No.124412

呉のバレンタインデー騒動

葉月さん

さて、前回の作品でもお伝えしていたバレンタインデーシナリオです。
今回は題名にもある呉がお話の舞台になっています
ではお楽しみください
最後の奥付に投票があるのでよろしければ投票してください
2010/02/14:誤字修正(投稿そうそうに名前を間違えているとは……)

続きを表示

2010-02-14 19:16:58 投稿 / 全11ページ    総閲覧数:10671   閲覧ユーザー数:8089

「あ~ん、もういや~」

 

雪蓮のこの一言で隣に座っていた冥琳の顔の血管が浮かび上がった

 

「雪蓮、あなたがちゃんと毎日政務をこなしていれば私も多少は大目に見ましょう……ですが」

 

冥琳は机を叩き雪蓮を睨んだ

 

「なんですかこの量は!一体どれだけの書簡を溜め込めば気がすむのかしら?」

 

「だって~、ここ最近、天気が良いのに部屋の中で書類仕事なんてバカらしいじゃないの♪」

 

「はぁ~」

 

冥琳は頭を押さえ首を振った

 

(コンコン)

 

「あら、一刀かしら♪は~い、居るわよ~♪」

 

「お邪魔するよ、侍女さんに雪蓮が呼んでたって言われたんだけど」

 

「……雪蓮?」

 

「なによ冥琳、そんな睨んでるとそんな顔になっちゃうわよ」

 

「そうなったら、あなたのせいよ雪蓮」

 

「あ、あの……」

 

「ああ、すまない、気にしないでくれ北郷」

 

「か~ずと~、暇よ~~」

 

「え?今、仕事してるんじゃ?」

 

「ああん、一刀も冥琳見たいな事言うの~」

 

「そんなこと言ってもな」

 

一刀は頭をかきながら苦笑いを浮かべた

 

「それより!何か面白いこと無いの?」

 

「ん~、そうだな~」

 

「北郷、あまり雪蓮に付き合わなくても良いぞ」

 

「冥琳ったらひど~い!」

 

「ははは……ああ、そう言えばそろそろバレンタインデーか」

 

「刃恋多淫泥?随分といやらしい名前ね」

 

「違う違う!バレンタインデー!好きな人にチョコレートをあげる行事だよ」

 

「猪口霊都?なんだそれは、食べ物なのか北郷」

 

「チョコレートね、そう食べ物だよ、本当はバレンタイン牧師って人の処刑された日なんだけどね」

 

「ふ~ん、そんな知らない人のことなんてどうでもいいわ、それでそれで、そのちょこれーとってどう作るの?」

 

「ん~、カカオ豆ってのが必要なんだけど、ここだと手に入らないから作れないかな」

 

「え~、なーんだ、つまんない」

 

雪蓮は口を尖らせて文句を言った

 

「まったく、雪蓮、無いものをねだっても仕方が無いだろ」

 

「そうだけどさ~」

 

「ははは、まあ、相手に気持ちを伝えるのが目的だからチョコじゃなくても良いんだよ、用は気持ちが伝われば何でも良いのさ」

 

「ふ~ん、そんなもんね~……そうだ!ねぇ、冥琳~」

 

「はぁ~、ダメといってもやるのだろ?」

 

「流石は冥琳、話がわかるわ♪」

 

「長い付き合いだからな、だが」

 

「「ひっ!」」

 

「この書簡を終わらせたらな」

 

冥琳は積み上げられた書簡に目をやる

 

「は、ははは、一刀♪任せたわよ!」

 

「え、えええ!?うぷっ!」

 

雪蓮は一刀を冥琳の方へ押し倒し部屋から逃げていった

 

「まったく、北郷も間の悪いときに来たな」

 

「は、ははは……」

 

「では、北郷でも出来る物はやってもらうとするか」

 

「ええ?!俺、今日は休みなのに?!」

 

「運が悪かったと諦めることだ」

 

「とほほ、雪蓮恨むぞ……」

 

一刀はうな垂れながら冥琳と書簡を片付け始めた

 

「あ、あの一刀様!」

 

「ん?亞莎か、どうしたんだ?」

 

「あ、あの、その!」

 

亞莎は手を後ろにもじもじとしていた

 

