No.184285

真・恋姫†無双 呉 試作品です

freeさん

なんとなく呉の小説を投稿。
書き溜めた分のなんかそれっぽい場面を試し投稿。
(いきなり引き抜いて投稿してるから訳わからんかも)
続けるかは未定。
誰か主人公のカコイイ名前考えてくれ。

2010-11-13 17:33:13 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1033   閲覧ユーザー数:966

 
 

主人公の会話シーン

 

 

 

 

「平和は、次の戦争の準備期間に過ぎない」

 

○は何も悟らせない、無表情としかいい様の無い顔でそう言い放った。

 

「人は戦う為にある。誰もが平和で暮らせる世界なんて言葉は夢想にすぎない」

 

「そ、そんなことありません!」

 

夢、理想、想い。そのどれをとっても桃香のそれは『英雄』の物だろう。そう、彼女こそが英雄に相応しい。英雄たる存在だ。

 

……だが、○は英雄ではない。

 

「そうね、今回ばかりは桃香に賛成させてもらうわ。……そんな理屈、私の覇道を持って叩き潰してあげる」

 

そして、自らを覇王と名乗る『英雄』もまた彼の言葉に反発する。

 

彼女もまた『英雄』。桃香にも決して引けをとらない『英雄』だ。

 

「そうだぞ、○」

 

「俺たちはきっと見つけられるさ、○」

 

そして、彼女らに付き従う、或いは共に進む存在である北郷一刀、島津正輝もまた彼女たちの言葉に賛同する。……いや、彼らとて立派な『英雄』なのだが。

 

「俺たちが生きている間は大丈夫かもしてない。でも、俺たちの次の世代は?……その次の世代は?争っていないと言い切れるのか?」

 

それでも彼は淡々と語り続ける。それしか知らない、とでも言うかのように。永遠な勧善懲悪など、在りはしない。それを彼は知っているのだから。

 

「なら俺は、雪蓮と共に千年の平和ではなく、五十年の理想郷を作るだけだ」

 

「五十年の……」

 

「理想……卿ね」

 

彼のあくまでも淡々とした反論を頭の中で反芻する彼女たち。

 

「ちょっとぉ!私そんなの了承した覚えないわよー?」

 

そこに割り込む三人目の『英雄』。○を拾い、共に歩むと定めた女性。

 

『情』の英雄、『覇』の英雄、『動』の英雄。

 

英雄とは、『そういう』資質、簡単に言えば才気に溢れた人間のことを言う。

 

才気に溢れる、といえば聞こえはいいが、言ってしまえば万人には無いものを持っている、つまり人に出来ないことが出来る人間のことを言う。

 

故に彼女たち英雄あるいは天才は『自分たちなら、成せる』という思考を持つ傾向にある。

 

それも仕方の無いことではある。英雄が立たなければ世界は動かない、彼女たちには動く『義務』がある。

 

「俺は、そういうつもりでお前の元にいる」

 

主であるはずの雪蓮の声にもまったく動じず、○は言葉を続ける。

 

「そんな理想を俺に持たせたのは、お前だ、雪蓮《英雄》」

 

最後まで、彼の表情に変化は無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

主人公の戦闘描写

 

 

 

 

彼は走り出す。

 

そのスピードは目を見張る物があり、武を持つものなら感心し、持たないものなら驚くだろう。

 

だが、それだけだ。

 

万人を驚愕させるだけの速度でもなければ、万人に焦りを抱かせるほどの加速力もない。

 

神速、と渾名される存在には到底及ばないだろう。

 

……だが、そんなことを彼は気に留めない。そんなものは必要ないのだから。

 

『おおおおおおおお!!』

 

次第に大きくなる男たちの声。いつ自分の命が失われてもおかしくない、そういう雰囲気がこめられている戦場の声だ。

 

(今日、俺は何人の道《人生》を奪う……?)

