<SIDE/ドラグーン>
―――――――よもや、呼び出されてこんなに不愉快な気分になるとは思ってもみなかった。
「ごほっ!げほ・・・っ!」
己が問いに答えると同時に、ビシャビシャと蟲交じりの吐血を繰り返しながら、その場に蹲る哀れな己がマスターの姿に。
その姿を後ろから面白いものを見ていると言わんばかりに、こちらを品定めするように見ながら、ほくそ笑んでいる
そして、恐らくだが目の前の「自分のマスター」が苦しんでいるにも関わらず、自らの隣でただ狂いながら指示を待ち見ているだけの黒い騎士に。
だから【彼】は笑ってた、それはもう穏やかであろう笑みを、心の底から浮かべていただろう。
それに生前はそんな聖人みたいな人間じゃなかったし、そもそも自分がお綺麗な騎士様だと勘違いしてくれるに越した事はないのだから。
だが、繋がっている魔力供給のパスのおかげであろうか?
何となく自分のマスターは己の笑顔に違和感を感じていたようだ。
正直これは喜ばしい、上っ面の笑顔に騙されるような馬鹿なマスターでは困るのだ。
ついでに流れ込んでくる魔力も喜ばしい、細い細い頼りないラインだというのに、その魔力は清流のようにとても綺麗だった。
恐ろしい外見にも関わらず、その魂の質を感じさせる魔力・・・成程、己のマスターは限りなく【善】よりの人間なのだろう。
なのに、その中に黒い滲みのような負の感情がある。
そう・・・それを、自分はよく知っている。
これは【憎悪】だ。
それも、力さえあれば人を一人呪い殺せる程の。
(・・・ああ、このマスターは本当に『人間らしい』、死なすのはもったいない、マスターは【とても好ましい人間】だ。)
だから、『まだ』落ち着いていられた。
どれだけ周りが気に食わない状況でも、冷静だった。
自分の勝手な行動で、マスターが死ぬような状況になっては困るのだ。
故に問いかけた、口には出さず心で、
『何故か』魔力供給ラインが混線している為、自分ともパスが繋がっている狂戦士にも聞こえるように会話を続けていた。
(うん、このマスター『だけ』は何よりも優先しておこう。
このマスターはきっと、『自分の大事な者だけは捨てられない』どこか甘くて抜けてる人間だから。)
そんな、独善的で自分勝手で、一方的な事を考えながら――――――――――
穏やかな笑顔のままだった、穏やかな声色のままだった、まさに人好きされるような笑顔だった。
だがそれでも、はっきりと言ってしまおう、その英雄は――――――――――――――呼び出される前から
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・・・夢を見ている
目の前には、静かな湖
今まで、見た事のない美しい水面が見える。
ああ、カメラが欲しい、今この景色を写真に残したいのに
・・・でも、こういうのも悪くないな・・・ああ、本当に・・・
『――――――――!』
・・・誰だ?
『――――s―――r――――!』
悲鳴?いや、これは・・・
『――――a――――er――――!』
・・・泣いて、いるのか?
思わず、声の主を探そうと、自分はその場を動こうとして・・・
『■■■■■■■■■■■■■■■■――――――――!!!!!!!!!!!』
その凄まじい咆哮に中てられて、そのまま意識を飛ばしたのだった。
・・・・・・けれど
最後に、湖の畔に人影が見えたような気がした。
姿も、顔も、何故泣いていたのかも分からない。
ただ、それが何故か酷く――――――――
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<SIDE/間桐雁夜>
・・・・目を覚ますと、そこは自分の部屋だった。
「う・・・?」
呆然と、見知っている天井を見つめながら、雁夜は瞬きを繰り返した。
そのまま現状を把握しようと、鈍い頭を回転させる。
(は?何だ?何で俺は部屋で寝てたんだ?昨夜は確か地下で・・・っ!)