「どうしたんだ亞莎?」

 

「あ、あの一刀様!」

 

「う、うん」

 

「きょ、今日はば、ばれんたいんでーなるものの日とのことで!そ、その」

 

「あ、あ~、なるほど」

 

一刀は何かに納得したように手を叩いた

 

「か、一刀様、お、お慕い申しております!」

 

亞莎は両手を一刀の前に突き出した、手には皿がありその上にはゴマ団子が乗っていた

 

「ありがとう亞莎、俺も好きだよ」

 

一刀はゴマ団子を受け取り亞莎の頭を撫でた

 

「は、はい!」

 

「それじゃ、頂くよ……もぐもぐ」

 

「ど、どうですか?」

 

亞莎は不安そうな目で一刀を見ていた

 

「うん、前よりももっと美味しくなってるよ」

 

「ほ、本当ですか!よ、よかったです」

 

亞莎は一刀に褒めてもらい満面の笑顔だった

 

「ん~、やっぱり亞莎のゴマ団子はうまいな」

 

「こんな所にいらしたのですね、一刀様!」

 

一刀は庭でのんびりと亞莎のゴマ団子を食べていると明命が背後に現れた

 

「うわっ!びっくりした、明命か」

 

「はぅあ!こ、これはすみませんでした!所で一刀様は何をしているのですか?」

 

「ん?亞莎がくれたゴマ団子食べてたんだけど」

 

「そうですか!では、丁度よかったです!」

 

「ん?何が丁度よかったんだ?」

 

「雪蓮様が今日は好いた人に手作りの食べ物を贈る日と伺ったもので私も作ってみたのです!」

 

そういうと明命は肉まんを出してきた

 

「初めて作ったので美味しいかどうかわかりませんが一刀様に食べていただきたくてがんばりました!」

 

よく見ると、明命の手は怪我をしたのか包帯が巻かれていた

 

「ありがとう明命、手に怪我までして作ってくれたんだね」

 

「はぅあ!そ、そんなことはないです!」

 

「ありがとう頂くよ、はぐっ……もぐ、もぐ」

 

「……」

 

明命は一刀が食べているところをジーっと見ていた

 

「……うん、とても美味しいよ。ありがとうな明命、俺も明命のこと好きだよ」

 

「はぁ~~~!あ、ありがとうございます!」

 

明命もまた満面の笑顔で喜んだ

 

「ふぅ~、ちょっと食べすぎかな」

 

一刀はお腹を擦りながら歩いていると

 

「ん、この匂いは……」

 

どこからともなく香ばしい、いい匂いが漂ってきた

 

「厨房から見たいだな、いい匂いだな」

 

一刀は匂いに釣られ厨房に足を向けた

 

「おお一刀!丁度呼びに行こうとしておったところだ」

 

「祭さん?なに作ってたの?」

 

「なに、策殿に今日は天の世界では手作りの品を作り告白する日と言っておったのでな、わしもそれに乗ってみようと思ったのじゃ」

 

「へ~、誰にあげるの?」

 

「おぬし、本気で言っておるのか?一刀に決まっておろう、さあ、座れ座れ」

 

祭は一刀を座らせ出来立ての青椒牛肉絲を目の前に置いた

 

「さ、たんと食え、これがわしのお前に対する気持ちじゃ」

 

「ありがとう、祭さんそれじゃ、頂きます!」

 

「おお、ご飯もあるぞ」

 

「うん、頂くよ」

 

一刀は祭からご飯を受け取り青椒牛肉絲と供に食べ始めた

 

「ん~!相変わらず祭さんの青椒牛肉絲は絶品だよ!いくらでも食べられる気はするよ!」

 

「はっはっは、そうだろそうだろ」

 

祭もうれしそうに一刀が食べているところを眺めていた

 

「ふぅ~、ご馳走様、大変美味しかったよ」

 

「それは何よりじゃ」

 

「あ、そうだ」

 

「ん?なんじゃ」

 

「うん、祭さん、俺も祭さんのこと好きだよ」

 

「よ、よさんか、こっぱずかしい!」

 

「痛っ!?」

 

祭は顔を赤らめ一刀の背中を思いっきり叩きながら背を向けたがその顔はうれしそうに微笑んでいた

 

