No.573472

IS~蘇りし幻[ゲシュペンスト] 第五話~不思議っ子/謎の男~

TEITARAKUさん

お久し振りです。

2013-05-06 02:31:09 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:2103   閲覧ユーザー数:2017

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お知らせ

 

 

今年から受験生になってしまい、更新が遅れます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドイツ軍基地 上空

 

 

 

 

 

一夏side

 

 

 

 

 

「なに!?」

 

 

 

横から迫り来る黒い閃光を間一髪でかわした。

しかし、ラウラ達はその攻撃に反応することは出来たものの、かわし切れずに直撃し墜落していく。

あのままだとマズイ!!!

 

 

 

「ボーデヴィッヒ!!!ハルフォール!!!」

 

 

 

一直線にラウラ達目掛けて急降下し、後ろに回り込み二人を受け止め地上に着地した。

 

 

 

「大丈夫か!!!ボーデヴィッヒ!!!ハルフォール!!!」

 

 

 

『大丈夫だ………問題ない………』

 

 

 

頭部の装甲だけを部分解除しラウラ達を見た。

ラウラは肩に手を置きながらこう言っているが、ISのエネルギーは無くなり動かなくなっている、ハルフォールの方は意識は有りまだ動けるようだが、戦闘は無理そうだ。

ISには絶対防御や生命維持装置があり、それらが発動しているとはいえもしも助けなければ二人は大怪我をしていただろう。

ビームが飛んできた方を見た。

 

 

 

「なんだ………アイツは?」

 

 

 

それを見たラウラとクラリッサは息を飲んだ。

それは怨霊や鬼を連想させるようなパーツが全体にあしらわれており、日本の赤い鎧を着た武士のような外見をしていた。

その両側には鬼の面のような物が浮いている。

夜中であるため月明かりが更に恐怖感を引き立たせる。

 

 

 

(アイツか………)

 

 

 

その機体に見覚えがあった、するとその機体から回線が来た。

回線を開くと、モニターに現れたのは青い髪で赤い瞳をした少女だった。

俺は見た瞬間嫌そうな顔をした。

 

 

 

『ご機嫌ようですの、織ちゃん』

 

 

 

「やっぱりお前か………アルフィミィ………なんでこの世界にいる」

 

 

 

『さぁ、なんででしょう?』

 

 

 

質問をするが流される。

心のどこかで(アルフィミィは変わらないなぁ)と思った。

 

 

 

「織斑、知り合いか?」

 

 

 

「あぁ、俺の……………」

 

 

 

『娘ですの』

 

 

 

変な誤解を招かれそうになったので躾のつもりでアルフィミィ目掛けてオクスタン・ランチャーを投げつけた。

アルフィミィはそれを器用に受け止めた、上手く取りやがって。

だが遅くラウラ達は会話に着いていけてなくてポカンとしていた。

 

 

 

『危なかったですの』

 

 

 

「うるさい、なんで撃ってきた、俺はともかくボーデヴィッヒ達まで」

 

 

 

『単なる腕試しですの、でも軍人の隊長さんは期待外れだったですの』

 

 

 

「なんだと!!!」

 

 

 

その言葉にラウラは突っかかるが話が進まないから止める。

 

 

 

「落ち着け………アルフィミィ」

 

 

 

『なんですの?』

 

 

 

「話を戻す………どうしてここにいる?」

 

 

 

『織ちゃんに情報を教えに来たですの』

 

 

 

「なんだと?」

 

 

 

徐々にの目が真剣になっていく。

 

 

 

「織ちゃん、とりあえず日本に行くですの、そこにドS博士が待っているですの」

 

 

 

「ドS博士…………あいつか?」

 

 

 

「そうですの」

 

 

 

「マジかよ…………」

 

 

 

誰なのかが分かり溜め息をついた。

 

 

 

「分かった、とりあえず日本に向かう…………アルフィミィ」

 

 

 

「なんですの?」

 

 

 

「サンキュな」

 

 

 

礼を言うとアルフィミィは微笑んで飛び去っていった。

 

 

 

「行くか…………ハルフォール」

 

 

 

「なんです?」

 

 

 

「司令によろしく言っといてくれ」

 

 

 

「待て、織斑!!」

 

 

 

飛び去ろうとしていたがラウラに呼び止められる。

ラウラは俺にに向かって何かを投げた、それを掴み手を広げるとバッチがあった。

 

 

 

「お前を着替えさせる時にポケットから落ちてきたらしい」

 

 

 

「ありがとう」

 

 

 

ラウラに礼を言い、頭部の装甲を再展開し飛び去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IS学園 職員室

 

 

 

 

 

???side

 

 

 

 

時は夕暮れ、仕事も終わり欠伸をする。

 

 

 

「ふぁぁ」

 

 

 

「欠伸をするな馬鹿者」

 

 

 

ズゴン!!!!

