No.194263

ロリコン?

tanakaさん

なんとなく化物語を書いてみたかったんです。
軽くかじっただけなので、変な所があると思いますがスル―しておいてください。

2011-01-06 00:35:15 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1947   閲覧ユーザー数:1839

「暦お兄ちゃんって、ロリコンさんだよね?」

「な――っ!? せ、千石。君は何を言っているんだ?」

 僕がロリコンだと……!?

 そんなことあるわけがないだろ。ロリコンは悪なんだ。社会的に立場が悪い趣味なんだぞ。

 そんな趣味を僕が持っているわけがないだろ。

「暦お兄ちゃんは、ロリコンさんじゃないの?」

「あ、当たり前だろ。僕はいたって真面目な趣味をしているんだ」

「そう、なんだ……」

 僕の答えに心なしか悲しそうな顔をする千石。

 一体、何が不満だというのだろう。

 もしかして僕にロリコンであって欲しいとでも思っているのか。

 ……それはさすがにないか。

 もし僕がロリコンだったら、千石の身が危ないからな。

 千石を襲うような真似をしていない時点で、僕がロリコンじゃないと証明出来る。

「千石、どうして急にそんな事を聞くんだ?」

 もしかして僕を警察に突き出そうとでもしていたのか?

「あ、ぅ……」

 顔を真っ赤にしてうろたえる千石。

「千石?」

「ひゃぅっ!?」

 軽く肩に手を置いただけで物凄く驚かれた。

 もしかして僕って、千石に嫌われてるのか?

 いやいや、千石に限って僕を嫌うなんてあるわけがない。

 ない……よな?

 

「あ、あのね。暦お兄ちゃんっ!」

「な、なんだ?」

 ここで千石に『暦お兄ちゃんなんか大っ嫌い!』なんて言われたりしないだろうな。

 もしそんな事を言われたら、二度と立ち直る事なんて出来ないぞ。

「撫子は暦お兄ちゃんが大好きなの! 暦お兄ちゃんの恋人になりたいの!」

「お、おう……」

「だから――」

 

「お願いだからロリコンさんになって! ロリコンさんになって、撫子と――」

 なんてことだ。まさか千石に告白をされるとは。

 それで僕にロリコンかどうか聞いていたのか。

 ようやく千石の意図が分かったよ。

「撫子と――」

「千石。僕も千石の事が好きだ」

「暦お兄ちゃん……」

「僕でいいなら付き合おう」

「う、うん♪」

 ロリコンは悪だ。少し前にそんな馬鹿な事を言ったような気がするが、あれは撤回しよう。

 ロリコンは素敵だ。最高じゃないか。

 人類の頂点はきっとロリコンなんだろう。

 それぐらいにいいものだと思うよ。

 

 言っておくが、千石が告白してきたから考えが変わったわけじゃない。

 僕は元からそういう考えを持っていたんだ。

 ただそれを表に出していなかった。それだけなんだ。

 


 
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