「うっぷ……さすがに、ゴマ団子に肉まん、青椒牛肉絲も食べるとお腹がきついな」

 

一刀は歩きながらふと思った

 

「まてよ……亞莎に明命、祭さんにバレンタインのプレゼントとしてくれたってことは……シャオに穏、蓮華と思春、冥琳に雪蓮もか?」

 

「あ!か~ずと!み~つけた!」

 

その瞬間、一刀は背筋に寒気が走った

 

「シャオかどうした?」

 

「あのね、お姉ちゃんから聞いたんだけど、今日は一刀に手作りの贈り物をする日なんでしょ?」

 

「あ、ああ、そういった、かな?」

 

(でも俺に限定じゃないんだけどな……)

 

「それでね、シャオも一刀の妻なんだから私も作ってきたんだよ、ほら!」

 

そういうとシャオは小さな袋を取り出した

 

「これはね……よっと、ほら!綺麗でしょ!」

 

「ああ、綺麗だな、これなんなんだ?」

 

「蜂蜜の飴だよ!がんばって作ったんだから!」

 

「ありがとうシャオ、大事に食べるよ」

 

「うん!本当はもっとちゃんとしたの作りたかったんだけど時間が無かったからごめんね」

 

「そんな事無いよ、シャオが一生懸命作ったんだから」

 

「だから一刀って大好き!」

 

「おっと」

 

「ん~♪一刀の胸あったか~い」

 

「ははは」

 

「じゃね~一刀」

 

シャオは一刀にしばらく抱きつき手を振りながら去って行った

 

「シャオは何とかなったか……あとは」

 

「あ~見つけましたよ、一刀さ~ん」

 

(この間延びした声は)

 

振り返ると本の山が目の前にあった

 

「えっと……誰?」

 

「あ~ん、酷いですよ一刀さ~ん、私です。穏です~」

 

「いや、本の山しか見えないんだけど……」

 

「もう、一刀さんは意地悪ですね~」

 

そういうと体の向きを変える穏

 

「こんにちはです。一刀さん」

 

「ああ、随分と本を持ってるけどどうするの?」

 

「これですか~?これはですね~。一刀さんにあげるものですよ~」

 

「へ?うお!」

 

「ふぅ~重かったです。これが穏からの一刀さんへの贈り物です~」

 

「お、贈り物って……」

 

「はい~、穏は料理が苦手なので一刀さんが読めそうな本を選りすぐって見ました~、如何ですか~?」

 

「そ、それはうれしいんだけど」

 

「そうですか~、出来れば穏も読みたいので今度ご一緒しましょうね~」

 

「うん、そうだね……って、ええええ?!」

 

「それでは一刀さん、穏はこれで失礼しますね~、あ、言い忘れてました。」

 

「え?なに}

 

穏は思い出したように一刀に向き直り

 

「穏は一刀さんのことが好きですよ~、だからこれからもご一緒に本を読みましょうね~♪」

 

「あ、うん、俺も穏のこと好きだよ」

 

「あはは~、うれしいこと言ってくれますね~、それでは~」

 

穏は嬉しいのか体をくねらせて戻っていった

 

「……この本をどうしろと?てか、穏になんか恐ろしいこと言われたような……」

 

本を抱え途方に暮れる一刀だった

 

「あとは4人か……」

 

本を一旦部屋に置き、することも無く城内をぶらぶらしている一刀

 

「なにが、あと4人なのかしら?一刀」

 

「ふん、どうせくだらないことでも考えていたのだろ」

 

「思春そんな言い方は一刀に失礼だわ。ごめんなさい一刀」

 

「いや、気にして無いからいいよ。それよりどうしたんだ蓮華?」

 

「え?!あ、その、一刀に用があって……」

 

「俺に?」

 

「ええ、姉様が今日は一刀に贈り物をする日と言われたものだから、その……」

 

(あ~雪蓮のやつ、この様子だとちゃんと蓮華にも説明して無いな)

 

「一刀?」

 

「ああ、なんでもないよ」

 

「貴様、蓮華様がお話になっているのに聞いていなかったな」

 

思春は鈴音を取り出した

 

「思春、落ち着きなさい」

 

