No.63228

名もない話

雲雀さん

初めて作った小説です。コメント、感想待ってます。

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2009-03-14 10:55:38 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:488   閲覧ユーザー数:463

 

第一章 プロローグ

 

ザァーザァ――――

雨音が聞こえるここは『コリスカ島』

コリスカ島では今、今年一の大嵐がきたところだった。大嵐は、二年前以来一度も起きていなかった

 

――二週間後――

 

「ねぇ、ねぇ。ママ、今日は学校あるかな?」

こう聞いた女の子は、「プリムラ」

ここコリスカ島に、1つしかない小さな学校『ウォル学校』に、通う十一才のふつうの子供。今日は、嵐でお休みだった学校に行くところだった。そして、ママと呼ばれた女性はプリムラの母『スイペル』

「今日はあると思うわ、ほら、こんなにお外が晴れているわよ。」

そう言って広い青空を見ていた。

「うわー、きれいな青空。これだったら学校あるよね?」

満面の笑みを浮べるプリムラ。

この時は何も、起こるとは思わなかった。

 

第二章 明かされた真実

 

――一年後――

「いってきまーす」

そういったのはプリムラ。

明日は、プリムラの十二歳の誕生日。

プリムラが嬉しそうに浜辺を歩いていると、見知らぬ子が歩いていたのでプリムラはその子に話しかけてみました。

「みかない顔だけど引っ越してきたの?ねぇ、君どこから来たの?」

こんな小さな島だから、引っ越してきた子じゃなかったらこの島に、プリムラが知らない子はいない。不思議にプリムラが話しかけると、その子は走って逃げていきました。プリムラが追いかけるとその男の子は、止まりました。そして、こちらへ向き話しかけてきました。

「なぜ僕を追いかけるの?」

男の子は聞いてきました。プリムラはその時、不思議な気持ちでした。

「なぜって、だって何にも理由なんてないよ。何で?聞いちゃダメなの?」

男の子は黙ってしました。しばらくしてから言いました。

「僕に関わらないで。僕は、みんなを不幸にするだけだか・・・」

バタッ!

「ねぇ、どうしたの?」

「ねぇ、ねぇ、大丈夫?」

男の子は倒れたまま動きませんでした。

プリムラが様子を見るとその男の子はスースーと寝息をたてて寝ていました。

「どうしよう、こんな所に置き去りにも出来ないし・・・そうだ!ディーノさんの所へ連れて行ってみよう。」

ディーノは、コリスカ島の一番の物知りで、ものすごくおせっかいな人と有名です。

「ディーノさ~ん。こんばんは、ディーノさんいませんか~」

力いっぱい大きな声で呼ぶと、

「はぁーい。何の用ですか?」

ぼんやりした声が返ってきました。

「プリムラです。海岸で男の子に会ってそれで、それで倒れちゃったの。」

「えっ!大丈夫ですか?今行くので待ってください。」

ド、ド、ドッカーンーゴロゴロゴロードン!

「大丈夫ですか?」

「・・・・・・。」

しばらくしてから・・・

「待った?イテテ、かいだんから落ちちゃってさ・・・。ごめんね」

プリムラは

『こんなにおっちょこちょいだったかな~?』

そう思っていると、ディーノはこっちに来て男の子を見ていました。

「あれー、この子どっかで見たことあるんだよな~」

そう言ってディーノは、何かを考え始めました。

「あっ!そうだ、そうだ思い出したぞ。この子は、ずっと前に書物に出てくる子に似ているんだ。ちょっと待っていて、その本が家の中にあるはずだから。」

そう言ってディーノは、家の中に書物をとりにいきました。

ガサッ!ガサガサッ!

「あったよ。ほらこれ。えーっとどこだったかなぁ、ほら!このページ」

そう言ってその男の子がのっているというページを指差して言った。

『邪神よみがえりし時、光の神々封印されしこれが起こりし時世界は、破滅へと向かう』

「って書いてあるけど・・・意味わかんないんだよね」

「本当に意味わかんないよね。・・・あっ!続きがあるわよ」

そしてプリムラがそこを指差した。

「ほんとだ。どれどれこ、これは!」

「どうしたの?」

何も理解してないプリムラがディーノにたずねる。

「あのね、ここには・・・その邪神の倒し方が書いてあるんだ。しかも、前見た時は何も書いてなかったんだよ」

『封印がとかれし邪神世界を破滅に導くであろう邪神嫌いしもの聖なる光・真実を映す心この二つがそろいし時、邪神ダークファローは自ら破滅するであろうこの二つをそろえし太陽神の使者百年に一度闇の神官を必ず破滅へと導くであろう』

これを読み終わったディーノは、ぐったりとしていた。

「大丈夫ですか?」

驚いてプリムラが聞くと、

「う、うん」

ぎこちない返事が返ってきた。

「あのね、ぼくは十年前に引っ越してきただろといってもプリムラは覚えていないだろうけどね。」

急に昔話をしだしたディーノにおどろきを隠せないプリムラだったが、理解して話を聞き始めた。

「僕が引っ越してきたのは理由があってね、僕、本当は、魔物をあやつれるんだ・・・前の町でもね、君みたいに仲良くなった男の子がいてね。その子にこの事を話したら気味悪

がってそれが町中に広がって歩いているだけで石を投げられたり、悪口を言われたり色々ひどい事をされてだから、心の優しいプリムラ、君に話したんだよ。・・・でもやっぱり君も気味悪いと思っているよね。」

