No.482024

超次元ゲイム ネプテューヌmk2 ~Blue Wind~(~misunderstanding~)

こたさん

.ソニックはいつものようにエッグマンの計画を阻止しようとしていた。だがそれはエッグマンの罠だったのだ。カオスエメラルドの力で別世界へと飛ばされてしまったソニック。そこはゲイムギョウ界と呼ばれた異世界だった。そしてその世界でネプギアと言う名の少女に出会い―――……ネプギアは姉を助け出すことは出来るのか?ソニックは元の世界へ帰れるのか?これは、ネプテューヌmk2にソニックが居たら――のもしもの物語である。―――

2012-09-09 23:19:27 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1080   閲覧ユーザー数:1058

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場所:『ルウィー国際展示場東館』

 

説明:中は広め。東●ドームおよそ1.5個分である。昔はよくバーゲンやコミケ、秋葉●電気外祭りなどに使われていたが寒すぎるのと場所が遠すぎるとクレームがあったため最近は使われない。誰も整備しなくなったため、展示場全体は凍りついている。最後に行われたバーゲンでフィギュアの販売が行われていたらしく、展示場内にたまにフィギュアが落ちている。モンスターがウロウロしている中、それだけを目当てに来る命知らずもたまに居るらしい。また、何故か生わさびも落ちていた。

 

~Now loading~

 

 

グオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォッ!!!!

 

ドガドガドガドガッ!!

 

「ギャッ!「グヘェアッ!「アラァーッ!「ブルァーッ!「ウワォッ!「オゥフッ!「アッ!」」」」」」」

展示場でリンダは荒々しくモンスターをはねとばしバイクで駆け抜ける。

「オラオラオラオラオラーッ!どけどけどけぇーッ!」

「…………(ふるふる」

そんなリンダに抱えられながら、少女はただただ震えていた。

 

キッ!

 

展示場の一番奥、言い換えれば行き止まり―――英語にすると『a dead end』でリンダはようやくバイクを止める。

「どうやら撒いたみてぇだな……」

リンダは走ってきた道を振り返る。見えるのはバイクのタイヤの跡だけだった。

リンダは少女を抱えたままバイクから降りる。

「ふぇ~ん……!ふぇ~ん……!」

少女は再びそのつぶらな瞳からポロポロと涙を零し始めた。

「うるせぇ!泣くんじゃねえ!」

「ふぇ~……!(ポロポロ)」

「あ~!うっせぇなぁ!………お?そうだ。」

何を思いついたのかリンダは表情を一変させるとパーカーのポケットからマジェコンを取り出す。

「ふぇ………?(ふるふる)」

そして、マジェコンを少女の顔の前にやる。

「どうだ?お前が犯罪神マジェコンヌ様を信仰するってならこいつをお前の物にしてさらにはお前の命も救われる。どうだ?悪くない取引だろ?」

「…………!」

「へへ、信仰するしかないよな?そうじゃなきゃお前は――――」

 

「…………(ふるふる)」

 

リンダの言葉に少女は小さく―――だがしっかりと首を横に振る。

「………ほぅ?こんな状況でいい度胸だな?」

リンダはそっとマジェコンをしまうと不気味な笑みを浮かべ少女を睨む。

「………にゅぅ………!(ふるふる)」

そんなリンダが怖いらしく少女は顔を両手で覆うと再び小さく震え出す。

「……おしおきが必要みてぇだな。」

 

スッ―――

 

リンダは少女を抱えたまま徐にもう片方の腕を振り上げる。

少女から嗚咽が漏れ始めた。

 

ビュッ!

 

リンダの腕が降りおろされる。

 

ガッ!

 

「ッ!?」

しかし、リンダの腕が受け止められる。

 

「―――だったら、この娘を誘拐したお前におしおきしてやらないとな。」

 

その正体―――ソニックはリンダの腕を掴んだまま口の端を吊り上げる。

「ハァッ!」

 

ババッ!

 

ソニックはそのままリンダを上空に投げ飛ばす。

「チッ!」

リンダは空中で体勢を整えようと試みる。

「日本一、そっち行ったぞ!」

「うんッ!」

 

ダンッ!

 

ソニックの声に日本一は跳躍する。

 

ギュウゥゥゥゥゥゥ――――ンッ!!

 

そしてあっという間にリンダより高い場所まで来ると瞬時に蹴りの体勢になり急降下を始める。

「ジャスティスキーック!!」

 

ドガッ!!

