No.202541

真・恋姫†無双 ー紅白の天ー 第8話

黒山羊さん

「前回のあらすじ」
桃香と一刀が人気者になりすぎてハム大慌て、困ったハムは桃香に独立を進言。桃香は義勇軍募集を開始。そこに「はわわ」と「あわわ」が仲間入りする。

第1話
http://www.tinami.com/view/201495

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2011-02-19 22:29:40 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:3127   閲覧ユーザー数:2699

この物語は真・恋姫†無双という外史に、

CRISIS CORE FINAL FANTASYⅦのジェネシス・ラプソードスが来たいう設定です。

作者である私、黒山羊が原作を何度もやりなおし、

登場人物を原作通りにしたつもりです。

ですが、解釈が幾らでも可能であるように、登場人物が皆様のご期待にそえるかどうかはわかりません。

また、作者は関西人なので、気をつけているつもりですが、

セリフが関西弁臭くなってしまうかもしれません。

あらかじめご了承ください。

読者の皆様が楽しめたら幸いです

 

 

 

 

視点:公孫攅

 

ありえない。

なんだ?この目の前にある竹簡に書かれた数字は?

私の兵になってくれる人が壱五〇〇人、桃香のところの義勇兵になるといった人が五〇〇〇人か……。

時は遅かったか。

もうすでに太守の面子は死んでたんだ。

今「お前はもう死んでいる」的な感じだな。あれなんでだろう?この言葉聞いたことが無いはずなのに、どこかで聞いたことがある。

 

さらに、軍師が2人も入ったらしい。私のところは……?

 

なんで、兵以外に武官、文官希望者いないの?影薄くなってきてないか?

大丈夫壱五〇〇人もの兵ができたんだ。

まだ、大丈夫はず…。

 

たぶん…。

 

 

私は頭を抱えていると私の文官の一人が執務室に入ってきた。

朝廷より使者が来たらしい。

使者の要件はこうだ。

河北一帯で活動している黄巾党の本拠地が見つかったので、他の勢力と協力して討伐するようにとのことだ。

 

文官「はぁ、他の勢力と協力してっていかがいたしましょう?殿?」

 

公孫攅「河北最大勢力と言えば、袁家の麗羽だもんな…。

アイツのことだから、協力はしてくれるだろうが、

出会いがしらに

 

『おーっほっほっほっほっ♪相変わらず貧相な軍隊。貧相な鎧。貧相な太守ですわね。白蓮さん!』

 

って言いそうだな。

仕方がないが、アイツのところに頼るか。はぁ……。」

 

文官「そうですなぁ。はぁ…。

では、袁紹様の所に使者を出す手配をしてきます。」

 

公孫攅「あぁ、よろしく頼む。

    あぁ、ちょっと待ってくれ。桃香の所にも声を掛けておいてくれ。唯、単に色んなところの黄巾党を倒すより、朝廷の命の黄巾党を倒した方が、恩賞が大きくなるかもしれないし、頼む。」

 

文官「わかりましたよ、殿。殿は友達思いですね。クスッ」

 

公孫攅「桃香にはこの町で、色々助けてもらったしな。これぐらい、恩返しさ。」

 

文官「左様でございますか。」

 

文官は執務室から出て行った。

私は半刻ほど執務をし、昼休憩のため、城下に行った。

町は以前とは比べモノにはならないほど、綺麗で整備されている。

この町を訪れる行商人もだいぶ増えたようだ。

私はある店を見た。そこには子供の集まりができていた。

中心には北郷が居る。

どうやら、北郷は天の国のおとぎ話を子供たちに聞かせているらしい。

ちょうど、今お話が終わったようだ。

北郷はこちらに気がつくと声を掛けてきた。

私はそれに答え、昼飯に誘い、食べ終わった後、先ほどの黄巾党の話をした。

すると北郷は桃香達と話し合って決めると言って城に向かって走り出した。

 

 

 

 

視点:桃香

 

