第百技 交わる想い
ヴァルSide
シリカからの二度目の告白、勇気を出して伝えてくれた。
一度目は僕が逃げて傷つけた。でも…今度は……、
「僕も……シリカが好きだよ…」
今度は逃げない。
「ぁ…//////」
「最初にシリカが告白してくれた時も凄く嬉しかった。
でも怖がられるのが怖くて、巻き込んじゃうのが嫌で、自分勝手な考えで君を傷つけた……。
だけど、全部を知っても君は受け入れてくれたから。だから僕は…もう逃げない。
シリカが大好きだから。僕と付き合ってもらえませんか?」
真っ赤になりながらも僕の話しを最後まで聞いてくれたシリカ。
「あ、は……やっぱり一つだけ言い換えてもいいかな/////////?」
おそらく「はい」と言おうとしたところでシリカが訂正を加えてきた。
あれ? 僕、何か間違えたりしたかなぁ。などと思っていると、
「あの……あたしと…け、けけ…けっこ……「待って、シリカ…」ヴァル君//////?」
僕は彼女が何を言いたいのかが分かったので止めた。これは僕が言わなきゃいけない……。
「僕が言うよ…」
「……(コク)//////」
今、彼女が望んでいることは僕も望んでいることだから。
だけど、いざその時になると覚悟が重いな……。
キリトさんが言っていたことがよく分かった気がする。
でも、今度こそ守るって決めたから。僕は意を決してウインドウを操作した。
「僕と……結婚してください…」
―――『プレイヤー・ヴァルからプレイヤー・シリカに結婚が申し込まれました』
そのメッセージウインドウがシリカの前に現れた。
「っ……はい/////////」
―――『プレイヤー・シリカ、プレイヤー・ヴァルからの結婚の申し込みを受諾しました』
もう逃げない。ずっと彼女を守り続ける。大好きなシリカを……。
「ぅん……あさ…? って/////////!?」
朝になって目を覚ました僕は隣に眠っているシリカを見て、まず驚いた。
とりあえず深呼吸をして気持ちを落ち着かせてから昨日の事を思い出した。
「そうだ…昨日はあのまま……///」
昨日の夜、夫婦となった僕とシリカ。
だけど二人揃って疲れた状態だったのでそのままベッドに眠ってしまったんだ。
ちなみに
だ、だって僕も多分シリカもまだ、その…やっていい年齢じゃないし。いくらゲーム内とはいえ、ね//////
でもキリトさんはアスナさんと、シャインさんはティアさんとその、してるし//////
だ、だめだ、こんなことを考えたら!?
「まずは落ち着いて………ふぅ、よし。そういえばキリトさん達に昨日の報告をしてなかったや」
僕はキリトさんに連絡を行うために≪
額に結晶を当てて相手の反応を待っていると応答があった。
「(ヴァル!? 大丈夫だったのか!?)」
「(連絡をいれなくてすいませんでした。少しゴタゴタしていたもので……)」
「(いや…無事で良かった……)」
キリトさんはかなり心配していた。すぐに報告しておけばよかったと少し後悔。
「(本当にすいません。それで『タイタンズハンド』なんですが…僕が始末しました)」
「(そうか……。昨日の晩、『生命の碑』から奴らの名前が消失して死因がでたから、
もしやとは思ったが…。
「(はい。それと他にも報告したい事があるんですけど……、あとでお伺いしてもいいですか?
できればキリトさんとアスナさんだけで…)」
「(俺はともかくアスナもか…。分かった、時間は昼過ぎでいいか?)」
「(構いません。ありがとうございます)」
「(ああ、それじゃあ昼に)」
そういって念話は切れた。そういえば今ので≪念話結晶≫は最後だったっけ?
また買わないといけないや……かなり高いけど。そうしていると、
「ふぁ……ぁしゃ…?」
シリカが目を覚ました。……うん、可愛い。
「ん…ヴァル、くん…?………っ/////////!?」
どうやら全てを理解した様子で顔を真っ赤にさせた。
「えっと、おはよう///」
「ぁ…おはよう、ございます//////」
僕の挨拶にシリカも少しは落ち着いたようで挨拶を返してくれた。まだ敬語だけど…。
「とりあえず朝食にしようか///?」
「うん…//////」
昨日の昼から何も食べていないので朝食を取る事にしました。
ヴァルSide Out
To be continued……
後書きです。
二人にはナニもさせていません、純情なんですよ!
まぁ、何はともあれこの二人も無事にくっつきました。
次回で「ヴァル&シリカ編」は終了です、甘めにいきたいと思います。
では次回で・・・。
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第百話になります。
とうとう百話に到達しました・・・意外と短かった。
シリカの二度目の告白にヴァルは・・・。
では、どうぞ・・・。