「はっ……ちっ」

 

「い、今舌打ちしましたね!思春さん!」

 

「気のせいだ」

 

「まったく、思春も素直じゃないのだから。それより一刀、これ受け取ってくれる?」

 

「ああ、ありがとう……これは、ゴマ団子?」

 

「えっと、初めて作ってみたのだけれどうまく出来なくて食べてくれるかしら?い、嫌なら無理にとは言わないけど……」

 

思春が無言で鈴音に手をかけて一刀を睨みつけていた。

 

『食べなければ判っているな?』

 

思春による無言の圧力に一刀は意識をそらした

 

「そんなわけないだろ、蓮華が一生懸命作ってくれたんだ、ありがたく頂くよ、ぱくっ」

 

「ど、どうかしら?」

 

(思春が後ろから睨み殺す勢いで見てくる、下手なこといえないな……っ!)

 

「美味しいよ!」

 

「本当?」

 

「ああ、すごいな蓮華は初めてでこんなに美味しいゴマ団子が作れるなんて!」

 

「そ、そう、よかったわ。所で一刀」

 

「ん?」

 

「なんで姉様は今日は一刀に贈り物する日と言ってきたの?」

 

「ああ、それはね……」

 

一刀は蓮華にバレンタインデーのことを伝えた

 

「な、なな!す、好きな人に贈り物をしてあ、愛の告白?!」

 

「そうだよ、やっぱり、雪蓮はちゃんと伝えてなかったんだね」

 

「ね、姉様~!」

 

蓮華の後ろに般若の仮面が浮かび上がっていた

 

「あ、蓮華」

 

「なに!一刀」

 

「ゴマ団子ありがとう、俺も蓮華のこと好きだから」

 

「っ!い、いいのよそんなの……」

 

一刀の一言により蓮華の般若の仮面が消えていった

 

「ふっ!」

 

「ぐへ!……し、思春さんなぜ肘内を……」

 

「うるさい、これでも食って黙っていろ」

 

「うむ?!……もがもが!」

 

(なんか口の中が甘いぞ……)

 

味を確かめるように食べるとゴマ団子だということがわかった

 

「ごくん……行き成り口に突っ込むなよ、思春これって……」

 

「うるさい、本当は蓮華様にあげるつもりで作ったのだ、お前なんぞに食わせるつもりなどなかったわ」

 

「もう、思春ったら恥ずかしがっちゃって、本当は一刀が美味しいって言ってくれるか心配だったくせに」

 

「そ、そのようなことはございません!」

 

「なんだ、そうだったのか」

 

「だから違うといっているだろ!」

 

思春の顔は恥ずかしさからか赤く染まっていた

 

「ふふふ、思春も素直じゃないわね」

 

「蓮華様!」

 

「はいはい、わかったわ。これ以上からかうと思春が怒り出してしまうわね」

 

「ははは、思春もありがとうな」

 

「ふん、礼などいらぬ」

 

思春は踵を返しスタスタと歩いていってしまった

 

「もう、思春ったら。それじゃね、一刀」

 

「ああ」

 

思春を追いかけるように蓮華も歩いていった

 

「ふぅ、いつの間にか夜になっちゃったな、結局あれから雪蓮も冥琳も来なかったな」

 

一刀は窓の外で輝く月を見ながら呟いた

 

「あら?期待してくれてたみたいよ冥琳」

 

「……そのようだな」

 

振り返ると雪蓮と冥琳が入り口で立っていた。雪蓮の目は獲物を見るような鋭い目つきで口元は微笑んでいた

 

「な、なんだか嫌な予感がするんですが、雪蓮さん?」

 

「ふふふ♪」

 

「な、なんで扉の鍵をかけてるんですか?冥琳さん」

 

「すまんな北郷……」

 

冥琳が一刀に諦めてくれと言わんばかりに首を振っていた。雪蓮は目を細め舌なめずりをしながら一刀に近づいていった。一刀はそれを見て命の危機を感じていた

 

「それじゃ、私たちの思いを受け取ってね一刀♪」

 

「ちょ!雪蓮!お、落ち着き、うわ~~!」

 

雪蓮に押し倒されそのままベットに押さえつけられた一刀

 

