No.403262

仮面ライダーディケイド~紅蓮の破壊者~【オールライダー・バトルカーニバル】

※この小説はにじファンに投稿していたものです。

※この小説は最初から最後まで多数の作者様の作品とコラボで成り立っております。

参戦作品

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2012-04-05 21:27:17 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:2585   閲覧ユーザー数:2509

仮面ライダーディケイド・ブラット…

 

 

 

別名、紅蓮の破壊者…

様々なライダー、戦士のいる世界を旅し時に迷い時に力を合わせ困難を乗り越えてきた…。

 

 

そして、新たなる世界にたどり着きその瞳は何を見る…。

 

 

 

 

 

 

 

 

カフェ『スプリング』…

 

ここは1人の青年が切り盛りしている店である…。その青年の名は『西門 四季』。またの名を『仮面ライダーディケイド・ブラット』。彼は本来なら様々な並行世界をスプリングと共に行き来するライダーであったが、なんだかんだで今いる世界の居心地が良くなりここに居着いてしまったのである…。

 

ちなみに彼のいる世界は都市部の外れの港町である…。そして、様々なライダーやかつての戦士、英雄たちが羽を休めている世界なのであった…。

 

 

 

 

 

「ふう…」

 

そして、時は午前8時…

四季は店の前で伸びている…。

「さあ…て…今日も良い1日なれば良いが…」

彼は朝日を存分に浴びあくびをする…

 

そこへ…

 

 

 

「やっほ~!四季く~ん!!」

栗毛のワインテールの女性がやってくる…。中々の美人だ。

「お!高町さんじゃねえか。おはよーさん。」

彼女の名前は『高町 なのは』。スプリングによく通う常連客で幼い頃から『魔法少女』なるモノをやっていたらしい。『魔砲少女』という話もあるが…

「なのはで良いよって言ってるのに…」

「迂闊にアンタを呼び捨てにしたらこの店と俺の生命が危ない…。」

ちなみに彼女、結構モテる。ファンも相当おり、中には少々過激なお方もいられるので四季は自重している。

「今日はお店開けないの?」

「ああ、今日はSMSのほうに顔を出す。一応、ピンチヒッターコックとしてな。」

「ふ~ん…」

なのはの質問に素っ気なく答える四季…。なのははどこか心配そうな顔をしている…。

「心配するな。アルトやオズマたちでそこらの悪党怪人ぐらい何とかなるだろ。俺が変身するのは万が一の時だ…。」

 

四季はなのはの頭を撫で店の前に置いていたブラックディケイダーへ股がる。

「じゃあな。ヴィヴィオによろしく。」

そう言うとアクセルを吹かしその場を後にした…。

 

 

 

 

 

 

 

 

約1時間後…

 

SMS本社前…

 

場所は変わり機械的な模様の三本のビルの前…

このビルはSMSという軍事プロバイダー(用は民間軍事会社だ)の本社である…。といっても主に要人の警護、依頼された物の護送、怪人退治がもっぱらの仕事であり基本契約は政府と結んでいるため一般人が依頼などそうそうできはしない。

まあ何故四季はそこに来たか?無論、ライダーとしても『一応』勤務しているからである。

 

 

しかし彼の今回の仕事は…

 

 

 

 

SMS本社食堂『フロンティア』

 

「さあ!バリバリ働きますか!!」

 

彼の仕事はコックである。

小綺麗で清潔感があり何よりどのメニューも涙が滲む程のうまさであると言われているSMSの食堂。(少々過剰表現だが)そのため人手不足を補うため四季はここで働いているのである。

 

 

 

元々はスプリングに来たとある男に料理を出したところ『素晴らしいィィ!!ハッピーバースデー!!是非とも私のお気に入りの食堂で働きたまえ!!』と言われ何故かちょくちょく手伝いをする羽目になってしまったのだ…。正直、スプリングの方も気にかかるのだが『潰れたらウチでチーフをやれば良い』と言われる始末。そして、今のチーフは『ウソダドンドコドーン!?』と叫んでいたとか…