 

「ぐぁッ!」

リンダの背中に蹴りが決まった。

 

ヒュウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥ―――

 

ドガ――――ンッ!!

 

リンダの体は勢いよく地に叩きつけられる。

「チ………!!」

よろよろとリンダは立ち上がる。思ったよりダメージが大きい。

「――――ハッ!?」

立ち上がった刹那、リンダはとあることに気づく。

 

(―――あいつ……人質が居ねぇ!?)

 

そう、リンダの腕からあの青いコートの少女が消えていたのだ。

リンダは周りを見回す。

 

「―――気付かなかったかもしれないけど、俺がお前を投げ飛ばした時にこの娘を助けさせてもらったぜ。」

 

「!」

 

ババッ!

 

聞こえた声にリンダは振り返る。

目にしたのは―――ソニックの腕の中で気を失ったのか目を閉じている青いコートの少女。

「な………な………!?」

まさに絶体絶命。

人質も消えた今、リンダに成す術はなかった。

さらに今、パープルシスター達がリンダを取り囲んでいた。

ギリ……ッ!とリンダは歯軋りする。

 

その時だった―――

 

「ロムちゃーーーーんッ!!」

 

「おッ?」

 

上空から声が聞こえ、リンダは天井を見上げる。

 

ドガアアアアアァァァァァァァァァァァンッ!!!

 

「ぎゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!!!」

突如上空から振ってきた姿にリンダは踏み潰される。

「わッ!?」

 

ババッ!

 

パープルシスター達はそれぞれ大きくバックステップをする。

先程までリンダの立っていた場所に大きな煙が生じて一同の視界を遮る。

 

「―――ロムちゃんッ!どこ!?」

 

煙の中から声が聞こえる。

声から推定して恐らく子どもの女の子の声だろう。

しかし、煙が邪魔して姿が見えない。

 

シュウゥゥゥゥゥゥゥ……

 

徐々に煙が引いていく。

「…………ッ!」

現れた姿にパープルシスターは息を呑む。

 

その姿は――――『女神』。

数箇所の赤い模様が入った白い戦闘服に長いピンク色の髪。背中からはまるで蝶のように羽のような物がくっついていた。限りなく水色に近い緑色の瞳が周りを見回している。

「――――あッ、ロムちゃん!」

その女神がソニックが抱き抱えている青いコートの少女を見つけるや否や声をあげる。

そして、ビシィッ!とソニックに指差し口を開く。

「あなたがロムちゃんをさらった悪い奴だったのね!」

「Huh?ロム?」

訳が分からずソニックは聞き返す。

「もしかして、今助けた娘のことじゃないかしら?」

「何で俺が悪者扱いになってんだ?さらったのは俺じゃなくてお前が今踏み潰してる奴だよ!」

「え?」

その言葉に女神は足元を見つめる。

 

「――――お……俺はどの道助からねぇのかよ……」

 

女神の足元でリンダが潰れていた。

キッ!と女神は顔を上げる。

「騙されないわ!あなた達はこいつの仲間なんでしょ!?」

「な、なんでそうなるんだよ!?」

なんとか誤解を解こうとするものの、相手が聞く耳を持たない。

「―――う……ん………?」

ソニックが抱き抱えていた青いコートの少女が身じろぐ。

「………(ぱち)」

そして、その瞳をOPENさせた。

「………ラムちゃん……!(とてとて)」

そして周りを見回し女神の姿を見つけるとソニックの腕から飛び降り彼女の方へ走っていった。どうやら、あの女神の名はラム。そして青いコートの方はロムという名らしい。

「ふぇ~………ぐすっ………ラムちゃぁん………!」

ロムはそのままラムに抱きつく。

そして情けない声を発し泣き出してしまった。

「ロムちゃん、女神化して一緒にあの悪い奴をやっつけよう!ロムちゃんをさらった奴を成敗しよう!」

「うん……!(こくこく)」

 

カァッ!!

