No.221298

恋姫外史・あるところに一刀第23話

アキナスさん

同盟はならず、帰った2人

その後どうなったか・・・・

2011-06-07 09:40:17 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:12002   閲覧ユーザー数:8598

「・・・残念ですが、同盟は受けてもらえませんでした」

 

鳳統は劉備に報告した

 

一刀の質問に関しては省いたが・・・

 

「・・・白蓮ちゃん、どうして・・・」

 

ショックを受ける劉備

 

「・・・雛里ちゃん、反対したのって・・・」

 

「・・・うん、北郷一刀さん」

 

孔明の質問に顔を曇らせ答える鳳統

 

「あやつ!桃香様の何が気に食わないと言うのだ!!」

 

怒る関羽

 

「・・・桃香様、沈んでいても仕方ありません。これからの事を考えませんと・・・」

 

「・・・うん、そうだよね」

 

孔明の言葉に顔を上げる劉備

 

そんな中

 

「・・・桃香様、一つよろしいでしょうか?」

 

「なあに?星ちゃん?」

 

趙雲は主に問いかけた。

 

「桃香様は皆が笑って暮らせる世を築くのが望みでしたな?」

 

「え?それがどうかしたの?」

 

キョトンとする劉備

 

周りの皆も何をいまさら、と言う視線で趙雲を見ていた。

 

最も鳳統だけは

 

「あわわ・・・・」

 

あたふたしていたが・・・

 

「その皆とは、具体的にどのような人達を指すのですかな?」

 

「えっと・・・」

 

劉備は考え

 

「力の無い弱い人達だよ」

 

「罪人や、賊などに身をやつしている者はどうなるのですかな?」

 

それに答えたのは関羽だった

 

「何を言っている!罪を犯したり、自分の欲のために民を苦しめる奴らなど許せるわけがなかろう!!」

 

「そうなのだ!そんなやつらは鈴々が退治してやるのだ!!」

 

関羽に続いて張飛もそう言った

 

「・・・桃香様も同じ意見ですかな?」

 

「・・・うん、やっぱり許せないよ」

 

劉備は首を縦に振る

 

「・・・そうですか」

 

「星、今日はおかしいぞ?何故そんな当然の事を聞く?」

 

「・・・そうかもしれんな、今のは忘れてくれ」

 

そう言って話を切り上げる趙雲

 

皆訝しげだったが、話はこれからの事に移った

 

そんな中趙雲は思っていた

 

自分達のやっている事が正しいと誰も疑っていない

 

ここで北郷の言った事をそのまま伝えたりしたら、桃香様だけでなく愛紗達まで立ちあがれなくなってしまうかも知れない

 

下手をすれば激昂して、白蓮殿に戦いを挑むかもしれない

 

・・・敵は北郷一刀だ!として・・・

 

(貴公の言うとおり、我が軍は危ういのかもしれませんな・・・北郷殿)

 

そう思う趙雲であった・・・・

 

 

 

 

 

「あ~~!もう!」

 

片付けても片付けても一向に減らない竹簡の山

 

それにイラついた声を上げる白蓮

 

そして・・・

 

「うるさいですわよ?白蓮さん」

 

その隣で麗羽が言った。

 

一刀の宿題プログラムから2ヶ月

 

政務に関しては白蓮と同等に成長していた麗羽

 

時々突飛な考えも出すが、煮詰めればそれなりによいアイデアだったりもした

 

その事に誰もが驚いていた。

 

猪々子など

 

「あれは姫じゃない、あれは姫じゃない・・・・・」

 

とあっちの世界に旅立ってしまったほどだった。

 

まあそれは置いておいて

 

白蓮は一刀の目の確かさに正直感心していた

 

今、この時までは・・・・・

「オイーッス、白蓮いるか~~?」

 

扉を開けて一刀が入ってくる

 

「あら?一刀さんじゃありませんか」

 

「オウ!おつかれさん。街で菓子買ってきた。一休みしねえか?」

 

そう言って持っている袋を見せる

 

「・・・そうだな、少しだけ休むか」

 

「ですわね」

 

そう言って二人共手を止める

 

「じゃあお茶入れてくる」

 

一刀は一旦部屋をでて、お茶を持って戻ってきた。

 

そして、皆で菓子をつまんで歓談する

 

そして食べ終わった所で

 

「ちょいと出かけてくるわ」

 

と一刀は白蓮に言った。

 

「ん?どこにだ?」

 

買い忘れた物でもあったのだろうか?とお茶をすすりながら白蓮は思ったのだが

 

「袁術んとこ」

 

ブハッ!

 

白蓮が吹きだしたお茶が一刀の顔面を直撃した

 

「・・・・・」

 

無言の一刀

 

「何をやってるんです・・・白蓮さん」

 

全く、と言いながらハンカチを取り出し一刀に渡す麗羽

 

「・・・ありがとよ」

 

そう言いながら顔を拭く一刀

 

そして拭き終えて

 

「いきなり何すんだよ、汚いだろうが・・・」

 

白蓮に文句を言う一刀

 

「いや、だって・・・何でいきなり?」

 

混乱する白蓮

 

「行ってみたくなったから」

 

「あ、あのな~~・・・・・」

 

一刀の言葉に呆れながら白蓮は言うが

 

「あら?ならワタクシも行こうかしら?久しぶりに美羽さんに会いたいですし・・・」

 

麗羽までそう言い出す始末

 

「ちょっと待て!今お前達に抜けられたら・・・」

 

が、白蓮の言葉には耳を貸さず

 

「よし、じゃあ一緒に行こうや?麗羽」

 

「ええ、よろしくってよ」

 

「じゃあ早速準備すっか?」

 

「そういたしましょう。オーッホッホッホ!」

 

執務室を出る二人

 

残された白蓮は

 

「・・・・無視すんなよう・・・」

 

体育座りの姿勢で寂しげにそう呟いたのだった・・・・・

 

 

 

 

 

 

どうも、アキナスです

 

新章突入?です

 

麗羽と一緒に一刀君は何をしでかしに行くのか?

 

その結末は?

 

色々疑問が出てくる所ですが、それでは次回に・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぜっこーもんバックドロップ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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