No.164397

散歩

神山我楽さん

散文その4。

2010-08-09 00:53:30 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:496   閲覧ユーザー数:492

 

 

 公園を散歩していた。

 

 大きな木の下のベンチ、涼しげで少し腰を下ろす。

 

 気持ちひんやりとした影の中、目を閉じる。

 

 ひゅうるり、と風が吹く。

 

 気がつけば大きな木の幹によりかかってうとうと。

 

 鼻の頭がむずむずして目を覚ます。

 

 葉っぱかな?とおもって目を開ければ。

 

 涼しげな色の蜻蛉が止まっていて。

 

 驚いて、大声をあげて、すっ転んで、笑って。

 

 見知らぬ通行人から何やってんだって見られてた。

 

 暑い暑い、夏の一日。

 

 ばかばかしいけど、なんだかすっとした。

 

 

 
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