No.394181

大・和・欠・席

十河さん

ざっくりとしたピクシス編!

IS・・

寝込む大和、看病する昴。

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2012-03-18 23:58:50 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2021   閲覧ユーザー数:1985

川神学園

 

京に何やら怪しい手紙が届いていた。

ちなみに大和は夏風邪を拗らせてダウン。

京はそれを昴たちの前に置く。

 

「開けるよ・・。」

 

京は意を決して封を切る。

中から出てきたのは京がたまに顔を出す弓道場で弓を構えている姿など色々な写真が入っていた。

あまりの気持ち悪さに昴たち女性陣は吐き気を感じた。

 

「うっわ、何これ・・?」

「これはストーカーってレベルじゃないぞ。」

「いったい誰がこれを送ったのだ!?」

 

クリスは怒りながら差出人の名前を読む。

牧田と書いてあった。

 

「確か天文部の?」

「あの根暗なオタクか。」

 

翔一によるとその牧田はあちこちで女子に告白しているが全て振られているらしい。

 

「今度は京に狙いを付けたってこと?」

 

すると京とクリスは何かに操られているかのような動きを始め、教室を出ていく。

 

「京!?クリスちゃん!?どうしたの!?」

「わからない~、体が勝手に動くの~。」

「何だこれは~!」

「ゾディアーツだ!」

 

昴たちは京たちを追いかけるべく教室を後にする。

校舎を出たところでスコーピオンが現れる。

 

「これ以上行かせん。」

「サソリ!こんなときに!」

 

昴はドライバーを装着、トランスイッチをオンにする。

 

3・・2・・1・・

 

「変身!」

 

昴はフォーゼに変身。

 

「宇宙/><\キターーー!\>д</」

 

いつものポーズを決めてスコーピオンに立ち向かう。

それを翔一たちは隠れてみている。

 

「くそっ、こんなことをしてる場合じゃないのに!」

 

フォーゼは少しだがスコーピオン相手に有利な状況を作っていた。

スラッシュキックをベースにパンチを織り混ぜたスタイルで戦っている。

 

「せい!りゃぁ!」

 

由紀江、京に続き武神の百代に鍛えてもらっているのでベースステイツでの戦闘力が上がっていた。

 

「くっ、力を付けているだと!?」

「僕には手本になる人がいっぱいいるんだよ!今は時間がないから一気に決める!」

 

フォーゼはファイヤーを取りだし、ロケットと入れ換えスイッチオン。

 

(ファイヤー)

(ファイヤー・オン)

 

フォーゼに炎が纏われ、ファイヤーステイツにステイツチェンジ。

ヒーハックガンを構え、火炎放射で攻撃。

 

「ぐっ!?」

「あちっ!」

 

火炎放射で近づけずスコーピオンはダメージを受け続け吹き飛ぶ。

 

「これで決める!」

 

フォーゼはスイッチをヒーハックガンにセット、チャージ音が響く。

 

(リミットブレイク)

 

「京直伝!ライダー爆熱シュート!」

 

超高熱のビームが放たれるが、スコーピオンはマントをシールドがわりに使い逃走。

 

「あっ!マントを身代わりに使ったのか・・。しぶといよ全く!」

 

バス

 

バスの中には大勢の女子生徒が乗り込んでいた。

しかも京やクリスらと同じく操られて乗り込んだのだ。

そんな中、犯人のゾディアーツ・ピクシスが話始める。

 

「やぁみんな。僕の招待を受けてくれてありがとう。君たちは全員僕を振った子達だ。」

「え~。」

「知らない。」

 

ピクシスはスイッチを切り、人間に戻る。

その姿はまるでいかにもオタクですといった雰囲気を出している牧田だった。

 

「何~。」

「気持ち悪~い。」

 

川神学園正門前

 

一子はバイクで走ってくる昴を見つけ、昴はバイクを止める。

 

「あ、スバル!バスがあっちに!」

「わかってる。ワン子ちゃんは大和に連絡を。僕は牧田を追いかけるよ。」

「あ、なら大和から新スイッチを預かってるわ。ステルスだって。」

「ありがとう、行ってくるよ。」

 

昴は一子からステルススイッチを受けとりドライバーを装着(ただし、レーダーではなくウインチがセットしてある)してバイクを走らせる。

 

バス

 

「京さ~ん。」

「大丈夫、落ち着いて。」

 

不安がる後輩を落ち着かせる京。

中には由紀江も乗っていた。

 

(スバルさん・・!)

 

由紀江の思いが届いたのか昴がバスに追い付いた。

 

「追い付いた!」

 

昴は左手でトランスイッチをオンにする。

 

3・・2・・1・・

 

「変身!」

 

左手でレバーを入れフォーゼに変身。

 

「宇宙キター!」

 

ウィリー走行でバスを追いかける。

しばらく走り、牧田はフォーゼの姿を確認。

 

「僕の邪魔をするなぁ!」

(ラストワン)

 

牧田はラストワンスイッチを押して精神はピクシスに変わり、体は繭に包まれ気絶。

バスの中は女子生徒の悲鳴が上がる。

 

「はぁ!」

 

フォーゼはバスの横に着いてボンネットに飛び移り、ウインチをオンにする。

 

(ウインチ・オン)

 

フォーゼはワイヤーを射出。

ウインチに気づいたクリスが叫ぶ。

 

