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真・恋姫無双 三人の天の御遣い 第二章『三爸爸†無双』 其の四十六 

雷起さん

得票数55の穏のお話です。
おまけ壱 『北郷二刃奮闘記』其の十一 リクエスト:二刃と華佗を結婚させ隊  9票
おまけ弐 『聖刀くんの日常』其の十 リクエスト:ニャン蛮族  6票
おまけ参 リクエスト:冥琳親子で親子将棋(親子鍛錬 文官編) 7票
となります。

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2013-10-29 15:24:21 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:3276   閲覧ユーザー数:2449

第二章  『三爸爸†無双』 其の四十六

 

 

本城 皇帝執務室                 (時報:桂花四人目 妊娠五ヶ月)

【赤一刀turn】

 

 その日、俺たちの仕事部屋である皇帝執務室は満員御礼となっていた。

 俺たちの三人の隣に相国である三人の王。蓮華、桃香、華琳が座っている。

 そして部屋の壁に朱里を筆頭にした丞相室のメンバー、冥琳、雛里、桂花、亞莎、風、稟が並び。

 更に月、詠、大喬、小喬もそこに加わっている。

 

 そして部屋の真ん中には穏が立っていた。

 穏へ特別に伝える事が有ると告げてあので、この状況でも動じないでニコニコしている。

 いや、まあ、穏は基本ニコニコしてるが・・・。

 そんな穏に対して、蓮華は主として、また友として告げる。

 

「穏。あなたに伝える事というのは一刀たちに関する事よ。」

 

 優しく微笑みながら話す蓮華の言葉に対して、穏の表情は変わらない。

 ニコニコしたまま「はい♪」と答えた。

 その態度に冥琳が小さく息を吐くと小声で笑った。

 

「どうやら穏はある程度予測していた様だな。師として先ずは及第点をやろう。」

「ありがとうございます~、冥琳様ぁ~♪」

 

 穏は喋り方がこんなだし、行動や癖に少々問題が有るが、それでも孫呉第二の頭脳だ。

 情報を整理し、判断する能力に俺たちだって信頼を置いている。

 それは華琳すらも認める所だった。

 

「穏。貴女に一刀たちを研究して貰いたいのよ。」

「成程、研究ですか~♪」

 

 穏は更に楽しそうな顔になった。

 何かちょっと背筋に冷たい物が走ったんだけど・・・。

 

「ええ♪一刀たちを除いた、この部屋にいる全員が『外史研究会』という物に所属しているわ。貴女にもこの研究会に参加して欲しいの。」

「外史・・・とは何ですか?」

 

 ここで初めて、穏の表情が真顔になった。

 その質問には冥琳が答える。

 

「外史とは、一刀たちの居た世界の歴史を正史とした、我々の世界の歴史の事だ。しかも、この外史は複数存在すると仮定されている。」

「私達の歴史の方が外史なんですねぇ・・・・・成程、大体繋がって来ました~♪」

 

「「「え?今ので解るの?」」」

 

「はい~。今、ここに居る皆さん達の普段の会話や、武将の方達の会話。それに、一刀さんたちの会話や寝言をまとめると、大体の形が見えてきますねぇ。」

 

 外史研究会のメンバーは多分、意図的に情報を穏に聞かせていたんじゃないか?

 武将達はついうっかり口を滑らした様な気がするけど。

 

「察するに、本来は懐妊したら教えて貰えるお話しみたいですねぇ。ふた月前の稟ちゃんは今の私みたいに懐妊前に教えて貰ったみたいですけど♪」

 

 その言葉に稟が顔を赤くするが、その表情は微笑んでいた。

 華琳も満足のいく応えが得られた様で、全員を見回して頷いた。

 

「では、穏。貴女に最優先命令を伝えます。一刻も早く一刀の子を懐妊しなさい♪」

 

 その命令は穏に向けられた物だが、同時に俺たちへの命令でもあった。

 昔、雪蓮に言われた『孫呉に天の国の血を入れて頂戴♪』ってのを思い出すな。

 

「ご命令とあれば鋭意努力致しましょう~!・・・ですけど、みなさんの協力が必要になりますがよろしいでしょうか?」

「それは大丈夫よ。書庫の隣に特別な閨を用意させて有るわ。懐妊が確認されるまで皆にも書庫の利用を出来るだけ控えさせます。」

 

 まあ・・・・・当然そうなるんだろうな・・・。

 書庫の中でヤってたら本を汚してしまうし、最中に入るのは気まずいだろう・・・いや!

 考えてみたら、本を取りに来た振りをして、そのまま乱入しそうなのも何人か・・・。

 ここは俺たちがカサカサにならない為にも、この指示は有難いぞ!

 俺たち三人がアイコンタクトで頷き合ってると、華琳から指示が出た。

 

「それじゃあ、一刀たちは『食事』を用意してあるから先に済ませて来てくれるかしら?」

 

「「「『食事』を用意・・・・・・判った・・・行ってくる・・・」」」

 

 いつもの薬膳だろうと察しは着いた。

 もう、ホント俺たちって種馬用の家畜みたいなだよな・・・・・。

 

「私と朱里、雛里、冥琳、月で作ったのだから素直に味わって頂戴♪」

 

グウウウウ~~~!

 

 華琳の言葉に俺たちの胃袋が大きな声で返事をした。

 一瞬の間を置いて、みんなが笑い出す。

 俺たちのも自分の事ながら、大声で笑ってしまった♪

 

「「「あははは♪それじゃあ、じっくり味わって来るよ♪」」」

 

 照れ隠しにそう宣言して部屋を出た。

 

 

 

 

【穏turn】

 

 三人の一刀さんたちが食事に向かってから、亞莎ちゃんが扉に張り付いてます。

 どうやら一刀さんたちの気配を伺ってるみたいですね。

 亞莎ちゃんは武官の頃から目が悪くて、気配で相手を探っていましたからその能力は折り紙付きです♪

 

「もう大丈夫です。一刀さま方は食堂に向かわれました。」

 

 亞莎ちゃんの報告を聞くと、冥琳様が包みを机の上に置きました。

 この音は!中身は本ですね!!

 

「さて、穏。ここからは一刀たちに聞かせられない話だ。」

 

「はい!」

 どんな本なのか気になります~~!

 

「この包みの中には華琳殿が書かれた『孟徳外史考』の写本と、他数冊が入っている。」

 

 冥琳様は私が包みの中身を気にするのを事前に予測されていましたね。

 

「ああ♪また華琳様の本が読めるんですね~♪楽しみです~♪」

 私は感極まって、つい口を滑らせてしまいました。

 ですけど華琳様は気を良くして下さったみたいで、笑顔で私に話しかけます。

「貴女は孟徳新書も愛読してくれたそうね♪こちらも期待を裏切らないと思うわよ♪」

 

 ああ~~~~♪早く隅から隅までじっくりと舐る様に読みたいですぅ~~~♪

 

「(本を前にクネクネ動くあのネーちゃんを久々に直でみたけど、相変わらず引いちまうぜ。)」

「(これこれ、宝譿。そんな事を言ってはいけませんよ~。穏ちゃんが汚しても良い様に、稟ちゃんが写本してくれたのですから~。)」

「(え?私はその為に『孟徳外史考』を写本したのですか!?)」

 

 私がご本の中身を想像して楽しんでいると、冥琳様が厳しい顔で包みに手を置きました。

「穏。この本は決して一刀たちに見せるな。これは厳命だ。」

 

「へ?・・・・・・・・ええ~~~~~!?そんな~~~!その本を私が読んだらどうなるか判ってるじゃないですか~~~!それなのにこの本を一刀さんの前で読めないなんて~~!」

 

「一刀たちは暫く書庫の隣の閨で寝起きをさせるから、一刀たちが寝てる時にその本を読み、我慢できなくなったら一刀たちの寝込みを襲え。」

 

「はわわ!」「あわわ!」「へうぅ。」

「改めて聞くとヒドイ話ね・・・」

 

