No.131246

真恋姫無双~ありえたかもしれない外史~ 第7話 成長×反董卓連合 

ちいたさん

投稿です。生暖かく見守ってください。おまけは…かる~く流してください

2010-03-20 22:12:47 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:21116   閲覧ユーザー数:15807

この作品は原作のキャラの性格が変化したり時代背景が変わったりします。またオリジナルな展開などもいれようと思っています。

なので原作好きの方また特定のキャラが好きな方はスルーしてください

 

前回のあらすじ

黄巾党の脅威は去った。しかし、今回のことにより露呈した漢王朝の衰退。始まる群雄割拠の時代。一刀は己の牙を研ぐ。今は目の前の『反董卓連合』に備えて…

真恋姫無双~ありえたかもしれない外史~始まります。

 

黄巾の乱の後、漢王朝の霊帝が死去した。それにより諸侯達の動きも活発になっていった。その後様々な政争の果て董卓が実権を握った。しかし、一度吹き荒れた権力争いの嵐は大陸全土にひろがっていた。それは各諸侯達の野心を掻き立てるのには十分であった。そして、それは一つの形となった。『反董卓連合』の檄文として……

 

黄巾党の乱からしばらくして美羽の元に従姉の袁紹から檄文が届いた。その名前を聞いた美羽は嫌そうな顔をしていた。そして、執務室にいた一刀の元を護衛の兵士を伴い訪ねてそれを一刀に渡した。受け取った一刀はその檄文を読み始めた。ちなみに美羽は一刀の膝の上に座った。檄文の内容は反董卓連合を結成して悪政を行っている董卓から洛陽を助けるというものであった。

  (おかしいな…洛陽にそんな悪評はなかったはず……まあおおかた権力を握った董卓が面白くなかったんだろうな…この袁紹は…)

一刀は檄文を読んでそう考えていた。そんな一刀に美羽は声をかけた。

美羽「麗羽はなんと言っているのじゃ?」

  「まあ袁紹さんは洛陽にいる董卓を倒しましょうって言っているんだよ」

美羽「何じゃ~その董卓は悪いことをしているのか?」

  「そうらしいよ。どうする美羽?」

美羽「一刀にまかせるのじゃ。妾は難しいことはよくわからないのじゃ」

  「いいのか…俺が決めて?」

美羽「うむ。妾は仕事の邪魔になりそうじゃから七乃のとこに行くのじゃ!」

そう言うと美羽は一刀の膝から降りた。そして兵士に声をかけるとそのまま部屋から出ていった。一刀は兵士に「護衛よろしく」と声をかけた。美羽達が出て行った後あることを一刀は考えた。

  (美羽も変わったな…)

以前なら仕事中も関係無しに我侭を言っていたのだが最近はそれもほとんど無くなった。むしろ邪魔にならないように気を使うようにまでなったのである。それは七乃や一刀だけでなく城中の人間にもおこなう様になった。そもそも美羽は以前なら七乃や一刀以外の人間を護衛でつけるようなことはしなかった。そのような美羽の変化を七乃は喜んでいた。また城での美羽の評価もあがっている。文官・女中・兵士の中でも以前は好意的ではなかった者も美羽の変化に驚きつつも好意的になっていった。徐々にだが美羽達に信頼関係が築かれていっているのである。

  (元々良くも悪くも素直な子だったからな…それにしてもいい傾向だ……この調子だ)

一刀は顔を緩めるがすぐに気を引き締めた。

  「反董卓連合か…」

間違いなく有力な諸侯も参戦するであろう。発起人の袁紹。曹操に劉備、そしてその他にも様々な勢力が参加するだろう。この時代を生き残るために野心があるものはこの機会を見逃すはずがない。もちろん孫策も…

  (孫策の所にも檄文が届いているはず…なら孫策は必ず参加するだろう)

孫策達にとってこれは大きなチャンスである。これを見逃すはずがない…なら必然的に考えられる結論は一つ。

  「参加……しかないな」

参加して直接孫策を監視することが一番である。それに参加するほうがメリットも大きい。その分デメリットもあるがそれは仕方がない。そう結論付けた一刀は連合参加のため早速準備を始めた。

 

後日、美羽に連合参加の旨を伝えた一刀。美羽は一刀の言葉に「わかったのじゃ」と言って頷いた。

七乃「今回の連合は美羽様に私に一刀さんがでます~。孫策さんもお願いしますね~。他のみなさんにはしっかり留守をお願いします」

美羽「うむ。孫策よろしく頼むのじゃ」

美羽がそう言うと美羽に呼ばれた孫策は「わかったわ」と返事をした。そんな孫策を一刀は見ていた。すると彼女と目が合い彼女は一刀に気づくと笑みを浮かべた。

  (綺麗な顔だけど……嫌な笑顔だな……)

孫策の笑顔を見て一刀はため息をついた。孫策が部屋を出ていった後、七乃は

七乃「今回の連合の間に美羽様にはびこる屑たちを片付ける準備をしないといけませんね~」

といって一刀に美羽の相手を頼んで自分の執務室に戻っていった。

  (まあ今日はあんまり仕事もないからいいかな)

 

そして連合軍が集う。それぞれの思いをもって………

 

おまけ   

こちらは本編と全く関係ありません。唐突に思いついたので…

 

いつも通りに政務をこなしていた一刀。すると急に執務室の扉が開いた。

美羽「一刀~!」

扉を開けたのは美羽であった。一刀は書簡から視線を美羽に移すと尋ねた。

  「どうした?美羽」

美羽「一刀~妾と一緒にくるのじゃ~」

  「俺は今仕事「そんなのは後じゃ!」なんだが……了解」

一刀は書簡を置くと席からたった。そして、そのまま美羽に手を引っ張られ部屋を出る。

そして、そのまま引きずられてたどりついたのは美羽の自室である。

美羽が自室に入るのにつられて一刀も自室に入る。中には七乃がいた。

七乃「いらっしゃいませ~。一刀さん」

  「一体どうしたんだ?美羽?それに七乃さんも二人して…」

美羽達の行動に若干戸惑っている一刀であった。

美羽「今日は一刀に褒美があるのじゃ」

  「褒美?俺にか?」

七乃「はい~。日頃馬車馬のように大活躍の一刀さんに美羽様がご褒美をあげようということなんですよ~」

そんな二人の発言に一刀は驚いていた。

  (美羽がこんなことするなんて…明日は槍が降ってくるんじゃないのか?)