「ううん。ディーノさんはディーノさんだよ。」

そう言うと、ディーノさんは嬉しそうな顔をしました。

「ねぇ、それはそうとこの男の子誰なの?」

そう言って、話を戻すプリムラだった。

 

第三章 男の子の正体

「この子は、書物に書いてあった子に似ているだろ?たぶん書いてあること同一人物だと思う。って事は・・・もうすぐ邪神ダークファローがよみがえって世界は破滅へと向かうってことだ・・・・・」

しばらく沈黙した二人だったが再び会話を始めた。

「でも、同一人物って事はこの子は、太陽神の使者って事だよね?それだったらダークファロー自身を破滅させられるって事だから・・・この子が世界を救えるって事?でもこんな小さな子が世界を救えるの?でもこの書物って、ずっと昔に書かれた書物なんでしょ。何で、ずっと昔に書かれている子がいるのかしら」

「うん、それは調べてみるね。もう遅いから帰ったら?」

「うん」

そういってプリムラは家に帰っていった。その背中は、不思議と笑っている様に見えた。

 

第四章 目覚めの時

次の休みの日、プリムラはディーノの所にいた。

「ディーノさん、あの男の子って目を覚ました?」

もう昼過ぎだというのに、辺りはまだ薄暗く雨が降っているのでもなく、曇ってもいない、島の人たちは、何が起こったのだろと不思議と思いつつ不安も覚え始めた。

「あの男の子は、まだ目を覚まさないんだ。けど、あれから書物を調べてみたらこの子を目覚めさせる方法が分かったんだ。その方法は、この島の南にあるステファン草を取ってこの子に飲ませればこの子は目を覚ますって書いてあるんだ。」

そう言ってコリスカ島の地図を出した。

「ここって、ママから危ないから行っちゃダメって言われているから行けないの・・・」

そう言って悲しそうな目をして言いました。

「それだったら僕が君のママキャンプに行くってに言ってあげるからね。それでいい?」

「言ってくれる?ほんとに?」

そう言ってプリムラは嬉しそうな顔をしました。

「うん、言ってあげるよ。そうすればいい?じゃあ今度の休みの日に行こうね。そうだこの事って誰かに行った?」

「言ってないよ。だってこんな事言ってもママ信じてくれないもん」

プリムラはそう言うと悲しげな表情をしました。

「持ち物はお弁当と・・・・・」

こうして時間、待ち合わせ場所、日にちなど話し合ってプリムラは家へと帰って行くのだった。

 

――約束の日――

今日は、島の南にしか生えていないステファン草を取りに行く日だ。

「ディーノさん今日ステファン草見つけられるといいですね。」

そう言って、地図に書かれた南の端の村を指差した。ここは、コリスカ島で唯一名前がある村だ。名は『キルア村』ここは何もないと有名な村です。

そしてここには、奇妙な噂が流れているのです。昔話と、ともに・・・

『キルア村にある一人の男の子がいました。その子は5歳の時に重い病気にかかって死んでしまいました。その子の両親はとても悲しみ村の長老に話を聞きに行きました。長老は村の西に泉があるじゃろそこに精霊がいるはずじゃからそこでこのことを考えなされそうすれば精霊が願いを叶えてくれるじゃろうと言いました。しかし大きな代償を支払わらければいけないから返事には気をつけなされと言われ両親はわかったと言いました。

そして子の両親は長老の話のとおりに泉に行き子の事を考えた子が生き返るようにと精霊はその願いを叶えた大きな代償と引き換えに子は生き返った夫婦の命と引き換えに・・・しかし子は代償が少なすぎたそして子は化け物となって村の人々を狩り始めた昼は普通の子しかし夜になれば化け物となり村人を襲ったけれどあと一人という所で村人がいなくなった子は考えた自分の魂で足りると・・・そしてキルア村には村人が居なくなった。ここには子を生き返らせた夫婦と、子に殺された村人の霊、そして、自分の命を絶った化け物となった子の魂がある時は人を襲いまたある時は火の玉となって現れ人々を驚かすキルア村に来た者に災いをもたらす』

