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No.1186928
新人さん
岐阜の長良川では 毎年5月11日に鵜飼開きが行われている。夕方になると観覧船が次々と漕ぎ出され、花火を打ち上げて華やかに行われる。鵜飼いとは 松明で鮎をおびき寄せ 繋いだ鵜に鮎を獲らせるという 動物愛護協会が眉をしかめそうな伝統的漁法だ。鵜が捕えた鮎は鵜の食道で瞬時に気絶するので鮮度がよく、皇居、伊勢神宮、明治神宮に奉納されるという。鵜飼いの歴史は古く、古事記や日本書紀にも記録が残っているそうだ。長良川の鵜匠は国家公務員となっている。 日本にはこの川鵜の他に、よく似た海鵜も生息している。僕が子供の頃は水鳥は湖や池にいるものだと思い込んでいたから、漁港を首が長く黒い影が潜るのを見たときはぎょっとした。ちょうどネッシーが仲間内でブームになっていた頃だったからいっそう不気味に見えた。 湖に潜る鵜もカワウというそうだから、ネッシーはネス湖のカワウだったのかも知れない。16世紀〜17世紀頃のヨーロッパでは鵜飼いに似た行為がスポーツとして行われていたそうで、近年でも観光の一環として行われているようだから、いまでもネッシーの目撃談としてポツリポツリあらわれるのはカワウかもしれないと僕は思っているんだ。 僕が子供の頃は 北海道にいるのはウミウだけで、カワウはいないことが当たり前だったのに、今では温暖化の影響なのか ふつうに道内各地でカワウも生息しているらしい。そして本州のカワウの方は急増してしまい、せっかく放流したアユなどが食べられてしまうという被害が続出しているという。そんなカワウにより漁獲量が激減する被害が問題となり、日本全国の漁協・漁業者は、その対策に苦慮しているそうだ。 千葉県市川市の鳥獣保護区の国道沿いの木には無数のカワウの巣があり、数年前までは3000〜4000羽だったが 近年は急増し、2026年は1万4000羽を超えてしまったそうだ。市川市に関東の約7割のカワウが集結している状況らしい。1980年代以前は生息数が減少して保護していたのだが、今は増えすぎて近隣住民にも影響が出ている。通りの木々はカワウの糞で白いペンキで塗られたように真っ白になり、枯れていく。カワウが落とす魚からは異臭がし、カワウの声は騒音レベルになっている。千葉でカワウが増えた理由はコノシロを主食に食べるからだという。コノシロは通常なら冬場は冷たくならない深いところに移動する。しかし温暖化で海が一年中暖かいから、冬場でもカワウが潜れる程度の浅いところでもコノシロが泳いでいる。カワウは海でコノシロを存分に食べることができるのだという。千葉の海はカワウにとって最適な環境なのだろう。カワウをこれ以上増やさない為に、巣の中に粒々状のドライアイスを入れて、卵の一部分を凍らせることで孵化しないように管理しているそうだ。卵を取り除いてしまうとまたカワウが生み足してしまうから、孵化しない卵を温め続けてもらうのがベストらしい。保護区の適切な生息数を維持する為に繁殖を抑える活動を続けていくそうだ。もうのんびりと鵜飼いは夏の風物詩なんて言っていられないのだね。鹿にしろ、熊にしろ、野生動物は思い上がった人間の考え通りにはならないのだろう。思い通りにならないのなら、人間側が合わせて 適応していくしかないんじゃないかなぁ。
2026-05-11 14:54:07 投稿 / 1024×768ピクセル
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岐阜の長良川では 毎年5月11日に鵜飼開きが行われている。夕方になると観覧船が次々と漕ぎ出され、花火を打ち上げて華やかに行われる。鵜飼いとは 松明で鮎をおびき寄せ 繋いだ鵜に鮎を獲らせるという 動物愛護協会が眉をしかめそうな伝統的漁法だ。鵜が捕えた鮎は鵜の食道で瞬時に気絶するので鮮度がよく、皇居、伊勢神宮、明治神宮に奉納されるという。鵜飼いの歴史は古く、古事記や日本書紀にも記録が残っているそうだ。長良川の鵜匠は国家公務員となっている。 日本にはこの川鵜の他に、よく似た海鵜も生息している。僕が子供の頃は水鳥は湖や池にいるものだと思い込んでいたから、漁港を首が長く黒い影が潜るのを見たときはぎょっとした。ちょうどネッシーが仲間内でブームになっていた頃だったからいっそう不気味に見えた。 湖に潜る鵜もカワウというそうだから、ネッシーはネス湖のカワウだったのかも知れない。16世紀〜17世紀頃のヨーロッパでは鵜飼いに似た行為がスポーツとして行われていたそうで、近年でも観光の一環として行われているようだから、いまでもネッシーの目撃談としてポツリポツリあらわれるのはカワウかもしれないと僕は思っているんだ。 僕が子供の頃は 北海道にいるのはウミウだけで、カワウはいないことが当たり前だったのに、今では温暖化の影響なのか ふつうに道内各地でカワウも生息しているらしい。そして本州のカワウの方は急増してしまい、せっかく放流したアユなどが食べられてしまうという被害が続出しているという。そんなカワウにより漁獲量が激減する被害が問題となり、日本全国の漁協・漁業者は、その対策に苦慮しているそうだ。 千葉県市川市の鳥獣保護区の国道沿いの木には無数のカワウの巣があり、数年前までは3000〜4000羽だったが 近年は急増し、2026年は1万4000羽を超えてしまったそうだ。市川市に関東の約7割のカワウが集結している状況らしい。1980年代以前は生息数が減少して保護していたのだが、今は増えすぎて近隣住民にも影響が出ている。通りの木々はカワウの糞で白いペンキで塗られたように真っ白になり、枯れていく。カワウが落とす魚からは異臭がし、カワウの声は騒音レベルになっている。千葉でカワウが増えた理由はコノシロを主食に食べるからだという。コノシロは通常なら冬場は冷たくならない深いところに移動する。しかし温暖化で海が一年中暖かいから、冬場でもカワウが潜れる程度の浅いところでもコノシロが泳いでいる。カワウは海でコノシロを存分に食べることができるのだという。千葉の海はカワウにとって最適な環境なのだろう。カワウをこれ以上増やさない為に、巣の中に粒々状のドライアイスを入れて、卵の一部分を凍らせることで孵化しないように管理しているそうだ。卵を取り除いてしまうとまたカワウが生み足してしまうから、孵化しない卵を温め続けてもらうのがベストらしい。保護区の適切な生息数を維持する為に繁殖を抑える活動を続けていくそうだ。もうのんびりと鵜飼いは夏の風物詩なんて言っていられないのだね。鹿にしろ、熊にしろ、野生動物は思い上がった人間の考え通りにはならないのだろう。思い通りにならないのなら、人間側が合わせて 適応していくしかないんじゃないかなぁ。