No.347264

家出騒動記~そうだ、コミケに行こう!!~

蒼華さん

お久しぶりです!覚えてますでしょうか?蒼華です
今回は前に一夜とコラボした二回目を書きましたのでw
ではどうぞ!

2011-12-14 15:10:01 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:1289   閲覧ユーザー数:1205

「働きたくないでござるぅぅぅぅうううう!!!!」

 

「だが断る」

 

 

それは、いつもの午後の事

政務を頑張る(首筋に、厭月刀を押し付けられたまま)我等が種馬である北郷一刀君と、そんな彼を献身的(笑)に支える関羽こと愛紗

二人は朝早くから執務室に篭り、今の今までぶっ通しで政務に励んでいた

“性務”ではなく、正真正銘の政務をだ

 

 

 

「明日は、槍でも降りますかね」

 

「無理やりやらせといて、そんなこと言う!?」

 

「無理やり・・・?」

 

「おっけい、わかった

俺は俺の意思で、頑張って仕事してました

してましたから、首に押し付けてる危ないものを引っ込めてくださいお願いします愛紗さま」

 

 

“よろしい”と、押し付けていた厭月刀を引っ込める愛紗

それと同時に、一刀は盛大に、安堵のため息を吐き出した

 

 

「ていうか愛紗、さっきからずっと思ってたんだけどさ

朝からずっと俺に付きっ切りだけど、いいのかよ?」

 

「構いません

今日はそれほど、急ぐ仕事はありませんから」

 

「さいですか・・・」

 

 

それは要するに、“今日は、とことん付き合いますよ”と言っているのであろう

どうやら、彼女は彼を逃がす気はないらしい

そんな状況に、彼はため息をつかずにはいられなかった

 

 

「ご、御主人様っ!!」

 

「んぉ?」

 

 

そんな時だった

彼らが篭る執務室の扉を乱暴に開き、劉玄徳こと桃香が入ってきたのは

 

 

「どうしたんだ、“おっぱい”」

 

「それが・・・って、おっぱい!?

何その呼び名!!?」

 

「落ち着いてください、“おっぱい様”

何か、お話があったのでしょう?」

 

「あ、うん

そうなの・・・って、おっぱい様!?」

 

 

“私、一応愛紗ちゃんの君主だよね!?”と、叫ぶ桃香

自分で一応とか言ってる時点で、ダメダメなのだが

まぁ、そこは省略しておこう

 

 

「ていうか、ほら

話があったんだろ?」

 

「え、あ、うん・・・まぁ」

 

 

いまだ納得がいかないといった様子だったが、桃香は渋々うなずく

それから、手に持っていた紙を一刀に差し出した

彼はそれを、とりあえず受け取る

 

 

「これが、どうかしたのか?」

 

「読んでみてよ」

 

 

言われて、彼はその紙を見つめた

そこには、雑な文字で何かが書かれている様だった

彼はそれを、一文字ずつ、読み解いていく

 

 

「えっと・・・“さ”、“が”」

 

 

 

 

 

 

“探さないでください・・・雛里”

 

 

 

 

 

 

「・・・は?」

 

 

と、呆けた声をあげたのは、勿論一刀である

彼はしばし放心した後、慌てたように声をあげた

 

 

「ああ、そっか、“コミケ”か!

うん、まぁ年末だしね、うん!!」

 

「絶対違うよ!」

 

 

叫ぶ桃香

というか、彼女はコミケの意味をしっているのだろうか?