 

ロムが頷くとその姿が輝きだす。

光が治まり、中からはラムと同じ白い戦闘服を纏った水色の長い髪の女神。優しい赤色の瞳が特徴的だった。

双子の女神―――ホワイトシスターの鋭い視線がソニックに向けられる。

そして、二人の手にはペン型のステッキのようなものが握られていた。

「Huh……こうなったらやるしかないみたいだな。」

腑に落ちない様子でソニックも構える。

「ソニック、援護するよ。」

そんなソニックの隣にパープルシスターが舞い降り、M.P.B.Lを構える。

「私達も手伝うわ!」

そして、残り――アイエフ、コンパ、日本一もそれぞれ構える。

だが、どうやらあの二人は今ソニックの姿しか見えてないらしく、他のメンバーには見向きもしない。

 

スッ―――

 

カァァァァァァァ!!!!!!

 

ロムとラムは持っていたステッキを掲げ目を閉じる。

すると、先端に光が集まり始めた。

「ホワイトシスター・マジカルユニオンマジック!」

ラムが突如呪文のようなものを唱え始める。

「いくよー……!………『Eフォースブリザード』!」

 

カッ!

 

ロムが唱えると二人のステッキが更に強い光を発した。

「ッ!?」

それと同時に感じた身が凍るように寒く不気味な魔力。

あの技には見覚えがあった。

 

――――あの技は……確かブランさんが使ってた………!

 

パープルシスターは周りを見回し叫ぶ。

「みなさん、この場から離れてくださいッ!」

 

バッ!

 

その言葉に一同は大きく跳躍し、その場を離れる。

 

ブオオオォォォォォォォォォォオオオオオッ!!!!

 

突如先程まで一同が居た場所にまるで吹雪のような猛風が円を描くように吹き渡る。

「「えぇいッ!」」

 

ブンッ!

 

ガキンッ!!

 

二人のホワイトシスターがステッキを振り下ろすと風が瞬時にして凍りつく。

 

コオォォォォォォォッ―――――!

 

二人のホワイトシスターの足元に魔方陣が出現する。

「古代ルウィーより存し『神鳥』よ……」

ラムが再び呪文を唱え始める。

「………今こそ、封印を解き放ち悪しき者に裁きを与えよ!」

 

バッ!

 

ロムが呪文を続けると、二人のホワイトシスターはステッキを掲げる。

 

ビュオオォォォォォォォォォォォォッ!!!!

 

ステッキから強く大きな冷気が放たれ、凍りついた風の真上に集まり白い靄のような物が生じる。

 

ピギャアァァァァァァッ!!!!

 

その靄は徐々に青く神々しい神鳥の姿になる。

神鳥はひとつ大きな咆哮をあげた。

どうしてだろう、その神鳥の姿がフ●ーザーに見える。

 

キッ!

 

フリー●ーは真下の凍りついた風に鋭い眼光を放つ。

「ギャアァァァァァァァァァァァァァッ!!」

 

ビ―――――ッ!!!

 

そして、その凍りついた風に雷のような青いビームを放つ。

 

カッ!

 

そして、凍りついた風は粉々に砕け散った。

それと同時に●リーザーも姿を消した。

「やったー!わたしたちの大勝利―!」

「やったね………ラムちゃん……!」

その刹那、ホワイトシスターの二人は手を取り合い笑顔を見せあう。

「ロムちゃんをさらった奴は絶対に許せないからね!」

「………(こくこく)」

二人は勝った気で喜んでいたが――――

 

「だから、俺はさらってないっての!」

 

「「!?」」

 

少し離れた場所から声が聞こえ、二人のホワイトシスターはそちらへ顔を向ける。

そこには先程倒したはずのソニック達が立っていた。

「そんな……!?あの技をかわしたの……?」

「おいおい………そっちじゃないだろ。」

ソニックがやれやれと頭を振るとロムがパープルシスターの姿に気づいたらしく少しだけ目を見開く。

「………女神………?」

「……え?うん、そうだよ。私はプラネテューヌの女神候補生だよ。」

小さく問いかけてきたためちょっと聞き辛かったがパープルシスターは答える。

「あ~!分かった、あなた私達を誘拐して何処かに監禁してルウィーのシェアを奪うつもりだったのね!」

ビシィッ!とラムはパープルシスターを指差しとんでもないことを言い出した。

(――――この子達の妄想なんなのよ……監禁とかどこで知った言葉よ………)

アイエフが呆れたように額を押さえる。

確かに、監禁をこんな子供が知っているのは異常だった。(←そっちじゃねーだろ)

「ち、違うよ!私は―――」

「もんどーむよー!今度こそ誘拐犯と悪い女神をやっつけるわよー!」

「…………悪い女神………やっつける………」

 

チャッ!