プリムラが小さいころに聞かされた話を思い出す。

「ここの昔話聞いた事があるよね。それはここに自分の子供を危ないから寄せ付けないための話で本当はこの話の続きがあるんだ。」

そういってディーノは、この話の続きを話し始めた。

『ある所にこの話を聞いた少年がいました。その少年はここから遠く離れた所に住んでいました。その少年は冒険好きで、聞いた話を仲間の友達に話しました。この子もまた冒険好きで、この子は他の子にも話ました。その話はどんどんと広まっていきたいといっている子とチームを結成する事になりチームで言っていた島に行きその話は本当なのか確かめる事にしました。持ち物は食料・お金・自分の大切な物・そして自分の身を守るための武器、その子供たちは親がいない子供たちで今までは町の教会の神父さんに世話をしてもらっていましたが、その神父さんも一ヶ月前に死んでしまっていませんでした。ここには誰もいないのだからどこかに行きたい、冒険したいと思っていたところにあの話を聞いたのでみんなで行く事になりました。ようやく準備か出来たので出発する事になりました。一ヶ月かかりようやく着きました。その村はあまり変わった所もなくただ荒れ果てているというだけでした。しばらく歩くと話に出てきた泉が見えてきたそこにはきれいな飾りが付いた。子供たちは今までの疲れがでたのか少し休憩を取っていた。ある一人の子供がここについての噂を思い出していた。そうここは話に出てきた願いをかなえる泉だった。しかし、その子供は最後まで話を思い出さなかった。この子供は自分の願いを叶えてもらおうと願った昔ここで祈った子供を生き返らせようとする夫婦のように・・・また、祈ったばかりにまた悲劇が起こった。ある噂では一人の巫女が来ての悪霊を封印したというそして今もまだその悪霊たちは封印され続けている。』

「本当の話はここまでだ。しかし話の最後に出てくる巫女って言うのは本当らしい。近頃キルア村には違う噂が流れているんだ。その噂というのが夜な夜な女が現れ何かをしているらしい。たぶんその女が話に出てきた巫女だろう。」

そんな事を言いため息がもれる。

「泉では、絶対に願っちゃいけない話に出てきた子達と同じようになるよ。」

「うん、わかった絶対に願わない。」

そう言ってプリムラとディーノはまた出発していった。ステファン草を取りに行った、二人はまたキルア村に向かった。

第五章 村の巫女

ようやく村に着いたプリムラたちは、話に出てきた泉に行き少し休んだ。

プリムラの両親には、少しディーノさんとキャンプに行ってくるって言ってあるから大丈夫でもできるだけ早く帰らなければいけないそう思っていると目の前に話に出てきたと思われる巫女らしき人が来た。

「貴様らここで何をしている。ここから早く離れろ。早く、急げあいつが来る。まずは、私の家にこい。早く!」

そう言い巫女らしき人は泉の近くにある森の中に逃げ込んだ。それをプリムラたちは一生懸命追いかけやっと追いついたらその巫女らしき人の家だった。

「貴様らはここに何をしに来た?今ここは危険だ。休んだら早くここから去れ!」

なぜかその女は、急に怒り始めた。

「事情を話してください。何があったのですか?私の名はディーノ、こっちは、プリムラです。貴方は?」

「すまなかった。苛立っていたものでな。俺の名はリーフ。ここで何があったのか教えよう。俺は、ある所で依頼を受けた、その依頼とは、ここキルア村に住み着いた悪霊たちを封印することだ。依頼どおり悪霊たちは封印した俺はこの事を、報告するために依頼人のもとに行こうとしたその時、悪霊のリーダー『ファステル』が現れてそいつは今まで別の場所にいたらしくそいつだけ封印されていなかったそいつの力は強く私は、体勢を立て直すために、逃げてきたがあいつの弱点がわかったここ最近、太陽の日差しを見ていない時あいつは現れたしかし、太陽の日差しがあるときは、力は弱く滅多に姿を現さない。その時に倒せると思うんだしかし俺は今、力を失っているんだ、だから今はファステルは倒せない、しかしファステルは今度の満月つまり、三日後にファステルは最終進化を遂げる。そうすればファステルは倒せなくなる俺は今どうしていいのか分からない・・・」

リーフは黙り込み沈黙の時が過ぎた・・・そして

「ねぇ、ディーノさん私達でファステルを倒さない?ディーノさんは魔物を操れるから、奴の注意を引き付けてほしいのリーフさん剣とかない?それとファステルの弱点とかないの?」

第六章 解かれし封印

「弱点?・・・あっ!一つだけあるぞ!それは・・・頭に生えている角の先がファステルの弱点だ!剣はここにあるぞ!プリムラといったかこっちにこい・・・やはりなお前は母にある力を封印されている。その力は、何かは分からんがその封印は解ける。俺は封印もできるが、封印も解く事もできる、その封印は、俺が解ける封印だ!その封印を解くか?その力は大きいが使うものの心によって正しい力にも悪い力にもなる。だから自分の心が正しくなければ力にのっとられる。しかし、正しい心だった場合プリムラおまえに力を貸してくれるだろう」

プリムラは驚いた様子でしたが、

「自分の心が正しいと信じてるだから今かかっている封印を解いてください!お願いします。」

「分かった」

『彼女にかかりし封印よ我がリーフの名において封印を解き彼女に力を与えよ』

【分かった、しかし、しばらく観察させてもらう、この者が正しい心の持ち主かどうか我は、心を読み、本当に何を思っているのかを知り心の善し悪しを考える】

『分かった。彼女の心に任せる。しかし、封印は解かせてもらう』

「プリムラお前の封印は解いた後はお前の心しだいだ。良くも悪くもお前しだいだ。お前の力はまだ分からない・・・しかし、封印を解く時に何者かと話した。そいつはプリムラお前を観察すると言っていた。プリムラ本当に思う事も分かると言っていた。」

