No.119137

プレゼントショートストーリー

白亜さん

白亜です。
皆さんから頂いた沢山のコメントに感謝をして
今回は皆さんのお礼を兼ねてプレゼントストーリーを
書いてみました。

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2010-01-17 21:40:52 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:4025   閲覧ユーザー数:3869

「という訳でやってきました。こなたです」

 

「何処に向かって話してるんだ、こなたちゃん」

 

「ん?勿論[自主規制]さんにだよ~」

 

「こなたちゃん、そのネタは危険だからやめて置こうな?」

 

『さて、そろそろ本題に入らんか?』

 

現在心眼はこなたが装備している。

微妙に嬉しそうな表情のこなたと疲れた感じのする心眼に苦笑している横島達。

横島もトレードマークという事でこなたから別のバンダナを借りて装備している。

何時もの赤色ではなく迷彩色なのはこなたらしいのかなんなのか。

 

「軍隊式みたいだな」

 

「いやいやいや、どちらかといえばオタクっぽいから」

 

かがみの突っ込みに落ち込む横島。

流石にオタク扱いはきつかったらしい。

変態扱いされてもめげないのに不思議な男である。

 

「今回はプレゼントショートストーリーって言って私達がもし

違う世界にいったら~ってお話しなんだよね、こなちゃん」

 

「あいあい。正に二次創作の伝統異世界トリップですよ。

まぁ、お兄ちゃんもトリップしているわけだけどね」

 

今更である。

 

「で、どこにいくのでしょう?」

 

「普通に行けば俺の世界っぽいけど、どこなんだこなたちゃん?」

 

「ふっふっふ~仮面ライ○ー!」

 

「「「「えーー!?」」」」

 

MM○風に叫びだす皆。

知っているのかキ○ヤシとか言い出しそうだ。

 

「いや、嘘だけどね~」

 

ずるっとすっころぶ横島。

他の面々もいい感じにこけかけた。

 

「おい、冗談ばかり言ってるとしまいにゃ怒るわよ?」

 

「うぉぅ!?かがみん、ヒロインが見せてはいけない表情になってるよ…」

 

「やかましいわ!」

 

「まぁまぁお二人とも落ち着いてください。所で一体何処に向うのでしょう?」

 

「ん、それはね~。まぁ本編を見てもらいましょ~!」

 

「流した!?」

 

『まぁ…気にするな。さて、本編を楽しんでいかれると良い』

 

「まぁ、メジャーな奴じゃないから判るかどうか疑問だけどねぇ」

 

「マイナーでもメジャーでもどっちでもいいわよ…とにかく安全ならね」

 

「そこは大丈夫、平和な所だし。まぁお兄ちゃんが守ってくれる事を期待もしてる」

 

期待の眼差しで横島を見るこなた。

微妙に顔が赤くなりつつも、しっかりと頷く横島を

みゆきが微妙な表情で見つめている。

 

「(やれやれ。みゆきも大変ね…)」

 

「ほんじゃ、そろそろいってみよ~また後でね~☆」

 

こなた達の前に幕が降りる。

 

 

              らき☆よこ こなたの極楽大作戦

              ☆プレゼントショートストーリー☆

            『僕にお月様をみせないでInらき☆よこ』

 

 

雲一つ無い赤い満月の夜。

見るもの総てを惹きつけてしまうような赤い光は

人ならざる者に力を与え、理性を奪うという。

そして…ここに一人人ならざる者が…

赤き瞳にあらゆるものを簡単に噛み砕いてしまいそうな牙と爪。

全身を青い体毛で覆われた人ならざる人。

それは、ワーウルフ。

人狼、狼男とも言われる人外が其処にいた。

 

「卵なんて…卵なんてだいっ嫌いだ…」

 

何故か小さな皿を持って。

凶悪そうな外見とは裏腹に、そのオーラはほのぼのというか哀愁が漂っていた。

小皿に乗っている綺麗な目玉焼きをを片手に持ちながら彼は言った。

 

「満月は克服したのに!どうして!?どうして卵だけはダメなんだああああああ!!」

 

うぉぉぉぉぉぉんと遠吠えをあげる狼男。

非常に近所迷惑である。

 

「まぁまぁ、銀之助君。

満月は大丈夫になったんだし、きっとすぐに克服できるって」

 

その様子を温かい眼で見つめていた赤毛の少女が狼男の肩をポンと叩く。

彼女の名は七味 唐子(しちみ とうこ)狼男…いや銀之助と呼ばれた彼の友人の一人だ。

彼の名は駒犬 銀之介(こまいぬ ぎんのすけ)狼人間の血筋を引く全うな狼男である。

性格はよく言えば温厚、悪く言えばヘタレであるが。悪い人外ではない。

 

「そ、そうだな。そうだよな、僕もついに満月を克服したんだ、きっと

目玉焼きもゆでたまごも生卵も大丈夫になるさ!!」

 

「そうそう、その調子だよファイト銀之助君!」

 

「よっし!僕はやるぞおおおおおおおおおお!!」

 

再び雄たけびを上げる銀之助。

唐子が耳を押さえて五月蠅いと叫んでるが其れもいい感じにかき消された。

だからだろう、それ以上の轟音に気づけなかったのは。

いそいそと目玉焼きをテーブルに乗せようとした銀之助は

上からの急な重みに潰された。

 

