No.1172222

大阪ゲーミング倶楽部

イリヤーさん、なぜか突然の大阪上陸。迷子になっているところを、地元の青年が拾ってくれました。

以下、前回同様のがんばるぞ抱負(コピペ)です:
作品完成しない病を克服したいので、創作15分ルーティンをがんばってます。その日に思いついたテーマでランダムに書いて投稿します。

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2025-08-15 02:36:26 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:103   閲覧ユーザー数:103

「へえー、モスクワから来たんや」

 

 マクドで向かい合って座っているこのオニーチャン、日本人ではないらしい。あんなボロ寺でなにしてたんやろう。

 

「でモスクワってどこやったっけ?」

 

「ラッシーヤだよラッシーヤ!」

 

「ラッシー? ……ああ、へえ、ロシア」

 

 「おそロシアやな」と心の中で付け加える。

 

「なにしに来たん? やっぱ観光?」

 

「まあせっかく来たし、観光も……ん? でも待てよ」

 

 オニーチャンが一瞬顎に手をあててなにか考えて、言いかけた。と、そこでテーブルに置いたスマホがブーッと震えた。

 

「あ、ごめんちょっと電話」

 

「おう。って……、あ! あーっ!」

 

「え、なに?」

 

「お前それニンテンドー! マリオ!」

 

「あ、スマホケース?」

 

 急に大声出すからビックリしたわ。ちょっと固まってる間に、電話も切れてしまった。

 

「好きなん?」

 

「お前ニンテンドー好きか!?」

 

 二人ほぼ同時に尋ねた。

 

「うん、まあまあそこそこ」

 

「スッゲー好きだぜ! ……あ?」

 

 回答の噛み合わせは七割。

 

「お前まあまあってなんだよ、そこそこって!」

 

「ええ…‥いや、まあ好きやけどさあ」

 

「スイッチ持ってんのか!?」

 

「ああ、それは持ってるよ」

 

「ならヨシ!」

 

「ええんかいな」

 

 満足そうなオニーチャンの顔を見て、なんかちょっと気持ちが分かる気がした。自分もまだオタクの端くれやし。好きなんかなあ、日本のゲーム。ロシアでも人気なんやろか、世界のマリオ。


 
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