そんな失礼な事を考えていた一刀に美羽が言った

美羽「うむこれがその褒美じゃ」

そう言った美羽の後ろには同じデザインの服が何着かあった。色は白・黒・赤など色とりどりである。

  (え~とチャイナ服だっけ?たしか…)

その服は某週刊誌の○魂のヒロインの兄のような服であった。そしてその服の特徴は背中に様々な刺繍があること。模様は一刀の部隊の旗である十文字であったり、龍であったりと様々であった。それは一目見ても高価な品物であることがわかる。

  「これはいいな…でもこれを買う金はどこからだした?」

一刀は立場上袁術軍の財政を把握して管理もしている。もちろん、袁術軍は財政にかなり余裕があるが一刀は基本散財を認めない。美羽や七乃に関してもそこら辺を厳しくしているのである。こんな高価な服何着も買うとかなりの額となる。

そのことを知っている一刀は思わず尋ねた。そんな一刀の疑問に答えたのは七乃である。

七乃「それはですね~お嬢様は蜂蜜を我慢したのですよ~。一刀さん」

  「えっ?」

  (美羽が蜂蜜を我慢した…だと…)

七乃の言葉に一刀は驚愕した。美羽の蜂蜜好きは城の者全てが知っていることである。実際一刀が来るまで蜂蜜にかなりの予算が使われていた。(一刀はこれを蜂蜜手当てと言っている)その後、一刀が財政の管理を行ってもここだけは削ることはできても失くすことができなかったのである。(実際削るだけでもかなり説得を要したが……)

そんな美羽が蜂蜜を我慢したのである。驚き以外の何者でもない。

  「美羽どうして…」

美羽「うむ…それはじゃな…」

 

美羽はいつも一刀の意匠が気になっていた。最初着ていた聖フランチェスカの制服も目立つのと『天の御使い』であることを隠すために一刀は安い意匠を着ていたのである。一刀は今や袁術軍の中でも七乃と同様にかなりの地位である。そんな一刀の服がぼろくては周囲に示しがつかないのではと思った。そんな時、いつもの意匠屋に行くと一刀に似合いそうな服があった。それを何着か買って褒美としてあげようと考えたのである。七乃にその事を言うと

七乃「それはいいのですけど~一刀さんそんなこと認めませんよ~。私がお願いしても無理ですよ~」

一刀は優しいがことお金に関しては厳しいのである。しかし、一刀にはあの意匠を着てもらいたかった。そう考えていると七乃が提案をした。

七乃「どうしてもというなら~お嬢様が蜂蜜を我慢してもらうしかありませんね~」

ではどこからお金を出すか?それは唯一美羽が自由に使える蜂蜜手当てしかなかった。七乃の提案に美羽は考えた。美羽に蜂蜜を我慢するなど有り得なかった。しかし、一刀にあの意匠を着てもらいたい…その両者が美羽の頭の中で葛藤していた。そして、

美羽「……わかったのじゃ…妾は蜂蜜を我慢するのじゃ!!」

まさかの美羽の蜂蜜断ち宣言に七乃が驚いた。それから、今まで蜂蜜を我慢してついに今日その意匠を買うことができたのである。

  「そうか…ありがとう美羽。」

そう言って美羽の頭をなでる一刀。

美羽「うむ!じゃあ早速着るのじゃ!」

  「わかった。じゃあちょっと待っていてくれ」

意匠を持って部屋からでる一刀。そして一刀が新しい意匠に着替えて美羽達の前に戻ってきた。

  「どうかな?二人とも」

美羽「似合っておるのじゃ、さすが妾が選んだだけあるのじゃ」

七乃「ええ~似合ってますよ~一刀さん」

  「そうかな…ありがとう」

一刀はそれから美羽がくれた意匠を着ることになった。また余談ではあるが後日、一刀が美羽に我慢していた分の蜂蜜をあげたのである。

 

後書き

この作品の美羽は基本的にお馬鹿ちゃんですけど一刀の頑張り(?)のおかげで少しまともになってきています。(それでもお馬鹿ちゃんですが……)もし、こんな美羽が嫌なかたは是非スルーしていって下さい。おまけの話は一刀の意匠の設定を考えているときに思いつきました。そして少し美羽が成長をしたというエピソードにしてみました。おまけの話は色々と無茶苦茶ですけど許してください。ちなみになぜこの意匠の設定にしたかというと中華風の服と自分にコメントをくれた人の中にこの意匠のキャラ風に応援をしてくれた人がいたので思いつきました。ていうかそろそろ一刀の本気をださなければ…もう少しだけお待ちください。

最後にみなさんのコメント非常に参考になります。ありがとうございます。ではみなさんまた

 

設定

一刀の意匠  服の見た目は銀○の神○ 

意匠には様々な色がありはそれぞれ刺繍がされている。例・十文字・龍・虎・朱雀・蓮の花など

日常だけではなく戦闘の時も着ているけど服が汚れるのを嫌がって戦闘の時だけ黒いマントをしている。これから、一刀は○威みたいな格好をしていると思ってください。

 


 
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