 詠ちゃんは私の境遇に同情してくれたみたいです。

 でも♪

「それを許して頂けるのなら安心ですぅ~♪」

 一刀さんたちが三人いてくれて助かりますね~♪

 今までは一刀さんの都合がつく時しか書庫に入れませんでしたけど、これなら赤ちゃんが出来るまでは書庫の本も読み放題です~♪

 

「ほら、穏。この包みを持って、書庫に向え。」

 

 冥琳様からこんな言葉が聞けるなんて夢みたいです~~~♪

「は~い♪それでは陸遜伯言、頑張ってきま~~~す♪」

 

 包みを抱えて、私は急いで書庫に向かいました♪

 

 

 

【冥琳turn】

 

「ねえ、冥琳。何だか不安になって来たのだけど・・・・・大丈夫かしら?」

 

 蓮華様が両手の指を落ち着き無く弄びながら訊かれて来た。

「稟と云う前例が有ります。まず心配は要らないでしょう。」

 私は微笑んで答えたが、蓮華様の不安は消えなかった。

 

「あの・・・・・そうじゃなくてね、冥琳・・・一刀たちの方なのだけど・・・」

 

「ああ、そっちですか♪それも問題有りませんよ。今日の薬膳は即効性ですから穏が『外史考』を読んで、いつものアレが起こる頃には一刀たちも・・・」

 

「そうじゃなくてっ!一刀たちが枯れてしまわないか心配してるのよっ!!」

 

 一刀が枯れる?・・・・・・・・ああ、成程。

「あの一刀たちが一人を相手にそんな事にはならないでしょう♪」

 ここ暫く、蓮華様のヤキモチを見ていなかったが、まさか穏を相手に妬かれるとは。

 

「でも、私達は穏の本気の読書と云う物を見ていないのよ。いつも書庫に近付くのを制限していたから・・・・・」

 

「・・・・・・それは・・・確かに・・・・・」

 しまった!私とした事が!相手が穏だと云う事で慢心していた!

 

 

 

 

二十日後

本城 書庫隣接特設閨

【赤一刀turn】

 

 室内が華佗の氣で満たされる。

 

「はぁあああああああああ!母の胎内に宿りし光よ!神の恵みし児の命!我にその姿を示さん!!胎児恵光おおおおおおおおおおおっ!!」

 

 初夏の朝日を後光の様に背負った華佗の叫びが、書庫の隣のこの部屋に響き渡った。

 考えてみれば華佗が胎児恵光をするのを見るのは初めてだった。

 

「おめでとう、陸遜!懐妊だ♪」

 

 華佗が穏に向かってそう宣言する。

 

「ありがとうございますぅ~♪これで私も媽媽ですね~♪」

 

 穏は嬉しそうにお腹に手を当てて微笑んでいた。

「書庫の本も読み終わりましたし、丁度良かったです~♪」

 

「「「ははは・・・・・良かった・・・ありがとう・・・穏・・・」」」

 

「いえいえ~♪私こそ知識欲も含め、色々と堪能できましたぁ~♪ありがとうございます、一刀さんたち♪」

 

 笑顔の穏は、朝日を浴びて肌がツヤツヤと輝いていた。

 これで俺たちも、任務完了だ・・・・・。

 

「「「穏・・・済まないが・・・蓮華達への報告は一人で行ってくれ・・・・・俺たちは・・・寝る・・・」」」

 

 四肢の力が抜け、俺たちは寝台に倒れ込んだ。

 もう、足も腰もアレも立たん・・・・・とにかく今は眠りたい。

 

「一刀さんたち~♪書庫に在った書物の中に房中術の本が何冊か有りましたから、してあげましょうか~♪きっと元気になりますよ~♪」

 

 

「「「やめてくれええええええええええええっ!!」」」

 

 

 

 

二年三ヶ月後

本城 謁見の間(現在は宴会場)          (時報:桂花七人目 妊娠一ヶ月)

【穏turn】

 

「は~い、二刃ちゃん♪この子が私の娘の陸延です~♪真名は毬(ちう)って云うんですよ♪歳は一歳半になりました~♪」

 

「初めまして~、毬ちゃ~ん♪」

 

 二刃ちゃんが笑顔で毬ちゃんにご挨拶してくれました。

「ほ~ら、毬ちゃ~ん。二刃姐姐にごあいさつしましょう~。」

 

「ねぇねぇ~?」

 初めはよく解らなかったみたいで、私と二刃ちゃんの顔を交互に見てました。

 

「ねぇねぇ♪ねぇねぇ~♪」

 理解が出来ると二刃ちゃんに手を伸ばして抱っこをせがみ始めました。

 

「抱っこさせてくれるの?はい、毬ちゃん♪」

 二刃ちゃんが毬ちゃんを抱き締めてくれました。

「ん~~~♪毬ちゃんのほっぺがプクプクで気持ちいい~~♪」

「キャッキャ♪」

 

 お互いのほっぺをこすり合わせて、とっても楽しそう♪

 

 その様子を見ていた一刀さんたちが顎に手を当てています。

「「「そうだ二刃。お前、道場で子供達に絵本を結構読んであげてたよな?」」」

「へ?うん、そうだけど・・・」

 

 ほほう、二刃ちゃんは天の国のお伽噺に造詣が深いようですね。

 

「「「その物語なんかを今度教えてくれ。毬に読み聞かせる絵本を作るから。」」」

「ここって、絵本が無いの!?」

「「「いや、書庫の絵本は全部読んじゃってさ。もう、何回同じ本を読んだか分からなくなるくらい・・・」」」

「毬ちゃんはご本が好きなんだね~♪」

 

 二刃ちゃんが言う通り、毬ちゃんは絵本が大好きで、寝る前に読んであげると興奮してしまい、逆に寝られなくなる事が有るんです。

 

「「「そこはまあ・・・・・母親譲りと言うか・・・・・」」」

「穏さんは軍師だから読書家なんですね♪」

「はい~♪このお城の書庫の本は全て読みましたよ~♪」

 一刀さんたちのお陰です~♪

 

「へえ~、どれだけ有るのか今度、書庫に連れて行ってくれますか?」

 

「一緒に書庫へ行ってくれますか♪♪」

「「「絶対に駄目だっ!!」」」

 

 うう~、一刀さんたちにダメ出しされちゃいました~・・・。

 

「な、なによ、兄さんたち・・・書庫に入っちゃダメなの?」

「「「お前は良い。駄目なのは穏だ!」」」

「そんなのおかしいよ!穏さんは軍師なんだよ?本を読んで知識を得るのも仕事でしょ!」

 

 ああ♪二刃ちゃんが味方をしてくれてます~♪いいですよ~!もっと言って下さい!

 

「「「これは穏以外の全軍師の総意だ!特に冥琳からの厳命でもある!それに蓮華、華琳、桃香も冥琳の意見に同意している!」」」

「ええ?・・・・・そうなんですか、穏さん?」

「はあ・・・・・書庫に入るには一刀さんが一緒じゃなきゃダメだって言われてます~・・・」

「兄さんたちと?」

「いえ~、一刀さんたちのどなたか一人でもいいんですけどね♪」

「「「そう云う訳だから、二刃は絶対に穏と一緒に書庫に行っちゃダメだぞ!」」」

 一刀さんたちがお兄ちゃんらしく言い聞かせる様に言いました。

 でも、二刃ちゃんは一刀さんたちを不信の目で見ています。

 

「・・・・・ねえ、兄さんたち。」

 

「「「ん?何だ?」」」

「まさかエッチな本を書庫に隠してるんじゃないの!?」

 

「「「・・・・・・何でそうなる・・・・・」」」

 

「二刃ちゃん、『えっち』って天の言葉でいやらしいって意味でしたよね?」

「そ、そうです!兄さんたちがそんな本を隠すのに穏さんを利用してるんじゃないかって気がして・・・」

「え~と・・・それなら・・・」

 