サーヴァントの召喚、現れた二つの人影、倒れた自分、そして――――
「ああ、気が付いたようですね、マスター」
「っ!?お前っ!」
やっと昨夜の事を思い出したと同時に、顔を覗き込まれて息を呑んだ。
肩にかかる程度の銀髪が揺れ、蒼色の瞳が穏やかな雰囲気を漂わせている。
見様によっては女性とも思える風貌でありながら、そのしっかりとした声が、
【彼】を男性である事を示している。
だが、即席とはいえ魔術師である雁夜には分かる。
その身に溢れる魔力は、決して並みの存在には保持出来ない量である事を。
何よりも、目の前の青年は、まさしくこの手で呼んだサーヴァントの一人だと。
今だ名も知らぬ白銀の騎士が、ベッド脇に立ち、自分の事を見下ろしていた。
「少しは回復しましたか?随分と消耗していたようですので、勝手とは分かっていましたが、お部屋に運ばせて頂きました。」
「あ、ああ・・・というか、此処まで運んでくれたのか?ありがとうな。」
にこり、と笑顔を浮かべて告げる騎士に、雁夜は戸惑いながらも礼を言う。
実際、地下に放り出されたままでは辛かったので、その行動はありがたかった。
下手に残っていれば、臓硯に何を言われ、何をされるか分かったものではないからだ。
・・・と、そこまで考えて、雁夜は唐突に思い出した。
<マスターすいません、ちょっと眠っていてください・・・今から、そこの人外をぶち殺しますので。>
「っおい、お前あの後・・・!「あ、大声禁止ですマスター、その少女が起きてしまいます。」・・・はっ?」
ベッドから上半身だけ起き上がり、雁夜は声を荒げようとしたが、
そのままある場所を指さして言ったサーヴァントの行動に釣られて視線を下げる・・・と。
「えっ!?ちょ、桜ちゃん!?何で此処にむぐっ!?」
「ああだから、マスター静かにしてあげてください・・・」
――――自分の隣で、すやすやと眠っている、大切な少女の姿に本気で驚いた。
雁夜は思わず絶叫し・・・ようとして、サーヴァントに手で口を塞がれた。
勿論、すぐに離してくれたのだが、どういうことだと小声で問い詰めれば、あっさりと返答が帰ってきた。
「・・・つまり、俺を運んでいる最中に、桜ちゃんに出くわしたと?」
「はい、そしてマスターが死ぬのではないかと危惧されたようでして、一緒に傍にいたいと。」
「さ、桜ちゃんが・・・そんなに俺を心配してくれたのか・・・?」
「そうですね、実際【我ら】が此処に居るので大丈夫と説明はしましたが、
『おじさんの傍にいる』、と言われてそのままベッドに潜り込んでしまいました。」
「・・・っ」
サーヴァントの言葉に、雁夜は息を呑むと、眠っている桜の頭を優しく撫でた。
そうして、この事実が夢ではないと思い、喜びで胸が震えた。
昨夜、召喚の儀式を行う前に、完全に変わってしまったのではないのかと不安になった少女の姿。
自分に家族と呼べる存在はいないと、諦めてしまっていたこの子が、自分を案じてくれた。
まだ、桜の心は壊れてはいない!今ならまだ、桜の笑顔を取り戻せるかもしれない!
(桜ちゃん・・・まだ、まだ君は間に合うんだ!必ずこの家から君を開放してみせる!
だから、待っててくれ・・・あの【約束】は、必ず果たしてあげるから!)
そう心の中で誓い、麻痺していない右手を握り締める雁夜の姿を、サーヴァントが見つめていた。
穏やかに笑う白銀の騎士と・・・もう一人、姿を見せていない、狂っている黒き騎士が・・・
――――――――ただ、その姿を、見つめていた。
「・・・さて、何処からお話ししましょうか・・・」
「とりあえず、全部だ。俺が気を失ってからの事を話してくれ。」
場所は変わって、雁夜達は間桐家のリビングに移動していた。
眠っている桜をそのままにしておくのは可哀そうな気もしたのだが、
穏やかに眠っていられるのも良いことだろうから、そっとしておいてあげた。
下手に会話を聞かれるのも拙いので、余り人のいないリビングでの会話。
運も良く、今はあの爺が眠っている朝なので、遭遇する事もないだろう。
「そうですね、では、マスターには最初にお詫びしておかなければいけません。」
「・・・やっぱり、爺は殺せなかったのか・・・」
「!・・・怒らないのですか?」
「そんな簡単に殺せる奴だとは思っていない・・・そもそも、
けど、サーヴァントでも奴は殺せないのか・・・くそっ!」
だんっ!とテーブルに右手を振り下ろす雁夜に、サーヴァントは少し眉を潜める。
そのままスッ・・・と周囲に目をやると、微かに【微笑んで】声をかけてきた。
「マスター、少しよろしいでしょうか?」
「何だ?」
「ええ、少し時間を取らせる事になってしまいますが、お話ししたい事があります。
