No.278622

桂(けい)の花咲くはかなき夢に 序章

R.saradaさん

こちらは『真・恋姫†無双』の二次小説となります。

こんにちは、サラダです。
第二回恋姫同人祭りと言うことで参加させて頂きます。
と言っても祭りだというのに空気を読まず、内容はガチシリアスですけどね。

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2011-08-19 16:31:29 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:4771   閲覧ユーザー数:3772

 

 

 

 

 

 

 これは『私』の観た“夢”の物語。

 『私』を中心として巡る、ひどく滑稽な物語。

 

 

 

 

 

 今となっては、『アレ』が現実だったのかを、確かめるすべはない。

 ただ、あのとき、あの瞬間の『私』にとっては紛れもない現実で、真実だった。

 ぼやけつつある“夢”の話。

 それでも、あのとき、あの瞬間に知った“想い”は『私』の胸に残り続け、今でも『私』の中に残っている。

 それはおそらく、“夢”が“夢”として『私』の記憶から消えたとしても、未来永劫、消えることはないだろう。

 過去にはそのことに不満を抱き、いろいろ葛藤を覚えたモノだけど、今となっては不満どころか後悔もない。

 むしろあのときまでの自分の愚かさに、不満と後悔があるくらいだ。

 

 

 

 

 

 何度も言うが、これは『私』の観た“夢”の話。

 ひどく滑稽な『私』の、ひどく滑稽な物語。

 これは“夢”が“夢”として消えるより前に、なにか形にして残そうと文章にして綴ったモノ。

 本来であれば語られることなく、『私』の机の中に厳重に鍵をかけて保管され続けるモノ。

 ただ、ふと。本当にふと。

 何の脈絡もなく、鍵を開けて手に取ったそれの項をめくり、パラパラと読み進めようと思っただけだ。

 これを語ることには何の意味もない。

 ただ、ただ。

 改めて、あのときを思い出してみようと思っただけだ。

 

 

 ひどく滑稽な『私』の、ひどく滑稽な物語を。

 

 

 

 

 

 

 

 “本当の私”を知ることができた、あのときを。

 

 

 


 
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