No.476973

B★RIS――ブラック★ロックインフィニット・ストラトス――転生して一夏の兄になった一人の男の娘の物語

さん

住んでいるマンションの両隣の部屋の工事の音が五月蝿い・・・

2012-08-29 09:26:27 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:3280   閲覧ユーザー数:3196

第六話 クラス代表候補選出 千夏、キレる

 

朝起きた、寝坊した、急いで着替えて出かけなきゃ♪

なんてことにはならなかった千夏です。

今食堂でご飯食べてます。

 

「なぁ・・・。なぁって!いつまで怒ってるんだよ。」

 

「怒ってなどいない・・・。」

 

うん・・・?絶対怒ってるよね?何?何があった?

 

「顔が不機嫌そうじゃん。」

 

「そうだよ箒、何かあったの?」

 

「生まれつきだ、別に何かあったわけじゃない。」

 

・・・・・・・あぁ、そうか。原作だと一夏にからかわれたんだっけ?それで不機嫌なのか。

 

「なぁ、箒、{ガチャン}「名前で呼ぶな!」・・・篠ノ之さん。」

 

「ハァ・・・」

 

この二人ってこんなに仲悪かったっけ?もうちょっと良かった気もするんだけど?

 

「織斑君、隣いいかな?」

 

「ん?あぁ、別にいいけど?」

 

そういって一夏の隣に座ったのはクラスの3人。・・・えっと誰だっけ?パジャマの人は分かるけど・・・。

 

「「「よしっ」」」

 

「?」

 

「あぁ、気にしないで。」

 

「わぁ、織斑君って朝すっごい食べるんだぁ。」

 

「男の子だね。」

 

「てゆーか。千夏兄と女子って朝それだけしか食べなくて平気なのか?」

 

「え、あ、私達は・・・ねぇ?」

 

「うーん・・・平気かな?」

 

「お菓子よく食べるし!」

 

「僕は全然平気だよ?何で?」

 

てかパジャマの人―――のほほんさんのパジャマについてる猫耳みたいなのが動いてる。どうやって動いてるの?

 

{ガチャン}

 

「私は先に行くぞ。」

 

「あぁ、また後でな。」

 

「じゃあねー。」

 

箒はトレイを持ってどこかへ行ってしまった。相当機嫌悪いな。

 

「織斑君って、篠ノ之さんと仲がいいの?」

 

「お、同じ部屋だって聞いたけど・・・?」

 

「あぁ、まあ幼馴染だし。」

 

「「「へ!?幼馴染!?」」」

 

「そだよ?もう小学校からの付き合いになるのかな?」

 

いつだっけ?箒とあったの。一夏が剣道で知り合ってそのまま僕とも知り合ったんだっけ?

いやー懐かしいな。本読んでる僕に無理矢理理由押し付けて竹刀振るってきたっけ?さすがに怒って防具粉々にして竹刀真っ二つに圧し折ったけど。

 

「あぁ、小学校1年の時に、剣道場に通うことになってから、4年生まで同じクラスだったんだ。千夏兄もな。」

 

「そういえばそうだったね~。懐かしいなぁ。」

 

「いや・・・俺あんまりよく覚えてないんだよな・・・。昔のこと。」

 

ひどっ!友達との思い出を忘れたの!?{パンパンッ}ん?

 

「いつまで食べてる?食事は迅速に効率よく取れ。」

 

あれ?千冬n・・・織斑先生?どうして此処に?

 

「私は1年の寮長だ。遅刻したらグラウンド10週させるぞ。」

 

あ、そうなんですか。ってか10週ってかなりキツイよ?此処1週5kmでしょ?10週で50km・・・。フルマラソンよりも長いよ!?

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

「これより、再来週行われるクラス対抗戦に出る代表者を決める。」

 

ついにここまできたか・・・。ここでオルコットが調子に乗って一夏と決闘することになるんだっけ?じゃあ僕は何もしなくていいかな。

 

「クラス代表者とは、対抗戦だけでなく、生徒会の会議や委員会の出席など。まぁ、クラス長と考えてもらっていい。自薦他薦は問わない。誰かいないか?」

 

「ハイ。織斑君・・・。えっと、織斑一夏君を推薦します!」

 

「私もそれがいいと思います。」

 

「え?俺!?」

 

そりゃそうでしょ。原作でもそうだったんだし。一夏頑張れ♪

 

「じゃぁ私は織斑千夏君を推薦します!」

 

へ!?僕!?

 

「他には居ないのか?居ないなら織斑兄弟のどちらかになるぞ。」

 

「ちょ、ちょっと待った!俺はそんなのやらないって!」

 

「織斑先生・・・。拒否権は?」

 

「あるわけ無いだろ。他には居ないのか?」

 

やっぱり・・・拒否権無いのか。えーっとそしたら一夏とオルコットのゴタゴタに僕も加わるの?うわ~面倒くさい・・・。

 

「納得がいきませんわ!」

 

あ~出てきたよナルシストが。コイツの相手するの面倒なんだよね・・・。

 

「そのような選出は認められません!男がクラス代表だなんていい恥曝しですわ!このセシリア・オルコットに、1年間そのような屈辱を味わえと仰るのですか!?」

 

五月蝿いなぁ・・・。なら自分で立候補すればよかったじゃん・・・。

 

「大体!文化としても後進的な所で暮らさなくてはいけないこと自体!(わたくし)にとっては耐え難い苦

痛で!」

 

ブチッ

僕の中で何かが切れた音がした。もうキレていいよね?