出来る限り【集中】して聞いてください。」
「?・・・ああ、分かった。」
その笑顔に、何故か呼び出した時と同じような【違和感】を感じながらも、雁夜は了承する。
サーヴァントは嬉しそうに頷くと――――――――
「そうですか、ありがとうございます。」
『とりあえず、重要な事だけはパスを介して念話で話す、聞き逃さないでほしい。』
「・・・!」
――――――――口にしているのとは、全く別の口調で精神に直接語りかけてきた。
「私は貴方の名前を知りません、
そして貴方は私のクラスを知らない・・・先ずは自己紹介をしたいのです。」
『声に出して情報を口にするのは危険だ、何処に目があり耳があるか分からない。
私が重要な事を話す時は念話を使用するので、出来れば早く慣れて貰いたいんだ。』
「っ・・・あ、ああそうだな、俺の名前は雁夜だ、間桐雁夜。」
『わ、分かった・・・けど、この声に出して話す必要はあるのか?少し混乱しそうだ・・・』
「カリヤですね、ありがとうございます・・・私は『ドラグーン』のサーヴァント。
真名は・・・。」
『混乱するのは無理もないだろう、しかし、これも【敵】の目と思考を欺く為だから耐えてほしい。
それと・・・』
「・・・申し訳ございません、実は同時召喚による弊害か、記憶が曖昧で思い出せないのです。」
『実は、魔力供給による供給量が少なすぎるせいで、ステータスが大幅に減少して弱体化してます。
これではまともに戦うどころか、【自動で発動している】以外の宝具も使えない。
それと、真名は忘れてないですが【今は】秘密です。』
「『えええええええ!?』っ・・ごほがはぁっ!?;」
「カリヤ!大丈夫ですか!!」
とんでもないカミングアウトに、思わず立ち上がり体と心で驚きの声をあげてしまう。
そのまま血を吐き蹲る背中を、ドラグーンが慌ててさすってくれる。
だがそんなことどうでもいい、というより無視出来ない内容が多すぎてパニックになりそうだ!
「ちょ、おま!魔力が足りないって!どういう事だ!?」
「それはマスターが、バーサーカーか私のどちらかのみを呼んだのではなく、
二人召喚したのが原因です。」
『そもそもこの状態で済んでいるのも、私の保有スキルとその右手の【宝具】のおかげなんだ。
出なければ、カリヤも私もバーサーカーもとっくの昔に死んでしまっているぞ。』
「あ・・・そういえば、バーサーカーは何処なんだ?」
「カリヤ・・・彼ならずっと貴方の傍に控えています、彼も私も貴方の命令無しで勝手な行動はしません。
ましてや供給量が少ないのは私が引き受けていますが、彼の消費量のが多いのです。
出来る限り温存する時はしておく方が得策ですから。」
『勿論、カリヤが眠っている間は私も霊体化していた、
必要以上に現界していると魔力が勿体ないのもあるがカリヤへの負荷が大きすぎる。
今現界しているのは、カリヤに今までの状況の説明やこの事を話す為だ・・・
バーサーカーは喋れない、その為私がその役を一任したんだ。
だがそれに力を発揮し、この状態を維持しているのは、カリヤが今している【指輪】に他ならない。』
その言葉に、ふと自分の右手を見ると令呪の刻まれているその手の指に、金色の指輪が填められていた。
自分の枯れ木のようになってしまっている指に、しっかりと填まっているのが逆に不思議で戸惑いながらも雁夜は聞き返す。
「これは・・・何だ?俺はこんなの・・・」
「勝手な行動とは分かっていましたが、召喚されて気を失われた後、私が付けさせていただきました。
それは【ある人物】の宝具なのですが・・・現在、私が【預かっている】だけのモノです。
マスターの魔力を多少回復してくれます。」
『その【宝具の能力】は、本来の持ち主しか使用出来ません。
その為、現在その指輪は周囲のマナを吸収し・装着者に供給してくれる程度の、便利な
・・・最も、一度装着すれば、仮の持ち主である私が死なない限り、外す事の出来ない【呪い】がかかっていますが。』
「・・・とりあえず、宝具はともかくステータスはどれだけ下がってるんだ・・・後、お前結構性格悪いだろ?」
「ステータスについてはバーサーカーの方も、纏めてマスターとしての能力で確認して頂ければ早いでしょうが・・・意外な事を言いますねカリヤ、私はこちらが【素】ですよ?」
『正直な所、この状態では他サーヴァントとの戦闘は避けた方がいいので、カリヤはバーサーカーと行動してください。
私は出来るだけ魔力供給手段を何とかします、共倒れだけは絶対に避けなければならない。
それと、これは忠告だ・・・いくら指輪の供給があっても、
サーヴァントの維持に必要な魔力の持ち主はあくまでも
バーサーカーを暴走させればその分の負担は【自分自身】で払う事になる。
