No.987374

聖ビーストテイマー・ナタ268

リュートさん

一応、新シリーズだけど本編の第3部・第268話。

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2019-03-16 22:50:39 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:122   閲覧ユーザー数:122

秘密結社の一番奥にあって使い魔の厳重な警備が敷かれた総帥の部屋に、ルークは顔パスで通されて入ります。

 

「うーん、ゲイザーのシナリオはあれ以上、遺されていなかったからなぁ」

 

「赤ん坊のゲイザーの前世の記憶を無理やり引き出す方法とかある?」

 

「それをやると赤ん坊のゲイザーの精神が崩壊する恐れがある。大人の記憶を持ったまま赤ん坊として過ごさなくてはならないからな」

 

「確かに…。ゲイザーは口の中に変な物を入れてくちゃくちゃ噛んでる時あるし…」

 

「僕はゲイザーがあの遺言書を途中までしか書かなかったのは、わざとじゃないかと思い始めたんだ」

 

「わざとってどう言う事?突然死したから書けなかっただけじゃないのかな…」

 

「仮に全部書いてあったとしよう。僕の気に入らない内容があれば、僕は総帥にならなかったと思う」

 

「そうだね…。実は身体交換の薬を飲むのはちょっと嫌なんだ」

 

「赤の他人に自分の体を一日中レンタルする事になるからな。僕だって嫌さ?もしそんな内容だったら、僕は総帥にならない!と言ってシナリオを破いていただろうね」

 

「学生の頃に元カノの事を好きだった男子に身体交換の薬を作るから髪の毛をくれないか?って持ちかけた事があって…」

 

「心が純粋ではない者が、お前の体を手に入れたらどうなるかわかっているのか?」

 

「うん、ドス黒いオーラが出まくってた」

 

「ローラと体を交換した時は問題はなかったのか」

 

「ローラは多分、大丈夫だよ。むしろ僕がローラの体に…。いや、何もしてないけど!」

 

「しかしお前の魔力をローラの体で放出すると肉体が崩壊する危険性はあるな」

 

「それはなんとなくわかってたから、魔法は使わなかった」

 

「今のローラの体は魔法耐性が凄まじいので交換しても魔法の反動には耐えられる」

 

「あの頃のローラの体には魔法耐性がほぼなかったし、今の魔法防御力の数値は計測するとヤバそうだね」

 

…つづく


 
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