(それはそれで悪くないけどな…)

 

四季はそう思いながらダジャムライスという特製の赤いソースのかかったオムライスをカウンターで待つ客へ運ぶ…。

「お待たせしましたタジャムライスです。」

 

「おう!サンキュ!!」

それを受け取ったのは改造した学ランを着こなしたリーゼントの少年…。

だが少年はそのままそこを去らず…

 

「アンタが仮面ライダーディケイド・ブラットか?」

 

そう四季に訊いてきた…。

「?、お前は誰だ…?今、忙しいんだが…」

四季は彼とは面識が無いので訪ねてみると…

 

 

 

「俺の名前は如月 弦太朗!!全ての仮面ライダーと友達になる男だ!!それとこの会社の人達とも友達になるぞ!!」

 

 

「「「…(0M0)?」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

少年が叫んだこの瞬間…

誰もがフリーズした…。

 

「ん?聞こえなかったか?んならもう一度、俺の名前…」

 

 

 

 

その頃…

 

「ヤバイよ!遅刻しちゃう!!」

食堂へと続く廊下を走る小柄な緑色の短髪の少女…彼女の名前は『ランカ・リー』。食堂でバイトしているアイドルの卵である…。

今、彼女は寝坊のため勤務時間に遅刻しかけているのだ…。

 

そこへ…

 

バタン!!

 

「きゃ!?」

 

急ぐ彼女は誰かとぶつかってしまう…。

 

「いった~…」

「あの…大丈夫?」

ぶつかった相手はツインテールを巻いたランカとそう年齢の変わらなさそうな少女…。因みにスタイルが良い…。

 

「あ!スイマセン!!」

「私は大丈夫だから良いけどそれより貴方、食堂への行き方知らない?」

ぶつかった少女は食堂への道をランカへ訪ねた…。

「あ!それなら私今行くとこなんですよ!すぐそこですし一緒に行きましょう!!」

「ええ…ありがとう。」

 

こうしてランカは少女を食堂へと共に行くことになった…。

 

 

 

 

そして食堂前…

 

「ここですよ!」

「あ、ありがとう。貴方…名前は…」

「ランカです。ランカ・リーです!」

「私は巴 マミ…機会があったらまた逢いましょう…。」

 

2人が自己紹介を終え食堂のドアを開けた途端…

 

 

ガチャ…

 

 

 

「俺の名前は如…」

 

バタン!!

 

マミは急いでドアを閉めた…。

「HA!HA!HA!HA!私も貴方も疲れてイルヨウネ~。何だかリーゼントの幻覚ミチャッタワ~。」

「?…マミさんどうかしたんですか?」

明らかに取り乱したリアクションをとるマミ…。

 

(…そうこれは幻覚よ。そう、きっと…!!)

 

ガチャ…

 

「おう!マミじゃねえか!!今日、俺はこの食堂の全員と…」

 

 

バタン!!

 

マミが再びドアを開けた先には彼女の願い虚しくリーゼント少年の姿が…

 

「あの…マミさん…お知り合いですか?」

 

「ハハ、ゴジョウダンヲ…」

完全に棒読みのマミ…。

「あ!いけない!!早くしないと!!」

「え?ちょ…!?」

しかし、そんなことをしている暇の無いことに気づいたランカはドアを開けてしまう…。

「お!アンタもこの食堂の人か?俺の名前は如月…」

 

 

あちゃ~…マミはそう思った。ランカはもれなくリーゼント少年に掴まり自己紹介を食らってしまった…。

「私の名前はランカ・リーです。よろしくね。」

 

まあ、ランカは別にフリーズする事なく自己紹介で返した。

(まずいな…ランカちゃんは良いとしてこの食堂の雰囲気…)

一応、通常運営と思われるランカとリーゼント少年…。しかし、それ以外の人達の気まずい雰囲気はマミは感じられた…。

ここは一旦退くべき…

マミがそう考えた途端…

 

 

「おい…」

 

「は、はい!?」

黒い長髪の青年が話かけてきた…。四季である。

「アイツ…お前の連れか?」

「ハハ…まあそんなところですが…」

 

焦りながらも対応するマミ…。

「お前…連れから目を放すなよ…だいたい…」

 

このあと彼女は四季からの説教をくらう羽目になった…。

 

 

しかし、彼女の不幸はここでは終わらない。

 

 

 

 

「んじゃ、よろしくなランカ。」

「よろしくね弦太朗君♪」

そうそれはランカがリーゼント少年と握手をしたその時だった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ランカに手を出すなァァ!!」

 

バキッ!!

