No.664812

マンスリー・ヒーロー誌上公開説教「仲良くなるには酒を飲め!」

つばなさん

わたし、歌舞伎好きなんですよ(いきなり)。でも絶対折紙も歌舞伎好きだと思うんですよ。しかも彼はスーパー歌舞伎から入った派で、猿翁さんが好きでしょ、多分。で、バニーちゃんも日本好き(虎徹さん好き)が高じて歌舞伎にハマるけど、彼はしっかりとした演技で私生活も真面目な人を好きになりそうなので、播磨屋さん(中村吉右衛門さまなど)あたりのファンになると思うんですよね!! とかいう妄想を詰め込みました。大好きなタイバニと大好きな歌舞伎のことを書く夜…。とても楽しかった。私の推しメンは、一般家庭から歌舞伎の世界に入り、上方の名跡を継いだ六代目上村吉弥様だ!!(誰も聞いてない) あと、私は松竹も東映も等しく好きですよ!    よく分かるこのシリーズの読み方  1、発行人はアンチバーナビー 2、編集シモンは姐さんファン

2014-02-20 20:43:26 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:938   閲覧ユーザー数:937

発行人ウラジーミル・バラノフスキー(以下「発」):「今日はお前たちにヒーローとマンスリーヒーロー記者のあるべきお付き合いのかたちについてレクチャーします」

編集部シモン・ソシュール(以下「編」):「どうしたんですか、いきなり」

折紙サイクロン(以下「O」):「バラノフスキー殿らしくない、真面目な物言いでござる」

発:「俺はいつでも真面目だろうが!」

バーナビー・ブルックス・Jr(以下「B」):「まあ、とりあえず聞きましょうよ、お二人とも」

発:「なんかムカつくなーお前ら。ていうかバーナビー!」

B:「え? 僕がムカつくんですか? 今の流れで?」

O:「まあまあ、バーナビー殿。いつものことでござるよ」

編:「発行人はバーナビーさんを虐めることが生きがいなんで許してあげてください」

発:「なんだ、その人聞きの悪い言い方は。……まあいいや。よく聞け。記者とヒーローってのはなあ、遠慮しあう仲ではダメなんだ。遠慮しあって書かれた記事なんか面白くもなんともないんだから。俺を見ろ! 俺がヒーローに遠慮しているところを見たことがあるか?」」