「「「ちょっと待て、穏っ!!」」」

 

 いきなり一刀さんたちに引っ張られちゃいました。

「どうしたんですかぁ?」

「「「(穏。二刃の反応見て気が付かないか?あいつはこの手の話が苦手なんだよ!だから穏が難しい本を読むと欲情するって言っても理解しようとしないし、この流れだと俺たちがイヤラシイ本を穏に見せてるって曲解するに決まってる!)」」」

「(あ~♪成程~・・・・・・それでは一刀さんたち。いい考えが有るんですけど~・・・私は近々また書庫のご本が読みたいんですよね~♪)」

「「「(くっ・・・脅迫する気か?)」」」

「(嫌ですねぇ・・・魚心あれば水心って言うじゃないですか~♪)」

「「「(し、しかし華琳と桂花の懐妊が判って予定表の調整がかなり厳しい・・・)」」」

「(一刀さんたち~、二刃ちゃんの不信の目が更に強くなってますよ~。これ以上の内緒話は危険ですよ~♪)」

「「「(・・・・・解った・・・なんとか予定を調整する。)」」」

「(交渉成立です~♪)」

 うふふ~♪思わぬ所で書庫に入れる時間を手に入れました~♪

 

「二刃ちゃん♪確かに二刃ちゃんの言う『えっちな本』は有りますけど、それは学術書の様な物ですね~♪」

 

「え?学術書?」

 二刃ちゃんは不思議そうな顔をして、一刀さんたちは私の言葉に狼狽えてます。

「二刃ちゃんは房中術と云うのをご存知ですか?」

「房中・・・・・っ!!」

 あらら?これだけで顔を真っ赤にしちゃって♪

 でも、二刃ちゃんって一刀さんたちが思ってるのと違って、実は耳年増ちゃんみたいですね~♪

「房中術とは人体の氣の流れを研究する上でとても重要な方法なんですよ~。一刀さんたちは二刃ちゃんがそう云う本を見つけると気まずくなると思って気を回してくれてたんです~♪」

「それは・・・・・そうなの?」

 二刃ちゃんが一刀さんたちを見ると、一刀さんたちは必死に首を縦に振ってます♪

「でも、何で穏さんが書庫に入るの禁止されてて、兄さんたちが一緒だと入れるんですか?」

「それは私が本を読むと興奮して暴れちゃうからなんです~。一刀さんたちは私を落ち着かせてくれるのが一番上手だからですよ~♪」

「本を読むと暴れる?」

「私、こう見えても九節棍の使い手なんですよ~♪一刀さんたちは二刃ちゃんの身を案じて、慌てたんですね~♪」

 また二刃ちゃんが一刀さんたちを見て、一刀さんたちが首を縦に振ってます♪

 

「兄さんたちも、ちゃんと説明してくれればいいのに。ホント、言葉が足りないんだから!」

 

 二刃ちゃんは怒った様に言ってますが、安心してるのがよく解りました。

「「「すまんすまん♪慌てたモンだから、ついな♪」」」

 一刀さんたちが二刃ちゃんに見えない様に、親指を上げた合図をしました。

 

「ぱぱ~。ももたお、ももたお~。」

 二刃ちゃんに抱っこして貰っていた毬ちゃんが、一刀さんたちに手を伸ばしています。

 絵本を読んで欲しいらしいですね。

 

「兄さんたち、桃太郎って・・・」

「「「ああ、俺たちが子供達の為に作ってあげた絵本だ。そういうメジャーなのなら、俺たちでも覚えてるからな。」」」

「まあ、そうだとは思ったけど・・・・・・桃太郎って、この時代だと昔ばなしじゃ無くて、未来の話になるのかな?」

 

「「「・・・・・・・そうか・・・桃太郎ってSFアクションファンタジーなのか・・・」」」

 

 言葉の意味はよく解りませんが、何やら知的好奇心を唆られる話しみたいですね♪

 

 

 

【赤一刀turn】

 

 二刃が来てから五日後の夜。

 俺は書庫に向かっていた。

 穏との約束を果たす為になんとかスケジュールを調整したが、俺ひとりだけしか空ける事が出来なかったのだ。

 穏と二人でか・・・・・この外史に来たばかりの頃を思い出すなぁ。

 あの頃は気が付かなかったが、穏の性欲は本の難しさと量に比例するらしい。

 今日、穏の読む本が難易度の低い物だと助かるんだけど・・・・・まず無理だろうな・・・。

 

「赤一刀ではないか。こんな時間にどうした?」

 

 その声は冥琳だった。

 俺が向かう先の方から歩いて来てたのだが、俺が考え事をしてた所為で気が付かなかった。

 

「仕事に行くんだよ・・・夜の・・・」

 

 俺は開き直って言ってやった。

 どうせこれが俺の本業だとか言ってくるに決まってるからな。

 ちょっと皮肉っぽく言えば冥琳も・・・・・あれ?なんか冥琳が強ばってるぞ?

 

「まさか・・・・・穏か?」

 

 俺が向かう廊下の先には書庫が有る。

 そこから推理したんだろう。

 

「実はこの間、借りを作っちゃって」

「拙いっ!!」

 

 冥琳が叫んで走り出した!

 

「お、おい!どうしたんだ!?」

 

 俺も釣られて走り出す。

 

「二刃が絵本を見たいと言うから案内したんだっ!!」

 

 その言葉だけで全てを理解した!

 穏は既に書庫の中に居る筈だ・・・・・俺が来ると思って本を読み始めながら・・・。

 

 

『ひやあああああああああああああっ!!』

 

 

 夜の城内に二刃の悲鳴が響き渡った・・・・・遅かったか・・・。

 

 

 

 

おまけ壱

『北郷二刃奮闘記』其の十一

リクエスト:二刃と華佗を結婚させ隊 9票

 

本城 後宮談話室                 (時報:桂花七人目 妊娠二ヶ月)

【二刃turn】

 

「二刃ちゃん!華佗さんの真名を預けて貰えたんですって!?」

 

 あたしが後宮に戻って談話室に入ると、月さんが待ち構えていた。

「じょ、情報が早いですね・・・」

 月さんの迫力に思わず一歩下がってしまった。

「本当なのね♪もう、これはお祝いしなくちゃ♪」

 月さんってあたしよりずっと年上なのに、はしゃいでる姿がスゴク可愛い・・・。

 兄さんたちを初め、元董卓軍の人達が惹かれた理由が分かる気がする。

 

「おめでとう、二刃♪」

 

 璃々の声に視線を向けると、璃々以外にもたくさんの人がこの談話室に集まっていた。

 今この後宮で暮らしている華琳さん、桂花さん、紫苑さん、音々さん、流琉さん、小蓮さん、ねねさん、季衣さん、美羽さん、七乃さん。

 それ以外にも桃香さん、蓮華さん、詠さん、大喬さん、小喬さん。

 秋蘭さんと春蘭さんも居るので、こうなった理由が何となく分かった。

 ちびっ子達も眞琳ちゃんを中心に集まっている。

 ここに来てない人達が集まって来るのも時間の問題なんだろうな・・・・・。

 

 全員の注目を浴びてスゴク気恥ずかしい。

 あたしが戸惑ってると、華琳さんと桃香さんと蓮華さんが前に出てあたしの手を取った。

 

「二刃、貴女は凄いわ!今まで誰も成し得なかった快挙を僅かひと月で達成するなんて!」

「二刃ちゃん、おめでとう♪華佗さんと末永く幸せになるんだよ♪」

「桃香、それはまだ早いわよ。でも、おめでとう、二刃♪」

 

「あはは・・・・・そ、そうですよ、蓮華さんの言う通りですよ。」

 

 桃香さんってば冗談では無く、本気で結婚のお祝いを言ってる感じだった。

 でも、異性の真名を預かるってそこまで深い意味になるって事なのかな?