ともあれ、彼女の様子を見る限り、ただ事ではないようだった

 

 

「しかし、いきなりこのような紙を渡されても・・・」

 

 

“信じられない”と、愛紗は厭月刀で一刀の持っていた紙を奪い取る

“なんで、厭月刀!!?”と、一刀が盛大にビビっていたが、スルー

 

というより、彼女の言う事も最もである

というのも、彼女達が知る限り、雛里がそのような思い切りのある行動に出るとは思えなかったのである

しかし、だ・・・

 

 

 

「ご、ご主人しゃまっ、大変でしゅ!!!!」

 

 

 

桃香と同じように、乱暴に扉を開け入ってきた朱里の登場によって

事態は、彼らが思ったよりも深刻である事を

知らせていたのである・・・

 

 

 

 

《家出騒動記~そうだ、コミケに行こう!!~》

 

「話をしよう

あれは今から36万・・・いや、1万4千年前だったか

まぁいい」

 

「俺にとってはつい“昨日”の出来事だが

君達にとっては多分・・・“明日”の出来事だ」

 

「彼女には72通りの名前があるから・・・なんて呼べばいいのか

確か、最初に会った時は・・・“雛里”」

 

「そう、彼女は最初から自重などしなかった

俺の言うとおりにしていればな・・・」

 

「まぁ・・・いい奴だったよ・・・」

 

 

「何を急に語りだしてるんだよご主人様・・・」

 

 

翠のツッコミが入り、ようやく場の空気が元に戻った

 

 

「いや、ただ失踪したのを報告するのを伝えるのもなと思ってね

こう流行に乗った例えでやってみたんだ」

 

「というかその流行、発売前にすでに終わっt」

 

「星!その発言は無粋というものだ!!

そこは黙って心の奥深くにしまいこんでおくんだ!!」

 

「だって今に至っては完全にゲームコーナーの棚の常連だし

ぷ〇ぷ〇より安いじゃん」

 

「おい蒲公英、〇よ〇よと比べるな

晩飯抜きにするぞ」

 

「ちょっと!?なんでそれだけで晩飯抜きにならなきゃいけないのさ!?

だって〇〇ぷよだよ!?」

 

「ふざけるな蒲公英!!

あのような神ゲーを比べる対象に出すとは・・・」

 

 

「いいか!?SF時代からウィッチラブであり64の時もよく使っていたのに、最初のPSP版を買ったらリストラされてたんだぞ!?

その代わりにラフィーナにベタ惚れになってしまったが、それでもまだウィッチが良かった!!

それでDS版を買ってみたら今度はりんごだのフェーリだのボイスの付いたアルルだの・・・正直そっちに持っていかれそうになったわ!!

それでも踏ん張っていたら新しい奴についにウィッチが復活したのだ!!それだけならまだしも追加ボイスのバージョンのキャラが出てきてだ!

眠そうなルルーやら気の弱いラフィーナやら可愛くなったりんごとかアルルとか・・・いつからこれはギャルゲーもどきになったのだと!!

こんなシステムを入れた〇ガに“俺は人間をやめるぞぉぉぉぉおおおおぉぉぉ!!”と言いかけた!否!言った!!

まぁそれも今では、F〇零式買うために棚行きになったのだがな

だが後悔はしていない!!りんご可愛いよりんご!!」

 

 

「誰か~でっかい病院持ってきて

ここに重症患者がいるんだけど」

 

「任せておけ蒲公英、こういう患者は、頭を叩けば治ると聞いた事がある」

 

「ストップ焔耶さん、そう言って鈍砕骨を振り上げるのをやめてもらえますか

それで叩かれたら頭どころか原型が無くなるレベルなのですが」

 

「いや・・・別にそれでもいいかなって

どうせいてもいなくてもそんなに変わらないし」

 

「なんでそんな酷い事さらっと言ってるんですか!?

何!?俺ってそんなに必要とされてないの!?」

 

「毎日政務をさぼって遊び呆けてる人が・・・何を?」

 

「おっけい、わかった

確かに毎日遊んでる人に説得力なんて無いよな

認めるから、首に押し付けてる危ないものを引っ込めてくださいお願いします愛紗さま」

 

 

“よろしい”と、押し付けていた厭月刀を引っ込める愛紗

それと同時に、一刀は盛大に、安堵のため息を吐き出した

あれ?これさっきもあったような・・・?

 

「そ、そんなことよりも!

みんな、どうしてここに集まってるのか忘れてない?

