No.1107345 【獣機特警K-9ⅡG】銭湯と無駄テクノロジー(後編)【交流】2022-11-21 21:39:27 投稿 / 全7ページ 総閲覧数:531 閲覧ユーザー数:458 |
さて、女湯に浸かってのんびりしているミウとテムナ。
先ほどまでのごたごたはどこへやら、湯の中に入ってしまえばのほほんとしたものである。
「あったかいなぁ……」
「せやなぁ……」
すっかりほっぺたを赤く染め、風呂を満喫していた二人。
だが……!
「……ん!?」
テムナが何か違和感を感じ取った。
「テムナー、どったのー?」
「何や誰かに見られてる気がするねんケド……」
「まさか!壁に穴が開いてるわけでもないでしょ?」
「うーん、ウチの考えすぎなんかなぁ……?」
男湯。
狒狒野博士と越智は聞こえないように小声で話す。
「……いやぁバレたかと思ったぞ」
「……まさか視線を感じ取るとは」
「しかしこの穴は誰にも見えんのだ。どうしてバレようものか……」
「……おっと、また誰か入ってきますよ博士」
再び女湯。
「……ふんふんふん……おや?ミウにテムナ。君たちも銭湯?」
「あ、クオンさん。実はそうなのよ。うちの風呂場が壊れちゃって」
「クオンさんはどないしたん?」
「……いやー、実は説明してなかったんだけど僕、銭湯の雰囲気とか好きでさ。暇さえあれば銭湯巡りしてたりするんだよね」
「意外な趣味だった……」
「ホンマやなぁ……」
「さてと、体を洗ってからお邪魔させてもらうとす……ん?」
クオンは何かに気付いた。
「どうしたのよクオンさん」
「なんか誰かに……見られてるような気がする……」
「あー、それウチもさっき思てたねんけどな」
「でも壁には穴なんか開いて……」
しかしそんなミウとテムナの言葉をさえぎってクオンは声を上げた。
「……いや!僕にはわかるぞ!……この女湯は覗かれている!!」
「「ええええええ!?」」
「ちょ、ちょぉ待ってくれ!なんでそんなコトわかんねん!?」
「テムナ……僕がどういう種族か言ってみてごらん」
「えーっと、クオンさんは確か柴犬ファンガータイプのロボットで……はっ!?」
「……まさかそれって!」
「そうさ。僕はロボットだ。テラナーやファンガーの目はごまかせても……ロボットの目はごまかせないんだよ」
得意げに語るクオンは壁の方に向き直ると、そのまま声を発した。
「……はい、そこにいるんだろ?コソコソしたって無駄だよ覗き魔さん?」
男湯。
「……お、おかしいぞ越智くん!」
「まさかバレるなんてことは……!?」
「いや!この穴は絶対に誰にも見えんはずなんだ!わしらの作戦は完璧なんだ!バレるはずは……」
するとそんなヒヒ男二人の背後に近づく影。
空手家のジャック・ココノエだ。
「……な に が 完璧だって?」
「「げ」」
「さっきクオンが言ってた覗き魔ってのはあんたらだな?」
「「……」」
「すぐ風呂から上がんな。もっとも、イヤだと言っても力づくで連れてくだけだけどな」
「「ひ、ひぃぃぃぃぃ!!」」
あわれ、変態エロ猿二人はそそくさと退散し、急いで着替えて逃げ出そうとしたところを
ちょうど着替え終わって出てきたミウ、テムナ、クオンに取り押さえられそのまま御用となったのでありました。
ちゃんちゃん。
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テクノロジー(超マイクロサイズの穴)にはテクノロジー(ロボ娘)をぶつけんだよ。
◆出演
ミウ https://www.tinami.com/view/610063
テムナ https://www.tinami.com/view/610065
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