 

「それで、式はいつにしましょうか♪」

 

「式・・・・・?あの、蓮華さん?何か特別な儀式が在るんですか?」

 誰もそんな事教えてくれなかったけど・・・。

 

「あら?天の国にも結婚式は在るって一刀たちから聞いてるけど・・・」

 

ぶふううううううっ!

 

 蓮華さんもですかっ!!

「ちょちょちょちょちょちょ」

「二刃、落ち着きなさい。蓮華、貴女も桃香の事言えないわよ。」

 

 あーーーーー、ビックリした・・・・・。

 

 更に紫苑さんが一歩踏み出して間に入ってくれた。

「そうですよ、桃香様、蓮華さん♪むしろ戦いはこれからです。ね♪二刃ちゃん♪」

 紫苑さんの助け舟・・・・・なんだけど・・・。

 そうだよね・・・真名は預かったけど、恋人になれた訳じゃないんだし・・・。

 

「え~~?二刃お姉ちゃん華佗先生と結婚するんじゃないの~?」

 

 今度は香斗ちゃんから不満そうな声が上がった。

 それを眞琳ちゃんが人差し指を立てて嗜める。

 

「香斗ちゃん、結婚する前にデートしてチューするって爸爸が言ってたわよ。」

 

 兄さんたちは眞琳ちゃんに何教えてんのよっ!!

 

「あれ?ボクが父ちゃんたちとキスしたのって初めて」

「季衣!言わないでーーーっ!!」

 

 流琉さんが慌てて季衣さんの口を塞いでる・・・・・何を言おうとしていたか察しがついてしまった・・・あの腐れ外道どもが!って・・・・・あたしから視線を逸らしてる人が何人も居るんですけど・・・。

 

 華琳さんが眞琳ちゃんの肩を正面から抱いて目線を合わせた。

「ま、眞琳。結婚式で初めて相手の顔を見るって云うのも有るから、爸爸はその方が幸せだって言いたかったのよ。」

 そう言う華琳さんも少し動揺してる様な・・・。

 

 でも華琳さんの話しで、正史の諸葛孔明と黄月英の結婚を思い出しちゃった。

 この外史でもそういうの有るんだ。

 

 混沌としてきたこの場を月さんが手を叩いて注目を促す。

「それではこれより二刃ちゃんのお祝いをしながら、今後のデートをどうするか話し合いましょう♪」

 月さんが楽しそうに話しを進めだした。

 いえ・・・実際に楽しいんだろうな。

 こんな風に笑って恋の話が出来る世の中を、お義姉さん達は目指して闘って来たのだから。

 

「月ちゃん、わたくしは紅葉狩りがいいと思うの♪とても綺麗で良い雰囲気になると思うわ♪」

「素敵ですね、紫苑さん♪燃えるような紅葉の下を二人で歩くなんて・・・♪」

 月さんと紫苑さんってロマンチストだなぁ・・・・・た、確かに憧れるけど・・・。

 

「お母さんとご主人さまなら紅葉狩りが直ぐにキノコ狩りに変わりそうだけどね~♪」

 

 璃々も楽しそうに茶々を入れるけど・・・キノコ狩り?

 兄さんたちってキノコの見分け方も覚えたんだ。

「何を言ってるの璃々!わたくしなら最初からキノコ狩りと言ってお誘いするわよ!」

 紫苑さんってそんなにキノコが好きなのかな?

 紫苑さんの反論に音々さんが笑って割り込んだ。

「紫苑ちゃん、今は二刃ちゃんのデートの話し合いなのです。今の二刃ちゃんにキノコ狩りは無理でしょう♪」

 確かに毒キノコの知識なんて持ってないもんな。

「へう~、音々さんの言う通りキノコ狩りの話しは置いておいて、他にデートに誘えそうな場所はないですか?」

 月さんの顔が赤いけど大丈夫かな?

 

 この後は食事をしながら、お義姉さん達と話し合いを続けた。

 あたしの為にここまでして貰ってとっても嬉しい♪

 

 よし!次は駕医さんと・・・・・手をつないで歩く事を目指すぞ!

 

 

 

【緑一刀turn】

 

 俺たち三人は談話室の入口近くの廊下に、揃ってしゃがみ込んでいた。

 その隣では思春が壁に寄りかかって腕を組んでいる。

 

「「「なあ、思春。俺たちはいつまで気付かない振りをしなきゃいけないんだ?」」」

 

「二刃自身がお前達に打ち明けるまでだ。」

 ぶっきら棒に答える思春に、俺たちは憮然と言い返す。

「「「そんなの二刃の性格考えたらいつになるか分からんぞ。」」」

「華佗が二刃と結婚する気になれば、嫌でも報告に来るさ。」

 その返事に溜息を吐いた。

「「「・・・・・ホント、いつになる事やら・・・」」」

「お前達から華佗に余計な事を言うなよ。」

「「「判ってるって・・・・・でも、ちょっと寂しいんだよ。」」」

 ついそんな愚痴を漏らすと、思春が寄りかかっていた壁から動いた。

 

「今日は私が夕飯を作ってやるから、それで我慢しろ。」

 

 そう言った思春の顔が少し赤くなっているのに気付き、俺たちは素直に立ち上がる。

「「「今日は思春に甘えちゃおうかな♪」」」

 

「馬鹿。」

 

 思春が早足で歩いて行くのを、俺たちも追いかける様に後宮を後にした。

 

 

 

 

おまけ弐

『聖刀くんの日常』其の十

リクエスト:ニャン蛮族 6票

北郷聖刀 真名:輝琳  六歳

 

房都近郊 森林

【聖刀turn】

 

「聖刀ぉー!今日は美以達と特訓にゃー!」

 

「うん、頑張るよ。美以お姉ちゃん!」

 

 森の入口でぼくは美以お姉ちゃんと気合を入れあっていた。

 

「こらーー!いつも美以は媽媽だって言ってるじょ!ちゃんと美以媽媽って呼ぶにゃ!」

「う~ん、頭では判ってるんだけど、言い慣れちゃってるから・・・」

 見た目でも媽媽とは呼びづらいし・・・

 

「うぅ・・・美以の事を媽媽って呼んでくれるのは娘の花鬘だけにゃ・・・」

 

 膝を抱えて小枝で地面を突っつきだしちゃった・・・。

 眞琳お姉ちゃん達も美以媽媽とは呼ばず、美以お姉ちゃんと呼んでて。

 ぼくも自然とそう呼ぶ様になっていた。

 

「な、泣かないでよ・・・それだけ美以お姉ちゃんが若いって事なんだよ。」

 正直に言うと幼いって感じだけど。

 こういう話しは紫苑媽媽の前では出来ないな。

 今度は紫苑媽媽の方が泣いちゃうから。

 

「そうかにゃ?・・・・・・それなら仕方ないにゃ♪」

 

 美以お姉ちゃんの機嫌が直った所で、特訓の開始だ。

 特訓の内容は簡単で、逃げるお姉ちゃん達を捕まえる事。

 つまり鬼ごっこだ。

 但し、お姉ちゃん達の反撃も有りで、ぼくが追いかけられなくなったらぼくの負け。

 

「お前ら、準備はいいのにゃー!?」

 

『おーーにゃー!』

 

 森の中から返事が返って来た。

 

「それじゃあ行っくじょー!よ~い、どん!」

 

 美以お姉ちゃんは走り出すと、目の前の大木をあっと言う間に登ってしまった。

 

 この森は通称『南蛮の森』と呼ばれている。

 眞琳お姉ちゃんが生まれる前に美以お姉ちゃん達の遊び場として与えられたと父上たちに教えて貰った。

 木の枝の至る所に蔦や縄がぶら下がっていて、更に狩り用の罠があちこちに仕掛けられている。

 そのお陰で一般の人は絶対に近寄ろうとしないし、ぼくもこの森に入るのはまだ三回目だ。

 罠に掛かって動けなくなってもぼくの負けになるから、注意しないと。

 