プリムラ達はしばらく黙り込み、沈黙の時が過ぎた。

「わかった、私が自分の心を信じてみる。正しくしようとは思っちゃダメ。いつもの自分らしくしていれば良いと思うの。多分、他の人達は、大きな力が手に入ると知って、欲に駆られて悪い事を考えて力に飲み込まれていったと思うの。私は、その人達と同じ過ち犯さない。だから、いつもの自分らしくいるって思ったの・・・私の考えっておかしいかなぁ?」

「うんうん、何もおかしくないよ。誰も考えなかった、だから力に飲み込まれた。その考えはプリムラにしか思いつかないよ。」

「ホントに?自分らしくいる事は普段は何にも考えなくていいのに、いざ、やろうと思うと考えれば考えるほど自分らしくできないんだよねぇ。あ~わけわかんなくなっちゃった。」

「だからお前は、いつもどおりにしていろ!何も考えず今までどおりに自分でいればいいんだ!ふざけている暇はないんだ。あと三日しかないんだ!」

プリムラがふざけているように見えたのかリーフは怒り出した。

プリムラたちは二日後のファステルとの決戦に備えて特訓し十分な休息をとった。

 

――そのころプリムラは・・・――

「はぁー。私はどうすればいいんだろう。一回自分宿っている力に話しかけてみよう。ねぇ、私はどうすればいいの?」

『お前は、なぜそんなに力を欲しがる?力がもたらすものは破滅だけだ。お前は力を得て何がしたい。権力が欲しいのか、それとも知力が欲しいのか?』

力はプリムラに問いかけた。

「うんうん。私は、力なんて要らない。」

『しかし、お前の心では力を欲しがっている。』

「私は力は欲しくない。権力も知力も欲しくない。私はただ」

『ただ?』

「ただみんなを守りたいだけなの、ただそれだけ。本当は力なんて要らない。けどみんな守りたい、だから力が要る」

『初めてだ、こんなことを言うやつは今までいなかった。今までは、力を欲しがるのは、権力や、知力などを欲する者たちばっかりだった。お前だけは違う。今まで誰も力を与えなかったがお前には、我が力使いこなせるだろう』

「あっ、待ってあなた名前ってあるの?あったら教えて欲しいんだけど・・・」

『ああいいだろう。我が名はデスサイズ。過去に世界を破滅に導こうとした。しかし。ある奴にあってそれから俺は変わった。あいつの名は確か、ルークという男だ』

「えっ、今なんて言った?」

『ルークだが、どうかしたか?』

「ルークって私のパパと同じ名前」

『噂に聞いていたがルークはあの後リーサという奴と結婚したそうだ。』

「それは私のママとパパだ」

『お前はルークの子か、だからルークと同じことを言うのか』

「私のパパと会ったことあるんだったら、今パパどこにいるか知ってる?2年前の嵐で行方不明なの」

『ルークが行方不明だと、2年前というと・・・魔物が現れたころだな。もしかしてあいつはお前と同じ力も持っているからダークファローの刺客に連れ去られたかも知れんぞ。ここにいるファステルも、ダークファローの刺客だ。あいつに聞けばルークの居場所を知っているかも知れんぞ』

「でも、今はあいつを封印しなきゃいけないの。あと2日以内に・・・」

『そうか、ならばあいつを倒して聞けばいい。』

そう言ってデスサイズは音を立てて首飾りになった。

『聞こえるか。この力でファステルを倒せ。力を使いたい時は俺に話しかけろ。そうすれば力が使える。』

「うん。分かった。」

『俺に話しかけろ。そして、力を解放する事だけを考えろ。お前の守りたいもの、信じる者の事を考えろ』

「うん。わかった」

【私の守りたいもの。それはみんなの笑顔。私の信じる者。それは島のみんな・・・】

「えっ!ここはどこ?」

『ここは、俺の世界。異世界にある俺の空間。時空の狭間にあるこの世であって、この世ではない世界。ここは時がゆっくりと流れる。ここで、力の使い方を教えよう』

プリムラは、異世界で力の使い方を学びました。

 

――ファステルとの決戦の日――

「今日はよく晴れているからファステルは弱っているかなぁ」

プリムラがいいました。

「そういや、結局力って使えるようになったの?」

ディーノが聞くと・・・

「使えるようになったよ。けど、少しだけどね」

「お前ら、のんきに話している場合じゃないんだぞ、ファステルはこの森の奥の洞窟の中だぞ」

「えっ!どう倒そう?」

「ファステルは太陽の光が嫌いだ。誰か鏡を持っていないか?」

突然、リーフが言い出した言葉に目を丸くするプリムラとディーノ

「もっているけど・・・どうして?」

「反射を利用してファステルに光を当てる」

「えぇーそんなの無理がありすぎるでしょう。私の、召喚魔法の中に、光を操るシャイニーって言うのがいるからその子で倒しましょう。」

そんな事を言っていると、何か奥から何かが近づいてきた。

「あれがファステルだ」

「えっ!あれがファステル。」

「ギャァァァァァ。お前ら誰だ、なぜここに居る。」

「私のパパを知らない?名前はルークっていうんだけど・・・」

「そんな奴は知らん。知っていたとしても言うわけがない」

ファステルがいうと奥から仲間らしき者が出てきた。

「我は、ファステル様の部下のシオン」

「我の名は、ウインペル」

「我の名は、クリュー」

「我らを倒してみよ」

急に出てきた。怪しい奴ら今プリムラ達に襲い掛かる。

 