「のわぁ!?」

 

だがそこは狼男。

元の状態のときにこの状況になれば骨が折れてたかもしれないが

多少重く感じる程度で済んでいる。

 

「くぁwせdrftgyふじこlp!?」

 

唐子が目の前の状況に眼を丸くしながら意味不明な言葉を紡いでいる。

 

「い、いたたた…」

 

「もぅ!?なんなのよ今度は!」

 

「はぅ~。眼がぐるぐるするよぅ~」

 

「ここは…どこでしょう??」

 

「俺…文珠恐怖症になりそうだ…どうしてまたこんなことになるかな」

 

『運命だとは思いたくないな…』

 

そこには自分達と同じくらいの女子高生達とGジャンを着た

同じく高校生くらいに見える男性が其れはもう見事に銀之助の上に落ちていた。

 

 

「お客?今日はもう店じまいなんだけど?」

 

彼女の家はうどん屋である。

勿論彼女の得意料理もうどんだ、まぁそれ以外はアトランティスの古代料理と

銀之助の切り捨てられているのが難点でもある。

 

「というか第一声それですか!?

何気に余裕ありそうだなこの人突然現れたんだけど私達」

 

ツインテールの少女。柊かがみが汗を流しながら言う。

 

「いやぁ。不思議な事ならもう慣れてるから、今皆が踏んでる友達のお陰で」

 

「あ、ごめんなさ…狼おばけぇえええ!?」

 

ショートカットの少女。柊つかさが謝罪しつつ避けようとして下を見ると

そこにはどうにかして皆を傷つけないように抜け出そうともがく銀之助がいた。

しかし、今の銀之助は誰がどう見ても狼男である。

未だにおばけなどが苦手なつかさは物凄い勢いで飛び離れかがみの後ろに逃げ込んだ。

 

「なっ!?行き成り人狼かよ!」

 

即座に少女達を後ろ手に回し右手から光る剣[(栄光の手)ハンズ・オブ・グローリー]と

同じく光る六角形の盾[サイキック・ソーサー]を展開する赤いバンダナの男。

彼の名は横島忠夫。多分みんなの人気者で自他共に認める女好きである。

 

「ら、ライトセーバー!?ジェ○イですか!?」

 

ちなみに地の文の人はスター○ォーズは良く知らないのでこれ以上は表記できない。

それはともかく、銀之助が行き成り光る剣を出した横島を見て吃驚した後に

何故か微妙に嬉しそうだった。

 

「光る剣って男の夢だよなぁ」

 

「あの狼男…わかってるNE☆」

 

身長がここにいる誰よりも一回り小さい少女。泉こなたが

男のマロン…ではなく浪漫を同じく感じたらしく銀之助に向ってサムズアップする。

 

「あ、あのー。この場合不法侵入をしている私達の方が其処の狼男さんより

怪しい上に悪いと思うのですが…どうやら狼男さんとそこの方はお知り合いのようですし…」

 

このメンバーの良心。おっとり眼鏡の女性。高良みゆきがおずおずと横島達に忠告する。

 

『うむ、武器を収めよ忠夫。この者からは邪悪な妖器を感じない。

こちら側の事情を話しておくべきだろう』

 

「「バンダナから眼が出てきたーー!?」」

 

横島のバンダナから現れた眼。相棒の心眼をみた銀之助と唐子がお互いに抱きつきながら

がくがくと震えだす。銀之助にいたっては「なむあみだぶつ、なむあみだぶつ」と

お経まで唱えている始末だ。

 

『……其処まで怖いか?我は』

 

「初対面の人が見たら多分最低でも驚くか、下手すりゃ泣くと思うよ心眼さん」

 

『…』

 

こなたの容赦ない言葉に落ち込む心眼。

いきなりどたばたした邂逅だったが、彼等と出会いがこれからのどたばたとした

毎日になるスタートであることには間違いないだろう。

 

――End

 

 

「ただいま~☆」

 

「一番肝心な所で終わった!?」

 

『というか我はここでもこんな扱いか…』

 

「というかこれ続き物なの?こなた?」

 

「ん~。続くかもだね。今回はプレゼントSSって言ったでしょ」

 

「聞きましたね。それに関連するものなのですか?」

 

みゆきのその言葉にこなたは両手を腰に当てながら胸をはり言う。

 

「プレゼントっていうのもあるけど、お礼SSっていう側面もあったりするのだよー。

中の人(マテ)が頂いたたくさんのコメントに感謝のお礼をしようとしたんだって」

 

「そうなんか。じゃあまたそのうち続くのかなこなたちゃん」

 

「うん、一応何かの節目ごとに続けるって言ってたよ☆」

 

「しかし、僕月って…けっこうマイナーよね?

知ってる人少ないんじゃない?私は読んでたけど」

 

「メジャーな所に行くSSなんてありきたりじゃーん。私はスリルをもとめているのだよ~」

 

「こなちゃんすごーい」

 

『凄いというか…チャレンジャーな事には間違いないな』

 

心眼が疲れた声色で呟く。

 

「ま、こんな感じでのんびり行くよ~☆それじゃまた次回で会おう~!」

 

皆で手を振る。

 

「「「「「ばいに~☆」」」」」

 


 
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