 ぼくは走って木の枝に飛びついた。

 太くがっしりした枝はぼくの体重くらいではビクともしない。

 蹴上がりの要領で枝の上に立ち、更に上の枝に飛びつく。

 それを繰り返して縄の有る所まで登り、縄を掴んで木の幹を蹴った。

 振り子の様に空中を移動して隣の木の枝に着地する。

 そこで一度気配を探り、お姉ちゃん達の居場所を確認する。

 

「よし!先ずはこっち!」

 

 二本の縄を同時に掴んで空中に踊り出す。

 左右別の木に繋がれた縄を、途中で右側を放して左側に方向を変える。

 太い幹の後ろにミケお姉ちゃんを見つけて、そのまま掠める様に移動する時にタッチした。

 

「にょわ!オシリさわっちゃダメにょ!」

 

「ごめん、ミケお姉ちゃん!でも失格だよー!」

 

 遠ざかるミケお姉ちゃんに宣言し、枝に着地して次の目標を決める。

 蔦を掴んで飛び出し、途中で別の縄に掴まって方向を変える。

 今度はトラお姉ちゃんがぼくと同じ様に空中を移動していた。

 一度枝に降りて、次の縄を掴み、力いっぱい幹を蹴った。

 空中のトラお姉ちゃんに追いついて行く。

 その背中に手を伸ばす!

 

「トラお姉ちゃん、もらったよ!」

「にゃ!?」

 

 ぼくはタッチして一気に追い抜いた。

 

「聖刀!おっぱいさわったにゃ!!」

 

 トラお姉ちゃんが振り向いたタイミングでタッチしてしまったらしい。

「ご、ごめん!トラお姉ちゃん!!」

 触った感じで背中だと思ったって言ったら怒られるかな?

 

 また木の上に止まって気配を探る。

 動いてる気配は四つ・・・・・あれ?

 まだ二人しかタッチしてないのに・・・何処かで息を潜めて待ち構えてる?

 

「「ふにゃあ・・・むにゃむにゃ・・・・・」」

 

 その声は下から聞こえてきた。

 ぼくが足場にした枝のひとつ下。

 その枝の上でシャムお姉ちゃんとペルシャお姉ちゃんが昼寝をしていた。

 

「・・・・・この二人じゃしょうがないか・・・」

 

 ぼくは起こさない様に静かに移動して、二人の肩にタッチした。

 しかし、その瞬間にさっきの四つの気配がぼくの方に向かって突進してくる!

 

「油断したにゃー♪」

「「「聖刀を捕まえるにゃー♪」」」

 

 美以お姉ちゃんと花鬘お姉ちゃん、そしてマンクスお姉ちゃんとベンガルお姉ちゃんが大きな投網の四方を掴んで、空中を飛んで来た!

 あの網に捕らえられたら追跡不可能でぼくの負けだ!

 ぼくは下に飛び降りた!

 

「そっちじゃ逃げても無意味にゃ!網をはにゃせーー♪」

「「「おーーにゃーー♪」」」

 

 投網の大きさから言って、着地地点から直ぐに移動しても間に合わないだろう。

 

 普通ならね♪

 

 着地した木の枝が大きくしなり、その反動を利用してぼくはまた上に飛び上がった。

 

「「「にゃにゃにゃ!?」」」

「やるにゃ、聖刀♪さすが兄たちの息子にゃっ♪」

 

 美以お姉ちゃんだけはぼくの行動を予測していたみたいで、縄を使ってぼくを追いかけて来た!

 

「うぎゃあああああああああああああああっ!!」

 

 突然大声の悲鳴が聞こえた。

 

「なんだなんだ!?空から網が降ってきたぞっ!!罠かっ!?罠なのかー!?」

 

 この声は聞き覚えが・・・。

 

「媽媽ぁー!なんか捕まえたにゃ。」

「「獲物にょ!?」」

「「晩ご飯にゃ♪」」

 

 ジタバタと動く網の所には、ミケお姉ちゃんとトラお姉ちゃんも来ていた。

 

「ぎゃーー!食べないでーーーっ!!」

 

「あ、やっぱり黄乱ちゃんだ。」

 網に絡まって藻掻いているのは、先日街で会った山越のお姫様だった。

「うわあ!またお前か!?北郷聖刀!!私を捕まえて何をする気だ!このエロガキめっ!」

「別に何もしないよ?」

 激しい誤解をする子だから先ずは落ち着かせないと。

 と、思ったら美以お姉ちゃんがぼくと黄乱ちゃんの間に入って仁王立ちをした。

 

「そうは行かないにゃ!ここは美以達のしょりょーにゃ!勝手に入ったからにはタダでは帰さんじょ!」

「な、何い!?貴様何者だ!?」

 

「美以は南蛮大王!孟獲にゃ!」

 

「南蛮!?漢族に尻尾を振った裏切り者共か!!」

 

「しっぽ・・・・・・?」

 美以お姉ちゃんは自分のお尻を振り返ってフサフサした尻尾を振った。

「何か問題があるのかにゃ?」

「黙れ!この化け猫がっ!!」

「黄乱ちゃん、落ち着いて・・・」

 

「網に絡め取られた状態で落ち着けるかーーーっ!!」

 

 それもそうだ。

「ちょっと待ってて。今出してあげるから。」

「聖刀!それはダメにゃ!」

 また美以お姉ちゃんがぼくを止めた。

「そんな事言わないで、助けてあげようよ。」

「こいつは美以達の森から財産を盗もうとしてるにゃ!」

 

「え!?盗む!?」

 

 黄乱ちゃんはそんな事をする様な人じゃないと思うけど・・・。

「そうにゃ!こいつの持ってるカバンの中にキノコと木の実が入ってるにゃ!!」

 

「それくらいタダであげようよ・・・・・もしかして黄乱ちゃんは食べ物を探しに来たの?」

「悪いか!今月は厳しいんだ!それから北郷聖刀!気安く私をちゃん付けで呼ぶな!」

 見た目からいって、似合ってると思うんだけどなぁ。

 

「聖刀、ここは美以達の森にゃ!だからこいつは南蛮の掟にしたがって処刑するにゃ!」

「「「「「処刑にゃーーーー!」」」」」

 

「ひいっ!」

「ええ!?ちょっと待って!!」

 

「ものどもー!くすぐりの刑にゃーーー!!」

 

 刑って・・・・・そんな程度なんだ・・・・・良かった♪

 

「あわあああああ!うひゃひゃひゃひゃっ!や、やめろーーーー!!」

 

 

 結局、お姉ちゃん達は遊びたかっただけなんだな。

 お姉ちゃん達の気が済んだら、キノコと木の実をぼくも探してあげよう♪

 

「うひゃひゃひゃ!た、助けろーーー!うひゃーーーー!」

 

 

 

 

おまけ参

リクエスト:冥琳親子で親子将棋(親子鍛錬 文官編) 7票

1)華琳の長女 曹沖(そうちゅう) 眞琳(まりん)九歳

2)桃香の長女 劉禅(りゅうぜん) 香斗(かと)九歳

3)蓮華の長女 孫登(そんとう) 蓮紅(れんほん)九歳

5)愛紗の長女 関平(かんぺい) 愛羅(あいら)九歳

6)風の長女 程武(ていぶ) 嵐(らん)八歳

7)桂花の長女 荀惲(じゅんうん)金桂(きんけい)八歳

9)冥琳の長女 周循(しゅうじゅん) 冥龍(めいろん)八歳

19)七乃の長女 張路(ちょうろ) 八倻(やや)八歳

24)白蓮の長女 公孫続(こうそんしょく) 白煌(ぱいふぁん)七歳

26)月の長女 董擢(とうてき) 春姫(るな)

31)桂花の次女 荀俁(じゅんぐ) 銀桂(ぎんけい)七歳

32)朱里の長女 諸葛瞻(しょかつせん)龍里(るり)七歳

33)雛里の長女 龐宏(ほうこう)藍里(あいり)七歳

34)詠の長女 賈穆(かぼく) 訓(くん)七歳 

38)大喬の長女 喬櫂(きょうかい) 愛(あい)六歳

39)小喬の長女 喬順(きょうじゅん) 華(か)六歳

40)亞莎の長女 呂琮(りょそう) 茜(ちぇん)六歳

 

 

本城 北郷学園 教室              (時報:桂花 十人目 妊娠三ヶ月)

【冥龍turn】

 

 今日は特別授業として象棋の勉強です。

 参加するのは軍師組の子ですが、希望が有れば武将組の子も受けられます。

 それを冰蓮に言ったら速攻で逃げました。

 武将組で参加したのは愛羅お姉ちゃんと白煌ちゃんだけです。

 先生役は自分達の母親。

 つまり私の先生は母様(かかさま)の周公瑾。

 

 この段階で既に罰ゲームの様な気がするのは私の気の所為でしょうか?

