No.670852

真・恋姫†無双~赤龍伝~第128話「準備開始」

さん

未熟なため文章や設定などにおかしな部分が多々あるとは思いますが、長い目で見てくださると助かります。
主人公も含めてオリジナルキャラクターが多数出てきますので、ご注意ください。

2014-03-15 02:31:15 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:2756   閲覧ユーザー数:2460

真・恋姫†無双~赤龍伝~第128話「準備開始」

 

 

華琳「神……ですって?」

 

鴉「ああ」

 

赤斗「神になんかなって何をするつもりだ?」

 

鴉「…………仲達にも色々あるのさ。じゃあ俺はこれで失礼するかな」

 

愛紗「貴様をこのまま逃すわけにはいかん」

 

鴉「おっと、今日は伝言を伝えに来ただけだから戦うつもりはないさ。でも、君たちにその気があるなら泰山まで来るんだね。そん時には相手をしてあげるよ」

 

桃香「……消えちゃった」

 

鴉の姿は最初から何も無かったかのように玉座の間から消えた。

 

 

華琳「決まったわね。目指すは泰山。仲達はそこにいる」

 

雪蓮「そうね」

 

蓮華「総攻撃ですね」

 

貂蝉「待ちなさい。今、あなたたちが泰山に行っても仲達ちゃんには勝てないわよ」

 

愛紗「何だと!?」

 

蓮華「そのような事はやってみなければ分からないわ!」

 

貂蝉「……ちょっと前までなら、やってみなければ分からなかったでしょうけど、今は違うわ」

 

桃香「今は?」

 

火蓮「では、前と今では何が違うのだ? 何故、私たちでは勝てないのだ?」

 

貂蝉「…………どうしても知りたい?」

 

火蓮「ああ」

 

貂蝉「ふぅーー……仕方がないわね。それはね。以前まであったアドバンテージが無くなってしまったからなのよ」

 

火蓮「?」

 

祭「あどばんていじ? 何じゃそれは?」

 

冥琳「天の国の言葉で、優位性という意味です」

 

華琳「では私たちにあった優位性とは何なのかしら?」

 

貂蝉「赤斗ちゃんの右目よ」

 

赤斗「…………」

 

鈴々「にゃ? 赤いお兄ちゃんの右目ってどういう事なのだ?」

 

貂蝉「赤斗ちゃんの龍の眼があれば、仲達ちゃんに対抗できたのだけど……今は」

 

赤斗「……龍の眼は今はもうない」

 

蓮華「赤斗?」

 

赤斗「こっちの世界に戻ってきた時に、龍の眼は司馬懿を奪われてしまった」

 

貂蝉「この世界に戻ってすぐに赤斗ちゃんと仲達ちゃんが出会ってしまったのは誤算だったわね」

 

赤斗「……ごめん」

 

蓮華「赤斗が謝る必要なんかない!あの時赤斗が現れなければ、私も華琳も桃香も司馬懿に殺されていたかもしれないんだ。だから赤斗が気にする必要なんてないんだ!」

 

桃香「そうですよ。赤斗さんが来てくれなかったら、愛紗ちゃんもどっかに飛ばされていたし、赤斗さんが来てくれて本当に良かったんですよ。ですよね華琳さん!」

 

華琳「そうね。おかげで霞も戻ってきてくれたし、良かったんじゃないかしら」

 

赤斗「……ありがとう」

 

冥琳「これからどうするかだな?」

 

嶺上「どうするって、泰山に攻め込むのにかわりないだろ?」

 

雪蓮「当然よね。赤斗の龍の眼がなかったとしても、私は行くわよ」

 

愛紗「何もしなければ二十日後には世界が滅ぶというのならば、例え勝ち目がなくとも泰山に私も行くぞ」

 

桃香「そうだね。世界が滅んじゃうのを何もしないで待つよりも、ずっと良いよね」

 

華琳「私がやる事に変わりはないわ」

 

貂蝉「……そう。やはり行くのね。ならば私はもう止めないわ。満月まで二十日、それまでしっかりと準備を整えておきなさいな」

 

雪蓮「言われるまでもないわね」

 

 

華琳「それじゃあ私たちはお先に失礼するわ。戻って戦の準備をしなければね。また会いましょう」

 

桃香「はい」

 

華琳「行くわよ」

 

魏軍一同「「はっ!」」

 

華琳たちは玉座の間から出て行った。

 

藍里「では、我々も一旦建業に戻り、軍を再編成する必要がありますね」

 

冥琳「準備が整い次第、泰山へと向かうことになるだろうな」

 

雪蓮「じゃあね桃香。また戦場でね♪ さあ、帰って戦の準備よ!」

 

呉軍一同「「はっ!」」

 

雪蓮の合図とともに呉軍の人間も玉座の間から出て行く。

 

赤斗「では、桃香さん、皆さんお世話になりました」

 

桃香「いえ。こちらこそ赤斗さんにはお世話になりました。ありがとうございます」

 

焔耶「じゃあな」

 

愛紗「では、また戦場で」

 

赤斗「はい」

 

雪蓮「赤斗行くわよ~」

 

赤斗「今行くー」

 

鈴々「赤いお兄ちゃん、ばいばいなのだ!」

 

赤斗「じゃあ」

 

赤斗も玉座の間を出て行く。

 

誰もが最終決戦に近づいている事が分かっていた。

 

あとは悔いが残らぬように、今、自分達が出来ることをするだけだった。

 

 

つづく


 
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