「んっ……ちゅ……んんっ!」

 

「ん~~~~っ!?」

 

「……くちゅ……ん……ぷはっ、ご馳走様、一刀♪、ほら冥琳も」

 

「あ、ああ……」

 

「あ、あの冥琳さん?」

 

「すまんな、これが私たちのお前へのばれんたいんでーの贈り物だ、ん……」

 

冥琳は雪蓮ほどではなかったが一刀にキスをして頬を染めていた

 

「もう、冥琳ったら、もっと積極的に行かなきゃ♪」

 

「雪蓮みたいには出来ないさ、私はそこまで強引ではないのでな」

 

「もう、恥ずかしがっちゃって、冥琳可愛い♪」

 

「あ、あの、もう終わりですよね?」

 

「あら、あなたのここはそうは言って無いけど?」

 

「え?……あ」

 

目線を下げるとなんとも恥ずかしい状態になっていた

 

「さ~これからが本番よ、しっかり私と冥琳のこと受け止めてね一刀♪」

 

その夜、一刀の部屋からは二つの声が木霊した

 

「遅い!姉様は毎度のこととして、一刀に冥琳まで」

 

蓮華は朝議の席に座り指を机を鳴らしていた

 

「蓮華様、私が様子を見に行ってまいりましょうか」

 

「思春……ええ、お願いできるかしら」

 

「御意」

 

「おっはよ~♪」

 

「すまない、遅れてしまった」

 

思春が様子を見に行こうと扉に歩き出した時、雪蓮と冥琳が姿を現した

 

「姉様!呉の王である姉様がこのようでは示しがつきません!」

 

「カリカリしすぎよ蓮華、それじゃ一刀に嫌われちゃうわよ」

 

「なっ!か、一刀は関係ありません!それより、まだ一刀が来てないのですが冥琳は何か知らないのかしら」

 

「ちょっと、なんで私じゃなくて冥琳に聞くのよ~」

 

「姉様が知っているとは思えないからです」

 

「知ってるわよ、だってさっきまで一緒だったんだから♪」

 

「「「え?」」」

 

その場に居た、雪蓮、冥琳以外の呉の将は声をそろえた

 

「ね、姉様?今、なんと仰いました?」

 

「だから~私と冥琳とで朝まで一刀と一緒だったって言ったのよ♪」

 

「「「え~~~っ!?」」」

 

「ほ、本当なの?冥琳」

 

「はい、雪蓮の言う通りです、蓮華様」

 

冥琳は頬を染めて蓮華の質問に答えた

 

「確かにお肌がすべすべですね~、穏ももっとすべすべになりたいです~」

 

「む~、わしもなんで呼んでくれなかったのじゃ策殿!」

 

「ずる~い!シャオだって一刀に抱いて貰いたいのに!」

 

「はぅあ!あ、朝まで一刀様と……」

 

「あ、あわわわわわ、か、かかか一刀様とね、ねね閨を供に……」

 

「北郷~~~っ!蓮華様というお人が居ながら~~っ!」

 

「ふ、ふふふふ、一刀には少しお仕置きが必要かしら……ふふふ」

 

「あらら、皆良い感じに壊れちゃってるわね」

 

「お前のせいだろ雪蓮」

 

「あら、そうかしら?それと蓮華」

 

「ふ、ふふふ、なんですか姉様、私はこれから一刀にお話があるのですが」

 

「うわ~、ちょっとやりすぎたかしら、取りあえず落ち着きなさい、私と冥琳は一刀にバレンタインデーの贈り物をしただけよ、だから責める私と冥琳になるわけだけど?」

 

「な!それでも拒むことは出来るはずです!」

 

「一刀が拒むわけないじゃない、それに無理やり押し倒しちゃったし♪」

 

「姉様!」

 

「あ~、お、遅れてすまん……」

 

「か、一刀?!」

 

部屋に入ってきた一刀を見て蓮華は驚いていた

 

「か、一刀?随分とやつれてるけど大丈夫なの?」

 

「あ、ああ、何とかね、雪蓮と冥琳がすごくてさ……」

 

一刀はフラフラと椅子に座り込んだ

 

「一刀ったら私たちそんなにすごく無いわよ?たった一人二十回じゃない♪」

 