 

 そして・・・・・予想に違わず現在は三局目・・・。

 盤上の私の駒は既に『帥』のみ。

 丸裸で完全包囲されていました。

 こんな状態になるまで眉一つ動かさず、私を睨む様に見ながら指すんですよ。

 耐えられる人がいたら誰か代わって下さい!

 

「何故こうなったか解るか?」

 

 腕を組んで、メガネの下から私を刺す様な目で見ています。

 他の姉妹が羨ましい・・・・・。

 嵐お姉ちゃんは風媽媽とニコニコしながら指してるし。

 金桂ちゃんは悩んでいると桂花媽媽が優しくアドバイスしてくれてる。

 銀桂ちゃんはその横で聞いていて、ひとつひとつ頷いては確認していた。

 白煌ちゃんは騎馬の駒ばっかり動かしてるみたいに見えたけど、やっぱり楽しそう。

 香斗お姉ちゃん、春姫ちゃん、龍里ちゃん、藍里ちゃん、愛喬ちゃんも媽媽に優しく教えて貰ってる。

 その反対に、蓮紅お姉ちゃん、愛羅お姉ちゃん、訓ちゃん、華喬ちゃんは厳しい指導を受けている。

 それでも声を掛けて貰えてるからまだいい。

 

「冥龍。周りを見ても答えは落ちてないぞ。」

 

 母様の声に背中がビクリと反応した。

 言ってくる事がこんな言葉だなんて・・・・・。

 

「冥龍。今の三局、お前の好きに指させたが三局とも指し方を変えたな。その努力は褒めてやろう。」

 

「え・・・・・?」

「だが、まだ柔軟性に欠けるな。お前が多くの指南書を読んで勉強しているのは知っている。だが、その指南書通りに指していては進歩は望めん。」

 

 言葉は辛辣だけど、その顔には小さい頃の記憶にある優しい母様だった。

 

「どう・・・指したら良いのかアドバイスが欲しい・・・」

 私は頑張ってそう口にした。

「あどばいす?ああ、助言の事か。ふむ、そうだな・・・相手の持駒全ての動きを先読みしろ。序盤に何手先まで読めるか。この時点で勝敗の九割以上が決まる。」

「序盤で!?全ての駒の!?」

「そうだ。自分が攻め手なら相手が自分の思惑通りに動く様に誘導し、受け手なら相手の思惑を読みその逆を突け。」

 盤上の流れを自分が掌握しろって事か・・・・・ん?

 誰か近付いて・・・・・朱里媽媽と雛里媽媽!?

 

「どうした?朱里、雛里。」

「いえ、何やら気になる単語が聞こえたものですから・・・」

「私達もお話しに参加させて下さい♪」

「それは構わんが・・・・・」

 

 母様が龍里ちゃんと藍里ちゃんの方を見た。

 どうやら二人で対局しているみたいだ。

「ふむ、冥龍。象棋大会で常に上位を締める三人で教えるのだ。心して聞けよ♪」

 一位になった回数が一番多い雛里媽媽は勿論だけど、その雛里媽媽と母様を時に降す手を編み出す朱里媽媽の発想を聞いてみたい!

 

「あの!盤上の流れを読み取るコツって有りますか!?」

 

 私の言葉に朱里媽媽と雛里媽媽は驚いた顔をした。

 母様は苦笑してる。

 自分でもそんな都合のいい、魔法みたいな物が有るとは思っていない。

 ここで経験有るのみと答えられても、それはそれで納得が行く。

 だけど、朱里媽媽から出た言葉は意外な物だった。

 

「私と雛里ちゃんは常に盤を実際の戦場、駒を実際の部隊と考えて采配を振るうの。」

 

「実際の戦場・・・」

「きっと冥琳さんも同じだよ。」

 私は母様を振り返った。

 

「ああ、そうだな。象棋は本来、戦場で如何に勝利するかを試す物だ。それを忘れて只駒を動かしていては、実際の戦場で無駄に兵を死なす事に成る。自分が動かしている物がこんな木の駒では無く、命である事を常に心掛けている。」

 

 そうか・・・・・私がやっていたのはゲームで、母様は戦をしていたんだ。

 敵の弓兵を取る為に自分の歩兵を無理に突撃させる様な戦いでは駄目だと云う事。

 

「でも、冥龍ちゃんは実際の戦場をまだ見てないから雰囲気は伝わりにくいよね?」

「は、はい・・・」

 

 何度か調練は遠目に見たけど・・・今度から気持ちを切り替えて見る様にしよう!

 

「そこで良い手が有るんですよ♪」

「何だ、朱里?そんな手が有るのか?」

 母様も気が付いてない手を思い付く。これが朱里媽媽の凄い所なんだ。

 

「駒に自分の知っている人を当てはめるんです♪例えば将帥がご主人さまだと考えるんです♪」

 朱里媽媽に続いて、雛里媽媽も微笑んで駒を指差した。。

「冥龍ちゃんならこの騎馬に疾ちゃんや向日葵ちゃんを当てはめてみてはどうです?」

 そう言われると、目の前の駒が急に親近感を持った。

「スゴイ・・・・・これなら丁寧に指せそう♪」

 冰蓮はどの駒にしようかな・・・・・あの子は歩兵にしちゃおう♪

 

「ほほう、冥龍が気に入ったみたいだ。朱里、雛里、礼を言うぞ♪」

「い、いえ。私達も最近、龍里ちゃんと藍里ちゃんにこう教え始めたばかりですから。」

「お役に立てたみたいで、嬉しいです♪」

 

 私がそれぞれの駒に誰を当てるか考えていると、今度は華琳媽媽がやって来た。

 

「ちょっと、朱里、雛里。貴女達、龍里と藍里にどういう教え方をしてるの!?」

 

「「ギクッ!!」」

 

「どうしました、華琳殿?」

「どうしたじゃ無いわよ。さっきからあの二人、『赤爸爸が追っかけさんを攻める』とか『董の兄ぃさんが華佗先生を受けきって攻め返す』とか訳の分からない事言ってるのよ。」

 

 龍里ちゃんと藍里ちゃんは爸爸たちや親衛隊の人達を当てはめたんだ。

 

「私達はこの方が妄想・・・いえ、想像が膨らむと言いますか・・・」

「野外のみならず、屋内戦も想定出来ると云う利点も発見されまして・・・」

 

 華佗先生も参加してるなら、貂蝉と卑弥呼も居るのかな?

 あの二人なら攻城兵器が合いそう♪

 衝車とか投石器とか♪

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

ついに原作の恋姫全員の出産を終えました!

『三爸爸†無双』の其の壱から一年と一月以上かかりましたが

なんとかここまで漕ぎ着けました♪

これも応援して下さる皆様のおかげです!!

