No.1110616

【獣機特警K-9IIG】狙われた指輪(中編)【交流】

古淵工機さん

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またあの組織の仕業か!

スレイ https://www.tinami.com/view/553585
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2023-01-03 10:35:52 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:347   閲覧ユーザー数:307

ラミナ市内。

ミハエル・アインリヒトはイリーナ・アシモフのラボを尋ねていた……。

「で、どうっすか?」

「どうもこうも、これは明らかに偽物だよ」

「やっぱりそう思うっすか」

「ああ。まず第一にやつらはトリッカーズを知らなすぎる。それどころかトイランド星の王族がどういう方々なのかを知らなさすぎるよ」

「トイランド星の王族といえば……」

「そう。自分のことより他人のことを、みたいな方々だ。現王女のドルチェさんを見てもそうだろう?それに、だ」

「それに?」

 

目を丸くするミハエルにイリーナはさらに続ける。

「この予告状、『テネーロ女王の』って書いてある時点でおかしいんだよ」

「へ?」

「考えてもみたまえ。テネーロ女王といえば?」

「えーと、先代の女王がヴィーボだから……先々代ですよね」

「そうだ。現女王はヴィーボの娘のリエーヴェのはず。トイランド星の歴史を学んでないとみた」

「じゃああの予告状は……」

「それに迎賓館の住所だ。現在迎賓館は郊外のイーストラミナ市に拡張移築しているはず。なのに書かれている住所は移築前のものだ。建物を一度解体して移転先で組みなおす。だから移転前の住所は更地のはずさ」

「…………ということはその予告状はまさか!!」

その頃。ブラッドファミリーが今回のアジトとして使っているフェザントヒル市内の廃ビル。

「しっかし、シロウトは騙せるって言ったけど騙されるもんだなぁ」

ブランデーを煽るスレイと、その横でワインを煽るモンド。

「そろそろ連中も集まってる頃だ。女王どころか迎賓館も変わっちまってるってことに気づかないとは」

「いや警察サイドはどんだけ情弱なんだよwwwいずれにしてもこれだけ大きな事件ならK-9隊も来るだろうぜ」

「それが狙いなんだよ。金に換えるのは指輪じゃねえ。K-9隊のロボ連中どもは特殊部品を使ってるからな。バラして製品にすりゃ大儲けってわけだ」

 

だがブラッドファミリーは気づいていない。

アジトにはネズミ型の盗聴器が仕掛けられていたことを。

「……なるほど、そういうことだったのね」

「何かわかったのかラピヌ?」

「まず女王が代替わりしていることを伝えていないうえに迎賓館もすでに移築されてる。あとに残ってるのは手つかずの更地。そして狙いはK-9隊のみんなよ」

「……どーもおかしいと思ったぜ。急いでディアに知らせなきゃな」

さて予告状が届いてから翌日の夜。K-9ルームで久遠・ココノエとイシス・ミツザワが話している。

「……どうもおかしいんだ」

「何がですか?」

「予告状にはテネーロ女王がって書いてあったけど先々代の女王じゃなかったっけ」

「……そういえばそうですね。それに迎賓館も昨年の暮れに移転が完了したはず……」

すると突如謎の通信が入る。

 

「……君はトリッカーズの怪盗ディア!」

『K-9隊のみんな!あの予告状は偽物よ!私たちはあんな予告状を出した覚えはないわ!』

それを聞いたジョナサン・ボーイングは悪態をつく。

「やれやれ、やっぱ偽物か……それで女王の指輪ってのは」

『それも嘘よ。そもそもさっきクオンさんが言ってた通り女王は代替わりしているはず。おまけに迎賓館の住所も移転前のものよ』

さらに筑波未来が反応する。

「じゃあお年玉ってのは?」

『……あなたたちを誘い出して壊滅させるための罠でしょうね』

 

しばらくの間をおいてクオンが答える。

「わかった。それでそのニセ予告状を出したやつらは?」

『ブラッドファミリーよ。今回のアジトはフェザントヒル市内某所の廃ビルディングよ』

「…………トリッカーズ。ひとつ頼みがあるんだけど」

クオンは何を思いついたのか?

果たしてブラッドファミリーの目的とは!


 
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