雛里ちゃんがいなくなんたんだよ?」

 

 

と、桃香が話を切り出していた

正直ぷよ〇〇の話で熱くなってしまっていたので忘れていた

 

 

「確かに“おっぱい様”の言うとおり、これは由々しき事態ですな」

 

「そうなんだよ・・・って星ちゃんまでおっぱい様!?

いつの間に私そんな呼ばれ方になってるの!?」

 

「落ち着いてください“おっぱい様”

まずはその手紙をいつ見たのかの説明を」

 

「翠ちゃんまでおっぱい様なの!?

私って陰でそんな風に呼ばれてたんだ・・・」

 

 

多少涙目になりながらも桃香が今日の事を話し始める

 

 

「朝起きて厠に行こうと思ったら、雛里ちゃんの扉が開いてたんだよ

勉強に集中してて気づいてないのかな?って思って中を見たら誰もいなくて・・・

それで、机の上に置いてあったこの紙を見て・・・」

 

「俺の部屋に来たと・・・」

 

 

“うん”と桃香

 

 

「そして、後から来た朱里が、この手紙を見つけたと・・・」

 

 

“はい”と朱里

因みに、さっきまで存在を忘れていたのは秘密である

内容は

 

 

 

 

 

“私は自分の居場所を見つけに行きます”

 

 

 

 

 

内容から見てただ事ではないと思い、みんなに集まってもらったのだ

 

 

「雛里ちゃんの本の隙間に挟まってあったんです

今日も手苦二苦の続き・・・勉強になる本がないかなと思って」

 

「おっけいそこの軍師、今は詳しい事は聞かないが・・・後で城壁な」

 

「はわわ!口が滑ってしまったでしゅ!」

 

 

自爆して焦っている朱里はほおっておいて、今は雛里のほうが問題だ

 

 

「誰か、雛里が出て行くような心当たりのあるやっていないか?」

 

 

俺がそう聞いてみると、みんな首を振りながら

 

 

「特にはありませんな・・・雛里の昼食をすべてメンマに、無理やり食べさせたくらいしか」

 

「あたしも特には・・・馬の調練をやってる時に雛里を何回も踏んづけたくらいで」

 

「私も無いな親方・・・雛里が機嫌よさそうに本を買っていたのでからかい半分で取り上げて上に放り投げたらそれをカラスが持っていったのしか」

 

「それなら俺もなんだよ・・・彼女の部屋の怪しげな本を全て焚き火の薪変わりにしたくらいでさ」

 

 

 

 

 

「「「「全く心当たりが見つかりませんな!!」」」」

 

「それ明らかにみんなのせいじゃない!!」

 

 

俺達の言葉に桃香がツッコミをしてきた

 

 

「何でみんなして不思議そうな顔してるの!?

“えっ?なに言ってるのこのおっぱい?”って顔してるの!?」

 

 

誰もそこまでは言ってないんだけどね

ついに自分で認めるようになったか桃香

 

 

「だってなぁ・・・雛里はいじられキャラって位置づけはほとんどの人が認知してるんだし・・・」

 

「そうですとも、だから我々はそれに則って雛里をいじっただけであって」

 

「それは“いじり”じゃなくて“いじめ”って言うんだよ!?

一文字違うだけでもだいぶ違うんだからね!?」

 

「そんなこと言ったって“おっぱい様”だってそう言われて“キャラ的に美味しいなぁ”って思ってるんでしょ?」

 

「何でそんなこと思わなきゃいけないの!?

そこまで私変なキャラ求めてないよ!?」

 

 

桃香の鋭いツッコミにも俺達は悪びれもしなかった

否、する気すらなかった

 

 

「とりあえず、みんなで雛里ちゃんに謝るの!!いいね!?」

 

 

“え~”とみんなでブーイングをしていると

 

 

「お兄ちゃ~ん!」

 

「お?」

 

 

そこにやってきたのは鈴々だった

 

 

「鈴々!遅いではないか!

