No.1192762

しら美ちゃんの甘い誘惑

新人さん

「櫛の日」と「串の日」があるが、櫛と串の語源は同じで 不思議なこと=奇し/霊び(くしび)という言葉からきているらしい。それは 古事記や日本書紀の伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が櫛の歯を折り 火をおこしたなどの不思議なエピソードから由来しているそうだ。櫛は縄文時代から主に髪飾りとして使われ、神事が行われる際、神子の髪に櫛やかんざし串がつけられたという。髪に櫛/串を挿すことで、魔除けになったり 霊力を授かるのだが、くしは「苦死」をも連想させるので 落ちている櫛/串を拾ってはいけないという言い伝えがあるそうだ。昔から櫛/串は神聖なものとして扱われてきたが、現代では櫛やかんざしを髪に飾る人はほとんどいなくなった。そして髪を清潔に保つためだった櫛の役割も 昭和に洗髪の習慣が広まってからは廃れてしまい、サスペンスドラマで 殺人事件の凶器にかんざしが使われるくらいに思う。だが 櫛にしか出来ないこともある。シラミの駆除である。梳き櫛を使って10日ほど毎日 髪の毛を根元から丁寧にとくことで、成虫・幼虫・卵を取り除くことができるらしいのだ。 ただしまわりの人にうつらないように注意するため、梳き櫛を使用する際には、首から下と 床をビニールで覆ったりするなどの対策が必要だという。 清潔な環境の整った現在の日本でも アタマジラミやケジラミが問題になることがあるらしい。アタマジラミの卵は、強く髪の毛に付着すると容易に離れないそうだ。その吸血生物は20日程度で成虫となり、約1か月間は血を吸われ続けることになるのだ。 ケジラミの方は おもに陰毛に寄生するタイプのシラミで、宿主から離れた後は48時間以内に死滅するが、1日に10cm程度しか移動できないので、性交時の陰毛が直接接触することで感染すると考えられているようだ。 シラミの治療で一番良いのはつるつるに毛を剃ることだ。もしある日突然、あなたのパートナーが毛を剃っていたら、浮気を疑うべきだね。本人は頭もあそこもつるつるに剃って反省しましょう。ウシシシシ。 「シラミちゃんとノミちゃん」というグリム童話を見つけた。 『むかしむかし、シラミちゃんとノミちゃんが、いっしょにくらしていました。 あるとき、二人はタマゴのからのなかにスープをつくりました。 ところが、シラミちゃんがそのなかへおっこちて、やけどをしてしまったのです。 それを見てノミちゃんはかなしくなり、ワーワーと泣きだしました。 すると、部屋の小さな扉(とびら)がいいました。「ノミちゃん、どうしてワーワー泣くの?」「だって、シラミちゃんがやけどしたんですもの」 すると扉は、キイキイなりだしました。 それをきいて、部屋のすみっこにいたホウキが、「扉さん、どうしてキイキイなるの?」と、いいました。「キイキイならずにいられるもんですか。シラミちゃんがやけどして、ノミちゃんが泣くの」 するとホウキは、ものすごいいきおいで、そこらじゅうをはきはじめました。 そこへ、小さな車がとおりかかって、「ホウキさん、どうしてそんなにはくの?」と、いいました。「はかずにいられるものか。シラミちゃんがやけどして、ノミちゃんが泣く、扉ちゃんがキイキイなるの」 すると車は、「それじゃ、わたしもかけだそう」と、いって、すさまじいいきおいでかけだしました。 車がこやしの山のそばを走りぬけますと、こやしが、「車さん、どうしてそんなにかけるの?」と、いいました。「かけずにいられるものかね。シラミちゃんがやけどして、ノミちゃんが泣く、扉ちゃんがキイキイなる、ホウキちゃんがはくの」 するとこやしは、「それじゃ、おれもドンドンもえてやろう」と、いって、ほんとうに、明るいほのおをあげてもえはじめました。 こやしのそばに、一本の小さな木がはえていましたが、その木が、「こやしさん、どうしてそんなにもえるの?」と、いいました。「もえずにいられるもんか。シラミちゃんがやけどして、ノミちゃんが泣く、扉ちゃんがキイキイなる、ホウキちゃんがはく、車ちゃんがかけるの」 すると、小さな木は、「それなら、わたしもブルブルゆれよう」と、いいました。 そして、ほんとうにブルブルゆれはじめましたので、葉という葉がのこらずおちてしまいました。 ひとりの女の子が、小さな水がめをもってやってきましたが、それを見て、「木さん、どうしてそんなにふるえるの?」と、いいました。「ふるえずにいられるものですか。シラミちゃんがやけどして、ノミちゃんが泣く、扉ちゃんがキイキイなる、ホウキちゃんがはく、車ちゃんがかける、こやしちゃんがもえるの」 すると女の子は、「それなら、あたしも水がめをこわしてしまうわ」と、いって、ほんとうに水がめをこわしてしまいました。 それを見て、水のわきでている小さな泉(いずみ)が、「娘さん、どうして水がめをこわしてしまうの?」と、いいました。「水がめをこわさずにいられるものですか。シラミちゃんがやけどして、ノミちゃんが泣く、扉ちゃんがキイキイなる、ホウキちゃんがはく、車ちゃんがかける、こやしちゃんがもえる、木ちゃんがふるえるの」「ああ、そう」と、泉がいいました。「それなら、わたしもながれだそう」 こういって、泉はおそろしいいきおいでながれだしました。 それで、女の子も、木も、こやしも、車も、ホウキも、扉も、ノミも、シラミも、みんないっしょに水につかって、おぼれて死んでしまいました。』おしまい

2026-09-04 14:57:02 投稿 / 734×550ピクセル

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