第七章 始まった戦い

 

「出てきなさい。ビュリー。『サイフォス・ビュリー』出てきて、戦いなさい。」

闇を切り裂いた。そこに見えるのは魔物の手。

「久しぶりに呼び出したと思ったら、こんな状況?何でこんな時に呼び出すわけ?」

「文句あるんですか?あなただけなのですよ。ビュリー、戦闘ができるのは」

「そんな事言ったって、知らないわよ。こんな楽しそうな戦いがあるのなら先に言っといてくれない?」

「やっと、やる気になったのか。」

ビュリーと呼ばれた紅いドレスを着たような格好、エルフのように尖がった耳、お淑やかな少女に見えるが、その裏腹に、似ていない性格、めんどくさがりやといったように、短所も色々見られる。

「それで、どいつを殺せばいいの?」

冷たく殺気のこもった、声にみんなが固まっていると・・・

「お前ら、最後の言葉は終わったか。行くぞ!」

三匹が襲い掛かろうとしたその時

「お前ら何を勝手に戦いを始めている」

静かな声がプリムラたちに恐怖を与える

「すいません!ファステル様」

「お前らは下がっていろ!ここは、俺様が殺す。お前ら、待たせたな今から俺が楽に殺してやる」

先ほどの三匹とは比べものにならない気迫がプリムラたちを襲う

プリムラ達は失いかけた戦意を振り絞り、言った。

「ファステル、お前はたくさんの人に迷惑と、恐怖を与えた。」

「貴様は、たくさんの人を闇に葬った。なぜ貴様はそんな事したのだ」

「ここで死んで行った、仲間たちのためにもあなたはここで、倒す。」

ファステルは突然笑い出した。

「貴様何がおかしい」

「お前ら何を言っている。お前らが俺様を倒すだと、何を言っている。お前ら如きが俺様を倒すだと百万年早いわ!お前らまとめて殺してやる」

やっとやる気になったファステルその攻撃をかろうじて避ける、プリムラ達

「何するの!もうこうなったらやってやる。お願いデスサイズ、私に力を貸して」

プリムラが願うと

『お前に力を貸そう。ルークの娘よ』

そう言うと、プリムラの前に騎士が現れた。

「貴方が、俺の新しい主(あるじ)か」

「ええそうよ。お願い!力を貸して。シャイニー」

必死の願いに聞き入れたのかとばかりに頷くミルク。

「貴方に、力を貸そう。ルークの子よ。」

目を丸くするプリムラ。

「なぜをそれを知っているの?」

「それはな、お前の心は今俺と繋がっているからな」

話していると、横でファステルが、怒り出した。

「貴様ら、俺様の前で何を長々話しているのだ!さっさと血祭りにしてやる!」

「さっさと終わらせてあげる。かわいそうなファステル。人と、そんな風にしか接しられないなんてとても、かわいそうだわ。そして、人々を、苦しませた罰告ぐなわさせてあげる。」

「何?俺様がかわいそうだと、ふん笑わせやがる。」

話を聞いているうちに、怒りがこみ上げてくる。ディーノ。

「プリムラ、話していないで早くそんな奴を倒してお父さんの居場所を突き止めなきゃ。」

「分かったわ。こんなかわいそうな人見ているこっちも悲しくなってきちゃうわ。ミルク、力を貸して、こんな、化け物をさっさとやってしまいましょう。」

「分かった、新たなる主よ。さあ、始めるファステルよ。」

「いくぞ!ファリク・サマリス」

そんな呪文を唱えると、炎の玉が出てきてプリムラたちを襲う。

「そんなことで、私を倒せると思っていると痛い目見るわよ。ジャリク・ライエン」

雷がファステルと襲い、プリムラが喜ぶ。

「ディーノさん、話していないで戦うのを手伝ってちょうだい。」

「分かった。ビュリー行きますよ。サイフォジア・リセス」

「こいつ、俺様の弱点をなぜ知っている?」

「教えてもらったのよ。ここにいる、リーフにね。あれ?リーフ、リーフどこに言ったの?」

「リーフとはこいつのことか?ふん、うろちょろしていたから、捕まえてあげたのよ。おバカさんね。」

シオンが言った。

「こいつのことか、何だその目は。俺様にたてつくのか。いい度胸だな。八つ裂きにしてやる」

「やれるもんならやってみることね。」

ビュリーが言ったのを打ち消すというように、声が飛んできた。

「お前は、魔物のくせに人間に力を貸し、我ら魔物を裏切るというのか。」

「裏切る?何のことかしら?裏切ったのはあなた達でしょう。十四年前に起こった事、私は今でも覚えているわ。」

十四年前何かが起こったが人間は皆状況が分からない。

「やっと、話してくれるんだねビュリー、君の過去を・・・。」

「ええ、あなたに話すときが来た。あなたに・・・いえ、あなた達に。」

「我らの世界、『サイフォジア』の事は人間共に話してはいけない掟がある、その掟をお前は、破るのか。掟破りは、追放されるがな。勝手に話すがいい。」

「ええ、話してあげる。十四年前の出来事を・・・。」

 

