学校生活が始まって2週間。やっと慣れ始めた頃、剣也は大型連休についてアリサに質問されていた(因みに昼休みでなのは達と弁当食べてます)
「ゴールデンウィークの予定?」
「そ、もしよかったら旅行でも行かない?なのは達もゴールデンウィーク中休みなのよ」
「杏樹ちゃんとローズちゃんも一緒に」とアリサは言いながら食べていた
「う~ん、そうだな…俺も暇だし、杏樹もローズも旅行に行かせたいしな…」
「因みに何処なの?」
剣也は考える振り(本音は滅茶口茶いく気満々)をしているのに対し、なのはが行き先を聞いた
「北海道」
「……はい?」
アリサの短い答えに全員眼が点になっていた
「北海道」
「二回言わんで良い」
剣也の突っ込み
とまぁゴールデンウィーク中は北海道で過ごす事になった
「そう言えばアリサちゃん、天撃の練習は何処まで進んでいるの?」
すずかの質問にアリサでなく
「才能があるようで既に火の上級天撃を身に付けています」
アリサのサイガデバイス…華炎(かえん)が答えた
「おまけに武器に天力を纏わせる戦闘スタイルまで身に付けているからな…才牙ももうすぐ出来る筈だ」
「?才牙?」
魔導師組の三人は不思議そうに聞き返した
「天力で作る武器だ」
[才牙]
天撃を極めた天撃使いが作る、天力を具現化した武器である。これは天撃使いの究極の武器と言われ、 形は生成者のイメージによって決まり、様々な性 質を持つ。天撃と同じように属性があり、通常、 才牙は一人一種類しか生成できない。(剣也は"ある方法"で七つ持っている)
「普通は早くて五年はかかるのにね」
「アリサって才能の固まりだな」
華炎と剣也は心の底から感心していた
「当たり前でしょ!私はバニングスよ!!」
「(家は関係無いよね…?)」
アイの心の突っ込み
「天撃の練習ってどういうのがあるんや?」
「あ、それ私も気になってたの!!」
「良かったら教えて欲しいな」
「うん、良いよ」
魔導師組の三人に言われ、快く教えた剣也
これが後に管理局からの勧誘の嵐になってしまうのは別の話
「にしても平和ね~…」
「うん、平和なの…」
「こんなにほのぼのしたのは久々やな~…」
アリサ、なのは、はやての順に感慨深く呟いていた
「ホントだね…」
フェイトの目が涙目になっていた
「フェイトちゃん、気持ちは解るよ…」
すずかも涙目になっていた
「ちょっ!?どうしたの!!?」
「何があった!!?」
アイ、剣也の二人は驚きながらも心配した
「理由は簡単。聖兄弟(あいつら)よ」
アリサが二人の代わりに説明した
「「「「…心中お察しします…」」」」
アイ、ウィル、マザー、剣也の二人と二機が納得したのかそう言った
因みに聖兄弟はなのは達に話掛ける前にクラスの全員にボコボコにされて保健室に送られた(この時何名かが覇気と闘気を出していた)
「聖兄弟(アイツら)が学校で私達に話し掛けようとする男子に『アイツらに近づくな』とか『アイツらが困ってるだろ』とか言うせいで、男子が私達と距離を取ってるのよ」
「おまけに私達の事ストーキングしたり…」
「部屋をサーチャーで覗こうとしたりしていたね」
*サーチャーとはいわば監視用の視覚魔法である
「温泉の時も覗こうとしたり」
「着替えも盗撮しようとしていたの!!」
アリサ、はやて、フェイト、すずか、なのはの順に発言していた
「…剣也、私ちょっとあの二人殺して来る」
「待て待て待て待て待て」
立とうとするアイを剣也は必死に止めていた
「離して、剣也!!あの二人はこの世にいてはいけない存在、泰山府君の元に落とす!!!」
「マスター、お手伝いします」
「止めろ!?それはやめろ!!?」
殺る気のアイとマザーを剣也は必死に説得するのだった
「全く…殺すのは洒落にならんぞ」
「仕方がありません、今回は見逃します」
「次はありませんよ、糞双子」
保健室の方角を見ながらそう呟くアイとマザー
マザーの性格が変わっている…
「そう言えば剣也」
アリサが不意に訪ねた
「次の練習は何をするの?」
ほぼすべての天撃を身に付けたので次の段階にいくことを話していたのである
「本格的に模擬戦をしようと思う…とは言っても場所がまだ決まってないけどな」
「それなら…」
それを聞いたフェイトが提案した
「アースラでしたら?」
「…はい?」
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第十八話ゴールデンウィーク前