No.521697

超次元ゲイムネプテューヌ 緑の妹と見せかけた弟? その9「動き出した二国」

トマト畑さん

ロリコンの皆さんお待たせしました。

2012-12-23 00:02:34 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1487   閲覧ユーザー数:1311

 

 

「ちくしょう!ふざけんなよたかが候補性ごときが……ぐうっ。」

 

そんな捨て台詞を吐いてマジックは影の中に沈んでいった。

 

「…………。」

 

これによりマジックは良くて絶命。最悪でも暫くはまともに動けないであろう。 トリック・ザ・ハードからの呼び出しから始まった一連の問題もほぼ解決と言っても良いだろう。

とある一点を除いては。

 

 

「いやぁ私って最高の親友じゃない?」

 

この黒馬鹿をどうするのかという一番の問題が。

 

 

 

 

 

同時刻ルウィー教会内部女神候補生ロムの自室

 

自室に備え付けられたベッドに腰かけて小さめの水筒に淹れられたスピリタスの少量を口に含みベッドに無造作に置かれた羊皮紙を手に取り目を通す一人の少女がいた。

 

「…………リーンボックスとの同盟。」

 

少女の名はロム。ルウィーの女神候補生ホワイトシスター。 彼女は今教祖である西沢ミナより与えられた任務の詳細が記載された羊皮紙に目を通しながら不安そうな表情を隠せないでいた。

 

「ユウ君相手なら泣き落としで幾らか分は…………難しいよね。」

 

リーンボックスとルウィーの同盟。その重要な任務に少女は全力で取り組もうとしているようだ。

……彼女なりには。

 

『ははっ!まぁ色仕掛けでもしてみたら?案外上手くいくかもよ?』

 

不意にロムの頭の中に彼女と良く似た声色の少女の声が響く。

 

「……いきなり話し掛けないでよラムちゃん。」

 

嫌悪感を隠す事もなくロムは不機嫌な声で誰もいない筈の空間に向かってラムと言う名の人物に文句を言う。

 

『だってさっきから暗ーい脳量子波がだだ漏れなんだもん。でもまぁ何かあったら私が助けてあげるからせいぜいがんばってね。』

 

 

「……人の気も知らないで。」

 

頭に響いていた声に頭を痛めていたロムはベッドから立ち上がるとリーンボックスへ出立する為の準備を始めるのだった。

 

 

 

 

「ホワイトシスターロム行きます。」

 

 

 

キャラ紹介

 

ロム/ホワイトシスター

 

ルウィーの女神候補候補生。気弱で人見知りな性格ではあるがその頭脳及び知識は全女神、女神候補生の中でもトップレベルを誇る。

時折人格が入れ替わったかの様に言動、行動が荒くなりその際には突出した戦闘能力を出す事が可能となる。

 

 

プロセッサユニット『キュリオス』

 

ルウィー製のプロセッサユニットで全プロセッサユニットの中でも初の飛行変形ユニットを搭載しており長時間の飛行を可能としている。

起動と俊敏性には優れているがその分シェアの消費が激しく長時間の戦闘の際にはシェアクリスタル等でのシェアを補給する事が必要となる。

 

 

標準装備

 

ビームマシンガン

 

可変化式大型シールド

 

小型ビームサーベル

 

 

 

「イマージーン!!」

 

それはそんな奇妙な叫びと共にリーンボックスの教会へと現れた。

 

「何者にもなれないお前達に告げる。ラステイションと同盟を結ぶのだ!」

 

 

「つまりラステイションとリーンボックス間での同盟を結びに来たわけかこの馬鹿。」

 

ふざけた事をふざけた様子でぬかして下さるユニに僕はリーンボックスの教会の応接間に設置された身体が半分近く埋もれてしまう位の柔らかさを誇るソファーに身を預けて舐められない様に軽く睨みをきかせつつ対応する。

 

「相変わらず可愛いわねぇ。」

 

「黙れ馬鹿。」

 

「昔みたいに人見知りが激しくて甘えん坊で泣き虫だったあんたも良かったけど今の嬉しいの我慢してクールぶってんのも良いわね。クーデレってやつ?」

 

「…………知らない。」

 

自らの声音が若干低くなる。どうやら目の前にいるラステイションの女神候補生はこちらの心情を逆撫でする事に関しては中々の様ではあるようだ。

 

「それでラステイションの女神候補生である貴女は結局何をしに来たのかしら?」

 

この応接間に流れる不穏な空気を打ち砕くかの様に会話に割って入ってくるのはこの場に同席しているケイブさん。その隣には借りてきた猫の様に大人しいココロが腰かけている。一応チカさんもこの場には同席はしている。そして何故か5pb.さんまでもが。

 

「ユウちゃんからかうのはこれ位にしてお仕事しようか。」

 

そう言うとユニは膝を立ててこちらを何か面白い玩具でも見るかの如く眺めつつ口を開く。

 

「同盟の話は本当よ。二国力を合わせて犯罪組織を倒しましょうってことよ。」

 

「あのケイさんがそんなこと…。」

 

「まあないでしょうね。それで本当のところは?」

 

チカさんの言葉に首を横に振ると静かにユニの瞳を見つめる。

 

「簡単な話よ。まずは同盟を結ぶ。そして……リーンボックスの主要エネルギーであるメタンハイドレートを寄越しなさい。」

 

その時のユニの目には恐怖さえ感じた。

 

 

 

 
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