第八章 十四年前の出来事

「私たちの世界サイフォジアは、たくさんの魔物が住む平和な世界。ある日突然、一匹の魔物が来た。」

「そいつが、ダークファローだな。」

「ええ、その通り。それはまだ、悪夢の序章だった。そこから、サイフォジアの悪夢が始まり、最後には、ダークファローの策略の全貌が見えてみた。ダークファローの狙いは、サイフォジアの強奪だった。その、狙いが知れわったたのは今から、十二年前。狙いが知れわったた時にはもう、80%ほど終わっていた。ダークファローがこの世界に来たのは、十年前。十二年前からずっと、私たちは騙され続けていた。その事を知った私たちは、怒った。その怒りは、行き場をなくしサイフォジアを破滅に導きかけた、しかしそこに、ある1人の人間がやってきて争いを止めた。互いに争っていた魔物はいなくなり、やがて人間はいなくなった。ある言葉を残し・・・。その言葉とは、『我は、魔物でもなく人間でもない。我は、太陽神の使い。』そんな事を始めは誰も笑って冗談だといっていたが、よく考えてみるとどうもこの話がほんとだとしか考えられないことが起こり始まった。ある魔物の中には、夢の中に太陽神が出てきてこういった『私は、太陽神。汝らの所に今、私の使いが行っているはずだが元気にしているか?確か名は、ファイリス。では、また夢の中で会おう。』と、次の日に、太陽神の使いと名乗る少年に、『お前の名は、ファイリスいうか?』とたずねた魔物が多数いたそうだ。答えは全て『はい、私の名前はファイリスですが何か?』とかえってきたそうだ。そんな日々を過ごしてきたが、ある日突然、ファイリスが消えた。そんな事をだれも想像していなかった。その後、ダークファローは、どこかに消えその手下もいなくなった。この思いもしなかった。その後、サイフォジアは平和になった。これが、サイフォジアについての真実なのよ。それとディーノの目を通して見ていたけど、あの眠っている子は私が見たことのある太陽神の使いではなかったわ。」

みんな考える事は違うが、唯一つだけ考える事は同じだった。それは、その太陽神の使いと今眠っている子は、別人だという事。

 

第九章 話を終えて

「ビュリー、貴様はサイフォジアの掟をついに破ったな。俺様は、この耳でしっかり聞いたぞ、言い逃れはできず、我らと同じ運命をたどるのだな。貴様は、ダークファロー様や、俺様らがなぜ、サイフォジアからいなくなったのか?そして、俺様がいつ、どこでダークファロー様と出会ったのかを知っているか?俺様はもう、サイフォジアからもう追放された身。貴様らに、何を話してもいいはずだ。話してやる。貴様らの死への時間をもう少し、引き延ばしてやる。」

そんな、事を言っている、ファステルの話を聞く気になれない、プリムラだったが、みんなの真剣さに聞く羽目になった。

「ビュリーといったか、お前の話は、正しいがその話には、続きがある。俺様たちは、ある場所に行ったんだが、そこには、何もなくただ、広い荒野。俺様が、不思議に思ってダークファロー様に聞いてみたんだが、『もうすぐ分かる。しばらく待て。』俺様は、指示道理に何時間も待った。その疲れが出たのか、眠ってしまった。目を覚まし、目を開けてみると俺様の目の前に、光の球体が、現れていた。驚いた俺様は、近くにいたダークファロー様にこの事態を聞いた。そしたら、『時は来た、今ここに千五百年の歳月を得て、最強のしもべが、誕生したのだ』といっていた、ダークファロー様はこう続けられた『最終進化のために憎っくき人間の魂を集めろ。そうすれば、この最強のしもべ、ビファルが、完全体になる。』こう言った、ダークファロー様の表情は、笑っていた。自信気に笑っていたのだ。それからというもの、俺様は、部下と俺様で力を合わせ、人間の魂を、集めた。そして、ここにたくさんの人間の魂がある事を知った俺様は、その魂を、奪いに来た。そこに、貴様らが来た。こんな計画を話すなんて、今までの俺様にはなかった感情だ。なぜだろう?こんなことをするような俺様じゃなかったのにな。貴様らに会ってから、俺様は少し変わったなぜだ、なぜだ.」

話を聞いている、プリムラが、得意げにいる。それを見たビュリーが、不思議そうに聞く。

「プリムラ。あんたは、ファステルに何をしたの?」

「私の力、ミスリルを呼び出したのよ。」

「そんなのいつしたの?」

「ファステルが、一生懸命に話していたときよ。私の力は、心の声でもデスサイズに伝わればいい。話を聞いているときに、デスサイズに呼びかけたのよ。そして、ミスリルの力は、暗黒の霧を、払う力があるの。ファステルの子供のころの感情を今、ここに呼び出したのよ。しかも、ファステルの子供の感情は優しい正直な心。この感情を今に呼び出したら、本当のことしか話せなくなるの。」