 

彼はそう思考する。しかし、それも一瞬。彼は『跳んだ』。

 

両手首に装着されている手甲のような物からアンカーを射出。先端に突起物の付いたそのワイヤーは易々と先頭の敵の胸部に突き刺さる。

 

「ぐぅ!?」

 

これで二人、人の灯火が消えた。いや、まだ消えてはいないが、この世界の医療技術では変わりないことだ。それはなんと儚く、なんと脆いものなのか。

 

しかし彼はそこで止まらない。そのまま激痛に苦しむ二人の脇をすり抜け、そのまま体を捻る。

 

そうなると当然、胸にアンカーが突き刺さったままの二人もワイヤーに引きずられる形で宙を舞う。

 

―――ドゴンッ!

 

鈍い音が響き、二人の男が、更に数人の男たちを巻き込んで圧死する。

 

「囲め!囲めぇ!」

 

「お、おう!!」

 

「うおおおお!」

 

瞬時に怒声が辺りを包む。

 

(道を、……潰すッ!)

 

それは、退路のことか、はたまた彼らの人生《道》のことか、それは彼以外の誰にも分かりはしない。分かるのは、彼らの命が削り取られようとしていることだ。

 

両腰に吊るされている長剣を固定具から取り外し、両手にグリップさせる。

 

そして、切りかかってきた男の腰まで体制を下げ、

 

切った。

 

本来、剣というものは人を『突く』為に出来ている。

 

それが、どんな材質で出来ているのかはわからないが彼の剣は敵を『両断』して除けた。

 

人の体もまた、筋肉や骨など、そう易々と真っ二つに出来るものではない。それは確かだ。

 

……だが、○の顔になんの感慨も浮かんでいないのもまた、事実だった。

 

返してですぐさまもう一人を屠り、手首のアンカーで一人を捕縛、そのまま振り回す。

 

今度は他の人間にぶつけることなくすぐに飛ばされていく。生身ならまず助からないだろう。

 

後ろからの敵の接近を足に備え付けられたアンカーで牽制しつつ、右手にもった長剣を投擲する。

 

それはこちらに勢い良く走りこんでいた人間の目の前に突き刺さりその男は自ら死へと走りこむこととなる。

 

直接刺しては抜くのが手間、ただそれだけの理由で数分間の想像を絶する苦痛を知ることになった男には一瞥もくれず、すぐさまもう片方の長剣も投擲し、先に投げたほうを回収する。

 

「はぁぁぁあ!」

 

振り向きざまに一閃。

 

―――ガキンッ!

 

そしてその一撃は敵の剣に止められることになる。

 

「お、重てぇ……」

 

鍔競り会う敵が呻く。○は無言。

 

そして、その拮抗もわずか数秒で終わりを告げた。

 

「ぐっ!?……ひ、きょうだ、ぞ!!」

 

足からのアンカーの射出、近距離で受けて平気でいられる筈もなく、男は力なく崩れ落ちる。

 

「……、ッ!」

 

ここまでで既に13人の命を彼は奪った。

 

華麗さよりも実用性のみを重視して。

 

そして、そんな○を敵は恐れた。

 

『なんだこいつは』

 

と。

 

今までに将と呼ばれる人間とも何度か戦場で巡りあったこともある。

 

見方ならば安心でき、敵ならば畏怖を抱く存在、《将》。

 

だが、力量を見れば○も明らかに将のレベルであろうに彼らは○を将と観ることが出来なかった。

 

あれは、もっと別の何かだ、と。

 

そこまで考えて、その男の胸にアンカーが突き刺さり、その男の28年の生は終わりを告げることになった。

 

 

 

 

モデルは某機動戦士種の外伝のみんなに主人公として見られてるけど本当は主人公じゃない人。

てヵむしろこれで分かる人いたらすごい。

 

STARGAZER でググってみてくれ。

 

続けようか続けまいか悩み中。

書き溜めはある、が乗せるのが怖いというチキンっぷり。

 

感想くれると嬉しい。あと、便座カバー。

最後に、主はツンデレではないのであしからず。

 
 

 
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