「に、二十回?!姉様!それでは一刀が倒れてしまいます!」

 

「あら、私と冥琳の時はもっと多いわよ?ね、冥琳」

 

「あ、ああ、だが最後のほうはいつも記憶が無いんだが……」

 

「「「……」」」

 

全員呆れて物が言えなくなってしまった

 

「と、とにかく一刀は朝議はいいから部屋で休んでいて」

 

「え?いいのか?」

 

「ええ、あとで様子を見に行くわ、いいわよね冥琳」

 

「ええ、それに今日はもともと北郷は休みなので問題はないです」

 

「そっか~、ありがとう、それじゃ部屋で休ませてもらうよ」

 

「なら、私が連れて行って「姉様はダメです!」ちぇ~」

 

こうして、一刀は部屋で休むことになったのだが様子を見に行った全員はなぜか一刀の部屋を出た時はお肌がつやつやになっていたそうだ

 

「お、俺、本当にもうダメかも……」

 

葉月「ハッピーバレンタイン!」

 

雪蓮「やっと私たち呉の話だったわね」

 

葉月「それにしても相変わらず強引ですね」

 

雪蓮「あら、一刀にだけよ♪」

 

冥琳「北郷が来る前は私だっただろ雪蓮」

 

雪蓮「うふふ、冥琳ったら一刀に妬いてるの?」

 

冥琳「ちゃかすな、雪蓮」

 

葉月「さて、次は3月3日のひな祭りですかね、次はどこにしましょうか」

 

雪蓮「もちろん私たちよね」

 

華琳「あら次は私たちの魏よ」

 

桃香「いいえ!私たちの蜀です!」

 

葉月「魏・呉・蜀そろいぶみですね」

 

雪蓮「あらら、華琳や桃香まで出てきちゃった」

 

華琳「雪蓮だけに良い思いはさせないわよ、それにその日は女の子の日なのだから譲れないわ」

 

桃香「そうですよ~、私たちは去年のクリスマスの時以来なんですよ」

 

葉月「なにげに、痛い所を突きますね」

 

桃香「それじゃ!」

 

雪蓮「まあ、それでも葉月はすでに決めてるんでしょうから私たちがなに言っても無駄よね」

 

葉月「よくわかってますね、まあ3月3日のお楽しみということで」

 

桃香「え~」

 

華琳「まったく、あとでお仕置きが必要かしらね」

 

葉月「は、ははは……さて、次回の8話が終われば拠点イベントになるんですが今回は投票でも採ろうかと思い立ったわけです」

 

雪蓮「ようは、他人任せなわけね」

 

葉月「グサッ!痛い、痛いよ!雪蓮さん!」

 

華琳「図星のようね」

 

葉月「グサグサッ!」

 

桃香「は、葉月さん、お気の毒です」

 

葉月「ぐすん……そんなことより!次回のお話で登場キャラクターが5人になるわけですが、拠点イベントは3人にしようと思ってます」

 

桃香「なんで3人だけなんですか?」

 

葉月「それはゲームでも3人だったので」

 

華琳「あら無印の方は5人ではなかったかしら?」

 

葉月「……さて!ということで今回エントリーの人を紹介します!」

 

雪蓮「無視したわね」

 

華琳「いい度胸ね、葉月」

 

葉月「~~~っ!と、とにかくどうぞ!」

 

1. 雪蓮

 

2. 優未

 

3. 琳

 

4. 7話で登場した人

 

5. 8話で登場する人

 

葉月「の計5人になります!」

 

雪蓮「もちろん、私よね♪」

 

華琳「あら、私は琳が良いと思うわ」

 

桃香「わ~二人ともすごい自信ですね、私は誰を応援しようかな~」

 

優未「なに言ってるのよ!もちろん、私だよね!」

 

葉月「最後の最後で出てきましたね」

 

優未「だって今回出番なかったし、でもここでPRしとかないと一刀君との甘いひと時がなくなっちゃうもん!」

 

葉月「ソウデスネ……さて、投票はお一人3キャラまでとさせていただきます。結果発表は8話で行います」

 

桃香「みんな、投票よろしくね!

 

葉月「それでは皆さん、また来週にお会いしましょう!」


 
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