「ぐへ!?」

 

何者かがリーゼント少年を殴り飛ばした。

「な!?てめえ何しやが…」

威勢よく起き上がったリーゼント少年の目に飛びこんできたのはピアスをした無精髭を生やしたグレーの髪を後ろで纏めた大男…。

(お、鬼だ!?鬼キター!?)

 

リーゼント少年は大男に驚いてしまう…。

その次に更なる衝撃が走るのを知らず…

 

 

 

 

 

 

 

 

「お兄ちゃん!?」

ランカが叫んだ。

 

 

 

 

 

 

 

「「え?」」

 

リーゼント少年とマミは耳を疑った…。今、彼女はなんと言った?

 

 

「お、御兄様キター!?」

リーゼント少年は驚きの余り口をあんぐりと開けてしまう…。それにこの発言もまずかった…。

「誰が御兄様だ!?やはり貴様ランカに手を出したな!!」

「いえいえ滅相も無いです御兄様!!」

「誰が御兄様だ!!」

 

とうとうリーゼント少年の胸ぐらを掴み文字通りタコ殴りにしようとした瞬間…

 

 

 

 

 

 

 

 

『プット・ティラァァノ・ヒッサァァァァツ!!』

 

どこからか飛んできたストゥレインドゥームが大男に直撃し、弾き飛ばした。

この時、マミはメダガブリューを構えるランカを見たという…。

 

「お兄ちゃんのバカ!バカ!バカ!バカ!」

「うわああ!よせランカァァ!!」

 

そのあと容赦なくピコピコハンマーやらフライパンやらザンバットソード(!?)で大男をタコ殴りにするランカ…。

「あ、あの…もしかして…」

「兄です。」

恐る恐るきくマミ・・それにタトバ・ダイナミック・スリーをオズマにかけながら答えるランカ…。

 

「そう、このオッサンはランカの義理の兄貴の『オズマ・リー』だ。」

それにさらっと補足をつける四季…。

 

 

 

数分後…

 

「成る程…そう言うことか…」

腕を組み、頷くランカの兄ことオズマ・リー…。

その周りには四季とランカとマミとボロボロになり包帯ぐるぐる巻きの倒れているリーゼント少年がいた…。

どうやらリーゼント少年がランカに手をだしたという汚名は晴れたらしい。

「先程は失礼した。俺はスカル小隊隊長、ランカの兄ことオズマ・リーだ。」

改めて自己紹介をするオズマ。普通に話しているだけでも迫力を感じる…。

「過保護が悪い癖だけど…」

「「ああ…それは見てれば分かる。」」

つけたししたランカの説明に大いに頷く四季とマミ…。

「ああ…それと…」と付け加えるランカ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

「お兄ちゃんは『仮面ライダー』なんだよ!!」

 

 

 

 

ピクッ

 

その言葉に反応するリーゼント少年…。そして…

 

 

 

「ライダーキタァァァァァァァァァァァァ\(^A^)/!!」

 

 

「「「「!?」」」」

 

リーゼント少年は突然、意味不明の発言をして復活した…。

 

 

「俺の名前は如月 弦太朗!!全ての仮面ライダーと友達になる男だ!!アンタとも友達になるぜ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく…

 

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人物紹介

 

 

 

西門 四季

 

仮面ライダーディケイド・ブラットの青年。真!!紅蓮の破壊者とは別人。

この世界ではオーナーはある事件で死亡しており一人でカフェ『スプリング』を経営している。

後に語られるが『時空振大戦』を終結したエースの一人。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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