私は朱里ちゃんと雛里ちゃんと義勇兵の運営について相談していたら、白蓮ちゃんの文官さんから来て、朝廷から黄巾党の命令が来たことを教えてくれた。

朱里ちゃんは諸葛亮ちゃんのことで、雛里ちゃんは鳳統ちゃんのことだよ。

2人は先日の義勇兵募集の後、私達に真名を預けたいと言ったので私達も朱里ちゃんと雛里ちゃんに真名を預けた。

その後、ご主人様は白蓮ちゃんから同じことを聞いたらしく、私の部屋に来た。

今はご主人様、愛紗ちゃん、鈴々ちゃん、朱里ちゃん、雛里ちゃん、ジェネシスさんと黄巾党討伐について話している。

 

朱里「情報によれば、討伐対象の黄巾党の数はおよそ10万。公孫攅さんの兵と私達の義勇兵だけではどんな策を講じても無理でしょう。もっと兵が居れば、良いのですが、」

 

一刀「それなら、大丈夫。白蓮さんが袁紹って人の所に援軍要請の使者を送ったから、兵数の問題は大丈夫なはず。」

 

雛里「あわわ!袁紹さんって、あの袁家のでしゅか?」

 

雛里ちゃんは驚いて舌を噛んでしまった。

袁家と言えば名門の中の名門なんでも4代に渡って三公を出したという話は誰でも知っている。

三公は太尉、司徒、司空の事を言いとーっても偉い人のこと。

そして、その袁紹さんはその袁家の人だという。

 

朱里「次の問題は糧食です。

現在義勇軍を養うための糧食は先日黄巾党を倒した際に手に入れた糧食のみです。

義勇軍のみなさんを3カ月も養うことができません。

黄巾党討伐に時間がかかれば、義勇軍内部で反乱が起きてしまいます。」

 

一刀「白蓮さんが俺達の義勇軍を雇って、黄巾党を討伐するって形にすれば、白蓮さんは糧食を援助してくれるはずだよ。

これなら、義勇軍の糧食の減少を抑えられる。どうかな?」

 

朱里「あわわ!さすが、ご主人様です!私も同じ事を考えていたでしゅ。」

 

雛里「私もそれで良いと思いましゅ。

討伐後は、朝廷からの恩賞で与えられた土地の生産物で義勇軍のみなさんを養っていきましょう。

他の問題は武器ですね。

黄巾党討伐のための義勇軍の武器がありませんが、糧食と同じ手段を取れば良いでしょう。」

 

桃香「じゃぁ、決まりだね。皆で悪い黄巾党をやっつけちゃお。」

 

愛紗「そうですね。桃香様。賊となった黄巾党を討伐して、強者が弱者を食い物にする連鎖を止めましょう。」

 

鈴々「みんなで悪い奴らを退治するのだ。」

 

こうして、私達義勇軍の方針は決まった。

さっそく、白蓮ちゃんと糧食と武器の交渉をしたら、武器には余裕があったので了承してくれた。

しかし、問題は糧食である。

幾ら、この町が豊かになっても、疫病対策としてある程度の備蓄が必要だと白蓮ちゃんは言う。

するとご主人様は黄巾党を倒した際に得られる黄巾党の糧食はいらないと言ったのだ。

私はビックリしたけど、ご主人様の話だと義勇軍のみんなが黄巾党の大量の糧食を見たら、取り合いするかも知れないと言う、私はそれに納得し、白蓮ちゃんもその条件で糧食の援助してくれた。

 

 

 

 

視点:一刀

 

袁紹さんの所にも同じ朝廷からの命令が来ていたようで、袁紹さんは10万の兵を率いて我々と黄巾党討伐に参加してくれるということになった。

白蓮さんは各地に配備していた兵を集めてきたので、白蓮さんの軍は約2万人となった。

つまり、俺達はこれから、12万5千人で黄巾党を叩くこととなった。

斥候の話によると黄巾党全体の兵数は約20万だそうだが、各地から逃げてきた黄巾党がこの砦に集まったためか、怪我人が多く、実質戦えるのは、7万程度だという。

俺達は袁紹さんに会うために、白蓮さんと袁紹さんの陣へと出向いたのだが…。

 

袁紹「おーっほっほっほっほっ♪相変わらず貧相な軍隊。貧相な鎧。貧相な太守ですわね。白蓮さん!

