No.1023856

No.677 ウマノホネ

競走馬に魅せられた男の末路。とある一人の若者。ギャンブルとは無縁だったが、先輩に誘われ競馬場へ。何頭もが競い、ある時は予想通り。ある時は意外な結末。賭けるスリルもそうだが駆け抜ける馬が格好良く、足しげく通うように。勝つより負けが増えても、馬が見たい。借金は増えるばかり。返済のために女性相手に夜の世界で働き始める。器量だけは良かったため、客に貢がれても店でナンバーワンになっても稼いだ金は返済ではなく馬に貢ぐ。もう引き返せない。とにかく走る馬が見たい。いや、もう馬になりたい。もはや病的。そんな彼に突然、幸か不幸かチャンスが訪れる。仕事上、酒を煽りすぎて体を壊して若くして命を落とす。願いが通じたのか死ぬ際に奇妙な呪術士と出会い、遂に馬にしてもらった。ただし、ゾンビだが。死んだ、という事実を認めない彼らはホストと馬の骨という奇妙な組み合わせで、好きな女性ができては結婚を願うも相手の両親からは見たまんま「どこの馬の骨かわからん!」と当然ながら猛反対され、ストレスから夜中に通行人を包丁を持って追いかけ回すらしい。恐ろしいがご安心を。いわゆる都市伝説の一つである。

2020-03-24 02:08:58 投稿 / 3037×3796ピクセル

2020-03-24 02:08:58 投稿
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