 

「ちょっと!イギリスだってたいした国自慢無いよね!?世界一不味い料理で何年連続1位なの!?」

 

僕はちょっと怒気を含めた声でオルコットに言い放つ。

 

「違うって千夏兄。何年も連続で1位なのが国自慢なんだよ。」

 

おぉ一夏!たまにはいいこと言うな!さすが兄弟だ!

 

「ぐっ!おいしい料理は沢山ありますわ!あなた方!(わたくし)の祖国を侮辱しますの!?」

 

「先に侮辱したのはそっちのほうだよね!?日本を侮辱する人は絶対に許さないよ!宣戦布告と受け取っていいかな!?」

 

「おい、千夏兄?一回落ち着いt」

 

「一夏は黙ってて!」

 

「決闘ですわ!」

 

「いいよ、四の五の言うより分かり安い!」

 

「わざと負けたりしたら(わたくし)の駒使い、いえ!奴隷にしますわよ!?」

 

「逆を言うと本気でかかって来いって意味だよね!?いいよそれで!一夏もそれでいいね?」

 

「おう、で?ハンデはどのくらいつける?」

 

「は?」

 

おい一夏。僕はともかく君がオルコットに勝てるとは思えないぞ。原作的に考えて。

 

「あら?早速お願いかしら?」

 

「いや、俺がどのくらいハンデを付けたらいいのかな~って」

 

その瞬間。クラスが女子の笑い声で包まれる。一夏、相手は仮にも代表候補生だよ?君が勝てるとは思えない。原作的に考えて。

 

「織斑君、それ本気で言ってるの?」

 

「え?」

 

「男が女より強かったのって、ISができる前の話だよ。」

 

「もし男と女が戦争したら、3日持たないって言われてるよ?」

 

ん~?このクラスの人は皆誤解してるかな?ちょっと修正してやる。

 

「でもそれはISが女性にしか扱えないからだよね?特殊ケースの僕や一夏のように男性でもISを扱えるんだったらそんなことは無いと思うけど?何か間違ってる?」

 

「あ・・・えっと・・・それは・・・。」

 

僕がそう言い放った瞬間。クラスは一瞬で静まり返る。

 

「オルコットさん。僕も一夏もハンデなんて要らない。全力で戦って?」

 

「・・・おう。俺もハンデ無くていい。」

 

クラスの女子が「え~それは相手を甘く見すぎだよ~」とか言ってるけど無視だ無視。やるからには徹底的にやらせてもらうよ。

 

「話はまとまったな?それでは勝負は次の月曜、第3アリーナで行う。織斑兄弟とオルコットはそれぞれ準備をしておくように。」

 

織斑先生がそういってる間、僕は殺気を込めてオルコットを睨んでいた。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

次の日。

 

「織斑。」

 

「「はい?」」

 

授業が始まった瞬間。織斑先生に呼ばれた。一体何の話だろ?

 

「お前達のISだが、準備まで時間がかかるぞ。」

 

・・・本当に?

 

「つまり・・・生身で戦えって言うんですか?」

 

「千夏ならそれも出来るだろうが、そんなわけ無いだろう。予備の機体もない。だから、お前達の専用機を、学園で用意するそうだ。」

 

またクラスがざわつき始める。一々ざわざわしなくてもいいよ。小学生かっ!

 

「・・・専用機があるって、そんなにすごいことなのか?」

 

「あぁ、それは―――――「それを聞いて安心しましたわ。クラス代表の決定戦、私とあなた方では勝負が見えていますけど、さすがに|私《わたくし》が専用機、あなた方が訓練機ではフェアでありませんものね。」オルコットさん・・・今授業中だよ?席立ってもいいの?」

 

専用機について説明しようとしたらオルコットに邪魔された。今授業中だよ?

 

「お前も、専用機ってのを持ってるのか?」

 

「ご存じないの?」

 

一夏は代表候補生すら分からない人なので知らなくて当たり前だと思います。ハイ。

 

「よろしいですわ。庶民のあなた方に教えて差し上げましょう。この(わたくし)、セシリア・オルコットはイギリス代表候補生。つまり「現時点で専用機を所持しているんでしょ?世界でISは467機。その中で専用機を持つのは人類で選ばれた人だけなの。つまり僕と一夏は選ばれたってことだよ!」ちょっと!人の台詞をとらないで下さる!?」

 

「467機?たった?」

 

「そう。でISには心臓部とも言っていい、コアって言うものが存在して、そのコアの開発者はあの篠ノ之束博士なんだよ?」

 

「へぇ~。(それって箒の姉さん・・・?)」

 

「ISのコアって、完全なブラックボックスなの。束さん以外は、誰にも解析できないんだよ。だから複製することも出来ず、ISを増やすことが出来ないの。でも束さんはコアを一定数以上作ることを拒絶してるんだ。理由は・・・分からない。まぁ、争いの火種になりかねないしね。」

 

そう、ISのコアをブラックボックス化しなければ一瞬で解析され、すぐに軍事利用されるだろう。そうなれば世界は滅茶苦茶になってしまう。とある組織に武力介入してもらわなくちゃいけない状況になってしまうだろう。俺がISだ!・・・違うか。

 

「本来なら、ISは国家、あるいは企業に所属する人間しか与えられない。が、お前達の場合は状況が状況なので、データ収集が目的として専用機が用意される。理解できたか?」

 

「はい。」「な、なんとなく。」

 

「・・・そうか。山田先生、授業を。」

 

「は、はい!それでは授業を始めて・・・」

 

 

 

こうして今日も1日が終わった。

 


 
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