おや?ところで、そちらの貧相な方達は一体どこのどちら様ですの?」

 

うわ、すげぇ!お嬢様ポーズ生で初めて見た。

右手を左頬に添え、左手は左の腰に添えられている。

目線は1時の方向で上斜め30度、足は肩幅に開いている。

この人の恰好もやばい。まるで、ヨーロッパの貴族みたいに金髪縦巻きロールだ。

どうやってセットするの?この世界ヘアーアイロン存在するの?

それに鎧!この軍の鎧金色ですよ!鎧が純金なわけないから、表面だけ金なんだろうけど、それでも金ですよ!

1つ幾らですか?How much is it?

桃香も愛紗も鈴々も目を点にして固まっている。

さすが袁家と言ったところか?

会って3秒で、袁紹の頭の中での呼び方は「袁紹さん」から「袁紹」にランクダウン。

理由は当然馬鹿っぽいからである。

 

桃香「はぃっ!私は劉備って言います。今は義勇軍を率いて、黄巾党を倒しに来ました。」

 

袁紹「ぎ~~ゆ~~~~ぐ~~ん~~!さすが、白蓮さん。門地の低い人と相変わらず仲が宜しいですわね。おーっほっほっほっほっ♪」

 

白蓮「はいはい。 さっさと軍議をして黄巾党倒す策を考えるぞ。麗羽。」

 

こうして、袁紹の陣で軍議をし始めたのだが、これは軍議と言えるのか?

 

袁紹「策は当然、猛々しく、雄々しく、勇ましく、優雅に進軍ですわ。」

 

 

考えろ!北郷一刀!

軍議の定義とは何だ?軍議の定義は軍事に関する評議というのが一般的な定義だろう。

となると、この袁紹の言葉は軍議で言う言葉か?軍議の目的に沿った言葉か?

軍議の目的とは何だ?

軍議の目的は軍事行動中の策を討論し、こちらの勝利までの論理的道筋の算出とこちら被害の減少が目的だ。

となると先ほどの袁紹の言葉は軍議の目的に即していない。よし、コイツは頭が足りていない。

具体的な作戦をここで決めてもイチャモンつけられんか?

だが、この中では袁紹が一番地位が高い。

袁紹の理解可能性の是非はこの際どうでも、一応、作戦を聞いてもらおう。

そうしないと、俺達が砦に突撃なんてことになっては困る。

 

結論:ここで具体的な方針も決定することに。

次にどうやって黄巾党を倒すかである。

 

一刀「朱里はどう思う?」

 

朱里「はわわ!? 私ですか?

まず、本拠地の周辺の地形ですが、ここから砦に行く手段は砦に続く一本道です。

しかし、この道は峡谷になっています。

私達は12万5千の大軍です。

そのため、ここで戦うことは大群の利を捨てることになります。

だから、まず、少数で一当てして退却、広い場所に黄巾党を引きずり出し、峡谷の出口付近の両側に配置した伏兵を使い、包囲するのが良いかと。

黄巾党が出てこなかった場合は糧食を道にばら撒いたら、どうでしょう?

相手は賊とあまり変わりません。出てくるかと…。」

 

雛里「でも、朱里ちゃん。

その道は峡谷になっているから両側に伏兵が居るかも…。

だから、私は一当てする前に、まず、峡谷の両側に居るであろう敵伏兵を強襲し、その部隊を出口付近に待機させてからの方が被害を減らせて良いかと思います。」

 

一刀「なるほど、俺は雛里の案にさらに追加。

敵伏兵を撃破した部隊を3つに分ける。

1つは黄巾党を包囲するために峡谷の出口付近で待機。

2つ目の部隊はその場で待機し、もし黄巾党の包囲に失敗して砦に戻ろうとしたときに上から弓で攻撃。

3つ目は砦を攻撃して、引き返そうとする黄巾党の退路を断つ。

分け方は砦から出てきた人の数に合わせて臨機応変に対応したいな。

この策でどう?」

 

朱里「はわわ。さすがです。ご主人さま!