 

 

 

「でぇ!!!」

 

 

 

そんな俺に鉄槌が下った。

頭部に電撃のような衝撃が走り悶絶した、こんなことをするのは一人しかいない……………。

 

 

 

「何するんすか、お、織斑先生」

 

 

 

「欠伸をするなと言っている………まったく……こっちは入学式の準備で忙しいと言うのに」

 

 

 

織斑先生はこめかみを押さえながら俺を見る。

 

 

 

「帰るんじゃなかったのか?」

 

 

 

「そうなんすけど、新入生の名簿と部屋割りの最終確認をさせられてさっき終わったところです」

 

 

 

そう言ったら織斑先生は意外な顔をした。

"何を言ってるんだ、こいつ"みたいな目で見る。

 

 

 

「そんな目で見ないでくださいよ、悲しくなります」

 

 

 

「済まん、余りにも信じがたかった」

 

 

 

「それも、そうですねっと」

 

 

 

椅子から立ち上がって上着を羽織り帰宅する準備を始める。

刀を袋に入れて肩に担ぎ、鞄を持つ。

 

 

 

「そうだ、織斑先生」

 

 

 

「なんだ」

 

 

 

「今日は帰らないんですか、さすがに今日は……「無理だ」………」

 

 

 

「今日は帰れそうにない………いつもの事だ………理解はしてくれている」

 

 

 

「………そうですか……」

 

 

 

「…………またな」

 

 

 

そう言い残し千冬は職員室から出ていった。

眼鏡のレンズを拭きながら呟いた。

 

 

 

「まったく……勘弁して欲しいぜ」

 

 

 

眼鏡を掛け、職員室から出る。

 

 

 

「しゃあーない、代わりに…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

織斑宅前

 

 

 

 

 

「祝ってやるか!!」

 

 

 

夕暮れ時から夜になり、俺は織斑亭の前に立っている。

手にはスーパーの袋があり、中には肉が大量に入ってる(あとタレも)。

 

 

 

「プラグイット!!!」

 

 

 

どうでもいいことを言いながらインターホンを押し少し待つと、玄関が開き中から若い男が現れた。

 

 

 

「あれ、中村さん」

 

 

 

「よぉー秋十(アキト)焼き肉しようぜ、入学前日祝いだ!!!」

 

 

 

肉が入った袋を上に挙げて見せる。

 

 

 

「え、ありがとうございます」

 

 

 

「礼は後で良いから、上がらせてもらうよ」

 

 

 

「あ、どうぞ」

 

 

 

それから暫くし、家の中は肉を食べ談笑した。

 

 

 

 

 

数時間後

 

 

 

 

 

「ふぅーーお腹一杯もう食えねぇ」

 

 

 

「えぇ、ご馳走さまです」

 

 

 

「良いってことよ」

 

 

 

食事が終わり俺はソファーに座り雑誌を読み、秋十は食器を洗っていた。

食事の後片付けをしている秋十が礼を言うと、軽く手を振り微笑む。

 

 

 

「中村さんって料理出来るんですか?」

 

 

 

「出来るよ、お前のお姉さんよりは」

 

 

 

「それ本人が居たら殺されますよ…………うし、片付け終了」

 

 

 

「おっ、お疲れさん」

 

 

 

後片付けが終わり、秋十は正面のソファーに腰かける。

読んでいた雑誌のある一部を見た。

 

 

 

「女性しか動かせなかったISを初めて動かした男…………最近お前の話題ばかりだなぁ」

 

 

 

「そうですね………」

 

 

 

「どうした?」

 

 

 

秋十は急に暗くなり俯く。

 

 

 

「いや、また姉貴に迷惑かけると思って…………迷惑かけないように進学する高校を決めていたのに…………結局こうなって…………また姉貴に迷惑かけて………」

 

 

 

「秋十………」

 

 

 

「不甲斐ないですよ…………自分が」

 

 

 

俺の頭の何かが外れた。

 

 

 

 

「ッ!!!馬鹿野郎が!!!」

 

 

 

「ぐぁっ!!!」

 

 

 

俺は秋十の腹部を殴り飛ばす。

 

 

 

「まったく……こんな所も似ているのかよ………」

 

 

 

「な、中村さん?」

 

 

 

似ていた………昔何もかも嫌になって諦めていた俺に……。

秋十の腕を掴み立たせる。

 

 

 

「わるい、自分の心のなかに溜め込みすぎだお前」

 

 

 

秋十の頭を軽く叩く。

そろそろ帰るとするか…………自分の荷物を持ち、玄関へ向かう。

 

 

 

「中村さん」

 

 

 

「また今度何か奢ってやるよ」

 

 

 

ドアノブに手を掛ける。

 

 

 

「秋十……悩め……悩んだ先に……未来がある」

 

 

 

そう言い残し織斑亭を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

某所

 

 

 

 

 

「まったく…………気持ち悪い台詞吐いちまった」

 

 

 

夜中、近くの歩道橋にいた。

 

 

 

「悩め…………か……」

 

 

 

ポケットの中から何かを取り出し、それを見る。

 

 

 

「俺が言えた事じゃないんだけどな」

 

 

 

手に持っているそれは、ラウラが一夏に渡したバッチと同じ物だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回は未定です。

2カ月位かな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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