「危ない!」

 

後部座席の生徒は頭を伏せる。

ガラスを破ってピクシスを拘束。

 

「捕まえた!」

 

続けてフォーゼはロケットをオンにする。

 

(ロケット・オン)

 

「でぇぇい!」

 

ブースターをふかしてピクシスをバスから引きずり出す。

そして京が運転席に座りブレーキを踏むが効かない。

 

「止まらない!」

「なぜだ!?」

 

フォーゼもバスが止まらないことに驚く。

 

「バスが・・!」

「止まらないよ。あれは僕の力で進めてるんだ。あのまま行けばあの橋からまっ逆さまで流れ星さ。」

 

ピクシスが指した橋までの距離は徐々に近づいていた。

 

「速く行かないと!」

「転べ!」

「あうっ!?」

 

フォーゼが行こうとすれば誘導能力でフォーゼを転倒させる。

 

「時間がないのに・・!」

 

フォーゼとピクシスは肉弾戦を展開している間もバスは走り続け、橋は目の前までに近づいていた。

 

「もうダメ!」

「キャー!?」

 

女子生徒たちは落下を覚悟した。

 

(パワーダイザー)

 

バスの後ろからパワーダイザー・ビークルモードが走ってきた。

そして素早く変形して前へ回り込みバスを受け止める。

 

「ぬうぅぅ・・。」

 

それでも少し前へ進み左足が落ちる。

 

「ふぬぬ・・。」

 

パワーダイザーのパワーが勝りバスはようやく止まり、女子生徒らは喜びの声を上げる。

由紀江は止めてくれた人の名前を言う。

 

「モモ先輩!」

「何とか間に合ったな。京にクリ、まゆまゆ。」

 

フォーゼもバスを止められた事に喜ぶ。

 

「やった!」

「そんな!?もう一度!」

 

ピクシスはもう一度誘導しようとするがフォーゼはそれを許さない。

 

「させないよ!」

 

頭を殴り蹴飛ばした所でレーダーの呼鈴が鳴りオンにする。

 

(レーダー・オン)

 

通信相手は寝込んでいる大和だった。

 

「大和!?」

『ゲホッ、ワン子とキャップから聞いた。ピクシスの誘導能力に苦しんでいるみたいだな。』

「そうだけど・・起きて大丈夫なの?」

『ゴホッ、あまり起きてはいられないから簡単にいう。ワン子から新しいスイッチをもらっただろう?それを使え。10番と21番の連係だ。』

 

フォーゼはピクシスの頭を押さえながら先程受け取ったスイッチを思いだす。

 

「そっか、わかった!」

 

ピクシスを蹴飛ばしロケットとランチャーを外してエレキとステルスをセットしてオンにする。

 

(エレキ・ステルス)

(エレキ・オン)

 

エレキステイツにステイツチェンジ、さらにステルスをオンにする。

 

(ステルス・オン)

 

ピクシスが襲いかかろうとするがフォーゼの姿が消える。

 

「消えた!?」

「ふふ、はっ!」

 

ピクシスは後ろを振り向くとフォーゼがいた。

ロッドを振り下ろし触角を切り落とす。

 

「ああ!折れちゃったじゃないか!」

 

ピクシスは触角が折られたことに驚く。

しかも簡単に。

 

『ゲホッ、ステルスモジュールは光学迷彩。五秒だけ姿を消すことができる。』

「へえ~、便利だね♪よっと。」

 

もう一度姿を消してピクシスの背後に回り込む。

 

「僕はこっちだよ♪てぇい!」

「ああ~。」

 

ピクシスのもう片方の触角を切断。

フォーゼはロッドをピクシスに向ける。

 

「これで誘導はできない。あとは正々堂々、タイマン勝負!」

 

フォーゼはステルスをオフにしたあとロッドで逃げ腰のピクシスを切り裂く。

強烈な突きを叩き込んで距離をとってソケットを上に挿し込みロッドにスイッチをセット。

警報音が鳴り響き電子音声が響く。

 

(リミットブレイク)

 

ロッドに高電圧が纏う。

 

「ヒ、ヒィ~。」

 

ピクシスは情けない声を上げて逃げようとするがフォーゼはそれを許さない。

 

「まゆっち直伝!ライダー百億ボルト~シュート!」

 

勢いよく振り下ろしたロッドから雷の刃が放たれピクシスを切り裂く。

 

「うぎぁー!」

 

必殺技・ライダー百億ボルトシュートが炸裂、フォーゼの足元にスイッチが転がる。

 

「スイッチオフっと。」

 

スイッチを切るとバスの牧田が目を覚ます。

 

「ヒ、ヒィ!」

 

外に逃げようとするがあっという間に女子生徒に囲まれる。

 

「ご、ごめんなさい!」

 

フォーゼはそれを遠くから見ていた。

 

「牧田の事は京たちに任せよう。大和、やったよ♪」

『ああ、悪いがもう寝る。あとは頼めるか?』

「うん、おやすみなさい。大和。」

 

通信が切れ、フォーゼはレーダーを切る。

それを遠くから見ている者がいた。

 

「松永昴・・。」

 

その女性は園田紗理奈。

川神学園の社会科教師である。

手には通常のスイッチとは違うスイッチがあった・・。

 


 
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