No.325544

魔法軍師☆雛里ちゃん

lovegtrさん

ハロウィンということで、魔法少女ものを書いてみました。
でも、なんだこれ!?
ではどうぞ!

2011-10-29 02:11:28 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:4831   閲覧ユーザー数:3603

「雛里、起きなさい。雛里」

「ん~ん……えっ?」

目を覚ますと周りに何もないところに鳳統こと雛里は立っていた。

「あわわ~、一体ここはどこですか!?」

「雛里、こっちです」

声のする方に顔を向けると、そこには光の塊の様なものが空中に浮いていた。

「あわっ!?な、何ですか…」

「初めまして、私はあなたの願いを叶えるもの」

「私の…願いを?」

「そうです。貴方は叶えったい強い願いを持っていますね?」

「あわわ、どうしてそれを!」

「私はその願いを叶えに来たのです。しかしその願いを叶えるためには、まず私のお願いを聞いてもらわなくてはいけません」

「あなたの願い?何ですか?」

「はい。昔、私のいた世界で大きな戦いがありました。その戦いは長きにわたり続き、多くの者が死んで行きました。

 そこで話し合いが行われ、各陣営から代表者を選び、戦わせることとなりました」

「戦い……」

「その代表選の戦いは数年に一度行われ、勝った陣営がその期間政を行うこととなります。

 そして今年はその代表選。私はある陣営の代表として選ばれました」

「あわわ、凄いです」

「ええ、しかしこの戦いは普通のものとは少し違うのです。

 それは、各代表は異世界でそれぞれ自分の代わりとなるものを選び、その者と共に戦うのです。

 そして私が選んだのが雛里、貴方です」

「あわわ!?私、力なんて全然ありませんよ!?」

「力なんて必要ありません。必要なのは願いを叶えたいという強い気持ち。その気持ちがあれば貴方にきっと力が目覚めます」

すると光の塊は雛里の目の前まで飛んでくると、その光を強めます。

「さあ、雛里!貴方の願いは何ですか!」

「私の願いは…」

雛里がその光に手を触れると、光はより一層輝きを増し、辺りを強い光で包みます。

 

「ん、ん~ん……夢?」

目が覚めると雛里はいつもの、自分のベットで目を覚ました。

「いいえ、夢ではありません」

「あわっ!?」

その声は、夢のなかで聞いたあの光の塊のものであった。

そこにいたのは先が星と天使の羽の様なオブジェが付いたピンク色のステッキであった。

「私がこの姿で貴方の戦いを手伝います。さあ!唱えなさい!魔法軍師、雛里!」

その日から雛里の、願いを叶えるための戦いが始まった。

襲いかかる強敵たち。

「この戦いに勝って、一刀をシャオのお婿さんにするんだからっ!」

「あわわ、ご主人様は私が守りますー」シャラ~ン☆

それぞれの願いのために戦う。

「ごま団子でこの世界をいっぱいにします」

「あわわ、もう3話は終わりましたよ」マミ~ン☆

戦いの中で狂いだす者。

「華琳様華琳様華琳様ー!桂花はきっと勝ってみせます!」

「あわわ!?あなたはもう用済みですよ。この野良軍師」うりゅ~☆

友との別れ。

「はわわ、ごめんね雛里ちゃん。やっぱり項羽☓劉邦だよ」

「あわわ、朱里ちゃん。絶対に劉邦☓項羽だよ」ビエ~ル☆

そして代表者達は雛里を残し2人となった。

「あははは!雛里、あなたは頑張ったわ。でも最後に勝つのはこの曹操よ!」

「凄い力だわ。あの力まさに覇王に相応しいものね。雛里、大丈夫?」

「あわわ……」

「私の願いは世界中の美少女達が私を好きになる事。その時は雛里、貴方も可愛がってあげる。でも、その前に」

そう言い終えると、華琳の持っていたステッキから無数の光線が雛里目掛けて飛んでくる。

「くっ!なんて威力なの」

「あわわ、もう駄目です……」

「雛里!諦めては駄目よ!このままでは曹操によってこの世界は百合百合な世界になってしまうわ!」

「!?それだけは…それだけは止めなくちゃ!」

ステッキを構え直し、力を込める雛里。

「今です、雛里!」

「やあー!百合より薔薇のほうが素晴らしんです!」ちゅど~ん☆

「きゃあああ!?私の…理想郷が……」

こうして長きに渡った魔法少女たちの代理戦争が幕を閉じた。

「やりましたね、雛里。これで貴方の願いは叶えられます」

「私の願いは…」

「…うふふー、やりました…これで八〇一が世界中に…」

「はわわ、雛里ちゃん、なんだか幸せそうな顔をしています」

「そうだね。楽しい夢でも見てるのかな?」

「ん~ん…ここは…?」

雛里が目を覚ますと、そこはいつも自分が仕事を行う政務室であった。

「あ、おはよう雛里」

「あわっ!?ご、ご主人様!?」

自分が政務中に居眠りをしていたことに気が付いた雛里は、恥ずかしさのあまりでかぶっていた帽子で顔を隠した。

「す、すみません……」

「ははは、気にしなくてもいいよ。少しつかれたのかな」

「雛里ちゃん、大丈夫?」

「うん、大丈夫だよ。ありがとう朱里ちゃん」

「そういえば寝ている時、なんだか幸せそうな顔をしていたけど、何かいい夢でも見ていたの?」

「あわわ~。夢ですか……あれ、どんなんだったんだろう…」

でもなんだか凄い夢だった様な、雛里はそう思うのであった。

ということでハロウィンネタでした。

雛里のあの帽子はまさに魔法使い!ということで魔法少女ものに。

 

書いてみたけどなかなかのカオスに。

本当はもっとカオスになる予定(み◯るビームとか空鍋とか)だったんですが、これ以上は少しなーと思ってこうなりました。

楽しんでもらえれば幸いです。


 
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