通常の戦闘なら指輪の魔力だけで耐えられるが、【暴走だけ】はさせるな。死ぬぞ。』
「・・・そうか、よく分かった、肝に銘じとく。」
「理解して頂けたようで何よりです、カリヤがマスターで私は嬉しいです。」
にこにこ笑っているとしているドラグーンを、雁夜は微妙な気持ちで見ていた。
確かに、自分を案じて色々と行動してくれているように見えるし、その発言も的外れではないのだ。
このサーヴァントの言っている事は、確かに正しいのだろう。
だが、悪意に満ちたこの屋敷で過ごしていた雁夜には――――
その言葉を、心から信じる事は出来なかった。
何故ここまで徹底的に情報の秘匿をしたいのか、
仮にもマスターである自分に真名を明かせないのは何故だ。
それに・・・酷く嘘くさい気がするのだ、
さっきから笑っているが、
本当に、心から笑っているようには見えない、
まるでそう・・・出来の良い【仮面】でも見ているような・・・。
「カリヤ、とりあえず部屋に戻りましょう。
そろそろあの少女が目を覚ましてもいい頃です。傍にいて差し上げた方が良いかと。」
「あ、ああ・・・そうだな、桜ちゃんも俺がいなくなってたらきっと驚くしな。」
だが、ドラグーンに声をかけられ、雁夜はその考えを後回しにする事にした。
部屋においてきてしまった桜が心配だし、もし一人きりの状態に戸惑っていたら可哀そうでならない。
この屋敷で桜の味方は自分だけなのだ、出来るだけ一緒にいてあげたい。
そう考えると、雁夜はドラグーンと恐らく近くにいるだろうバーサーカーを連れて部屋に戻っていったのだった。
<・・・・・・・・・キキキ>
その数分後、その場に一匹の蟲がいた事に、気付かないまま。
・・・ちなみに、その後、言われたとおりにサーヴァントのステータスを確認した雁夜が、
ドラグーンとバーサーカーに対して内心愚痴を呟いていたのは、彼等だけの秘密である。
(何でこんな・・・っ宝の持ち腐れ状態になってんだぁぁぁ!(泣))
(さて、これからどうやって戦うかな・・・暫くは【頭】で戦うしかないか?)
(■■――■――■■――■―)
※ステータス情報が更新されました。
~マトリクス*1~
二人のサーヴァントの情報更新です。
雁夜おじさんが把握できている内容が増える度に随時更新されていく仕組みになっています。
その時は改めて【ステータス情報が更新されました】、という項目を作成します。
徐々に明らかになっていきますが、どうかご了承くださいませm(__)m
【クラス】 バーサーカー
【マスター】間桐雁夜
【真名】??????
【性別】 男性
【身長・体重】191cm81kg
【属性】秩序・狂
【筋力】A 【魔力】C
【耐久】A 【幸運】B
【敏捷】A 【宝具】A+
【クラス別能力】
・狂化 D(C)
本来ならばCで召喚される筈だったのだが、
ドラグーンが同時召喚された【弊害】によりランクが1ダウンした。
その為、ギリギリ理性を残し、
簡単な思考ができ、通常の会話はかろうじて意思疎通ができる程度になっている。
しかし、一度戦闘となれば箍が外れ文字通りの止まることを知らない狂った戦士となってしまう。
【保有スキル】
・精霊の加護 A
精霊からの祝福により、危機的な局面において優先的に幸運を呼び寄せる能力。
その発動は武勲を立てうる戦場のみに限定される。
・無窮の武練 A+
一つの時代で無双を誇るまでに到達した武芸の手練。
心技体の完全な合一により、いかなる精神的制約の影響下にあっても十全の戦闘力を発揮できる。
【宝具】
・『??????』
ランク:A++
種別:対人宝具
レンジ:1
最大補足:30人
使用されていない為、詳細は分からないが発動は可能状態。
・『??????』
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:1
最大補足:1人
召喚された時から発動していた自らのステータスを隠蔽する能力。
その他にも相手に成り代わる能力も持っているが、
狂化の影響で変装することは出来ず、黒い靄で存在を隠す程度に劣化している。
令呪の使用によって本来の能力を発揮する事が可能。
・『??????』
ランク:A++
種別:対人宝具
レンジ:不明
最大補足:不明
バーサーカー本来の宝具。
使用されていない為、詳細は分からないが、ある条件を満たす事で使用出来る。
【補足】
通常ならば意思疎通が困難なバーサーカー、
しかしドラグーンと同時召喚をされてしまった為、こちらにも多少の弊害が出てしまった。
狂化のクラスが1ランク低下したせいか、単純な会話が出来るようになっているようなのだが・・・?