また寝坊か?」

 

「最近寒くて布団が恋しいから仕方ないのだ・・・」

 

「全く相変わらずだな鈴々は、あたしでさえちゃんと起きてるんだぜ?」

 

「むぅ、翠はうるさいのだ・・・

そういえば、今来る時に雛里に会ったのだ」

 

「そうなんだよ、雛里が失踪したみたいで・・・

って鈴々、今何て言った?」

 

 

危うく鈴々の台詞をスルーしかけたが

俺はもう一回聞いてみた

 

 

「今雛里に会ったって?」

 

「だからさっきからそう言ってるのだ

お兄ちゃんこそ眠たいのでは?」

 

「えっ?何か言ってなかったか?」

 

「うーんと、何か筆やら紙やら沢山持って何処かに行こうとしてたのだ

それを鈴々が見かけたら焦りながら“皆さんには見なかった事にしてくだしゃい!

それと、朱里ちゃんがいたら伝言を頼みますね!”って言われたのだ」

 

「伝言?」

 

「うん!覚え切れなかったから紙に書いてもらったのだ」

 

 

“これなのだ”と言って鈴々は俺達に紙を渡した

俺はそれを、一文字ずつ、読み解いていく

 

 

「えっと・・・“つ”、“い”」

 

 

 

 

 

 

「“ついに見つけた!”、“卑弥呼×一刀”“これで勝つる!!”」

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・

長い沈黙の後

 

 

 

「星、翠

近くの森にある隠れ家的な物を捜索して

兵士の人数は任せるから」

 

「御意」「任せとけ」

 

「蒲公英は城内を

念のために兵士達にも何人か協力してもらって」

 

「はーい」

 

「焔耶は城の外や市を

広いから鈴々も一緒に行ってやって

兵士は物騒だから無許可で」

 

「おう」「了解なのだ」

 

「愛紗」

 

「はっ・・・こちらに」

 

「はわわ!?いつの間に捕まってました!?」

 

「流石愛紗、何も言わずに朱里を捕まえておくとは

分かってるじゃないか」

 

「何となく・・・そのような感じがしたので」

 

「愛紗しゃん!!貴方はいちゅも御主人様に政務をサボられて怒っているキャラでちょう!?

にゃらば御主人様に味方する理由は無いと思うのでちゅが!?」

 

 

朱里が泣きべそになりながら愛紗に叫ぶ

 

 

「噛み過ぎなのはスルーするが・・・こうしたほうがはやく終わりそうなのでな」

 

「裏切り者ぉぉぉぉぉおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

 

朱里の絶叫が、城内に響き渡った

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて・・・ミッションスタートだ!!」

 

 

 

 

 

 

その後そこまで時間が掛からず、雛里は見つかった

どうやら元が完成したので刷り卸し屋に行こうとした所を発見されたらしい

彼女の“私の・・・私のコミケがぁぁぁぁぁあああああぁぁぁぁぁ”と叫びながら・・・

それで一刀は雛里(ほぼ同罪で朱里も)を城壁に連れ出し、結構な時間二人を宙吊りにしたとかなんとか

 

 

 

 

「やっぱり、一刀受けだったのがまずかったのかなぁ・・・?」

 

「いや、卑弥呼さんじゃなくて貂蝉さんだったら・・・?」

 

 

「「次回のコミケは勝つる!!」」

 

 

 

あとがき

皆様おひさしぶりです、蒼華です

最近は現実が忙しい(就活やら卒論やら)で全然来れませんでした

だったら何で書いてるのかって?相方が弾幕を置いて行ったからですよ畜生ww

まぁ本人が考えたタイトルとかなり方向性が違う内容になってしまった感があるのですが・・・細かい事は(ry

そして今ももう一本書いてる途中ですwwwこんなことしてるならハロワとか行けよってコメントされますよねwww

そんな何も出来てない奴ですが、これからもよろしくです

それと、最後まで読んでいただきありがとうございました

では、今回はこの辺で


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
14
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択