焔耶だったが、嬉しさが頂点に達していたために隠そうとしても顔や言葉に出ているのは丸わかりであった。

 

 

「あ、それとさっき伝えるの忘れてたんだけど…今度から焔耶には俺の補佐してもらうおと思ってるから、これが終わったら俺の部屋に来てくれないかな?」

 

 

「……………………………………………………………………な、なんだと~~~~~~~~!!!というより部屋に来いって……それはつまり……!!!」

 

 

そう言われて少しの沈黙でまるで自問自答するような間があった後に一刀に問いかけようとするが、そのときすでに隣に一刀の姿はなく…

 

 

「それじゃ~~!よろしくね~~~!」

 

 

遠くから大きな声で叫ぶ一刀の小さな姿だけが見えていて、焔耶は呆気にとられていた。

一刀が焔耶を部屋に呼んだ理由…それは…

 

そして、一刀に頼まれたことをすべて終えた焔耶は一目散に一刀の部屋へと向かっていた。

 

 

「部屋に来いとは一体なんで…もしや、桃香様と何かあったのか!いや、それなら私に言うはずはないし…」

 

 

そんなことを1人でブツブツつぶやきながら歩いているとあっという間に一刀の部屋の前に着き、扉を叩くと中から一刀の声が聞こえた。

 

 

「入るぞ。お館…」

 

 

そう言って一刀の部屋に入った焔耶が見たものは……

 

 

(焔耶ありがとう!!)と書かれた横断幕が天井から下げられていて、室内も綺麗に装飾されているだけでなく、豪華な食事も並んでいた。

 

 

「こ、これは…い、一体…??」

 

 

意外な光景に呆気にとられている焔耶に一刀が声をかける。

 

 

「焔耶が蜀に来て節目の年だし、いっつも肉体労働ばっかりさせてるからね~みんなでやろうってことになったんだ。でも、桔梗と紫苑、星が無粋な事は出来ないって言って結局俺だけになっちゃったんだよね~準備はみんなでしたんだけどさ」

 

 

一刀の言葉が頭に入ってこない焔耶をよそに一刀は箱を取り出す。

 

 

「あと…これ。俺からのプレゼント、気に入ってもらえたら嬉しいな」

 

 

箱の中には真っ白なウェディングドレスが入っていた。

それを見た焔耶は我に返り…

 

 

「お、お館…これは確か…お館の世界では…」

 

 

「そうだよ~今まで焔耶には何もあげられなかったからね」

 

 

その瞬間、焔耶は一刀に抱きついていた。

そして2人はそのまま一刀の部屋で丸一日過ごしたそうな…

 

 

後日談…

 

 

翌日、一刀の部屋から出てきた焔耶の顔が艶っぽくなっていたのを見て、一刀は桃香と愛紗、そして恋に追いかけまわされただでなく…

桔梗や紫苑には小姑のように小言と子供の催促をされて…

翆と翠たちには罵詈雑言をずっと浴びせられたのは言うまでもないだろう

 

あとがき

 

焔耶は個人的にすっごい難しくてどうしたもんかと悩みました。

その結果がこれです… (ちょっと石は投げないで~~~泣)続編書いた方が良いのかな…

 

 

これで個人的に書こうと思ったキャラとリクが合ったキャラは全部書けたと思います!そう思うと次書こうと思ってるキャラと作品が無いんですよね~

 

 

と、言うことでまたまたリクエストを募集します!

書いて欲しいキャラやアニメ作品を(短編か長編どちらを希望かも)ドンドン言ってください!その中から選んで書いて行こうと思います。俺個人からこれから書く候補としては雪蓮か真・恋姫の長編になるかと思います。

 

 

最近ニート期間が長い所為か悟りを開き、書く時間がどんどん長くなってきたなぁ~だから、掲載ペースも上がってるような気がする。

 

 

ということで、リクエストお待ちしています!

また次の作品も読んで頂けると嬉しいです。それでは次の作品でお会いしましょう!

 


 
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