タニグチリウイチの出没!
TINAMIX

タニグチリウイチの出没!

白いカレンダー

水温む春。なんて柄にもなく叙情的な時候のあいさつなんかで始めてはみたものの、イベント通いがココロの種になってる人種には、今年くらいココロにポッカリ、大穴があいてしまった春はないかもしれない。

毎年恒例、3月に開催されていた巨大オタク系イベントの「東京ゲームショウ」とそれから「東京おもちゃショー」が、前者は秋の年1回に統合になって春は中止の憂き目となり、後者は5月のゴールデンウィーク明けに後ずれる、という状況。忙しいいそがしいとボヤきながらも千葉の幕張メッセから、お台場の東京ビッグサイトを行き来しては、最新のゲームに触れ、最新のグッズを買い、最新の玩具を堪能しつつ、コンパニオンのお姉さんたちの姿態をながめて春の訪れを感じたあの儀式が、今年はできない可能性に直面してしまった訳で、気温は上がっても温まないココロに、空白ばかりの3月のカレンダーをながめては、ため息ばかりついていた。

が。捨てる神あれば拾う神あり。あいたカレンダーをながめてここぞとばかりに春イベントをぶち込んで、乾いたオタクのココロを潤そうと考える人も当然ながらやっぱりいたようで、いくつものイベントが立ち上がったり、規模を拡大したりしては春先から続々を開催されることが決定。浮いてしまった週末のスケジュールを埋める手伝いをしてくれた。

とはいえ、相手はオタク系でも屈指の動員力を誇った「東京ゲームショウ」に、ファミリー層から濃い層まであらゆるニーズを満足させてくれた「東京おもちゃショー」。その大国が消滅した後に生えて来きた雨後の筍が、巨大な孟宗竹になるのかそれとも、下笹のままで終わるのかは分からない。あるいは群雄割拠のなかで、共倒れなんて事態にならないとも限らない。戦国時代に突入した春イベントの果たして勝利者はいたのか。天下統一を、大帝国の開闢を果たすところは出てくるのかを、歩いて見て聞き、触って感じて回って来た。

チャンスをつかめ

「東京ゲームショウ」といえば、販売される限定や先行のキャラクターグッズを買いに来る若い人たちで、早朝から(前日から?)長蛇の列ができることで有名だった。限定グッズ先行グッズの即売イベントはほかにもいろいろあって、夏だと「東京キャラクターショー」がまさしくキャラクター関連のイベントとして、名を馳せて来たし今年も夏の日射しの下で開場を待つ、数千人のオタクたちの姿が今から容易に予想できる。ところが、「東京ゲームショウ」が秋に1回となってしまったことで、大きなイベントでは年末の「コミックマーケット」から7月まで、実に半年近くに渡ってメーカーやショップがこぞって参加しているイベントが、開かれないという事態になってしまった。

ビックサイトとクレージーゴンは似ている…
はるけき彼方に臨むあれが我らの聖地なり、なんつって

もちろん規模の小さなイベントは幾つも開催されていて、「東京キャラクターショー」を企画している「ゲーマーズ」のブロッコリーは、適宜イベントを開催しては「ぷちこ」だの、「ミント」だの「いいなお姉ちゃん」だのといったキャラクター(偏ってるねえ)のグッズを販売していたりする。けれども「ゲーマーズ」だけのイベントに、ライバルショップの「アニメイト」が出ることはまずないし、その逆だってあんまりありそうもない。ひとつ所に集まって、あれもこれも買えるイベントが、アニメの新番組が山と始まる春に開かれないのは正直、いかがなものかという気にメーカーもショップもファンもなって当然だっただろう。ならば。

という訳で立ち上がったのが機を見るに敏なブロッコリー。夏にニッポン放送と組んで「東京キャラクターショー」を企画する一方で、春は文化放送と組んで「キャラクターエンターテイメントコンベンション」をぶち上げたから驚いた。ニッポン放送文化放送の民放ラジオ2巨頭と組んでイベントを仕掛ける経営手腕はそれとして、準備期間もそれほど長くはなかっただろう第1回目の「キャラクターエンターテインメントコンベンション」だけに、一体どれくらいの人が集まるんだろうかと心配もしていたけれど、当日の3月20日は、朝方に降った雨も何のその、開場時間から2時早い午前8時の時点ですでに、東京ビッグサイトから臨海都市線の国際展示場駅まで届こうかという長い行列が出来ていて、イベントにグッズに飢えたファンの大勢いたことが証明された。

すきとか、きらいとか、いまでも言ってるのは…
人はかようにときめきを求める生き物なのです、たぶ ん。

出ているブースは30程度と、「コミケ」の企業ブースよりもあるいは少なかったかもしれないけれど、「ゲーマーズ」をはじめタカラにコナミにメディアワークス角川書店小学館、アニメスタジオだとガイナックスあたりもブースを並べて、春スタートの作品やすでに人気の作品のグッズを販売してた。意外だったのはコナミの「こなみるく」で、去年発売された「ときめきメモリアル3」が何とゆーか何も言えない作品だっただけに、今もってどれくらいの人気があるのか心配だったけど、開場当初は群がる男性たちにブース前は歩けないくらいの大混雑で、藤崎詩織か陽ノ下光かは分からないけど未だ根強い人気を持ち続けていたことが伺えた。牧原優紀子? 誰だったっけ? 

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