本能的にドラグーンを警戒している、逆にマスターである雁夜には何故かぎこちない。
しかし戦闘になれば無類の力を発揮する、まさに無双の強さを秘めている。
【クラス】ドラグーン
【マスター】間桐雁夜
【真名】?????
【性別】男性
【身長・体重】176cm 63kg
【属性】中立・善
【筋力】 C 【魔力】 C
【耐久】 C 【幸運】 D
【敏捷】 C 【宝具】 EX
【クラス別スキル】
・龍殺し A
かつて幻想種たる竜種を退治した逸話を持つ英霊にのみ与えられるスキル。
あらゆる竜種とその因子を持つ者に攻撃する事で、通常よりもダメージに大幅な補正がかかる。
・??? A
現在は発現する事が出来ない・・・
【保有スキル】
・自己魔力生成 B
その身に竜の因子を宿している為、僅かな魔力供給でも自らの内で増幅可能。
しかし供給される魔力量によってその増幅量も変化する為、供給量が少ないと宝具が使用出来なくなる。
・奇襲 A
生前の戦闘経験から派生したスキル。
このスキルがAの場合、あらゆる状況からの奇襲は成功する。
ただし、同ランクの『直感 A』スキルを持っている者には回避される事もある。
・言語理解 C
あらゆる存在の『言葉』を理解出来るスキル。
ランクが高ければ高い程理解出来る種族の枠は増加する。
Cの場合は動物の言葉が理解出来る程度。
・神性 C(B)
神霊適性の高さ。
高ければ高い程、神との交わりが深いことをしめしている。
だがドラグーンの神性は【なんらかの理由】で低くなっているようだ。
【宝具】
・『??????』 EX
種別:対人宝具
レンジ:1
最大補足:1人
常時発動型の為、本人に影響を与える。
既に使用されているらしいが、今回は教えてもらえなかった。
・『??????』 A+
種別:対人宝具
レンジ:1~10
最大補足:1人
魔力不足の為使用不可能
・『??????』 EX
種別:対界宝具
レンジ:100~300
最大補足:1000人
魔力不足の為使用不可、しかし自身の【消滅】を前提でならば使用可能
・『??????』 B ※ドラグーンの宝具ではない。
種別:???
レンジ:???
最大補足:???
雁夜にドラグーンが渡した指輪、だが本来の所有者は別にいるので、本来の使い方は出来ない。
ドラグーン曰く「預かっているだけ」との事、本来の所有者以外が身に付けると、
ドラグーンか装着者が死ぬまで外せない【呪い】がかかっている。
【補足】
本来ならば呼び出される筈が無かった八番目のサーヴァント、
正規のクラスの枠が無かった為に【ドラグーン】のクラスで現界した。
その能力はバーサーカーと同程度か少し上の筈なのだが、現在はバーサーカーに雁夜の魔力が行くように自らパスを狭めた。
その為、極度の魔力不足に陥り全ステータスが激減してしまっている。
それどころか常時発動型の宝具以外が使用不可能という、
いつ倒されても不思議ではない状態にまで追い詰められている。
しかし本人はその状態をそこまで気にしていない様子であり、
穏やかに笑いながらも雁夜やバーサーカーに一線を張るような態度をとっている。
何を目的とし、何を考えているのか今一つ理解出来ない青年であるが、【雁夜を守る】事に関しては積極的のようだ。
<あとがき>
皆様こんにちは。
昨日に引き続き、更新させていただきました。
何だか雁夜おじさんの叫びが聞こえるようです;
最強だと思ったら、恐ろしい程の魔力消費量で自分が吐血しまくるのが確定のサーヴァント。
最強かと思いきや、一気に底辺付近まで下がったステータスと魔力不足で全力で戦えないサーヴァント。
・・・これは大変です。
ここから雁夜おじさんはどう戦っていくのか?
二人のサーヴァントはどうするつもりなのか?
少しずつ運命は捻じ曲がっていきますので、これからも頑張って更新します!
それでは、此処までの閲覧、本当にありがとうございました!
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※注意、こちらの小説にはオリジナルサーヴァントが原作に介入するご都合主義成分や、微妙な腐向け要素が見られますので、受け付けないという方は事前に回れ右をしていただければ幸いでございます。
それでも見てやろう!という心優しい方のみ、どうぞ閲覧してくださいませ。
前回の終わりから、雁夜おじさんのターンです。
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