本当にありがとうございましたm(_ _)m

 

いよいよ次回から後半戦

聖刀にどんな妹達ができるのか

自分も楽しみにしております♪

これからも皆様のご助力を是非お願い致します。

 

今回は特別付録として

『三爸爸†無双』を書くにあたって作成、使用してきた

三爸爸年表を掲載しました。

これを見ると桂花の凄さが更に解りますwww

 

 

本編

前半の大とりを飾った穏ですが

三熟女並かそれ以上のパワーを発揮してますねw

無印の時から居るキャラなのに萌将伝での扱いが

只のおっぱい要員に感じてしまったので暴れさせてしまいましたw

 

娘の陸延の真名ですが

中の人繋がりでリトバスのコマリマックスから持ってきました。

向こうも絵本が好きですしw

 

 

『北郷二刃奮闘記』

みなさんは一刀がヒロインとキスをしてから数日空けて事に及んだパターンが

何人いるか覚えていますか?(笑)

雷起は確認作業を途中で放棄しました・・・・・一刀モゲロ!

 

一刀がジェット戦闘機なら二刃と華佗は自転車並かも知れませんが

普通の恋愛ならこれくらいでもいい方ですよね。

 

 

『聖刀くんの日常』

進撃のニャン蛮w

真桜に頼めば立体機動装置も作って貰えそうですねw

 

今回はロリとショタしかいないパートになりました。

聖刀はこのまま行くとロリ担当?

 

 

おまけ参

この『象棋』は恋姫世界で行われていた物です。

実在する中国将棋の『象棋(シャンチー)』とは別物ですよw

ちょっとだけシャンチーの要素も参考にさせて貰いましたけどw

 

冥龍がやられたのは

萌将伝の象棋大会で穏が冥琳にされた状態ですw

 

周りの駒が女の子なら衝車は一刀でしょうね。

どんなに強固なツンの壁も破城槌のひと突きで粉砕するでしょうwww

 

 

《次回のお話》

 

☆桂花②  36票

 

という事で、次回は桂花②に決定致しました。

内容は二刃降臨の頃を予定しています。

 

【北郷二刃奮闘記】

真桜(カラクリ話) 9票

【聖刀くんの日常】

璃々   7票

【おまけ参】

里帰り&お墓参り[幽州組] 14票

※『里帰り』は累計得票数なので一回置きにやりたいと思います。

以上も次回にお送り致します。

 

 

《現在の得票数》

思春②  34票

紫苑②  33票

鈴々②  32票

菅輅   29票

璃々②  27票

翠②   26票

小蓮②  21票

華琳③  21票

ニャン蛮②20票

音々音② 20票

雪蓮②  19票

愛紗②  15票

秋蘭②  10票

冥琳②  6票

風②   5票

桃香②  4票

蓮華②  4票

音々②  4票

月②   3票

季衣②  3票

凪②   2票

星②   1票

詠②   1票

沙和②  1票

炙叉②  1票

※②は二回目を表します。

 

【北郷二刃奮闘記】

ニャン蛮族 8票

炙叉    5票

孫三姉妹  5票

スーパーメンマタイム(おまけ弐、参、含む)2票

蜀の子供とお風呂 2票

呉の子供とお風呂 2票

華蝶連者 1票

斗詩+白蓮(苦労人同士) 1票

貧乳党『バストアップ大作戦』(失敗w) 1票

 

【聖刀くんの日常】

桂花   5票

緑、紫、赤と個別にキャッチボール 4票

『正義の解放団』4票

祉狼   2票

眞琳   1票

北郷親衛隊 1票

 

【おまけ参】

里帰り&お墓参り[曹魏組、成都組、袁家組] 14票

天の国講座 6票

『一刀さんの一日執事』4票

流琉母娘他による料理教室 3票

騎乗訓練その後 1票

親子鍛錬(五虎将編)1票

北郷親衛隊の結婚生活(個別)1票

超英雄大戦(華蝶連者×サン・アルジオン×見捨てない人)1票

 

リクエスト参戦順番→冥琳② 思春② 紫苑② 鈴々② 桂花② 風② 雪蓮② 凪② 小蓮② 翠② ニャン蛮族② 音々音② 月② 星② 璃々② 菅輅 華琳③ 詠② 愛紗② 沙和② 秋蘭② 桃香② 蓮華② 音々② 季衣② 炙叉②

 

おまけ壱リクエスト参戦順番→ ニャン蛮族 月&その他の「二刃と華佗を結婚させ隊」 真桜(カラクリ話) 炙叉 孫三姉妹 スーパーメンマタイム 蜀の子供とお風呂 呉の子供とお風呂 華蝶連者 斗詩+白蓮 

 

おまけ弐リクエスト参戦順番→ 華琳 桂花 ニャン蛮族 璃々 眞琳 緑、紫、赤と個別にキャッチボール 正義の解放団 祉狼 北郷親衛隊

 

おまけ参リクエスト参戦順番→ 里帰り&お墓参り 一刀さんの一日執事 天の国講座 料理教室 騎乗訓練その後 親子鍛錬(五虎将編) 北郷親衛隊の結婚生活 超英雄大戦

 

 

三爸爸年表

※12ヶ月の表記は現代の太陽暦に合わせてあります。

一年目10月 華琳、桃香、蓮華、思春、懐妊 三ヶ月

   12月 愛紗懐妊

二年目3月  風懐妊 

   4月  桂花懐妊 一人目

   6月  初旬 華琳、桃香、蓮華、出産

       中旬 思春出産

       下旬 冥琳、雪蓮懐妊 

   7月  祭懐妊 

   8月  恋懐妊 

   9月  愛紗出産

       紫苑懐妊 

   10月 翠、蒲公英懐妊 

       麗羽懐妊 

   11月 桔梗懐妊 

   12月 風出産

       凪懐妊  

三年目1月 桂花出産

       七乃懐妊 

   2月  冥琳、雪蓮出産

       天和懐妊

   3月  祭出産

       地和懐妊

       炙叉懐妊

   4月  恋出産

       人和懐妊

   5月  紫苑出産

       蒲公英出産

       白蓮懐妊

   6月  眞琳一歳

       翠出産

       麗羽出産

       秋蘭懐妊

   7月  桔梗出産

       月懐妊

   9月  桂花懐妊 二人目

       凪出産

       朱里と雛里懐妊

   10月 七乃出産

       詠懐妊

   11月 天和出産

   12月 地和出産

       炙叉出産

       焔耶懐妊

四年目1月  人和出産

   2月  美以他3名懐妊

       白蓮出産

   3月  秋蘭出産

   4月  春蘭懐妊

       月出産

   5月 桂花出産

       美以他3名出産

   6月  眞琳二歳

       朱里と雛里出産

       星懐妊

   7月  詠出産

   8月  大喬小喬懐妊

   9月  焔耶出産

  10月  亞莎懐妊

  12月  明命懐妊

五年目1月  春蘭出産

   2月  華雄懐妊

   3月  星出産

   4月  桂花懐妊 三人目

   5月  大喬小喬出産

   6月  眞琳三歳

       霞懐妊

   7月  亞莎出産

   8月  沙和懐妊

   9月  明命出産

  10月  斗詩懐妊

  11月  華雄出産 

  12月  真桜懐妊

六年目1月 桂花出産

   2月  桂花懐妊 四人目

       猪々子懐妊

   3月  霞出産

   4月  稟懐妊

   5月  沙和出産

   6月  眞琳四歳

       穏懐妊

   7月  鈴々懐妊

       斗詩出産

   9月  真桜出産

  11月 桂花出産

       猪々子出産

       流琉懐妊

  12月  桂花懐妊 五人目

七年目1月  稟出産

   2月  小蓮懐妊

   3月  穏出産

   4月  鈴々出産

   5月  音々音懐妊

   6月  眞琳五歳

   7月  季衣懐妊

   8月  流琉出産

   9月 桂花出産

       美羽懐妊

  10月  桂花懐妊 六人目

  11月  小蓮出産

八年目2月  音々音出産

   3月  音々懐妊

   4月  季衣出産

   5月  美羽出産

   6月  眞琳六歳

   7月 桂花出産

   9月  北郷二刃降臨

       桂花懐妊 七人目

       華琳懐妊 二人目 『北郷聖刀(真名:輝琳)』

  12月  音々出産

九年目6月  眞琳七歳

      華琳出産

      桂花出産

   8月  桂花懐妊 八人目

十年目5月 桂花出産

   6月  眞琳八歳

       聖刀一歳

   7月  桂花懐妊 九人目

十一年目

   4月 桂花出産

   6月  眞琳九歳

       聖刀二歳

   7月  桂花懐妊 十人目

       二刃懐妊

十二年目

   4月 桂花出産

      二刃出産 

   6月  眞琳十歳

       聖刀三歳

   8月  桂花懐妊 十一人目

十三年目

   5月 桂花出産

   6月  眞琳十一歳

       聖刀四歳

  10月  桂花懐妊 十二人目

十四年目

   6月  眞琳十二歳

       聖刀五歳

   7月 桂花出産

十五年目

   6月  眞琳十三歳

       聖刀六歳

 