 

パープルシスターの言葉に聞く耳持たず、ホワイトシスターの二人はステッキを掲げる。

 

カァァァァァ!!

 

そして、再びステッキの先端部分に光が生じる。

「ブ●ザガッ!!」

 

ブァッ!!

 

二人が呪文を唱えるとステッキの先端から巨大な氷の結晶がソニックとパープルシスターに襲い掛かる。

「チッ、こうなったら隙を見てあいつらのステッキを奪うしかないようだな。俺があいつらに近づく!ネプギアはあいつらの注意を引いてくれ!」

「うん、分かった!」

 

ギュンッ!

 

ソニックは瞬時にその姿を消し、結晶をかわす。

「えいッ!」

 

バキィンッ!

 

パープルシスターはM.P.B.Lを振り、氷を砕く。

「………!こ、怖いよ~………!(ふるふる)」

そんなパープルシスターの姿が怖いらしくロムは小さく震えだす。

「ロムちゃん、大丈夫だよ!私が守ってあげる!」

 

カァァァッ!!

 

ラムのステッキの先端が強い光を発す。

「『エクスプロージョン』!」

 

ドガァァァッ!!

 

「キャアッ!?」

ラムが呪文を唱えるとパープルシスターの浮遊していた場所が突如爆発する。

『エクスプロージョン』――相手を空間ごと爆破しダメージを与える――ルウィーの上級魔法だ。

 

ギュウウウゥゥゥゥゥゥンッ!!

 

キッ!!

 

爆風で吹っ飛ばされたがパープルシスターはなんとか体勢を整える。

 

ジャキッ!

 

ドンッ!!ドンッ!!

 

M.P.B.Lから弾丸が放たれ、ラムに向かって勢いよく飛んでいく。

 

カッ!

 

ラムのステッキが輝く。

「『エアストーム』ッ!」

 

ゴォォォォォォッ!!

 

バシュッ!バシュッ!

 

ラムをまるで竜巻のように風が纏い、弾丸を弾く。

「ッ……!!」

強い。女神候補生とは言え、とても子供とは思えなかった。

「…………ッ」

パープルシスターはラムの背後で震えているロムに視線を向ける。

 

―――けど、この子達は戦い慣れしてない……?

 

だが状況的に言えば、相手は強力な魔法を使うがそれ程苦戦はしていない。

相手の背後で震えている少女を見る限り、そうとしか思えなかった。

 

カァァァァァァァッ!!!

 

ラムのステッキが再び光を発す。

「!」

パープルシスターはM.P.B.Lを再び握りなおす。

「喰らいなさいッ!私の必殺技『アブソリ――』」

「させるかッ!」

 

ガッ!!

 

突如ラムの背後に現れたソニックがラムのステッキを蹴り飛ばした。

「キャッ!?」

 

カラカラカラカラカラ………―――

 

ラムのステッキが凍りついた地を滑る。

「…………ッ!」

ラムが片手を押さえ振り返る。

「…………Huh、俺は誘拐なんてしてないぜ?ネプギアもシェアを奪おうとなんてしてない。俺達はお前達に会いに来たのさ。」

ソニックは少しだけ顔を綻ばせ、誤解を解こうと試みる。

 

だが―――――

 

ブォォォォォッ!!

 

「お、おい!?」

だが、二人のホワイトシスターは何も言わずに何処かへ飛び去っていった。

そんな二人にソニックは手を伸ばす。

 

フシュンッ!

 

女神化を解除したネプギアやアイエフ達がソニックに歩み寄る。

「どうやら、私達の出番は無かったようね。」

アイエフがやれやれと頭を振り、溜め息混じりに言う。

「おまけに、変なレッテル貼られちゃったですぅ……」

「誘拐犯と悪い女神、ねぇ……」

ソニックも溜め息をつく。

「とりあえず、ルウィーの教会へ行きましょう!ここの教祖にも挨拶しないといけませんし……」

「それに、教祖に誤解を解いてもらうしかなさそうだしね!」

ネプギアの提案に日本一が補足する。

「どうする?これで教祖も子供だったら……」

「止めて、笑えない。」

 

フシュンッ!

 

ソニックがカオス・コントロールし、一同の姿が展示場内から消えた。

 

 

 

 

 

 

(―――ちなみに、作者の地元の四歳児は意味分かってるかは知りませんが何故かFUCKと言う言葉を知ってましたw)

 

 

 

P.S

 

最近忙しいため更新遅れるよ


 
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