編:「ないですね。遠慮どころかイジメを行なうほどですからね」

発:「お前たちはお互いまだ遠慮している。とりあえず、敬語を使うのをやめなさい!」

B:「はぁ」

発:「お前らももう、付き合い長いだろ? なんでお互いに敬語なの?」

編:「なんでって言われても…。バーナビーさんは年上ですし」

発:「でも、折紙はお前より年下じゃん」

編:「ちょっと! 折紙さんは年齢非公開なんですよ! 僕も本当の年齢は知らないんで、どう見ても年下だなーとか思ってもそこはスルーして生きているんですよ!」

発:「え? お前折紙の年齢知らないの? (ピー)歳だよ。教えてくれたもんな?」

O:「……ええ、まあ…」

編:「無理やり聞き出した情報を誌面に載せようとしないでください!」

B:「ヘリペリデスのマネージャーさんがすごい形相で大きくバツ印を掲げていますが…」

発:「分かってる分かってる。年齢はカットしますよ。折紙も年齢不詳って設定なんだから、こいつらにもタメ口で喋れよ」

O:「拙者、全ての人に対してござる口調だからして、敬語とかタメ口とかないでござるよ!」

発:「……」

O:「……ないでござるよ!」

B:「なんか言ってあげてください」

発:「いや、この対応は難しいって。『お前、ござるって普段は言ってないじゃん!』とは言えないよ?」

編:「言っちゃってますけど」

発:「ていうか、何か言ってあげてくださいっていうお前がなんか言ってやれよ!」

B:「折紙先輩はいつも独特の口調で、素敵だと思います(ニッコリ)」

発:「マスコミ慣れしちゃってて、この子怖い!」

編:「バーナビーさんはなんとなく、敬語キャラってイメージが強いですよね」

B:「僕は全ての人に対して敬意を持って話したいと思っているので、自然と敬語になりますね」

編:「さすがバーナビーさん、素敵です!」

発:「どこが素敵なんだよ。友達にも敬語なの? それって、逆に慇懃無礼だろ」

B:「……」

発:「もしかして、バーナビーって友だちいないのww」

編:「い、いますよ! 僕、バーナビーさんの友達です!」

発:「いや、友達じゃねーだろ。お互い敬語使ってる奴は友達とは言わない。友達ってのはなあ、俺とタイガーみたいなことを言うんだ!」

編:「向こうは友達と思ってないかもしれないですよ」

発:「んなわけないだろ! 俺たちはなあ、月1ペースくらいで飲みに行ってんだよ。お前ら飲みになんていかないだろ?」

編:「飲みには行きませんが、この間、3人でカブキを見に行きました」

発:「え? カブキ?」

O:「バラノフスキー殿、歌舞伎をご存知ないですか! 歌舞伎とは日本の伝統芸能で、そもそもの始まりは、京の四条河原で出雲阿国がはじめた……」

発:「ごめん、その話長い?」

O:「長くないでござる! ものの10分ほどで終わるでござる!」

発:「いや、いいや。後でウィキペディア見るから」

O:「いきなり歌舞伎はちょっと…という方にオススメなのは、スーパー歌舞伎でござる! 拙者、ヒーローになるか、澤瀉屋に弟子入りするか真剣に悩んだものでござるよ!」

発:「もういいって言ってるのに!」

B:「確かに澤瀉屋の歌舞伎はケレン味たっぷりで楽しめますが、僕は歌舞伎独特の陰影に富んだ人物描写が好きです。そういう意味で中村吉右衛門さんの演技は当代一と言っても良いのではないでしょうか」

発:「バーナビーまでどうしたの?」

編:「さっきから聞いてたら、派手な立ち回りや立役のことばかり! やはりカブキの醍醐味は女方ですよ! 『え? これ本当に男性?』と思うくらいの美しい立ち居振る舞い、可憐な衣装、女方の魅力を語らず歌舞伎が語れようか! 僕のイチオシは、結婚もして今ノリに乗っている尾上菊之助さんです。踊りもうまい、顔もかわいい、演技も上手い、あんな娘と恋したい!」

 

発:「はい、ストーップ! もうカブキの話はいいから」

編:「自分のわからない話題を出されるととたんに不機嫌になる、典型的なジコチューのパターンですね」

O:「プリキュア……」

B:「え? なんですか、先輩!」

O:「いや、ダメでござる! 拙者あらゆる意味で松竹派だから、東映のことはこれ以上喋れないでござる!」

B:「……」

発:「ていうか、カブキの話なんて読者も分かんないから退屈だって!」

O:「拙者、今月号の『GEKKAN NIPPON』のコラムに歌舞伎のこと書いたでござるよ! それを読めば歌舞伎のことがよく分かるでござる! ぜひ!」

発:「こら! 他誌の宣伝をするな!」

B:「GETSUNICHI(編集注:GEKKAN NIPPONの日本語風の略称だそうです)は写真が多くて良い紙を使っているから、すっごく重いんですよね。持って帰るのが大変なので通販をオススメしますよ。amazonなんてどうでしょう」

発:「お前もスポンサーの宣伝を!……するのはいいか」

編:「ヒーローの宿命ですから」

O:「ていうかバーナビーさん、ゲツニチの読者なんです?」

B:「定期購読していますが何か」

O:「なんと!!」

B:「好きなコーナーは『ニッポン猫の旅』です。たま駅長の回は永久保存版ですよね」

O:「なんと!!!」

発:「ていうか定期購読だったらamazon使ってないんじゃ…」

編:「そこは突っ込んではいけないところです!」

発:「ていうかなんの話してたんだっけ」

編:「だからお前ら仲いいのかとかなんとかいうイチャモンを発行人がつけてきてですね」

発:「イチャモンとはなんだ! でもなんかどうでもよくなってきたな…」

編:「お酒なんか飲まなくたって、僕たち仲いいんですよ!」

発:「もうどうでもいいよ。俺はタイガーと飲みに行く」

B:「ちょっと待ってください、今からタイガーさんと飲みに行くんですか?」

発:「そうだよ。お前らも付いてくる?」

O:「付いていくでござる!」

B:「まあ、タイガーさんがバラノフスキーさんにご迷惑をかけてはいけないので、念のため同席します」

発:「そうかそうか、そんなにお前たちは俺と親交を深めたいのか」

編:「いや、違いますよ。あきらかにタイガーさん狙いですよ二人とも。発行人とかどうでもいいんですよ」

発:「そうかそうか。お前も俺と親交を深めたいのか」

編:「そんなこと一言も言ってませんよ!」

発:「よし、じゃあ、ロックバイソンも呼ぼう」

編:「いやですよ! そこ三人が揃ったらオヤジの愚痴を延々と聞かされるパターンじゃないですか!」

発:「ファイアーエンブレムも呼ぼう」

編:「行きましょう。すぐ行きましょう! タクシー呼びましょう! 超特急で行きましょう!」

発:「よしよし、お前らもやっと飲み会の大切さが分かってきたか」

編:「ほら! 優雅に座ってないで! もう行きますよ!」

 

 ファイアーエンブレムを呼ぶと言っていたのに、お忙しくて捕まらず、結局オヤジ3人の愚痴大会になってしまいました。騙された…。やっぱり仕事仲間との飲み会はあんまり必要ないと思います。(シモン・ソシュール)

 


 
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