自信気の話していると、ファステルの話が終わり、性格が元に戻る。

「なぜだー。なぜ俺様が、こんな奴らに計画を話してしまったんだ。」

突然嵐が来たのかというほど、大風が吹き空から雷雲のごとき声が、降ってくる。

「ファステルよ。お前は、私の計画をよくもばらしてくれたな。ただで済むと思わない事だ。後先のことを考えずにするからこんな事になるのだ。お前はもう許しては置けないな。お前は追放だ。二度と帰ってくるな。」

見捨てられたファステルは、仲間になりたいと言い出した。ディーノとプリムラは良いと言ったが、リーフだけは首を縦に振らない。何とか、説得して仲間になったファステル。しばらくは、キルア村にいてもらう事にした。ファステルには、ステファン草のありかを教えてもらい、日が暮れそうなころに島の北側に帰っていった。

 

第十章 戦いを終えて

「ママ、ただいま。」

「お帰り。こんなに遅くなってダメでしょ。それに、最近この島おかしいのよ。曇ってもいないし、雨が降っている様子でもない。なのに、辺りが暗くて不気味なのよ。プリムラも気を付けなさいね。」

そう言った、母の顔が不安に染まっていた。

「はーい。ママ、久しぶりにパパの話をしてほしいな。」

「いいわよ。パパは、二年前の嵐で行方不明になっているの。パパはね、とっても優しい人だった。今では、何でパパをあんな所に行かせたのかなって思ってるの。でも、あの人はね、困っている人を見るとほっとけない人なの、だからあの大嵐の夜にたくさん困っている人がいたからほっとけずに、行ってしまったんだよ。私が止めたのも聞かずにね。これで、パパの話は終わり。さ、早くお風呂に入ってきなさい。」

「はぁーい。ありがとうパパの話をしてくれて。パパの話をするママはとっても嬉そうな顔するの。そんなママを見ていると私も、嬉しい。じゃあ、お風呂に入ってくるね。」

 

第十一章 プリムラの考え

「ふぁ~。家にいると、この前の戦いがウソみたいだなぁ。こんな事、今まで考えたこと無かったのに。力が目覚めた時『みんなを守りたい』、『戦いが終わったら、笑顔で笑っていたい。』って思っていたのにな。ねぇ、デスサイズどう思う?」

『我、プリムラが思っていること全て分かっている。だが、今は分からない事がある。それは、お前の本当の気持ち。何か、もやが架かったように分からない。』

「そうなんだ。私は、自分でで自分の事も分かっていない。けど、そんなに焦らなくても良いから、自分のペースでやって行くだけ。ただし、みんなとね。」

『お前の、本当の気持ちはまだ分からないが、きっと分かる時が来るだろう。その日がいつかは分からんが・・・。その日が、来る頃にはこそ世界は平和になっていると良いがな。』

 

第十二章 キルア村での出来事

「おい、シオン。プリムラたちはまだ来ないのか?」

そう言ったのは、ファステル。待ちきれないのか、声がついつい大きくなる。

「は、はい。ファステル様。プリムラさんたちは、一週間後ぐらいに来るといってましたが・・・。聞いてみましょうか?」

どう聞くのかというと、魔物は魔物同士で遠く離れていたとしても話ができる。それを使って聞くというのだ。

「あぁ、聞いてくれ。」

「はい、分かりました。ファステル様。『シオン・ビュリー・ファイリス』」

そう言った、シオンの体が光り始める。

「ビュリー。汝の主ディーノに聞け、汝らはいつこちらに来るのですか?」

「ビュリーだけど、ディーノに聞くわよ。ディーノあんたは、プリムラたちとキルア村に来るのーってファステルとシオンが、言ってるわよ。どうなの?」

「う、うん。まだ分からない。ダークファローのやる事は分かったけど、今は、どこで何しているのかも分からない。だから、行き先が分からない。それに、どこに行くのか決めるにはプリムラだ。」

「だってー。」

戦いにしか興味が無いビュリーは、あっけなく返事をした。

「ダークファロー様。いや、ダークファローは今、この島から遠く離れた町『ディファ』にいる。その目的は、サイフォジアで失敗した計画を人間界でもう一度しようとしているんだ。しかし、ダークファローは、待つ事が嫌いで早く、仕事を済ませてしまう。だから、早くしないとダークファローは、どこかに行ってしまう。できるだけ急げ。」

「えぇ、分かったわ。できるだけ急ぐように、ディーノやプリムラに言ってできるだけ急ぐわ。」

 

 

――プリムラの家で――

「ねぇ、ディーノ。人間に変身してプリムラの所に行ってもいいでしょ。だから、ディーノ、人に見つからない所で呼び出してよ。いいでしょ。」

「分かったよ、呼び出してやるよ。」

「ありがとー。ディーノ、恩にきるわ。」

『サイフォス・ビュリー』

辺りが光り、ビュリーが現れる。

「ディーノの前で人間に変身するのは初めてね。『メタルス・ファイサ』」

そんな呪文を唱えると、ビュリーは15、6歳ぐらいの少女になった。

「ちょっと、プリムラに伝えたい事があるから行ってくるね。」

 

