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世界を越えし男と数の子たち 第46訓 番外編…シグナムママと好敵手(ライバル)ロボ その3

俺はこの日、掛け替えの無い奴らに出会った。
俺は車に跳ねられて死んだと思ったら、なんかよく分からんが別世界に行ってしまったみたいだ。
気が付けば、マッドな科学者や12人の姉妹と暮らしていたり、組織にケンカ売って犯罪者になっちまったり。平凡な日々を送っていたり
そして--俺は戦う。ナンバーズ達を、世界を守るために。

2012-07-19 21:23:49 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1337   閲覧ユーザー数:1325

シグナムママと優斗ロボに別れの時が…

とある場所

 

そこでは、ピンク色の髪の女性…『シグナム』と、黒髪で赤いジャケットを着た青年…『五十嵐優斗』が向かい合っていた。

 

 

 

シグナム「ククク…久しぶりだな、優斗…」

 

シグナムは口もとに薄い笑みを浮かべながら言う。

 

ユウト「ったくよ、パチンコに行くつもりしてたってのによー……で、一体何の用だよ?」

 

優斗が不機嫌そうに言う。

 

???『ニート、あれは誰だ?』

 

シグナムの後ろから声が聞こえてきた。

 

シグナムの後ろに居る、人型のロボット…好敵手(ライバル)ロボ『五十嵐優斗』を見て言った。

 

シグナム「お前は気にしなくて良いんだよ、優斗たん。こわいこわーいだから、私の後ろに隠れてるんだぞ〜」

 

優斗ロボ『でもよーニート』

 

ユウト「何コソコソ喋ってんだ!! さてはシグナム、後ろに何か隠してやがんな?」

 

痺れを切らした優斗が大声で言った。

 

シグナム「気にするな優斗。…まあ、気になると言うのなら、私に勝ったら教えてやろう」

 

シグナムは「もっとも…」と、続けて言う。

 

 

シグナム「貴様に勝つのはこの私だがな!!」

 

シグナムはデバイス『レヴァンティン』を起動し、バリアジャケットに身を包む。

 

優斗も剣『魔剣レヴァンテイン』を構える。

 

ユウト「ちっ!! そっちがその気ならしゃあねえ!! 行くぜシグナム!!」

 

優斗は剣を逆手に構える。

 

シグナムも剣を構える。

 

 

ユウト「『カーネージ…』」

 

シグナム「『紫電…』」

 

そして

 

ユウト「『シザーーー!!』」

 

シグナム「『一閃!!』」

 

 

2人はお互いに突進する。

 

その時

 

 

 

優斗ロボ『ニート侍、あぶねーーーーー!!』

 

ブォン!!スバァッ!!ガシャン!!

 

優斗達はいきなりの事に驚いた。

 

シグナム「なっ!?」

 

ユウト「何か変なロボットが…間に飛び込んで来やがった!?」

 

優斗ロボ『うぉあっ!! ……に…ニート…侍……』

 

シグナムへの攻撃を代わりに庇い、吹き飛んだ優斗ロボが立ち上がる。

 

しかし、優斗ロボはガシャン!!と音を立てて倒れ込んでしまう。

 

シグナム「はっ…優斗たん!!」

 

シグナムは優斗ロボに駆けつける、しかし

 

優斗ロボ『来ちゃだめ…ニート侍…』

 

シグナム「な…何を言っているんだ、優斗たん!!」

 

優斗ロボは体から煙を出しながら、一言づつ言葉を発していく。

 

優斗ロボ『育ててくれて……ありが…とう…』

 

シグナム「優斗たん…」

 

優斗ロボ『楽しかった誕生パーティー……嬉しかった七五三……忘れられない…修学旅行……』

 

シグナム「グスッ…優斗たん…」

 

シグナムの目にはうっすら涙が浮かんでいる。

 

優斗ロボは続けて言った。

 

優斗ロボ『もっと…一緒に…いたかった……でも…さよなら……ニー……ト………ま………ま…』

 

ドカァァァン!!!

 

 

機能を停止した優斗ロボは爆発した。

 

爆発により、優斗ロボは跡形も無くなってしまった…シグナムの目の前にある一本のネジを残して。

 

シグナムの目に浮かんでいた涙は、頬を伝って下に流れ落ちる。

 

そして

 

 

 

シグナム「ゆ……

 

 

 

 

優斗たァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァん!!!」

 

シグナムは大きく泣き叫んだ。

 

ユウト「なっ、なんだぁ!?」

 

優斗は驚いた。

 

シグナム「うっ…ううっ…」

 

シグナムは嗚咽を漏らす。

 

優斗はシグナムに「大丈夫か?」と聞くが、シグナムには全く聞こえていない。

 

 

シグナム「優斗たん……お前の敵は…私が…必ずうつ…」

 

ユウト「シグナム?」

 

シグナムは優斗の方を向いて言った。

 

シグナム「優斗……私は……私は貴様が憎い…!」

 

ユウト「は?」

 

シグナムは涙を流しながら続けて言う。

 

シグナム「私から…優斗たんを奪った貴様が……貴様が……!……うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

シグナムは剣を構える。

 

シグナム「優斗!! 貴様は…貴様はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

シグナムの叫びと共に、シグナムの周りが灼熱の炎に包まれる。

 

そして

 

 

シグナム「優斗ォォォ!! 貴様は…ぶっ殺す!!!」

 

 

 

 

 

ーシグナムママと好敵手(ライバル)ロボー

 

 

…………完


 
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