はぅ…軍師として自信を失くしそうです。」

 

一刀「でも、俺は朱里と雛里の考えた策は思いつかなかったよ。

朱里、雛里もっと自信持って!(ニコッ)」

 

朱里・雛里「「ひゃい!!/////」」

 

朱里「では、どの部隊をどこに配置するかですが…

公孫攅さんの部隊は進軍速度が速いので、峡谷の出口付近で待機。

袁紹さんの部隊は一番数が多いので、最も兵が必要な峡谷襲撃。

我々義勇軍は砦に一当てして退却します。後は各部隊臨機応変にお願いします。

これで如何でしょう?」

 

顔良「すごい…。私もその策で良いと思います。

では、白蓮さん、黄巾党が峡谷から出てきた時は銅鑼を合図しますので、よろしくお願いします。」

 

この人は顔良さん。

顔良さんは朱里の話によると袁紹軍の2枚看板の武官の1人らしいが、軍師が居ないためか、軍師としての役割も持っている。

2枚看板のもう1人は文醜という人はまだ見ていないが、この顔良さんが軍師の代わりをやっているということはそれほど賢くないのかな。

 

白蓮「異議なし。」

 

一刀「では、みなさんお願いします。」

 

策が決まった。

袁紹が寝ていたおかげで、わりかし早く決まった。

袁紹の最初の言葉には絶望したが、世の中なんとかなるものだと思った。

だが、作戦開始して思わぬことが発生したそれは……。

 

 

 

 

袁紹軍よえぇ―――――!

 

えぇ!強襲って相手にとっては不意打ちですよ!

さっき報告聞きましたけど、伏兵5千も居ないんでしょ。

伏兵排除に何時間かかってるんですか?

はぁ……。うちの義勇軍でもあんだけ居たら、1刻以上も掛からんわ。

義勇軍や賊より、弱い正規軍ってどないよ?

 

俺は愛紗、鈴々、朱里と共に今砦に一当てのため、峡谷を進んでいる。

 

桃香は雛里と共に黄巾党の包囲に備え後衛で待機している。

 

ジェネシスさんは連れてきていない。

理由は幾つかある。

1つ目、強すぎるため退却を演じて黄巾党を騙すことが困難だからである。

2つ目はあの人はおそらく砦に突っ込んでいくだろう、そうなると我々の義勇軍も砦に流れ込み、義勇軍は大量の糧食を目にしてしまうからである。

ジェネシスさんは峡谷の出口の左側で待機すること白蓮さんに任せた。

白蓮さんはジェネシスさんの扱いに困ったのか、冷や汗を流して、かなり困惑している。

ジェネシスさんに策の説明したら、ジェネシスさんは包囲したら暴れるぞと言ってた。

 

峡谷の出口の右側が文醜って人だ。

顔良さんが文醜さんに策を説明しているときに初めて見たが、大きな大剣を背負って金色の鎧を着ていた。

 

愛紗「いよいよ。我ら義勇軍の初陣ですね、ご主人様。しかし、後衛に居なくてよかったのですか?」

 

一刀「ああぁ、朱里と雛里が立てた策を修正したのは俺だ。

策を立てた俺が責任を取らずしてどうする?

