タニグチリウイチの出没!西へ東へイベントを追って午前中は黒山だけどグッズの売り切れが出る午後は閑散、というのもこの手のイベントによくある話だけれど、そこはイベントに手慣れているだけあって、普通だったら閉場していても不思議ではない午後の5時10分から、人気作品人気声優が登場するイベントを開く必殺技を繰り出す挙に出ていたから、きっと夜も遅くなるまでお台場は大騒動だったことだろう。 「だろう」と曖昧なのはこの日の午後、お台場から遠く離れた東京駅と有楽町駅の間にある東京国際フォーラムで、セガによるセガファンのためのイベント「Game Jam2」が開催されて、そちらへと回った関係でビッグサイトには最後までいられなかったから。「Game Jam」自体は去年も4月に開催されていて、今回が2回目になるけれど、「東京ゲームショウ春」からはた目足抜けした形での開催だった前回と違って、今回はどこにはばかることなく堂々の単独興行。場所も有明にあるイベントホール「Zepp Tokyo」から、広さ便利さで軍配の上がる東京国際フォーラムに移っての開催で、消えるだの潰れるだのと噂された一時の弱体ぶりが嘘のように、元気の良いところを見せてくれていた。
長蛇の列はこちらも同様で、正午の開場を1時間前にした段階では、長い東京国際フォーラムの東京駅側から有楽町側へと抜けるコンコース部分にズラリと列ができていて、往年のセガファンから「サクラ大戦」でハマったファン、昔のセガではあんまりいなかったらしい小さな子供を連れたファミリー層まで実にさまざまな人たちが、今のセガに関心を持っていることが伺えた。 後日聞いた話では、入るまでに数時間かかり入ってからも試遊台やグッズの即売所に近づくまでに3時間はかかったという混雑ぶり。そんな混雑のすべてが「セガ」というひとつのブランドの下に生みだされたコンテンツに、端を発しているという事実を前にすると、日本に数あるゲームソフト会社の中でもセガがいかに強い力、高い能力を持っていたかが分かる。たぶん問題は、そんな力をまとめあげ、ひとつ方向へと向かわせるマネジメントの部分なりにあっただろうと思うけど、今となっては過去の話。未来へと目を転じれば、「サクラ大戦」を生んだ「レッド・カンパニー」変じて「レッド・エンタテインメント」がセガの出資を受けて、今後続々と話題性のあるソフトを作り出していくみたい。この勢いが来年まで続けば(続くだろうけど)、次はメッセにビッグサイトに大進出して本家「ゲームショウ」すら超越だ、なんてことになるのかも。 花冷え? 模様の新イベント日付も変わって3月31日に、東京は神宮外苑にある日本青年館で開催されたイベントが「第1回ライトノベルフェスティバル」。すでに「ティーンズノベルフェスティバル」という名称で、去年の秋にお試しイベント的なニュアンスで第ゼロ回が開催されていたものだけど、今回晴れて第1回という通し番号がついた正式なイベントとして立ち上がった。
何しろプレの段階で、伊東京一や金蓮花、一条理希ほか多数のヤングアダルト系作家陣、イラストレーター陣が登場しては、創作の心得なりデビューの秘訣なりを教えてくれた中身たっぷりのイベント。その栄えある第1回目となる以上、すべてのヤングアダルトのレーベルから55人の作家やイラストレーターが登場して、そんな人気作家人気イラストレーターを見に2000人は観客が集まって、日本青年館の大ホールを埋め尽くしたって不思議はない。 なんていうことを思って到着した日本青年館だったけど、ゲストの質はともかく量でプレよりいささか見劣りがする印象で、少しばかり残念な気持ちを抱く。登場する作家も熱烈なファン層を持つ一方で、読まない人はまったく読まない人の比率が割と高く、「ライトノベル」という看板に誘われて来てみたは良いものの、ツボにハマらなかった人はいったいどうすれば良いんだろう? という気になったかもしれない。 [次頁] page 2/4
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