――十分後――

「プリムラー。いる?ビュリーだけどー。」

「ビュリー?今行くね。」

魔物であるビュリーがなぜこんな所にいるのかと不思議に思いながらも、出てみた。

「プリムラ。ここで他の人に話を聞かれるとマズイから、場所を移すわよ。」

「う、うん。」

場所を移動した、後に、会話が再開した。

「プリムラ、今から言うことをよく聞いてね。ダークファローは今、ディファにいる。ディファと言うのはここから遠く離れた町。そこに、何の仕事をしているかは分からないけど早くしないと、ダークファローの足取りがつかめなくなるの。やっと、ダークファローの居場所が分かったのに、もたもたしてたらいなくなっちゃう。だから急いで!」

必死の思いか、伝わったのかだんだんと気持ちが高ぶっていく。

「ダークファローがいるって事は、パパに会えるかもしれない。できるだけ早く行きたいけどママの事はどうしよう。なんて言おう・・・」

「あら、どうしたの?こんな所で。」

そう言ったのは、プリムラのママ、スイペルだった。『あっ!』という様に、驚いた顔をするプリムラと、その対照的ともいえるビュリー。そんな中で、一番不思議そうな顔をしているスイペル。

「ママ。どうしてこんな所に?」

「どうしてって、あなたが出て行くのを見たからついてきちゃったの。それで、こちらのビュリーっていう子はあんまり見ない顔だけどプリムラのお友達?」

「う、うん。」

「パパの話をしていたのね。やっとこの日が来たのね。あなたのパパ、ルークは失踪する前の日に『プリムラが大きくなったら、多分見知らぬ女の子が来るだろうからその子はきっと、魔物の子だろう。そしたら、俺の話をしてくれ。』って、パパが言っていたのを思い出してね。間違っていたら、ごめんなさいね。」

「いいえ。間違ってはいないは、スイペル。フィークは間違っていなかった。フィークが、いなくなる前に、言っていたわ。『俺の、娘をよろしくな。』と言っていたわ。その後フィークは、ダークファローの手下に連れさらわれたわ。今は、どこにいるか分かんないけど・・・」

その悲しいもに同情するように、プリムラが言った。

「パパがそんな事を・・・なぜ、今までパパの事を言ってくれなかったの?知っていたならなぜ。」

「あなたが、フィークを探していたのは知っていたが、言う事ができなくて・・・。ごめんなさい・・・」

「そんな暗い話を、してないで早く家に来なさい。あなた達に言わなきゃいけないの。そして、プリムラあなたにも。ずっといえる時期じゃなかったから・・・」

 

第十三章 フィークの行方

「それで、ママ。私に言っていない事って何なの?」

「ま、落ち着きなさい、プリムラ。パパについて言っていない事って言うのはね。隣にいるビュリーにも聞いてほしいの。」

「ええ、分かったわ。家の中なんだから、変身を解いていいかしら。」

「別にいいわよ。」

『メタリス・ビュリー・ファント』

そう言うと、さっきまで人間の女の子だった、ビュリーが元の姿に戻る。

「二人とも聞いて。フィークは、家を出るときに私に言ったの『俺は、もうこの家には戻らない。いや、戻れない。俺は今から、魔物界に行ってくる。』と・・・それが何を意味しているのかは分からなかった。本当に、魔物界なんてあると思ってはいなかったから。けれど、フィークは戻ってこなかった。その時に、初めて意味が分かったの。疎いてその意味が分かった時にいつもフィークが言っていた事を思い出したの。『この世界とは別の世界がある。それは、魔物界サイフォジア。そこには、たくさんの魔物が住み、この世界と同じように平和な世界がある。その世界に、俺はいつか行ってみたい。』と言っていたわ。その時は、訳が分からなかったのでしょうね。それか、本気にしないで冗談だと思っていたかも知れない。これで、あなた達に話すことは全てよ。」

長い話が終わり、疲れたのかと思いきや、真剣な目で話を聞いていた。

「ありがとうママ。ちゃんと言ってくれて。」

「やっと、謎が解けた。私に、言ったのはサイフォジアでだった。なぜ人間がこんな所にいるのかととても不思議だったの。でも今、サイフォジアの事を知っている人間と言えば、私の仲間に『サラク』って言うのがいて、そいつの仲いいのが人間だった。おそらく、それが、フィークだろう。」

「でも、早くしないとパパの行方が分かんなくなっちゃう。」

「プリムラ、それはどういう事?理由を詳しく言って。お願い。フィークの行方が分かん」なくなるってどういう事?」

「あのね、ママ。今から言う事をよく聞いて。今、パパをさらったダークファローという奴がここから遠く離れた町ディファという町にいるの。そいつは、早く仕事を終わらせでしまうの。だから急がないとパパの居場所が分かんなくなっちゃう。」

「そうなの・・・それなら早く行きなさい。気を付けてね。でも、そんな所にいってどうするの?フィークは、何か分からない力を持っていたけど・・・あなたまさか。」

「ママ。そのまさかよ、私はパパとの同じ力を持っているの。私の周りには、魔物がたくさんいるの。でも、みんな優しくて小さな時に思っていた魔物とは全く違っていたの。小さい時に思っていたのは、怖くて凶暴でみんなを困らせている魔物って思っていたの。けど、本当はとっても優しかったの。だから、私はみんなといられる。」

「こんな魔物さん達だったら、プリムラを任せられるわ。そうと決まったら、早速、準備しなきゃ。」

 

 

 
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