俺と桃香のどちらかが居ないと義勇軍の士気に関わるだろう。

言い方悪いけど、囮をやってるわけだから、」

 

愛紗「そこまでお考えでしたか。

では、何も言いません。この関羽雲長、命に代えてもご主人様をお守りいたします。」

 

鈴々「鈴々もお兄ちゃんを殺そうとする賊をやっつけるのだ。」

 

一刀「お願いね。2人とも。

でも、死ぬような無茶はしないって約束して。」

 

鈴々「わかったのだ!」

 

愛紗「わかりました。そのかわり、私が危ないと判断したら逃げてもらいますよ。」

 

一刀「了解♪

我が義勇軍全軍に告ぐ!我らはこれより先ほど伝えた通りこれよりここ一体の黄巾党の本拠地に突撃する。

黄巾党のほとんどは暴政や疫病等の犠牲者である。

しかし、彼らは人としての誇りを捨て、さらなる弱者を食い物にする獣となった賊である。

情けを掛ける必要はない。正義は我々にある。

この戦いで奴らに死を与え、我々は安寧なる生活を取り戻そう。」

 

一刀 「全軍!  突撃!!」

 

ワァァァァァァァ―――――――!!!!

 

 

 

 

本拠地を攻撃し始めてから、もう1刻は経とうとしている。

しかし、未だに黄巾党は出てこない。

やつらもそこまで馬鹿じゃないようだ。

火矢を使えば、黄巾党を砦から焙り出せるのだが、火矢を使うと目的の一つの糧食が燃えてしまう。

何か考えないと我が義勇軍からの死傷者が増加する一方だ。

敵は俺達義勇軍のおよそ14倍の7万人いるんだぞ。

ここらが潮時のようだ。

 

一刀「全軍退却! 持ってきた食料を少しずつ捨て、退却しろ!」

 

朱里の発案通り、食料を餌に黄巾党を釣ってみた。

 

作戦は成功!

やはり賊と同じ欲望には忠実のようだ。

そして、俺は黄巾党を峡谷の外に釣ることに成功した。

しかし、全軍は釣れなかったようで、おそらく5万。

後の2万人は袁紹に任せよう。

俺達は後衛に合流できた。

 

桃香「良かったよ。ご主人様。怪我はない?痛いとこはない?」

 

一刀「愛紗と鈴々が頑張ってくれたおかげで、無傷だ。

それより、再開を満喫する前に包囲した黄巾党を倒そう。」

 

桃香「そうだね。」

 

包囲には成功した。白蓮さんの軍の速度が速かったおかげで、文醜さんが率いる袁紹軍のカバーができた。

その後は5千の俺達義勇軍、2万の公孫攅軍、4万の袁紹軍で5万の黄巾党を殲滅するだけだったのだが、またしても錬度の低い袁紹軍が足を引っ張った。

文醜さん個人の武は高いため、文醜さんが居る付近の袁紹軍は士気が高い。

しかし、俺ら義勇軍との境目の辺りは士気も低く、うまく連携が取れないでいた。

その結果、黄巾党はそこの一点突破に掛けたようで、突撃を開始した。

俺は急いで鈴々を見つけ、指示したが、もうすでに遅かった。

包囲網は突破され、黄巾党が包囲網から抜け出した。

このままでは包囲網の裏側を突かれ、乱戦になると思われたが、

 

 実際は違った。

包囲網を突破した黄巾党は散り散りになり逃げ出した。

行こうとする方向は様々、砦に戻ろうとする者、どこかに逃走する者。

本拠地に向かう者は袁紹軍に任せて、俺達は包囲網の修復に急ぎ、包囲網は修復でき、黄巾党を倒すことに成功した。

包囲網の中の黄巾党を倒し終わった後、士気の高い者を集めて、逃げた黄巾党の追跡を開始しようとしたが、砦と違う方向に向かった黄巾党は1人によって全員倒されていた。

 

一刀「これ、全てジェネシスさんが?」

 

ジェ「あぁ、逃げようとしたのでなぁ。」

 

一刀「それより、なぜここに?」

 

ジェ「黄巾党の動きが変わったから、包囲網を一周して、戦力の足りないところに参加したまでだ。」

 

賊は皆文字通り一刀両断されていた。

ジェネシスさんの剣を防ごうとした者も居たようだが、防御した武器の上から切られたみたいで武器は折れていた。

ジェネシスさんは赤いレイピアをしまうと、俺達の義勇軍の本陣へと歩き出した。

 

早朝に始まった戦闘は夕方には終了し、討伐軍は皆本陣に引き上げた。

そして、戦果を互いに言い合っている。

 