子供達一覧

1)華琳の長女 曹沖(そうちゅう) 眞琳(まりん)

2)桃香の長女 劉禅(りゅうぜん) 香斗(かと)

3)蓮華の長女 孫登(そんとう) 蓮紅(れんほん)

4)思春の長女 甘述(かんじゅつ) 烈夏(れっか)

5)愛紗の長女 関平(かんぺい) 愛羅(あいら)

6)風の長女 程武(ていぶ) 嵐(らん)

7)桂花の長女 荀惲(じゅんうん)金桂(きんけい)

8)雪蓮の長女 孫紹(そんしょう) 冰蓮(ぴんれん)

9)冥琳の長女 周循(しゅうじゅん) 冥龍(めいろん)

10)祭の長女 黄柄(こうへい) 宴(えん)

11)恋の長女 呂刃(りょじん) 恋々(れんれん)

12)紫苑の次女 黃仁(こうじん) 露柴(ろぜ)

13)紫苑の三女 黃信(こうしん) 崔莉(ちぇり)

14)蒲公英の長女 馬援(ばえん) 向日葵(ひまわり)

15)翠の長女 馬秋(ばしゅう) 疾(しつ)

16)麗羽の長女 袁譚(えんたん) 揚羽(あげは)

17)桔梗の長女 厳逹(げんたつ) 竜胆(りんどう)

18)凪の長女 楽綝(がくりん) 濤(なみ)

19)七乃の長女 張路(ちょうろ) 八倻(やや)

20)天和の長女 張甲(ちょうこう) 九蓮(ちゅうれん)

21)地和の長女 張大(ちょうだい) 四喜(すーしー)

22)人和の長女 張吉(ちょうきつ) 一色(いーそー)

23)炙叉の長女 迷当(めいとう) 直(なお)

24)白蓮の長女 公孫続(こうそんしょく) 白煌(ぱいふぁん)

25)秋蘭の長女 夏侯衡(かこうこう) 鈴蘭(すずらん)

26)月の長女 董擢(とうてき) 春姫(るな)

27)美以の長女 孟節(もうせつ) 花鬘(かまん)

28)トラの長女 ベンガル

29)ミケの長女 マンクス

30)シャムの長女 ペルシャ

31)桂花の次女 荀俁(じゅんぐ) 銀桂(ぎんけい)

32)朱里の長女 諸葛瞻(しょかつせん)龍里(るり)

33)雛里の長女 龐宏(ほうこう)藍里(あいり)

34)詠の長女 賈穆(かぼく) 訓(くん) 

35)焔耶の長女 魏覚(ぎがく) 焔香(えんか)

36)春蘭の長女 夏侯充(かこうじゅう) 光琳(こうりん)

37)星の長女 趙統(ちょうとう) 螢(けい)

38)大喬の長女 喬櫂(きょうかい) 愛(あい)

39)小喬の長女 喬順(きょうじゅん) 華(か)

40)亞莎の長女 呂琮(りょそう) 茜(ちぇん)

41)明命の長女 周邵(しゅうしょう) 藍華(らんふぁ)

42)華雄の長女 華剛(かごう) 树莓(しゅうめい)

43)桂花の三女 荀詵(じゅんしん) 丹桂(たんけい)

44)霞の長女 張虎(ちょうこ) 雰(ふぇん)

45)沙和の長女 于圭(うけい) 紗那(さな)

46)斗詩の長女 顔教(がんきょう) 升謌(しょうか)

47)真桜の長女 李禎(りてい) 真梫(ましん)

48)桂花の四女 荀顗(じゅんぎ) 連翹(れんぎょう)

49)猪々子の長女 文獬(ぶんかい) 虎々(ふーふー)

50)稟の長女  郭奕(かくえき) 貞(てい)

51)穏の長女  陸延(りくえん) 毬(ちう)

52)鈴々の長女 張苞(ちょうほう) 爛々(らんらん)

53)流琉の長女 典満(てんまん) 枦炉(ろろ)

54)桂花の五女 荀粲(じゅんさん) 黄梅(おうめい)

55)小蓮の長女 孫仁(そんじん) 蕾蓮(らいれん)

56)音々音の長女 陳守(ちんじゅ) 音音(ねおん)

57)季衣の長女 許儀(きょぎ) 華衣(かい)

58)美羽の長女 袁燿(えんよう) 優羽(ゆう)

59)桂花の六女 荀淑(じゅんしゅく) 來羅(らいら)

60)音々の次女 陳修(ちんしゅう) 音肆(おとよ)

61)華琳の長男 北郷聖刀(まさと) 輝琳(きりん)

62)桂花の七女 荀倹(じゅんけん) 柊(しゅう)

63)璃々の長女 黄慮(こうりょ) 牡丹(ぼたん)

A)桂花の八女 荀靖(じゅんせい)茉莉花(まりふぁ)五歳

B)桂花の九女 荀燾(じゅんとう)寿丹(じゅたん)四歳

C)桂花の十女 荀爽(じゅんそう)秦翹(しんぎょう)三歳

D)桂花の十一女 荀粛(じゅんしゅく)金鐘(きんしょう)二歳

E)桂花の十二女 荀旉(じゅんふ)橄欖(かんらん)一歳

 

引き続き、皆様からのリクエストを募集しております。

1・メインヒロインとなるキャラをご応募下さい。

2・『北郷二刃奮闘記』で二刃と絡むキャラを募集しています。

 例:「二刃視点で貧乳党」  という感じでお願いします。

3・『聖刀くんの日常』で聖刀と絡むキャラを募集しています。

 例:「聖刀視点で三羽烏」  という感じでお願いします。

4・おまけ参でのメインとなる子供達を募集しています。

 シチュエーションのリクエストも大歓迎です。

以上の四点にリクエストの集計(TINAMI、Pixiv双方の合計)を振り分けますので、

よろしくお願いいたします。

今まで通り、リクエストに制限は決めてありません。

何回でも、一度に何人でもご応募いただいて大丈夫です。

 

ここで絵師の皆様へ

この小説『三人の天の御遣い』の挿絵に皆様のイラストを是非お願い致します!

新たに描かれた作品、過去に描かれた作品を問いません。

TINAMI上で挿絵として使用しても良いという方はショートメールにてご連絡下さい。

また、こちらから使用許諾のお願いをさせて頂く事も有ると思いますので、その時はよろしくお願い致します。

お願いしたいイラストは恋姫達は勿論ですが

成長したちびっ子組やオリキャラ達

立ち絵、シーンイラストを問いません。

重ねてお願い致しますm(_ _)m

 

 

ご意見、ご感想、ご指摘などもご座いましたら是非コメントをお寄せ下さい。

誤字脱字は雷起の反省を促す為、修正後も抜粋して晒しますw

 

 

 

今回のマヌケ晒しw

 

「本を読むと暴れる?」

「私、こう見えても【八節棍】の使い手なんですよ~♪一刀さんたちは二刃ちゃんの身を案じて、慌てたんですね~♪」

 

 

 

 

 


 
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