朱里「纏めると、約6万の黄巾党を討伐できましたが、砦は落とせなかった。でいいですか?」

 

砦の堅牢さ、袁紹軍の錬度の低さを考えれば、当然の結果か。

俺達は数名の斥候に黄巾党の砦の監視と、数名に見張りを任せ、明日に備え寝た。

 

次の日は砦を総攻撃、公孫攅軍が正面から突撃、袁紹軍と俺達義勇軍は援護射撃となった。

本拠地はものの数刻で落城。

俺達義勇軍は本拠地がないので、当分の間はこの砦を使うことになった。

 

 

 

 

その後、俺、桃香、鈴々、朱里、白蓮、袁紹、顔良と数百名の護衛で洛陽に黄巾党討伐の報告に行ったのだが、洛陽は悲惨だった。

 

「地獄」そう表現するのが、一番適当。

それ以外に表現方法はなかった。

道端に死体が転がっており、それを煌びやかな貴族のモノと思われる馬車が平気で引いていく。

 

桃香「…酷い。これが皇帝の居る都洛陽なの……。」

 

俺達は宮殿へと向かい、十常侍の1人張譲と謁見した。

酒を飲んでいたのか呂律が回っておらず顔も赤い、宴が中断されたせいか機嫌が悪い。

さっさと謁見を終わらせたかったらしく、領主の居ない土地を俺達に与えると去って行った。

 

こうして、俺達は平原を手に入れ桃香は平原国の相の地位を手に入れた。

 

俺達はジェネシスさんと愛紗と雛里の待っている砦にいき、義勇軍を引き連れて平原へと向かった。

まず、平原国のことを知ろうと、書庫の税に関する書簡の整理を行うことから始めた。

土地の統治は忙しく、仕事が次から次から温泉のごとく湧いてくる。

 

数ヵ月後、星が平原に来た。彼女曰く、俺の下で働くのが一番肌に合うと言っていた。

 

星 「では、私を臣下に加えて頂けるのですか?」

 

桃香「違うよ。星ちゃん。 私は仲間になってって言ったの!」

 

星 「要するに臣下に…。」

 

桃香「違うもん。臣下じゃなくて、仲間だもん。」

 

桃香は頬を膨らませ、唸っている。

星は固まっていたが、いきなり笑い出し、

 

星 「わかりました。この趙子龍。桃香様の仲間となり、貴方の願いを叶える為の槍となりましょう。」

 

星が仲間になったので祝いの宴会となった。

星が初仕事として宴会の準備をさせくれというので、任せたら、メンマ料理ばかり出てきた。

 

メンマの刺身、

メンマの素揚げ、

メンマ蒸し、

メンマの為の野菜炒め、

肉まんならぬメンマまんとかいうモノ等etc.

 

その夜、メンマに溺れる夢を見た。

 

一刀「もうメンマ食べたくない……。」

 

 

 

 

どうも、黒山羊です。

 

次回は拠点にします。ですが、全員の拠点は正直掛けない。そこで、みなさんにまたしてもアンケートです。御協力お願いします。

アンケートの方法は前回と同じく、コメント欄にお書きください。記入方法は以下の通りです。

A:一刀・B:ジェネシス

1:桃香・2:愛紗・3:鈴々・4:朱里&雛里・5:星

上の記号を元に「男女」と記入をお願いします。

つまり、一刀×鈴々の拠点を見たい方は「A3」という風に書き込んでください。

1人で3つまで書き込み可能とします。多いモノから一刀3つ、ジェネシス3つの拠点を次回に載せます。

試験が近いため、次回の更新は試験が終わってからとして頂きますので、今回はアンケート期間を多くとります。では、皆さんよろしくお願いします。

 

えぇ?ジェネシス拠点書きにくいから、ヒロイン1人に絞るとか言ってなかったってか?せやけど、拠点の話が1つというのもどうかと思ったので、ジェネシスさんには本編中にフラグを立ててもらいます。

 

ほなら、次回にお会い致しましょか。

 


 
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